3日(日)の午後、京都駅ビル・イベントスぺースで「with Dam ★ Night in Kyoto」があった。主催は一般社団法人ダム工学会 企画運営委員会活性化推進小委員会 中部・近畿ブロック幹事会。ICOLD 2012 kyoto サイドイベント。内容は、展示・映像放映と4回のトークショー。
トークショーは、 @(12:00〜13:00)ダム魅力とは?[萩原雅紀、夜雀、中村靖治] A(14:00〜15:00)ダムの仕事[夜雀、中村靖治、萩原雅紀] B(16:00〜17:00)水力発電が日本を救う[岡本政明、夜雀] C(18:00〜19:00)メイントークショー・世界のダムの魅力を語る[角哲也(京都大学防災研究所教授)、坂本忠彦(日本大ダム会議会長)、Jinsheng JIA(国際大ダム会議総裁)ほか]
盛りだくさんの内容で、出演者は、日本を代表するダム好きから、ダムの専門家、それにICOLD京都大会の主要メンバーまで、そうそうたる顔ぶれ。よくこれだけ集められたなというのが、このプログラムを見たときの率直な感想。関係者の努力の跡が現れているように思えた。
あとは客が来るかだ。そんなことを思いながら、12時前に会場へ。最初のトークショーが始まる直前だったが、かなりの人。展示物を見ると、ダムの写真がすばらしい。萩原さんがとったもののようだ。席は、たぶん20ほど。横や後ろに立っている人も。結構な入りだ。
会場風景。これは横から。
会場風景。これは後ろから(正面に出演者がいる)。
ダム写真の展示。大きくて、目を引く。
本も並べてあった。 トークショー@が始まる。萩原さんが中心で、ダムの基礎知識と魅力を、軽妙に語る。時に夜雀さんが割り込み、中村さんが専門的な解説をする。内容は、これまでにダムナイトやダムマニア展で萩原さんがやったものと似たようなものだが、回を重ねるにつれ、より軽妙に、より的確になっているように思える。3人とも、まるでどこかのタレントを呼んできたのではないかと、通りかかった人は間違えるかもしれない。そして、だんだん熱が入り、ダムはかっこいい、めちゃかっこいい、と萩原さん、夜雀さんが随所で声を上げる。
始まって、まずは萩原さんがダムの基礎知識を。
最初の頃は話し手も聞き手も整然と。 会場は、左側と後ろ側は開放部で、歩行者が通る通路に面している。この通路の通行人が大変多くて、通行人は横目で覗くことができるし、トークショーの声も聞こえる。それで足を止める人も多い。
通りがかりの人が立ち止まって写真を見る。 トークショーAの頃には、さらに観客が増え、立ち見の人だかりで、前が見えないほど。今度は、同じメンバーだが夜雀さん中心。夜雀さんの話で、印象に残ったのは昔のある体験。ある人が、「ダムは嫌いだ。環境破壊だ。」といった。何でそう思うかと聞いてみると、結局、マスコミからの情報。そこで、ダムに行ったことありますか、どこが悪いですか、何が環境破壊だったのですかなどと具体に聞いてみる。そうすると、根拠がないダム批判だということがわかって来る。記憶が曖昧で細部は不正確かもしれないが、そんなことを話した。ダム批判をする人が身近にいたら、そうすればいいんだ、今度やっってみようと、感心しながら聞き入った。
夜雀さんといえばハイドログラフ。もっとも、このときはたいした説明はなかったようだが。
会場風景。だいぶ熱気を帯びてきた。
テレビで環境破壊で無駄だと言っている・・・
会場風景。前が見えないほどの人だかり。
通りがかりの人も、いったい何があるんだと。 人が多くて、座れないし、残念ながらこのあたりで私は退散。本当は最後まで聞きたかったのだが。それにしても、こんなに多くの聴衆を集め、熱気にあふれたダムイベントは初めてではないか。延べ何人の人が聞いたり見たりしたのだろうか。数えるのは難しいと思うが、推計してみたらどうだろう。人の入りの心配は全くの杞憂だった。こんなイベントがまたあったらいいのに、と強く感じつつ、京都駅をあとにした。
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