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■CSG工法で建設

 貯砂ダムの堤体コンクリート打設にはCSG工法が採用された。コンクリートダム内部コンクリートに相当する部分にCSGを使用し、外部コンクリートなどにはレディーミクストコンクリートが使用された。ここで使用されたCSGは、本来のCSGとは異なり、むしろRCDコンクリートに近い性質のもので、施工方法も、RCD工法の改良版とも呼ぶべきものだという。
 ダム現場でのCSG工法については、それまでいくつかの施工事例があったが、いずれも仮設構造物についてであった。貯砂ダムは、永久構造物である重力式コンクリートダムとして計画・設計されている。

骨材の分級
 それまでのCSG工法では、河床砂礫や掘削ズリから150mm以上の大粒径材料を除くだけで、特に分級せずに使用するのが基本だったが、経済性に配慮して使用セメント量を減じるため、20mmを境として原材料を2分級して使用している。

CSGコンクリート製造設備
 大量のCSGコンクリートが必要なため、従来のバックホウによる混合では効率が悪い。検討の結果、回転ドラム式連続練ミキサを採用。


施工状況

完成
下流から

上流から

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