平川の上流地域では停滞前線による局地的集中豪雨が多くそのほか融雪、梅雨前線、台風と水害発生頻度が高く、昭和10年、昭和33年、昭和35年、昭和41年と度重なる洪水に見舞われ、特に昭和41年8月には平川上流、津刈川流域に前線性集中豪雨によって、温泉街の碇ケ関、大鰐地域は甚大な被害を被った。このため上流部にダムを建設し、災害の減災を図る治水計画がなされ、青森県によって昭和43年度から着手した遠部治水ダムが昭和51年3月に完成した。続いて、治水の安全度を高め、水源の高度利用を目的として、南津軽郡碇ケ関村大字碇ケ関地先に久吉ダムが平成6年9月に完成した。
このダム工事記録、青森県土木部編・発行『久吉ダム工事誌』(平成8年)によれば、次の3つの目的を持っている。
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『久吉ダム工事誌』 |
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