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■再開発の計画

 再開発は、既設ダムの調査結果から3項目の留意点を抽出し、それらへの対応する形で、既設ダムの改造内容を定めた。

【既設と再開発のダム諸元】 

【再開発にあたっての留意点と対応策】


【主な改造内容】

 既設ダムは、全てのブロックにおいて安定条件を満足していることから、基本形状の改造は行わないものとし、以下の改造を行うこととした。

@堤頂部
 越流部は、既設笹倉ダムの設計洪水流量136m3/sに対して、地域別比流量図より求めたダム設計洪水流量440m3/sが流下可能な非常用洪水吐とする。
 非越流部は、維持管理を目的として現況の堤頂幅2.0mを4.0mに拡幅する。

A右岸取付部
 右岸地山の止水性向上を目的として堤体を延長する。
 右岸取付部は、ダム天端以上の法面規模を抑制するため、ダム軸は右岸地山斜面と直交する方向に屈曲させる。
 また、最右岸部は堤体積の縮減を考慮して造成アバットとする。

B導流壁
 堤頂部洪水吐の改造に伴い、堤趾導流壁を設置する。

C減勢工
 非常用洪水吐の改造とあわせて減勢工を改造する。

D取水放流設備の新設
 既設ダムは取水放流設備を有しないためこれを新設する。

E基礎処理
 右岸取付部にコンソリデーショングラウチングを実施するとともに、既設堤体部を含む全体にカーテングラウチングを実施する。


【計画図】






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