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テルハ型クレーンを採用(長井ダム)

 長井ダムは、RCD工法による重力式コンクリートダムだが、コンクリートの主運搬設備にはテルハ型クレーンが使用された。テルハ型クレーンは、従来主に港湾の荷役設備として利用されている大規模クレーンで、それをダム用に改良した。ダムサイト上流の施工設備との連続性、一体性がよく、経済性や環境面でも有利という。
■テルハ型クレーン
テルハ型クレーンの全景。コンクリートバケットを釣り下げ、バケットを上下流方向に約30m移動させることができ、コンクリートを堤体内に運搬する。背後にはバッチャープラントがある。

ダム堤体の打設高に追従して、中間マストを6mごとに継ぎ足して、クレーン部分を上昇させていく構造。右側が中間マストを継ぎ足したところ。
■施工状況
テルハ型クレーンバケットを釣り下げてコンクリートを運搬し、ダンプトラックに積み替えて打設位置まで運ぶ。

テルハ型クレーンは左右に2基ある。背後にバッチャープラントがあって、そこでコンクリートが製造され、バンカー線上のトランスファーカでテルハ型クレーンのところまで運搬される。

[出所]第53回ダム施工技術講習会
[関連ダム]  長井ダム
(2003年8月作成)
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