大迫ダム
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吉野川は、その源を奈良県吉野郡川上村南東部境の大台ケ原山(標高 188m)に発し、北西流して本沢川となり、北股川を集め入之波を流れ、上多古川、下多古川、高原川を合わせ吉野町に入り、津風呂ダム(昭和37年完成)より流下した津風呂川の支川を併流して、大淀町、下市町境界を流れ、五条市に入り、五条盆地を東西に蛇行しながら丹生川などの水を集め和歌山県に入り、紀の川となり紀伊水道に注ぐ延長66kmの河川である。
大迫ダムは、吉野川分水事業のかなめとして昭和32年の開始以来17年を経て、昭和48年10月奈良県吉野郡川上村大迫地先に完成した。このダムの目的は、開発した水を下渕頭首工から大和平野導水幹線等を経て、かんがい用水として大和、紀伊平野の干害の憂いをなくし、あわせて水道用水、工業用水の確保と水力発電を行うものである。大迫ダムの完成によって川上村の広い範囲が湖底に沈んだ。
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