石淵ダムで一夜限りのライトアップが行われることになりました。(実施:8月17日、18:00-20:00)あわせて、徳水園でも円筒分水工がライトアップされます。現在、石淵ダム周辺は、日中のみ許可を申請すれば立入ることが可能です。ところでライトアップされる夜間に、いったい誰が何処から見学できるのでしょうか? 主催者(胆沢平野土地改良区)に確認すると、「付替国道や、つぶ沼駐車場付近からの眺望を想定してライトアップを行う」ということでした。通常、ダムのライトアップは下流面を照らすものですが、今回は、堤頂部に照明機器を設置して上流面をライトアップするようです。
つぶ沼駐車場 「つぶ沼」は、石淵ダム上流にある小さな湖沼で一帯はキャンプ場として整備されています。かつて「つぶ沼」に行くためには、石淵ダムを左に見て通過し、つづら折りの国道を登らなければなりませんでした。現在は、付替国道が開通したため、新国道から旧道に降りて「つぶ沼」に到着します。この場所から、さらに進むと石淵ダムの湖尻に着くという位置関係になりました。現地の方にとって、この位置関係の逆転現象は、慣れるまで相当の時間がかかることでしょう。
付替国道「谷子沢大橋」からの石淵ダム 残念ながら、付替国道はトンネルや切通し区間が多く石淵ダムのビューポイントは少ないようです。橋梁部分からは、ダムを遠望することができます。しかし自動車通過時の振動でカメラを固定できないため、夜間の撮影には適していないと思いました。また、走行車両数は少ないものの、夜間比較的スピードを出す自動車との接触事故は避けなければなりません。これらのことを考慮して、本日は、「つぶ沼駐車場」付近に陣を張ることにしました。 当日の日没時刻を調べると、盛岡で18時29分となっていました。ライトアップは、18時から2時間の予定となっていますが、実際に暗くなる時間は19時前後であると推定します。このため、石淵ダムで30分、移動に10分、徳水園で15分、予備に5分と時間を配分します。 日中に下見を行い、現地が夜間も立入禁止ではないことを念のため警備員さんに確認します。まだ、堤頂には、照明機器らしいものはありませんでした。 少し早めに、現地入りします。すでに点灯されているようです。消灯は手作業ではなく恐らくタイマーで自動的に行われるものと推測しました。
17時40分頃の石淵ダム 予定時間となり、地元新聞社のマークを付けた車が2台取材に来ました。現地の方で、この場所まで来られた方は若干名だったと思います。
日没直前の石淵ダム 日没30分を経過し、19時頃ダムマイスターの萃香さんが来られました。続いて、だいさん、りえまさん、めぐぞうさんなどのダムマイスター・ダム愛好家の方が続々と来られました。他にもダム愛好家の方がお越しのようでしたが、あのように真っ暗な中でご挨拶もできず大変失礼いたしました。
日没直後の石淵ダム 一夜限りのライトアップではありましたが、石淵ダムはロウソクの炎の最後のような輝きを見せてくれたと思います。
日没後の石淵ダム旧排水塔付近 徳水園のライトアップは、荘厳な音楽と光との共演でした。こちらでは、主催者が手動で消灯する予定のようです。名残惜しくいつまでもカメラを構えている愛好家に対して、担当者は予定時刻をオーバーして少しずつ電源をOFFにするという配慮を見せてくれました。
徳水園(円筒分水工)のライトアップ 石淵ダム・胆沢ダム付近には、郷土の美味しい料理を提供するお店があります。また、ダムの名前の付いたお土産もあります。
千貫石ダムにちなんだお土産 なお、今後次のようなイベントが予定されています。ご都合のつく方は、ぜひ足を運んでください。
平成24年9月4日(火)石淵ダム感謝式 平成24年10月1日(月)石淵ダム・胆沢ダム引継式 平成24年10月予定 湖底ウォーク 平成24年12月 胆沢ダム試験湛水式
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