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◇「環境デザイン」の手法を取り入れる

 次に、ダムや道路の造り込みについてです。
 管理所や頂部構造を含むダムや、周辺の道路、橋梁、トンネル、水辺環境等、すべてを総合的にコントロールする「環境デザイン」という新しい視点の対象物として捉え、それらのデザインを通して「物語り性」を浮き上がらせ、その統一的なイメージの下に、独特でより快適な環境を創出する考え方で、一貫した造り込みを行っています。

《ダム》
ダム本体完成予想CG
自由越流型の非常用洪水吐きを持つが、その構造はラビリンス構造で、印象的景観
天端構造物を出来るだけ低く押さえ、重量感・安定感・簡潔感を創出している

工事中の鞍部ダム
本ダムの他に堤高74mの鞍部ダム(脇ダム)がある
珍しいコンクリート表面遮水型ロックフィルダムで湖水面側がコンクリートの表面遮水
下流側は、玉石張り形状だが、クロス状のアクセントを付けてラビリンスを連想させるよう配慮

ダム本体(右岸下流から)

《ダム天端》
右岸から
高欄はプレキャスト化により施工
照明柱を設けず、下流高欄に灯具を内装して、すっきりとした印象

左岸から
《関連道路》
 

山際の新設道路
新工法等の駆使により道路の位置をできるだけ川側にシフトし、切り土を少なくして景観を保つ


《トンネル》

 トンネルの出口は、個性を待たせつつも統一感に配慮。上部の水平線はよく見ると直線ではなく微妙な曲線。


《橋》
久田大橋
上路式コンクリートアーチ橋

苫田大橋
優しく親しみのある印象を曲面の桁で表現し、橋脚上部分岐部を常時満水位に合わせ、水面にV脚が浮かぶような造り込みで存在感アピール

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