2008. 4.19(土) 18:00−21:30 場所:東京カルチャーカルチャー
当日券も含めると満席(100名程度)の状態。参加者の年齢層は、20代から30代が大半。 取材は、ディーリーポータル、NHKなど。 資料配付:ダムの型式の説明図、各部名称。アンケート。
〔イベント内容〕 ・ダム巡り秘蔵エピソード公開 ・史上最高に濃いダムプレゼンテーション ・ダム写真公開
まず、萩原氏から「日本一のダムマニアに!乾杯」の発声からスタート。 場所が大観覧車の下ということもあって、開演までに当日券が売りきれてしまい、若いカップルも多かった。
以下、イベント内容を簡単に紹介してみた。敬称は略させて頂きました。
T.自己紹介(ダムマニア7名)
1.萩原雅紀(ダムサイト) サイト開設して8年目になる。関東中心にダムを巡っている。 最近「ダム2」写真集を出版。 いろんなイベントをしているのでマニア界では有名な方。
2. あべべえー(ダムマスター) 静岡県、長野県中心にバイクでダムを巡っている。 阿部 繁さん。
3. takane (ダム日和) ダムマップスを作成している。黒部ダムを見てサイトを立ち上げる。 いつも「ケロロ」と一緒にダム巡りをしている。
4. 夜雀(雀の社会見学帖) ダムのレポートがとても充実している。ダムで好きな箇所を説明できる。(例えばダムで洪水吐、プライムライン等の好みがある)「ダム」を勢力的に巡られている。
5. 宮島 咲(ダムマニア) 関東中心にダムを巡る。特に奈良俣ダムが好きである。 現在、マニアでは有名な「ダムカレー」149基作成とのこと。
6. \泱(なお)(ダムジャパン) 2004年からサイトを立ち上げる。アマチュアダム界では一番の若手。父と車でダム巡り。最近はひとりでも行くそうだ。小さなダムも好きである。
7. ふかちゃん(ダムズルーム) バイクで全国のダム巡りをしている。沖縄以外はすべての県に行っていて、サイトに載せているのは860基になっている。ストックを含めると930基になるので、全国ダムの3分の1は巡っていることになりそう。
以上の7名の紹介があり、それぞれとても濃い話が聞けそうで、会場も期待がたかまっていく様子がよくわかった。
U.プレゼンテーション(4名)
1. 萩原雅紀 (25分) 「ダムいい」(絵による説明)
一般的には「ダム」の理解度が低いので、普通の人は「ダム」をどう考えているのか、疑問がわき「ダム」を絵で表現してもらうことにした。 何人もの人に描いてみてもらうことで普通の人の「ダム」の意識を探って浮き彫りにしてみた。「あなたの思うダムってどんなだろう?」と50名ほどの人に聞き、描いてもらって検証してみると、日本人の考える標準的なダムが見えてくるのではないか?と考えて試した。そのダムの「絵」の検証が面白く会場は、大受けだった。 20代から30代の男女が考えている「ダム」とは、絵の結果から見ると、型式は、アーチ式18名(39%) 重力式 17名(37%) ロックフィル3 名(7%)不明 8名(17%)となった。 クレストゲート(洪水吐)を描いた人14名。 ちなみに水門、バルブ、放流施設を書いた人はいなかった。 これらをまとめてみると、普通の日本人の考える「ダム」は「アーチ式または重力式の穴あきダムである」ことになるようだ。 ロックフィルダムに関しては「ダム」と認識している人は少ないという結果が出てきた。 もっと「ダム」をアピールしていかなくてならない!
2.ふかちゃん(90分) 「アースダムの楽しみ方」
アースダムとは…フィルダムの一種で土を盛りたててつくるダムのこと。 沢山のダムをスライドで紹介していく。かなりの枚数あった。 ダム好きから見た、アースダムの特徴とは、 ・ため池 ・上水道用発電用ダム ・防災ダム ・わざわざ見に行くダムではない(付帯設備がない) ・視覚的に目立たない。などが挙げられる。 「ダム」とは扱われない15m以下の「ダム」の貴重なスライドを見せて、広い。洪水吐が変わっている。導流部が階段状。取水塔が特徴的。開放的。周囲の風景。 公園化されたダム周囲。刈り込み。などを挙げながらテーマ別に分類していく。 アースダムを楽しむには、「ダム」は一つとして同じものがない。どこかに特徴があるので、自分から探求心をもつことが大切であることがわかる。
何でも探求心がないと人間は成長しないと語る、とても熱い人である。
3. 夜雀 (25分) 「幻のダムと奥越電源開発ダム」
テーマとしては、難しい感じがしたが、福井県大野市の8基のダムの解説が面白かった。大野市のダムで建設されなかった「幻のダム」後野(のちの)ダムについては、残っている資料から、自らデザインを試みてその「美しさ」を表現した。 会場からため息がもれていた。 今夏、福井県の真名川ダムで開かれる「森と湖の旬間」で「ダムマニア」のコーナーを担当するそうだ。 いろいろ企画しているので、福井県のダムにテーマに挙げたようだった。
4. takane (30分) 「地球のダムの歩き方」
堤高と貯水量で、日本のダムと世界のダム比べてみる。 スケールの大きさで、世界に目を向けさせ、実際に「ダムツアー」を企画してみせた。
1.初級編 フーバーダム、アスワンハイダム、三峡ダム このあたりのダムは有名なので現在もツアーに挙げられている。 2.中級編 グランドディクサンスダム、モンティセロダム グランドディクサンスダム(スイス)ジュネーブから100q コンクリート世界一 モンティセロダム(アメリカ)サンフランシスコから100q ダム穴のダムとして有名 3.上級編 ヌレークダム、イングリダム ヌレークダム(タジキスタン)ドウシャンベから60q イングリダム(グルジア)ドビリシから200q アーチ世界一
上級編のダムは見に行きたくなるが、かなり治安が悪いのが難点。
コンクリートダム、アーチダムで世界一のダムが登場し、とても興味をそそられた。 海外のダム情報も充実しているので、そこが平和であれば是非見に行きたいところである。 ツアーコンダクターのように話しをまとめていて面白かった。(各地の新聞もあった) プレゼンテーションに関しては、専門家以上に知識が詳しく、どれも引き込まれるような話題だった。まさにこれぞダムマニア!
最後に、
V.ダムの写真(30分)公開
全員が、撮ってきて良かった写真を見せる。特に「放流」が多く見せられた。 マニアならではの視線での写真が多かった。 各自、印象に残ったものを解説した。
「大堰会」終了後、出演者に直接、話しをする時間がとられた。 当日グッズの販売もあったので、それにサインをもらう大勢の人の列ができていた。 予定時間をオーバーしてしまい、内容はとても充実していた。また企画してほしいと思いました。
|
(2008.4.21、ami)
|
【 関連する 「このごろ」「テーマページ」】
(ダムナイト)
[こ] 「ダムナイト −大堰会−」取材速報
[こ] 熱中夜話「ダムナイト」
[こ] 伝説のトークライブ再び 〜 ダムナイト!!に行ってきました
[こ] 「ダムナイト」の経済効果
[こ] 「ダムナイト」にダム屋さんが登場
[こ] 09年の最後を飾る『ダムナイト3 大忘堰会』が開催される!
[こ] ダムナイト4〜原石山が好みです
[テ] 「ダムナイト5〜ダムのデザイン、どうしてこうなった〜」そのあらまし
[こ] 日本ダムアワード2013 〜2年半ぶりに「ダムナイト」〜
[こ] ダムトークライブ「ダムナイト6」に行ってきた
[こ] ダムナイト7〜ダムの話しかしません。
|
【 関連する ダムマイスター の情報】
(夜雀)
トップ写真に掲載(12 枚)
ダム協会写真コンテスト受賞写真(4 枚)
「このごろ」の関連記事(34 件)
「テーマページ」の関連記事(22 件)
|