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■建設工事(2)

コンクリートの打設
堤体のコンクリート打設開始は、昭和34年9月であった。最盛時には、コンクリートの打設で月間最大量147,314.5m3、1日最大量8,653m3という驚異的な記録を達成している。
発電所をできるだけ早期に稼働させるため、ダムの完成を待たずに一部湛水を行い、発電を開始するという方式がとられた。コンクリート打設中の35年10月に湛水開始、11月には発電所の通水を開始、翌36年1月には発電の一部営業運転を開始している。
鋼製型枠の組立。
ダム本体のコンクリート打設には、堅固な鋼製型枠を使用した。

鋼製型枠の組立。
定礎式。真ん中に定礎がある。

コンクリート打設(河床部)。
容積9m3の大型バケットを25tケーブルクレーンで移動させて、1回9m3のコンクリートをダム上に運んで、打設。コンクリートの敷き均しと締め固めには、ブルドーザバイブレータ付きブルドーザを使用。

コンクリート打設(河床部)。
コンクリート打設(中標高部)。
上部の水平な構造物はケーブルクレーン。中段の左にバッチャープラント、中央にトランスファーカ。右側の斜めの構造物が取水口。表層面取水装置を備えている。

コンクリート打設(湛水開始後)
早期発電のため、打設中に湛水開始。


打設完了。


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