6月2-8日、京都国際会館でICOLD京都大会があり、ダム協会がブースを借りて展示をするが、そこに掲示したり印刷物にして配布したりするために、ダム便覧の説明資料を作ることになり、まず日本語で1ページの資料を作成した。作ってみると、1ページだと量が限られるので、どうも十分な説明ができないことが分かった。そこで、掲示物は1ページだが、配布物は4ページのパンフレットにすることになった。 日本語版を作り、それを翻訳して英語版に。やっとできあがった。せっかくなので、それらを紹介する。下の文章は、日本語版の1ページ(これが展示物になる)にある説明をそのまま転載したもの。 ちなみに、ダム便覧は6月12日で公開10周年になります。
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ダムの総合情報サイト「ダム便覧」
2002年6月12日、「ダム便覧」が日本ダム協会のホームページの一部として産声を上げた。はじめは明治以降竣工の日本のダムを全て掲載するデータベースとして出発したが、公開から10年、不断の改良・拡充の道を歩み、今では、ダムに関する総合情報サイトとして広く活用されている。
その内容は、幅広くかつ膨大だ。2500ほどある明治以降竣工のダム全てについて、諸元、写真、位置などを掲載することはもとより、ダムに関する解説や用語の説明からなるダム事典(約540項目を収録)、読み物としの「テーマページ」(約540タイトル)と「このごろ」(約310タイトル)、そして膨大な写真を掲載する「フォトアーカイブス」(約11万枚の写真)、ダム専用地図サイト(takaneさんによるDamMaps、柳田岳洋さんによる「お好みダムサーチ」)へのリンクなど、質量ともに充実した内容を備えている。
「ダム便覧」は、多くの方々の支援で成り立っている。専門家も一般市民も、組織も個人も、様々な形でダム便覧に協力し、支えてくれているからこそ、サイトの運営が可能となっている。一方では、ダム便覧のユーザーは様々で、今や仕事の上でも、個人の楽しみでも、ダムに関する情報を得たい多くの人にとって不可欠なツールとして、社会的情報基盤となりつつある。
2012年4月20日、国際大ダム会議京都大会を控え世界への情報発信を企図し、ダム便覧の英語版である「Dams in Japan」を公開した。まだ日本語版に比べれば内容はほんのわずかだが、これから一歩一歩充実していければと思う。
ダム便覧は「常に未完成」。多くの方々の協力を得ながら、ネットの力を信じつつ、次の10年もまたこれまで通り改良・拡充の道を歩み続けることができるだろうか。この不透明な時代に、先を見通すことは困難ではあるが。
日本語版 → PDF
英語版 → PDF
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