《このごろ》
「ダムの日」、連載始まる

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 2014年10月15日、ビジネス誌で知られるプレジデント社から新感覚ビジネス誌「PRESIDENT NEXT」が創刊された。20−30代のビジネスリーダーに向けて、短時間で楽しみながら教養をつけてもらう、を狙いとして、ビジネスをマンガでわかりやすく伝えるというのがコンセプトだと言う。
 創刊号の特集は、「マンガでわかる、超入門ドラッカー」ということで、英訳付きストーリーマンガ「猫がドラッカーを学んだら。」がフィーチャーされている。その斬新な誌面に、土木をテーマとしたマンガ「〜Day of the Dam〜ダムの日」第一話「ほんとのヒーロー」が掲載されたので紹介する。
 この物語の作者は、羽賀翔一氏。ビジネスマンに人気の「モーニング」(講談社刊)にデビュー作を描いている若手マンガ家である。初の大型連載となる今回のマンガは、異色ともいえるダムをテーマとした作品だ。土木技術者としてダム造りに取り組む若き父親の成長ストーリーで新感覚ビジネスドラマとして描かれる。
 第1話は、ダム現場に配属になり、これからおそらく10年間は単身赴任になるであろう若きエンジニアが、子供達にどうしても見せたいと思った自分の仕事、ダム建設に取りかかるところが描かれている。


 ダムを語るには、専門用語が多くなりがちで、しかもスケール感がつかみにくいために文章で説明されてもなかなか一般の人に伝わりにくい。しかし、ダイナミックな絵柄のマンガで表現されれば、より伝わりやすく、より興味を持ってもらえるのではないだろうか。
 作者は、執筆前にダムの現場取材を敢行。若手技術者との交流の場も得て、現場に臨むダム屋の気持ちをつかみとっている。第2話は、果たしてどんな展開となっていくのか?来年頭の発売が待ち遠しい。


(参考) 羽賀翔一 オフィシャルサイト facebook twitter

(2014.10.22、中野朱美)
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