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■ダムツーリング6日目(5月2日):陶器祭りには目もくれず…

ダムツーリング6日目。伊万里に近い竜門ダムから見学開始です。熊本県にも竜門ダムがありますが、佐賀県の竜門ダムの方が歴史は古いです。ダムは重力式コンクリートダムで、右岸側は切り立った断崖になっています。管理所に行くのに橋を渡らなければならないなど、変わった造りです。次に向かった有田ダムも重力式コンクリートダムですが、湖水が妙に青かったです。


竜門ダム
右岸側の堰堤壁が少し高くなっている


ダム湖側から見た竜門ダム
右岸側は切り立った断崖
管理所へ行くには赤い橋を渡らなければならない


有田ダム


有田ダムの湖水
青い色をしている

陶器祭りの幟がはためく有田の街並みを早朝に通過することができたので、渋滞に巻き込まれずにすみました。まだ観光客が来ない内に有田の中心街を抜けて古木場ダムを見学。有田ポーセリンパークと呼ばれるテーマパークの横にあります。ダムからは有田ポーセリンパーク内にある登り窯が見えます。


古木場ダム


古木場ダム天端より
有田ポーセリンパークの登り窯が見える


古木場ダムにて

古木場ダム見学後長崎県入りし、江永ダムに向かいました。洪水調節用のダムで、ダム下流には狭い谷間に住宅がひしめき合っています。


江永ダム


江永ダム下流側
狭い谷間に住宅がひしめき合う


江永ダムにて

江永ダムから県道1号線を通って東に向かい、野々川ダムを見学。赤いラジアルゲートがポイントです。下流側は公園になっています。


野々川ダム

野々川ダムから県道104号線を通って北に向かい、再び佐賀県入りして日ノ峰・狩立ダムを目指しました。この二つのダムは隣同士にあり、貯水池は導水路で繋がっています。夫婦ダムと言うにふさわしいものです。クレスト洪水吐は狩立ダムの方にあり、日ノ峰ダムにはクレスト洪水吐はありません。


狩立ダム


日ノ峰ダム


二つのダムの位置関係
右が狩立ダム、左が日ノ峰ダム、中央が管理所
手前が二つの貯水池を繋いでいる導水路


狩立ダム直下にて

日ノ峰・狩立ダムから東に向い、渕ノ尾ダムを目指しました。途中に踊瀬ダムがありましたが、これは小堰堤でした。またすぐそばにある犬走ダムは嘗てダム便覧に登録されていましたが、堤高15m未満のためか、いつの間にか削除されていました。渕ノ尾ダムは上水道用のダムで、天端は立ち入り禁止でした。ダム湖周囲の山の形が特徴的です。


犬走ダム
嘗てダム便覧には登録されていたが削除された


渕ノ尾ダム


渕ノ尾ダム貯水池
山の形が「○○○3兄弟」みたいで特徴的

渕ノ尾ダムから南に向い、矢筈ダムに向かいました。堤体の導流部には絵が描かれています。更にその南東に位置する庭木ダムを見学。灌漑用の重力式コンクリートダムです。


矢筈ダム
導流部に絵が描かれている


矢筈ダムにて
管理所のデザインもおしゃれ


庭木ダム


庭木ダムにて

庭木ダム見学後先日宿泊した嬉野温泉街を抜け、県道6号線に入って岩屋川内ダムに向かいました。堤高は60m程の洪水調節用ダムですが、下流側から見上げるともう少し高いように思えます。付近には中山ダムがあるようですが、場所が特定できず断念しました。一旦嬉野温泉に戻り、県道41号線に入って横竹ダムを見学。堤体にダム名が書いてあります。


岩屋川内ダム


横竹ダム


横竹ダムにて

横竹ダム見学後山を越えて国道444号線に出、花取ダムを目指しました。この付近一帯の灌漑用水の要となっているようです。下流にも溜池がいくつかあります。


花取ダム


花取ダム案内板
付近一帯の灌漑用水の要となっている


花取ダムにて

花取ダム見学後、国道207号線を通って永池溜池を目指しました。お腹がへったので途中のレストランで食事休憩。食事後すぐにダム巡りを再開。ダム便覧でスペックをよく見ていなかったのが運のつきで、横長の堤体を夢中で撮影していました。ところが堤高15m以上あるのはこの上流にある永池上池で、1基みすみす見逃してしまいました。続いてその西側にある朝日ダム(小堰堤に降格)を見学。堤頂長の長いダムで、洪水吐まで辿り着けませんでした。


永池溜池ダム(下池)
堤高は15mもないであろう
上流にある永池上池は堤高34.8mあるようだ


朝日ダム(小堰堤)
洪水吐ははるか遠い

朝日ダムから国道498号線沿いにある繁昌ダム、本部ダム、都川内ダムを順番に見学しました。繁昌ダムは灌漑用のアースダムでダム湖の水がきれいでした。本部ダムは洪水調節と上水道用のダムで、ダムの横には建設の歴史を刻んだモニュメントがありました。都川内ダムは伊万里の近くにある重力式コンクリートダムで、天端の壁には伊万里焼の陶板が埋め込まれています。


繁昌ダム


繁昌ダムにて


本部ダム


本部ダム建設の歴史を刻んだ
モニュメント


都川内ダム


都川内ダム天端の壁に埋め込まれた陶板

通ってきた国道498号線を戻り県道24号線からこの日の最後、天ケ瀬ダムを目指しました。複雑なゾーンを持つフィルダムです。


天ケ瀬ダム


天ケ瀬ダム案内板
複雑なゾーンを持つ

天ケ瀬ダム見学後、宿泊先の多久I.Cから長崎自動車道に乗り、宿泊先の熊本を目指しました。熊本ではいつも出張で使っているホテルに泊まりました。飲み放題・バイキングコースでお腹を満たし爆睡しました。

 


■ダムツーリング7日目(5月3日):天草灘に太陽が沈む時まで

ダムツーリング7日目。この日は九州滞在最後の日。前回行けなかった熊本県の南東部や天草方面のダムを巡り、山口県の山陽小野田まで行く予定。早速熊本南東部にある天君ダムから見学を開始しました。このダムは洪水調節用のダムで、ほとんど貯水していません。西側を向いているため強烈な逆光の中でうまく撮影できませんでした。


天君ダム
洪水調節専用ダム


天君ダムにて

天君ダムから国道443号線に出て国道218号線に入り、緑川水系のダム群を目指しました。最初に熊本県の直営である船津ダムを見学。発電専用の堤体です。続いてその上流にある緑川ダムと緑川補助ダムを見学しました。まずは緑川補助ダム。白いロックフィルダムで、ダム湖側には運動場があります。主堤体は富山県の有峰ダムのように屈曲しています。


船津ダム


緑川補助ダム天端
向こう側に見える建屋は管理所


緑川補助ダムにて


緑川ダム
富山県の有峰ダムのように屈曲している


緑川ダム直下にて
Z型の天端ラインが見える

緑川ダム見学後、下流にある塚瀬ダムを見学しました。小堰堤のようですが、一応確認のため立ち寄ってみました。そこから国道443号線、県道53号線を通って内谷ダムへ向かいました。県道53号線は道は良いものの、峠に近づくにつれアップダウンが激しくなる道路です。地元のライダー達のお気に入りのようで、集団でバイクが往き来します。内谷ダムは、昨年訪れた油谷ダムとの間で揚水発電を行っています。


塚瀬ダム(小堰堤)


内谷ダム
油谷ダムとの間で揚水発電を行っている


内谷ダムにて

内谷ダム見学後、いよいよ宇土半島・島原方面のダムに向かいました。まずは宇土半島の石打ダムから見学です。石打ダムは洪水調節と上水道用水確保の多目的ダムです。ダム本体よりも付帯設備に特徴があります。展示館が充実しており、世界のダムの写真が展示してあります。管理所の造りも凝っています。ダム付近にはJR三角線の石打ダム駅があります。


石打ダム


展示館
世界のダムの写真が見れる


石打ダム管理所
美術館のような造り


石打ダムにて

大矢野島から上島に渡って、まずは教良木ダムを見学。灌漑と上水道用のロックフィルダムです。更に山の中に入って上津浦ダムを見学。このダムは洪水調節と上水道用水の確保を行っていますが、普段はこの川の水だけでは用量を確保できないのか、他の河川から水を導水しているようです。


教良木ダム


上津浦ダム


上津浦ダム湖
左に導水路が見える


上津浦ダムにて

上津浦ダムのある上島から下島に渡り、まずは楠浦ダムを見学。灌漑と上水道用のダムで、ダム湖名は映柑湖といいます。楠浦ダムから国道266号線に出て、亀川ダムに向かいました。亀川ダムは洪水調節と上水道用水確保のダムですが、それほど大きなダムではありません。ダム湖には道目木湖という変わった名前が付いています。


楠浦ダム


楠浦ダム記念碑
映柑湖と記されている


亀川ダム


亀川ダムにて

亀川ダム見学後北に向い、五和ダムを見学。天草空港に近い所にある灌漑用のロックフィルダムです。


五和ダム


五和ダムにて

五和ダムから西に向かい、志岐ダム、都呂々ダムを見学しました。志岐ダムは灌漑用のアースダムです。下流側から撮影する良い場所がなく、ダム湖側からの撮影となりました。都呂々ダムは各種用水確保のための重力式ダムです。(個人的には「都々呂ダム」にして欲しかった)


志岐ダム
ダム湖側より撮影


都呂々ダム


都呂々ダムにて

都呂々ダム見学終了時点ですでに午後5時を過ぎていました。もうヘろへろになっており、島の南端にあるヤイラギダム等は諦めようと思っていました。しかし、灰エースさんの「まだだ、まだ終わらんよ…」の言葉が頭の中をよぎり、意を決して第一ヤイラギダムへ向かいました。第一ヤイラギダムに到着した時は午後6時を回っていましたが、九州方面は陽が長いので、7時くらいまでは撮影できると思われました。第一ヤイラギダムは上水道専用の重力式コンクリートダムで、下流側からは撮影できませんでした。そこからすぐ上流に、同じく上水道専用の第二ヤイラギダムがあります。嵩上げされた経歴があるようで、その旨を記した記念碑がありました。


第一ヤイラギダム


第二ヤイラギダム


第二ヤイラギダムにて

ヤイラギダムのすぐ隣に、姫の河内ダムはあります。陽が沈む直前の6時40分頃、姫の河内ダムに到着。急いで撮影を開始しました。姫の河内ダムに滞在した時間はわずか10分程でしたが、陽が沈むまでダムを追い続けた達成感で満足しました。


姫の河内ダム

姫の河内ダムを見学後、まだまだ長い道のりが待ち受けていました。この日の宿泊地は山口県の山陽小野田I.C近くのホテルです。天草の島々、宇土半島を抜けるまで、かなりの時間を費やしました。肉体はへろへろ、精神も放心状態…こんな感じでバイクを走らせていたので、本来松橋I.Cから高速に乗るつもりが道を間違えて熊本方面に行ってしまいました。信号の多い国道を走ることになり、余計に疲れました。熊本I.Cから高速に乗ったのが午後9時過ぎで、すぐに北熊本SAに立ち寄り休憩しました。昼も食べていないので適当に軽食を食べて飢えをしのぎ、ガソリンを補給して山陽小野田I.Cを目指して出発しました。夜の高速をかっ飛ばし、途中めかりPAでの休憩を挟んで漸く山陽小野田I.Cに到着。ホテルに着いた時は午前1時頃でした。撮影した画像をストレージHDにコピーしながらいつの間にか眠り込んでしまいました。



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