[テーマページ目次] [ダム便覧] [Home]


■工事の概要(1)

【既設堤体の取り壊し】

(堤頂部)

 堤頂部はトンネル掘削機のロ−ドヘッダ(自由断面掘削機)を使用して切削により取り壊す。ロードヘッダを搬入するにあたって、既設天端道路が2mと狭いため堤体下流部に仮設桟橋を設置したが、これによってコンクリート打設、天端橋梁架設等が直接仮設桟橋から施工できるようになった。

仮設桟橋の施工状況

ロードヘッダ
ロードヘッダ施工状況

ロードヘッダ施工状況
導流壁

 既設導流壁は堤体下流面中央付近にw0.6m×H2.0mで帯状に設置してあり、工法を検討の結果、ロッククライミング工法によるブレーカ取り壊しとすることとした。ロッククライミング工法とは、ワイヤーにより重機を吊り下げながら斜面に沿って作業する工法で、同様の施工条件となる左岸下流斜面部の岩掘削及び左岸下流フーチングの取り壊しにも採用した。

ロッククライミング工法施工(導流壁の取り壊し)

ロッククライミング工法施工(左岸下流斜面部の岩掘削)
【堤頂部】

 堤頂部はダム設計洪水流量が流下可能な構造に改造する。


 越流部は自由越流形式で、L14.00m×H2.50m及びL11.60m×H2.50mをそれぞれ2門有する。
 非越流部は既設堤体天端幅が2.0mであるので、維持管理を目的に4.0mに拡幅するため既設堤体からアンカーを取り、腹付けコンクリートを施工する。


 コンクリート打設は仮設桟橋からポンプ打設する。また、既設コンクリートと新設コンクリートの付着を確実にするため、既設コンクリートのはつり及びエポキシ樹脂系接着剤を施工する。

堤頂部打設

堤頂部接着剤塗布

[前ページ] [次ページ] [目次に戻る]
[テーマページ目次] [ダム便覧] [Home]