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◇ 6. 木瀬ダム(木瀬川)の建設

 木瀬ダムは愛知県西加茂郡藤岡町に位置し、愛知県の中央部を南下して三河湾に注ぐ一級河川矢作川の二次支川にあたる。その源を岐阜県との県境、三国山(標高701m)に発し、山間部を南流し、途中、三箇川、韮川を合流しながら、御作地先で犬伏川と合流する流路延長12.0q、流域面積26.7km2の河川である。

 木瀬ダムは、この木瀬川の愛知県西加茂郡藤岡町大字木瀬三箇地内に平成11年に建設された。愛知県豊田土木事務所編「木瀬ダム工事誌」(愛知県・平成12年)によりダムの目的、諸元をみてみたい。

 木瀬ダムの目的は
@ダム地点の計画高水流量160m3/sのうち最大65m3/sの洪水調節を行い、木瀬川流域の水害を防除する。
Aダム地点下流木瀬川沿川の既得取水の安定化及び河川環境の保全等のための流量を確保する。
Bダム地点において水道用水として新たに最大1 500m3/日の取水が可能となり藤岡町に供給する。


木瀬ダム工事誌
 ダムの諸元は堤高33m、堤頂長192m、総貯水容量64.4万m3、型式重力式コンクリートダムである。起業者は愛知県、施工者は間組・太啓建設共同企業体で、事業費は69億円を要した。なお、用地取得面積は13.7haであった。



 この書で、笹原四郎豊田土木事務所長は「当ダムの基礎処理においては、右岸に比較的大きな断層が存在し、掘削の結果当初の想定よりも規模が大きかったため、施工中における現場試験結果を基に断層処理方法を検討しました。また、カーテングラウチングについても、パイロット孔等の状況から基礎岩盤が難透水性を示すことが判明したため、グラウト計画の再評価を行い、深部における3次孔の一部省略を図るなどの施工段階での検討を行うことによりコスト縮減にも効果を上げています。」と述べており、その技術上の工夫がみられる。

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