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■仮設備〜厳しい自然条件と環境への配慮

 帝釈川ダムは石灰岩特有の急崖が連続する極めて急峻な地形にあり、ダムサイトまで工事用車輌がアクセスできる道路がなく、まとまったヤードもない。一方、名勝であり、国定公園であることから、自然環境の改変は最小限に抑える必要がある。
 これらを考慮して、貯水池内に仮設の鋼製構台約170mを設置することにした。
 また、同様の仮設構台(最大高さ43m)をダム下流面に設置し、これを利用して80tクローラクレーンによりダムコンクリート打設を行っている。




最急勾配20%、幅員3.5mのダム管理用道路を、ヘアピンカーブのみ仮設構台により拡幅して使用、自然改変を最小限に抑えた

主要揚重設備の80tクローラクレーンはダム管理用道路の幅員(3.5m)から決定
ぎりぎり通れる大きさ
貯水池内仮設構台(工事前)

貯水池内仮設構台(完成)

貯水池内仮設構台(Sqc工法施工状況)

貯水池内仮設構台(在来工法施工状況)
洪水吐水路を利用
ダム下流面仮設構台
ダム下流側のコンクリート施工のため、仮設構台を在来工法で設置
仮設構台はダムコンクリートが打ち上がるにつれ、1スパンずつ撤去

ダム下流面仮設構台
最大高さ:43m

ダム下流面仮設構台(下流側から)

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