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購入コンクリートによる施工での暑中コンクリート対策
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こまちダムの特徴はダムコンクリートが購入コンクリートであることです。コンクリート打設方法は生コンプラントからミキサ-車で運搬し、ホッパーとベッセルダンプを介して200tクローラクレーンによる3m3バケット直打ちです。 この場合、生コンプラントからダム現場まで運搬距離が長く、コンクリートの性状変化が予想される事から、打設コンクリートの均一な品質を確保することが課題です。
コンクリートは硬化に伴い水和熱を発生します。この温度発熱が大きいと、堤体に有害なひび割れの発生が懸念されます。特に夏期は気温の上昇で水和熱が高く、ひび割れの発生の確率が高くなります。
そこで、暑中コンクリートでは、温度発熱を小さくするため、コンクリート打設温度を25℃以下で施工する事が要求されています。 こまちダムでは、コンクリート製造時のプレクーリング、さらに運搬時の温度上昇防止対策を実施しました。
暑中コンクリート対策は下図の項目について実施しました。(チラー稼働期間:6月18日〜9月15日) この対策により、コンクリート温度は練り上がりで22〜23℃、打ち込み時で23〜24℃程度を確保でき、平成16年度の夏期はコンクリート打設温度を25℃以下で施工することができました。
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※これは、小規模ダム工事総括管理技術者会「小規模ダム施工技術情報 第1号 平成17年3月3日」を元に作成しました。
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[関連ダム]
こまちダム
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(2006年4月作成)
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