このたび、ダム建設現場で働く技術者を主人公とした「昼間のパパは光ってる」(著者:羽賀翔一氏)が(株)コルクより発行された。
本書は、ダム技術者を主人公にした漫画「ダムの日」として2014年10月からプレジデント社のビジネス漫画誌「PRESIDENT NEXT」に連載されもので、全15話の中で、ダム工事の醍醐味やものづくりの楽しさが土木技術者としてダム造りに取り組む若き父親の成長ストーリーとして描かれている。2016年5月に連載が完結し、「昼間のパパは光ってる」というタイトルで単行本として刊行された。
ダム協会でも作者である羽賀翔一氏のインタビューを通じて作品を紹介してきた。ダムを語るには、専門用語が多くなりがちで、またスケール感もつかみにくいために文章での説明ではなかなか一般の人に伝わりにくい。しかし、ダイナミックな絵柄のマンガで表現されれば、より伝わりやすく、より興味を持ってもらえる。
どちらかと言えば、ダムは縁の下の力持ち的な存在である。より便利でより安全な暮らしが出来るようにと、山を削り、岩を砕き、厳しい自然に立ち向かって取り組むだけでなく、時には社会の逆風にさらされながらも黙って耐えてきた土木技術者の頑張りをこの本が伝えてくれると思う。
著 者 : 羽賀 翔一 発行所: (株)コルク 発 売:(株)徳間書店 B6判、281頁、定価740円(税別)、ISBN978-4-864290-7 2016年10月31日発行
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