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桐見ダムは、3つの目的を持っている。
・洪水調節 洪水調節は、洪水期(7月1日〜10月10日)において、貯水位 114.0mから 132.8mまでの間の容量 5,410,000m3を利用し、計画高水流量 990m3/sのうち 600m3/sを調節する。また、非洪水期(10月11日〜6月30日)においては、貯水位 122.5mから 132.8mまでの容量 3,410,000 m3を利用して調節を行う。
・流水の正常な機能の維持 遊行寺地点下流の田畑( 212ha)に対するかんがい用水の補給を行うとともに、流水の正常な機能の維持と増進をはかる。 下流既得用水および河川維持用水として、洪水期は貯水位 107.5mから 114mまでの容量 1,050,000m3、非洪水期は貯水位 107.5mから 122.5mまでの容量 3,050,000m3を 利用して、渇水時に補給する。
・管理用発電 管理用発電として、洪水調節、流水の正常な機能の維持と増進、制限水位及び常時満水位の維持のために行う放流を利用して最大 600KWの発電を行う。 管理用発電として、洪水期は貯水位 107.5mから 114mまでの容量 1,050,000m3、非洪水期は貯水位 107.5mから 122.5mまでの容量 3,050,000m3を利用して行うこととなっている。
桐見ダムの諸元は、堤高69m、堤頂長 156m、堤体積18.2万m3、有効貯水容量 646万m3、総貯水容量 816万m3、型式は直線重力式コンクリートダムである。起業者は高知県、施工者は西松建設(株)竹中土木共同企業体、事業費は 186億円を要した。
なお、主なる補償は、家屋移転30戸、取得面積48.6ha、県道・町道の付替補償となっている。
ダム周辺には、越知町のシンボルである横倉山の馬鹿だめし、住吉神社付近の雄大な山容が眺められる展望広場、ダム建設の際の骨材プラント跡地を利用したアンモナイトを模したカラー舗装やローラースケートコースなどの大桐広場、貯水池上端に位置し、植栽を中心とした親水広場としての水遊びを楽しめる佐ノ国広場の3ケ所の環境整備がなされている。
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