全項目表
 
ダム番号:158
 
滝里ダム [北海道](たきさと)



ダム写真

(撮影:安河内 孝)
002705 安河内孝
043189 ふかちゃん
043181 ふかちゃん
043183 ふかちゃん
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どんなダム
 
移転戸数136戸
___ ダム建設のため2市1町の3地区が水没。移転戸数は136戸にのぼる。水没民有地の9割は田畑であった。生活再建相談所の開設、代替地取得についての斡旋、取得資金の利子補給、代替宅地の造成などの生活再建措置を実施。
コンクリート運搬にパイプ・ベルトコンベヤを使用
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ダム堤体建設用のコンクリート運搬に、パイプ・ベルトコンベヤを採用。ダムコンクリートの運搬については国内最初の事例。パイプ・ベルトコンベヤは、荷の積み卸し部では通常の平ベルトコンベヤと同様だが、運搬部ではベルトを強制的にパイプ状に変形、荷を包み込む。空間的にカーブさせることができ、2点間に障害物があっても乗り継ぎなしで迂回できるという利点。
滝里発電所
___ ダムから取水するダム水路式発電所。最大出力57,000kW。一般水力としては、雨竜発電所の最大出力(51,000kW)を上回り、道内最大。平成11年7月8日営業運転開始。
変わった外観の滝里ダム資料館
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ユニークな外観。資料館全体を展示物としてデザインしたという。水没した滝里町の懐かしい街並みを映像で眺めることができる。アーチストによる様々なオブジェや、巨大な万華鏡のような映像シアターなど、他のダム資料館とは一味違う。開館期間は、5月〜11月中旬で、期間中無休。
[写真]滝里ダム資料館(撮影:ふかちゃん)
ダム湖に浮島
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ダム湖に浮島が浮かぶ。陸とは橋でつながっていて、渡れる。本当に揺れるらしい。水質調査のための施設だが、一般に開放している。
[写真](撮影:ふかちゃん)
スターウォッチング
___ 毎年夏場に何回か、滝里ダム資料館で、星空観察会「スターウォッチングinたきさと」が開催される。滝里ダム水源地域ビジョン推進会議「たきさとクラブ」の主催。星を観察し、星の知識が得られる。
橋の名に思いが込められている
___ 橋のネーミングが工夫されていて、望郷橋、ふれあい橋、緑葉橋など郷愁をそそる。
シリーズ ダム百選 投票から
第 26 回  『 湖が楽しめるダム 』
■ ペット同伴で楽しめるオートキャンプ場があり、釣りや海洋性スポーツなどもできます。
また、ダム資料館や水質調査用の浮島があり一般に開放もされいますので、オートキャンプ場を利用しない人でも楽しめるダムだと思います。 (tsuka)

テーマページ 写真集 ・ 滝里ダム1999.8
洪水吐き拾弐景 《第拾壱景》 滝里ダム 〜自由越流頂とオリフィスゲートを組み合わせた洪水吐き〜
ダムツーリング -北の大地へ-
左岸所在 北海道芦別市滝里町  [Yahoo地図] [DamMaps] [お好みダムサーチ]
位置
北緯43度26分37秒,東経142度17分17秒   (→位置データの変遷
[近くのダム]  野花南(5km)  野花南(7km)

河川 石狩川水系空知川
目的/型式 FNAWP/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積 50m/445m/455千m3
流域面積/湛水面積 1662km2 ( 全て直接流域 ) /680ha
総貯水容量/有効貯水容量 108000千m3/85000千m3
ダム事業者 北海道開発局建設部
本体施工者 青木建設・岩田建設・中山組
着手/竣工 1979/1999
ダム湖名 滝里湖 (たきさとこ)
ランダム情報 【水特法関係】滝里[法第9条指定ダム等]、水没総面積:755ha、水没戸数:136戸、水没農地面積:292ha、ダム等の指定年月日:S62.3.20、水源地域指定年月日:S62.11.24、整備計画の決定年月日:S63.1.19
【ダムにいる鳥】国土交通省「河川水辺の国勢調査」(2004)
カイツブリ、ウミウ、アオサギ、オシドリ、マガモ、カルガモ、コガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、キンクロハジロ、ホオジロガモ、カワアイサ、ミサゴ、トビ、オジロワシ、オオワシ、オオタカ、エゾライチョウ、コチドリ、イカルチドリ、キアシシギ、イソシギ、ヤマシギ、タシギ、オオジシギ、ユリカモメ、キジバト、アオバト、ジュウイチ、カッコウ、ツツドリ、コノハズク、アオバズク、ヨタカ、カワセミ、ヤマゲラ、クマゲラ、アカゲラ、オオアカゲラ、コゲラ、ヒバリ、イワツバメ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ビンズイ、ヒヨドリ、モズ、カワガラス、ミソサザイ、コマドリ、コルリ、ノビタキ、トラツグミ、クロツグミ、アカハラ、ツグミ、ヤブサメ、ウグイス、エゾムシクイ、センダイムシクイ、キクイタダキ、キビタキ、オオルリ、コサメビタキ、エナガ、ハシブトガラ、コガラ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、ゴジュウカラ、キバシリ、メジロ、ホオジロ、ホオアカ、アオジ、クロジ、アトリ、カワラヒワ、マヒワ、ベニマシコ、ウソ、イカル、シメ、ニュウナイスズメ、コムクドリ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シノリガモ、アカエリカイツブリ
【コンクリートダムの工法】RCD工法
【ダム工事年表】仮排水路(1993.4〜1994.1) 本体掘削(1990.12〜1993.12) 本体打設/盛土(1992.9〜1997.10)
【ダムカード配布情報】2021.8.1現在 (国交省資料を基本とし作成、情報が古いなどの場合がありますので、事前に現地管理所などに問い合わせるのが確実です) Ver2.0
○@滝里ダム管理支所 A防災施設(滝里オートキャンプ場受付) @9:00〜17:00(土・日・祝日を含む) A9:00〜16:30 4/23-11/3(土・日・祝日を含む)
ダムカード画像コレクション
滝里ダム Ver.1.1 (2007.07)
[協力:安部塁]
滝里ダム Ver.1.0 (2007.07)
内部リンク 「月刊ダム日本」2000年1月号表紙・滝里ダム
リンク DAM-goodfellows・滝里ダム
Dam's room・滝里ダム
Damstyle・滝里ダム
ウィキペディア・滝里ダム
コンクリートと鉄と大地と・滝里ダム
ダムマニア・滝里ダム
雀の社会科見学帖・滝里ダム 見学 その1
滝里ダム
滝里ダムの迫力の放水
参考資料
■滝里ダムの用地補償と経緯:御坊田裕己
【ダム日本 No.513(S62.7)】
■滝里ダムのパイプベルトコンベヤーによるRCD施工について 北海道開発局網走開発建設部 技術管理官 菊 地 克 幸
【第34回ダム施工技術講習会(H05.10.21)】
■滝里ダムの設計・施工について /山崎 暁
【ダム日本 No.595(H6.5)】
■滝里ダムの施工について / 七澤 馨
【ダム日本 No.630(H9.4)】
■【カラーグラビア】写真で見る滝里ダム
【ダム日本 No.663(H12.1)】
諸元等データの変遷 【06最終→07当初】湛水面積[→680]
【09最終→10当初】ダム事業者[北海道開発局・建設部→北海道開発局建設部]
【12最終→13当初】本体施工者[青木・岩田・中山→青木建設・岩田建設・中山組]

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写真集 ・ 滝里ダム1999.8

滝里ダムの写真です。1999年8月、安河内孝氏撮影。
































(2004年6月作成)



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洪水吐き拾弐景
《第拾壱景》 滝里ダム
〜自由越流頂とオリフィスゲートを組み合わせた洪水吐き〜

写真・解説:箱石 憲昭

平成11年度に完成した滝里ダム。
2門の自由越流頂と6条のオリフィスが並んでいる。自由越流頂は非常用洪水吐きであることが多いが,この自由越流頂の敷高は常時満水位となっており,常用洪水吐き兼非常用洪水吐きである。

流入量が洪水量に達するまではオリフィスゲートで貯水位維持操作を行う。流入量が洪水量に達した後は,ゲート開度を固定したオリフィスと自由越流頂を併用して,ゲート操作を伴わない洪水調節を行う(自然調節)。放流量が計画最大放流量となった以降は,貯水位の上昇とともにオリフィスゲートを閉めていくことで,一定量放流によるピークカットを行う。超過洪水に対応するただし書き操作の際には,オリフィスゲートを全開することとなる。

もし自由越流頂を非常用洪水吐き専用としたならば,常用洪水吐きとしてのオリフィスゲートが分担する放流量が大きくなり,さらに多くのゲートが必要となる。流域面積が広く,洪水調節時に処理すべき流量が大きいことを考慮し,ゲート設備数の減少と超過洪水時の操作の信頼性の向上を目的として採用された形式である。
自由越流頂とオリフィスの交互配置が困難で,かつこれらの放流量のバランスが大きく変化することから,自由越流頂とオリフィスそれぞれに専用の減勢工が設けられているのも,この洪水吐きの特徴である。

(これは、「月刊ダム日本」からの転載です。)
(2017年5月作成)


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