3.11の東日本大震災を受けて「われわれが想定外という言葉を使うとき、専門家としての言い訳や弁解であってはならない」という文言で緊急声明を出された、前土木学会会長・阪田憲治氏を招いて「第5回語りべの会」が催されます。平成24年1月26日(木)15時より。東京大学本郷キャンパス・山上会館大会議室。
この会は、一般社団法人 ダム工学会"若手の会"によるもので、主に大学生や若手の技術者を対象に、ダムに関心のある人々への情報提供および若手技術者への技術の継承、また技術者間の交流を目的としたものです。 今回は、 "これからの水とのつきあい方"をメインテーマに、地球温暖化による異常気象下の治水のあり方や、発電ダムと治水との関わり方について、ディスカッションと講演を通じて、直面する課題に対し何らかの活路を見出せるよう、全員が議論に参加できる場を設けるというねらいで行われます。
今年起こった台風による洪水に際して「ダムの放流が被害を大きくしたのでは?」とか「発電ダムと治水ダムの違いがわからない」といった声がマスコミなどで報じられ、そういった報道に対しての疑問がブログなどを通して発信されました。これからの水とのつきあい方を考えるうえで、こうした「ダム」にまつわる誤解や無理解、あるいはコミュニケーション不足といった現状に、あなたの疑問をぶつけてみませんか? いろいろな立場の人の、様々な意見の中からきっと何かヒントが見えてくるかもしれません。皆さまの参加をお待ちしております。
(参考)ダムインタビュー(34)阪田憲次先生に聞く 「技術者には"想定外を想定する想像力"が求められている」
|