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■第二次東北攻略戦(7月22〜24日):福島・宮城・岩手・青森

7月22日、午前3時半頃自宅を出発。湾岸線、環状線を抜け東北道を北上します。丁度朝日が昇ってきていい感じでしたが、福島飯坂ICを降り、最初の目的地である摺上川ダムに到着する頃には雨が降ってきました。摺上川ダムは試験湛水は終わっているもののまだ周囲を工事中で、天端には入れませんでした。独特のうねった自由越流洪水吐を持ち、立派な展示館もあります。摺上川ダムから国道399号線を登り、霧の立ち込める鳩峰峠を抜けます。山形県側は急な下りになり、慎重に進みました。ブドウマツタケラインに入って暫く走ると蛭沢ダムに到着します。ダム湖には釣り用のボートが幾つも浮かんでいました。


摺上川ダム

CB1300SBと摺上川ダム

摺上川ダム洪水吐
独特のうねった形状が特徴

霧の鳩峰峠にて

蛭沢ダム
ダム湖には釣り用のボートが浮かんでいる
蛭沢ダムからブドウマツタケラインを抜け、国道13号線を通って前川ダムへ。付近にサーキットがあるようですが、規模等はわかりません。続いて菖蒲川ダム、生居川ダムへ。菖蒲川ダムは、重力式コンクリートダムの両岸をロックフィル式にしたコンバインダムです。生居川ダムは天端立ち入り禁止でした。左岸側から撮影をしようとしましたがあまり良い撮影ポイントが無い為、岩の上に登って撮影をしました。撮影後隣の岩に飛び移った時、肉離れが再発しました。東北攻略戦を開始する前、会社の消防訓練が始まりました。普段運動などしていない自分が急に運動をしたために肉離れを起こし、治りかけていた所でした。


前川ダム

菖蒲川ダム
両岸がロックフィルというのは珍しい

生居川ダム
この画像を撮影後、肉離れ再発!
痛みを堪えながら次ぎの蔵王ダムへ向かいました。蔵王ダムは中空重力式ダムです。洪水吐が随分右岸側に寄っています。蔵王ダム見学後、山形蔵王ICから山形自動車道に乗り、一路古川へ。途中また雨が降ってきて、古関PAに入って合羽を着込みました。ついでに遅い昼飯。雨の中を走り出し、村田JCTで東北道に入ります。そのままひたすら北上して古川ICで降りました。まだ日が沈んではいないので、化女沼ダムへ行ってみることにしました。長い提体で、洪水吐も凝っています。冬には渡り鳥が来るようです。まだ少し日没までに余裕があったので、宿の沢ダムに向かいました。アースダムとしてはまだ新しく、周囲も整備されています。


蔵王ダム

蔵王ダムにて

化女沼ダム天端

宿の沢ダム
漸くこの日の予定を終了、古川へ向かいました。第二次東北攻略戦はこの日起こった肉離れの再発で波乱の幕開けとなりました。

7月23日、古川を出発し、途中岩手県のダムを巡りながら一気に青森へ進出します。古川ICから東北道に乗り、花巻JCTから釜石自動車道に乗って田瀬ダムへ向かいます。田瀬ダムは北上川総合開発計画の一端として建設された5つのダムの一つです。ダムを撮影しながらある異変に気付きました。カメラの調子が変・・・。まあ大丈夫だろうということで、次ぎの早池峰ダムへ向かいました。早池峰ダムはまだ新しいダムで、ダム直下へ向かう遊歩道などもあります。付近に「道の駅・はやちね」があったので、ここで昼食。このまま43号線を通って網取ダムへ向かいました。長野峠を越え、道を下っていくと途中何やら水位を示す看板が・・・よく見ると「簗川ダムが完成するとこの高さまで・・・」。どうも簗川ダム建設現場を通過するようです。そのまま進んでいくと建設予定地の看板がありました。道路の付替え工事も始まっています。そのまま北上して網取ダムに到着、暫く休憩しました。


早池峰ダム

簗川ダムの看板

簗川ダム建設予定地

網取ダム
網取ダムを見学後、国道455号線を登って外山ダム、岩洞ダム、小堰堤の逆川ダムを見学しました。外山ダムは山の上に造られています。岩洞ダムは段々になった提体が特徴で、高さの割にダム湖が広いです。逆川ダムは全面自由越流式の提体でした。


外山ダム

岩洞ダム

岩洞ダムにて
来た道を戻って、四十四田ダムへ。重力式コンクリートダムとロックフィルの複合ダムで、北上川総合開発計画で建設された5つのダムの一つです。しかも北上川本流にある唯一のものです。四十四田ダムを見学中にまたしても肉離れ再発。足を引きずりながら道を登って、ダムを俯瞰。岩手山が雲に隠れていて、画像も今一・・・(涙)。これでこの日のダム巡りを終了し、青森へ向かうことにしました。東北道に乗る前にふとメーターを見ると9,999Km!。3月に乗り替えたばかりなのにもう1万キロ走ってます。


四十四田ダム

四十四田ダム天端にて

四十四田ダム見学後、CB1300SBの走行距離は10,000Kmに・・・
滝沢ICから東北道に乗り、一路青森を目指します。東北道は安代から山岳地帯を迂回するように青森へ続いています。途中休憩を挟んで漸く青森へ到着。一度青森の地の魚を食べたかったので、寿司屋に行きました。カメラの調子が悪かったので、ホテルに帰ってストレージをチェック・・・あれ?田瀬と早池峰の画像が無い・・・(汗)。そう、せっかく撮影した画像データが消えていました(泣)。ショックでそのまま寝てしまいました。

7月24日早朝、腹部に鈍痛があり目を覚ましました。鈍痛が続いてなかなか寝付けません。どうも結石が尿管に詰まっているようです。水分を補給して、うとうとしていました。痛みが消える頃には夜が明けていて、もう8時を過ぎていました。今晩もこのホテルに泊まることになるので本日のダム巡りを中止して寝ていようかとも思いましたが、痛みがおさまったこともあり、なんとか出発することにしました。トイレに行くと直径5mmくらいの石が一つ出てきました。ところが、もう一つの石が尿道に引っかかり激痛が・・・。石が引っかかったまま下北半島に出撃しました。石が引っかかったところがシートに当たって時々激痛が走ります。水分を多めに補給しながら最初の目的地である浅虫ダム(小堰堤)に到着。浅虫温泉の上流に位置している浅虫ダムは、温泉の流れを止めないように支柱の上に建設されているダムです。そこから下北半島に向かいました。長い直線道路は北海道を彷彿とさせます。自衛隊の大湊基地向かいには、旧海軍の大湊要港部水源地堰堤があり、日本最初の石積みアーチ堰堤として知られています。


浅虫ダム

浅虫ダムにて

旧海軍大湊要港部水源地堰堤
大湊を後にして、現在の所本州最北端の川内ダムを目指しました。ダム天端には地元児童の作製したレリーフが埋め込まれています。ダム湖に面して「道の駅・かわうち湖」があり、ここで休憩と昼食。トイレに行って漸く引っかかっていた石が出てきました。痛みから開放され、元来た道を戻ります。大湊まで戻ってくると、自衛隊の護衛艦「はたかぜ」が停泊していました。後日知ったのですが、この艦には知り合いが乗り組んでおり、当日は陸奥湾で訓練中だったとか。


川内ダム

川内ダムにて

川内ダム堰堤壁のレリーフ

停泊中の海上自衛隊の護衛艦、DDG171「はたかぜ」
カメラの調子が悪いので、撮影毎にストレージに落し、「田瀬の悲劇」を最小限に食い止めようと努力しました。元々出発が遅かったので、そんなことをやっている間に時間も切羽詰ってきました。急いで清水目ダムと天間ダムを回ります。作田ダムや和田ダムは時間が無いのでパスすることにしました。こうしてこの日のダム巡りを終了、ホテルに戻りました。


清水目ダム

天間ダム

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