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《牛頸ダム》

 牛頸ダムは、既存のため池をとりこみ、この池の直下流に建設され、平成3年に完成した。この工事記録として牛頸ダム建設共同企業体編・発行『牛頸ダム工事誌』(平成3年)が刊行されている。
 牛頸ダムは、御笠川水系牛頸川の大野城市大字牛頸地先に治水ダムとして築造された。ダム地点の計画高水流量 110m3/sのうち 105m3/sの洪水調節を行い、牛頸川沿岸の既存用水の補給を行う。ダムの諸元は堤高52.7m 、堤頂長383.0m、堤体積 106.5万m3、ロックフィルダムで総事業費 179億円である。用地取得面積は41.8ha、移転家屋は4戸となっている。企業者は福岡県、施工者は(株)間組、フジタ工業(株)、竹中土木(株)、(株)松本組である。



牛頸ダム

 この書に、ダムの特長に関し、上村一雄所長は「ダム・洪水吐の掘削及び原石山から採集の多量の土を最大限利用し、またフィルター材は原石山より発生した岩石をフィルタープラントに製造した」と述べている。今ではロックフィルのダムサイトは水と緑に溶け込んでいる。牛頸ダムはまさしく里山のダムであって、湖辺には樹木が生い茂り心地よい水辺空間を創りだし、市民たちのレクリエーションの憩いの場となっている。

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