『斐伊川史』
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現在、国土交通省によって、洪水調節等を目的として斐伊川上流(雲南市木次町)に尾原ダム、神戸川上流(飯石郡飯南町)に志津見ダムの両ダムが建設中である。さらに、斐伊川と神戸川を結ぶ斐伊川放水路を施行中である。この放水路は、斐伊川の水を放水路で神戸川に分流することによって斐伊川下流の洪水の減少を図る役割を担っている。また宍道湖に流れ込む斐伊川本川の川幅は 420m、これに対し、宍道湖と中海を結ぶ大橋川の川幅は 120mである。このような状況から斐伊川の洪水は宍道湖に流れ込み、大橋川で滞り、宍道湖周辺では水位が上昇し、水害をたびたびおこしてきた。そのため大橋川の川幅を拡げることで、宍道湖の水はけを良くする事業が行われている。これらの事業については、建設省出雲工事事務所編・発行『斐伊川史』(平成7年)、同『ふれあい放水路総集編』(平成10年)、建設省中国地方整備局・島根県頓原町編・発行『志津美の徑−志津見ダム故郷思い出写真集』(平成5年)の書がある。
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