全項目表
 
ダム番号:526
 
三春ダム [福島県](みはる)
 [旧名]大滝根ダム(おおたきね)


ダム写真

(撮影:灰エース)
082642 日本ダム協会
046631 だい
046630 だい
074939 安部塁
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どんなダム
 
直轄ダム初の拡張レヤ工法
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ダム本体のコンクリート打設に、合理化施工方法として拡張レヤ工法ELCM)を採用。国の直轄ダムとしたは初めて。
景観設計を導入
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ダムや諸施設について景観設計を導入。歴史と文化を尊重し、堤体の下流面は城壁タイプの石垣模様。下流から見上げると、城壁が。
[写真](撮影:Dam master)
148世帯が移転
___ ダム建設により148世帯が移転。このうちダム周辺には過半の87世帯が。三春町外へは45世帯と少ない。周辺移転型であるが、これは水没地が複雑に入り込み様々な残地ができること、山深くはない「里ダム」であることなどによるという。代替宅地や水田の造成・整備を実施。
町名に改名
___ 実施計画調査着手時には大滝根ダムだったが、昭和49年、地元三春町の要望により、町名をとって三春ダムに改名。
さくら湖に架かる姿の美しい春田橋
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さくら湖に架かる春田橋は斜張橋で、姿が美しい。1993年完成。ダムにおけるPC斜張橋の初期事例。
[写真]三春の「春」をイメージした春田橋
周辺整備が進む
___ ダム湖及びその周辺区域を水と緑のオープンスペースとして積極的に開放。地域に親しまれるダムづくりを目指し、環境整備を実施。管理所と一体となったデラックスな三春ダム資料館。近くに「三春の滝桜」があり、観光やレクリエーションで訪れる客も多い。
三春の滝桜
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近くに「三春の滝桜」がある。樹齢千年余といわれ、樹高十二メートル、根回り11mに及ぶ紅枝垂れ桜としては日本一の巨樹。大正十一年に日本で最初の天然記念物に指定された。日本三大桜のひとつとされる。
[写真](撮影:廣瀬卓雄)
植物プランクトンの増殖を総合的に抑制
___ 植物プランクトンの増殖を抑制する総合的な水質保全対策を実施。全国のダムで初めてだという。川からダム湖に流入する栄養を減らすため上流に前貯水池を設けて栄養を沈下させ、バイパス水路により流入水をダム湖に入れずに直接ダム下流に放出。ダム湖内では空気を水中から吹き上げることによって水の上下循環を起こし、植物プランクトンを深層に送り光を遮断、増殖を抑制。深層に空気を送り有機物の分解による栄養の浮上を防止。
ビオトープや浮島
___ 生態系に配慮した新たな水質浄化手法の研究にも取り組む。ビオトープや人工浮島も。
ダム湖は「さくら湖」
___ 近くに有名な「三春の滝桜」がある。ダム湖は支川が入り込んだヤツデのような形が特徴で、しだれ桜のようだとも。
シリーズ ダム百選 投票から
第 4 回  『 桜の似合うダム 』
■ 三春ダムはここから歩くと、三春滝桜が見れます。三春ダムと桜は似合うダムだと、思いました。 (11〜20歳 男)
テーマページ 三春ダムの洪水調節効果(平成23年9月台風15号)
「ダムナイト5〜ダムのデザイン、どうしてこうなった〜」 そのあらまし
ダムインタビュー(80) 三本木健治さんに聞く 「国土が法令を作り,法令が国土を作る −法律職としてのダムとの関わり−」
平成19年度 「森と湖のある風景画コンクール」 受賞作品
「理の塔、技の塔」 〜私説・戦後日本ダム建設の理論と実践〜 (12) 最終回 河川環境重視と国民に開かれた河川・ダム行政
ダムの書誌あれこれ(103) 〜阿武隈川水系大滝根川・三春ダム〜
このごろ wDN2011レポート(4)〜ダムのデザインはダム愛好家に相談を!
左岸所在 福島県田村郡三春町大字西方字向山263番地先  [Yahoo地図] [DamMaps] [お好みダムサーチ]
位置
北緯37度24分13秒,東経140度28分29秒   (→位置データの変遷
[近くのダム]  高柴調整池(6km)  金沢調整池(7km)  金沢調整池副堤(7km)

河川 阿武隈川水系大滝根川
目的/型式 FNAWI/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積 65m/174m/195千m3
流域面積/湛水面積 226.4km2 ( 全て直接流域 ) /290ha
総貯水容量/有効貯水容量 42800千m3/36000千m3
ダム事業者 東北地方建設局
本体施工者 奥村組・大日本土木
着手/竣工 1972/1997
ダム湖名 さくら湖 (さくらこ)
ランダム情報 【水特法関係】三春[法第9条指定ダム等]、水没総面積:300ha、水没戸数:118戸、水没農地面積:155ha、ダム等の指定年月日:S55.4.11、水源地域指定年月日:S57.3、10、整備計画の決定年月日:S57.3.27
【地域に開かれたダム】国土交通省により地域に開かれたダムに指定される(1993/04/12指定)
【ダムにいる鳥】国土交通省「河川水辺の国勢調査」(2000)
カイツブリ、カワウ、ゴイサギ、アオサギ、オオハクチョウ、オシドリ、マガモ、カルガモ、コガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、ミコアイサ、トビ、オオタカ、ハイタカ、ノスリ、サシバ、コジュケイ、キジ、バン、コチドリ、イカルチドリ、イソシギ、ユリカモメ、ドバト、キジバト、カッコウ、ツツドリ、ホトトギス、フクロウ、ヨタカ、ヤマセミ、カワセミ、アオゲラ、アカゲラ、コゲラ、ヒバリ、ツバメ、イワツバメ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、タヒバリ、ヒヨドリ、モズ、カワガラス、ミソサザイ、ルリビタキ、ジョウビタキ、トラツグミ、アカハラ、シロハラ、ツグミ、ガビチョウ、ヤブサメ、ウグイス、オオヨシキリ、メボソムシクイ、キビタキ、サレコウチョウ、エナガ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ、アトリ、カワラヒワ、マヒワ、ベニマシコ、イカル、シメ、スズメ、ムクドリ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ハジロカイツブリ、ケアシノスリ、ベニヒワ
【コンクリートダムの工法】拡張レヤ工法
【ダムカード配布情報】2021.8.1現在 (国交省資料を基本とし作成、情報が古いなどの場合がありますので、事前に現地管理所などに問い合わせるのが確実です) Ver1.0
○三春ダム資料館及び三春ダム管理所 8:30〜17:00(土・日・祝日を含む)(但し、年末年始12月29日〜1月3日を除く)
ダムカード画像コレクション
三春ダム Ver.1.0 (2013.02)
[協力:け〜]
内部リンク ダム湖の旅・さくら湖
リンク 東北のダム(国土交通省東北地方整備局)
Dammer Days・桜満開
kazu_ma’s WALKING-DIARY・三春ダム
THE SIDE WAY・三春ダム
おぼえがき・三春(みはる)ダム
ザ・レイクチャンプ・さくら湖
だむ†ほりっく・三春ダム
ダム好きさん【三春ダム】
ダム便覧保存館・水がめ便り・三春ダム
ダム浪漫−三春ダム
ようこそ三春ダムホームページへ(国土交通省東北地方整備局三春ダム管理所)
水力ドットコム・三春ダム発電所
参考資料
■三春ダム建設に伴う損失補償と代替地対策 東北地方建設局三春ダム工事事務所副所長 後藤幸弥
【第32回水源地問題実務講習会(S60.03.26)】
■三春ダム建設に伴う損失補償と代替地対策:後藤幸弥
【ダム日本 No.486(S60.4)】
■三春ダムの建設とダム記念公園・三春工芸村建設構想:遠藤誠作
【ダム日本 No.516(S62.10)】
■三春ダムと「日本一のさくらの里」づくり:丸山民夫・廣池透
【ダム日本 No.540(H1.10)】
■三春ダムの拡張レヤー工法について 東北地建三春ダム工事事務所調査設計課建設技官 佐 藤 浩 治
【第30回ダム施工技術講習会(H03.11.21)】
■三春ダムの拡張レヤー工法について:佐藤浩治
【ダム日本 No.569(H4.3)】
■福島県三春町のまちづくりと三春ダム 東北地方建設局三春ダム工事事務所所長 大内忠臣
【第39回水源地問題実務講習会(H04.03.26)】
■福島県三春町のまちづくりと三春ダム:大内忠臣
【ダム日本 No.574(H4.8)】
■三春ダムの設計と施工 /大薮勝美
【ダム日本 No.585(H5.7)】
■【カラーグラビア】 写真で見る三春ダム
【ダム日本 No.591(H6.1)】
■三春ダムの景観設計について 東北地建三春ダム工事事務所 所長 松 井 正 樹
【第35回ダム施工技術講習会(H06.07.07)】
■三春ダムの景観設計について /松井正樹
【ダム日本 No.599(H6.9)】
■二十一世紀は田園の時代−福島県・三春ダムの事例− 福島県三春町町長 伊藤寛
【第42回水源地問題実務講習会(H07.03.02)】
関連書籍 ■東北建設協会 『三春ダム写真集』 東北建設協会 1998
■三春ダム水没者等新生活激励会実効委員会 『新聞記事でみる三春ダムのあゆみ』 三春ダム水没者等新生活激励会実効委員会 1987
■建設省三春ダム工事事務所 『三春ダムのあゆみ (一般補償基準妥結まで)』 建設省三春ダム工事事務所 1986
■東北建設協会 『三春ダム工事誌』 東北建設協会 1998
■建設省三春ダム工事事務所 『三春ダム補償と生活再建』 建設省三春ダム工事事務所 1986
諸元等データの変遷 【06最終→07当初】左岸所在地[田村郡三春町大字西方→田村郡三春町大字西方字向山263番地先] 河川名[大滝根川→大沢川]
【07当初→07最終】河川名[大沢川→大滝根川]

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三春ダムの洪水調節効果(平成23年9月台風15号)

 平成23年台風第15号は、非常に強い台風に発達し、9月21日には紀伊半島が暴風域に入り、その後浜松市付近に上陸、強い勢力を保ったまま速度を速めて関東・東北地方を北上して太平洋に抜けた。この間、各地で甚大な被害が発生した。国土交通省所管のダムについてみると、北海道、東北、関東、北陸、中部、近畿、中国、四国、九州地方の164ダムが防災操作による洪水貯留を実施し、被害の発生の防止に努めた。

 このとき、福島県の三春ダムでは、下流の阿武隈川阿久津地点で計画高水位を上回る出水となり、破堤等の重大な被害が想定されたため、降雨予測とダムの空容量を勘案し、流入量の全量カットによる洪水調節を行った結果、阿久津地点で約0.5mの水位低減が図られた。そのときの状況を紹介する。資料は、いずれも国土交通省治水課によるもの。




(2011年11月作成)



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「ダムナイト5〜ダムのデザイン、どうしてこうなった〜」
そのあらまし

(萩原)もう時間が、何と9時。まだネタが全然ある。どうしましょうか。



○三春ダム

(萩原)鬱憤を抱えているダムがあって、三春ダム。高さと幅を見ると効率のいいダム。何でこんないいダムに石垣のデザイン。どうしてこんなになっちゃたのか。驚いたのは洪水吐き検討経緯が予想もしない展開。1期ではフラップゲートがずらっと並んだかっこいい計画だったが、最終的には普通になった。



 景観設計を積極的にやったと説明されている。その結果がこれかと思ってしまう。柔らかさのあるコンクリートの堤体・・など、よくわからないことが書いてある。それが石積み模様になぜなった。(以下工事誌を読む。途中つっかかって)どっかで丸で切ってほしいですよね。・・・


(中村)読むなよ、くだらない・・。

(萩原)なぜこんなデザインになったかわからない。


 
 
 ・・・→ 全文はこちら
(2011年8月作成)


→ ダム便覧の説明
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