相沼内
(あいぬまない) |
北海道 |
階段状のダム
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昭和五年竣工。珍しい階段状のダム。階段の段差や幅がそれぞれで不規則。ダムの越流水はカスケード(水階段)となって落下。土木学会の「日本の近代土木遺産〜現存する重要な土木構造物2000選 」に選定されている。
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赤石
(あかいし) |
静岡県 |
ダム湖は「赤石ダム湖」
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ダム湖の名前が、赤石ダム湖。地図でもそうなっている。ダム湖名に「ダム湖」がつくのは珍しいか? エメラルドグリーンの水をたたえる。
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赤祖父溜池
(あかそぶためいけ) |
富山県 |
周りがゴルフ場
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ダムの左右ともにゴルフ場になっている。そのため、天端がゴルフコースの一部になっていて、ゴルフのカートが通るという。
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浅虫
(あさむし) |
青森県 |
全量を洪水吐きトンネルにより海へ流す洪水調節方式
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洪水調節方式は、全量を延長2km余りの洪水吐きトンネルにより陸奥湾へ直接流下させる方式。その他に、小規模な越流堤がある。
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浅虫
(あさむし) |
青森県 |
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芦別
(あしべつ) |
北海道 |
治水機能を持たない直轄ダム
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桂沢ダムに導水する目的で建設されたダム。灌漑・上水道・発電が目的の利水専用多目的ダムで、国土交通省直轄ダムとしては珍しく治水機能を持たない。直轄ダムの中では最も小規模。
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浅瀬石川
(あせいしがわ) |
青森県 |
ダム湖は「虹の湖」
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ダム湖は2代目「虹の湖」。このダムの建設により、従来あった沖浦ダムが完全に水没した。沖浦ダムのダム湖は虹の湖であったが、それを引き継いだ。
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浅瀬石川
(あせいしがわ) |
青森県 |
ピンク色が珍しい
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堤頂部の機械室などがピンク色に塗装されていて、珍しい。違和感はなく、周囲と調和しているように見える。
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穴内川
(あなないがわ) |
高知県 |
単脚ラジアルゲート
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ラジアルゲートの扉体と軸受けを繋いでいる脚柱(鋼材)が通常は左右各2本、あるいは大型のゲートの場合左右各3本だが、ここのラジアルゲートは脚柱が左右各1本。ここだけの貴重で珍しいものだという。
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阿武川
(あぶがわ) |
山口県 |
ダム直下に阿武川温泉
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ダム直下に阿武川温泉。元々温泉はなかったが、ダム建設の際、雪が積もらぬ場所を掘ったところ湯が湧き出した。ダム建設をきっかけに発見された温泉は珍しい。今は萩市の施設のようだ。バンガローもある。入浴料金は大人410円。コインスタンドで温泉の持ち帰りもできる。100リットル100円。
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天ヶ瀬(元)
(あまがせ) |
京都府 |
クレストゲートから試験放流
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2010年11月19日、クレストゲートからの試験放流が行われた。管理開始以降ではクレスト放流は初めてで、ラジアルゲート4門から豪快な放流が見られた。この試験放流は、天ヶ瀬発電所工事に伴うゲートからの代替放流を行っていた際、ダム貯水池水位がクレストゲート敷高を越えたため、その機会を利用してクレストゲートの放流試験として実施したもの。
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雨畑
(あまはた) |
山梨県 |
自家発電用のダム
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日本軽金属株式会社が所有する自家発電用ダム。日本軽金属は、日本で唯一アルミニウムの精錬工場を国内に持つアルミニウムの一貫生産のメーカー。そのために水力発電所を保有して自家発電を行っており、雨畑ダムと柿元ダムを持っている。
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綾北
(あやきた) |
宮崎県 |
日本初のコンジットゲートを備えたダム
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2門のコンジットゲートがあるが、これは日本で初めてのコンジットゲート。しかも、通常、アーチダムのコンジットにはバルブかローラーゲートが採用されるが、このダムにはラジアルゲートが設置されている。ゲートを出た水流がスキージャンプ式の台で飛び出して、空中で当たって減勢する。ごく珍しい。
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荒木根
(あらきね) |
千葉県 |
夷隅川の塩分濃度対策
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夷隅川は、渇水時期に河床や水田中に湧噴出する「かん水」(塩分を含む地下水)により塩分濃度が増大し、夷隅川にかんがい用水の水源を依存している中下流の地域に多大な被害を与えていた。そこで、夷隅川の支流である大野川に荒木根ダムを築造して雨水を貯留し、渇水時にはこれを放流して塩分濃度を下げることを計画。ダムの機能が珍しい。
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荒沢1号
(あらさわいちごう) |
岩手県 |
コンクリート表面遮水壁型ロックフィルダム
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ダムのタイプは、コンクリート表面遮水壁型ロックフィルダム。このタイプは、日本では昭和20〜40年代に石淵ダム、皆瀬ダム、小渕防災溜池など数基の建設事例があるが、当時は堤体ロック材の締め固め工法が現在のように進んでいなかったなどのため不等沈下やクラックが発生しやすく、一時採用されなくなった。その後の技術進歩を反映し、最近再び建設の動きがあり、苫田鞍部ダムが建設されている。
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有田
(ありた) |
佐賀県 |
ダム湖は「秘色の湖」
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昭和62年、詩人の山本太郎氏が命名。湖水の色が青磁の色に似ているため。中国唐代に、青磁の器の色が秘色と呼ばれていた。湖畔には、命名碑があって、山本太郎氏の詩が刻まれている。
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飯ノ山
(いいのやま) |
広島県 |
コンクリートコアのアースダム
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通常のアースダムと違って、中央鉄筋コンクリート遮水壁式のアースダムらしい。堤体中央にあるコンクリートの遮水壁で、水を遮っている。珍しいのではないか。
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井川
(いかわ) |
静岡県 |
南アルプスあぷとラインの終点井川駅がすぐ近く
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東海道方面から、鉄道で井川ダムに行くには、東海道本線の金谷から大井川鉄道で終点の千頭まで行き、ここで大井川鉄道井川線(南アルプスアプトライン )に乗り換えて、長島ダムを通り、終点が井川駅。このアプトラインは、日本で唯一のアプト式列車で、観光客の利用も多い。
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生野
(いくの) |
兵庫県 |
ダム湖は「銀山湖」
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ダム湖は、生野銀山のある生野町に建設されたため、「銀山湖」と命名された。有名な釣り場で、コイ、マス、へらブナなどが釣れ、特にブラックバスフィッシングに関しては全国的に知られている。銀山湖中央部には神社が浮かぶ珍しい光景が見られる。湖畔の風景は「ひょうご風景百選」に選ばれている。
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胆沢(再)
(いさわ) |
岩手県 |
高校生が環境巡視隊を組織
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岩手県立胆沢高校では、平成7年から生徒が「胆沢ダム環境巡視隊」を組織し活動を続けている。水質調査などを通して胆沢川の環境を的確に把握、活動の結果については定期的に開催する胆沢ダム工事事務所との意見交換会で報告。文化祭や生活誌でも活動の状況・結果を公表。
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胆沢(再)
(いさわ) |
岩手県 |
ユニークな「胆沢ダム学習館」
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平成13年4月に「胆沢ダム学習館」がオープン。地区の歴史・文化を学んだり、勉強会や企画展などの利用できる。活用方法などは小中学校の先生をメンバーとした懇談会が助言。小中学校の総合学習の一環としての利用が増えている。館長業務は、教職員OBで作るNPO法人のメンバーが日替わりで努めることも。
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石井
(いしい) |
兵庫県 |
目的に「レクリエーション」
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目的に「レクリエーション」を掲げているダムは全国に3例あるが、そのうちの一つ。六甲全山縦走路に近接するという立地条件を生かし、ダム堤体に多目的ホールを設けたり、ダム天端を展望台として開放するなどレクリエーションの場として整備。ダムは本体建設工事が、平成12年12月に着工。
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石打
(いしうち) |
熊本県 |
変わった形の石打ダム資料館
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石打ダムの隣に石打ダム資料館がある。ダムの働き、治水・利水の仕組みなど、暮らしと水の関わりについて楽しく学習しながら、ダムとその周辺の自然を眺望するための施設。建物はこった設計のようで、変わっている。
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石打
(いしうち) |
熊本県 |
石打ダム駅
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JR九州の三角線に石打ダム駅がある。ダムから1km余り。ダムが出来たことに伴いJR三角線に平成元年3月11日に石打ダム駅が新設された。三角町の住民などから援助された1700万円により開業したという。「ダム駅」は珍しい。
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市野萱川取水
(いちのかやがわしゅすい) |
群馬県 |
道平川ダムの取水のためのダム
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屋敷川取水ダムから市野萱川取水ダム・相沢川取水ダムを経て道平川ダムへと水路がつながっていて、道平川ダムへ異なった3流域から送水される。取水ダムであるため通常のダムとは違った構造をしている。
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一の坂
(いちのさか) |
山口県 |
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一の沢
(いちのさわ) |
北海道 |
ダム湖は「舞鶴の瀞」
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ダムの完成により、ダム上流の錦橋付近にゆったりとした瀞ができ、いつしか「舞鶴の瀞」と呼ばれるようになったという。秋には木々が色鮮やかに染まり、水面に美しくその姿を映す。
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今郷池
(いまごういけ) |
滋賀県 |
今郷池の円筒分水
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堤体のすぐ下に円筒分水がある。水源は今郷池で、ダム式の円筒分水。中央に丸いコンクリートの筒があって、その上部に鉄板が付いている。鉄板にスリットのような隙間があり、その幅を調節できるようだ。建設当時の時代を反映しているのか、一風変わった作り。
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今渡
(いまわたり) |
岐阜県 |
両岸に水力発電所
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木曽川本川を締め切る横長のダムで、右岸に美濃川合発電所、左岸に今渡発電所 と、両岸に名前の全く異なる発電所が設けられている珍しいダム。
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芋洗谷
(いもあらいだに) |
宮崎県 |
朝顔型の余水吐
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直径5メートルほどの小規模だが朝顔型の余水吐がある。海外にはあるようだが、日本でこのタイプは珍しい。
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入鹿池(再)
(いるかいけ) |
愛知県 |
珍しい構造の洪水吐
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洪水吐が変わっている。基本的には自由越流式の洪水吐のようだが、あざやかな山吹色のゲートがせり上がる構造になっており、約1m程越流高を調整できるらしい。また、水がなければ洪水吐の中を歩いて見学することができるのも珍しい。
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岩坂
(いわさか) |
石川県 |
管理棟の下が道路
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管理事務所の1階部分に穴があいていて、道路になっている。車が通れるのだろうか。こんな小さな建物としては珍しいかも。
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岩瀬池
(いわせいけ) |
香川県 |
ラビリンス型の洪水吐
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洪水吐は自由越流式だが、珍しいラビリンス型。大規模のものとしては、苫田ダムが有名だが、小規模なものが国内に数例あるようだ。
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宇賀
(うが) |
広島県 |
車で堤体直下まで行ける
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苔むした渋い感じのダム。そして、堤体直下まで車でいけるというから、これは珍しい。ダムのすぐ下流には、大きな導水管らしきものが横切っている。
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打上調整池
(うちあげちょうせいち) |
岐阜県 |
水嶺湖ではカナディアン・カヌーができる
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水嶺湖ではカナディアン・カヌーを体験できる。ダム湖では珍しいという。有料。
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打上調整池
(うちあげちょうせいち) |
岐阜県 |
県境を超えた分水
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岐阜県のダムだが、水の一部は県境を超えて三重県にある中里貯水池に導かれ、三重用水の水源となっている。県境を超えた分水で、全国的にも珍しい。
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内川
(うちかわ) |
石川県 |
金沢市企業局が水力発電
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金沢市は水力発電事業を行っていが、市営としては全国唯一。犀川ダムと内川ダムからの補給水で水力発電。内川ダムからの補給水は新内川発電所で発電に利用している。ダム湖の右岸側に新内川発電所への取水設備がある。
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内海(元)
(うちのみ) |
香川県 |
コンクリート土石混成堤
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もともとは、昭和31年に内海町(当時)が水道水源としてコンクリートで建設した堰堤(堤高14.0m)があったが、それを昭和34年に洪水調節機能を持たせた多目的ダムとして改築(堤高21.0m)。その時に、元あった重力式の堤体を嵩上げし、下流面は盛り土をして表面に石張りによるリップラップを施した結果、堤体全体としてはコンクリート土石混成堤となった。その経緯から珍しい構造となっており、通常の重力式コンクリート・フィル複合ダムとは異なる形態だが、型式は重力式コンクリート・フィル複合ダムに分類されている。
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宇奈月
(うなづき) |
富山県 |
猿専用のつり橋
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サルがえさ場を行き来しやすいよう、宇奈月ダム湖に猿専用のつり橋を建設。平成16年中にも完成予定。
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宇部丸山(再)
(うべまるやま) |
山口県 |
湖面で太陽光発電
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ダム湖面を活用した太陽光発電のモデル実験に、山口県企業局とNEDOが共同で着手。いかだに乗せた太陽電池を設置。2003年3月末から稼働。湖面上に設置するのは、全国2例目という。電気は、湖底の冷たい水と表面の水を入れ替える水質浄化装置の動力源として使用。4年間、データを収集。
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浦河
(うらかわ) |
北海道 |
ダム天端から競走馬の牧場が見える
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浦河町は「馬のまち浦河」といわれる。町内には約300の牧場があり、いたる所でサラブレッドの姿が。ダム天端からも競走馬の牧場が見える。長閑な環境のダム。
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瓜田
(うりた) |
宮崎県 |
山城風の管理棟
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近くには「高岡温泉やすらぎの郷」。高岡町小山田地区には、日向三高城のひとつとして有名な穆佐(むかさ)城址。瓜田ダム管理所は、地域のランドマークとして、管理棟の外観を穆佐城風(山城風)の様式に。ダム湖周辺には自然プールや自然の地形を生かしたアスレチック広場などが。
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江永
(えなが) |
長崎県 |
江永ダム水神宮
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ダムの右岸側に「江永ダム水神宮」がある。江永ダム周辺の森には、いくつかの水神様(山の神)があったが、江永ダム建設に伴いそれらを1つにして、「江永水神宮」として祀ったもの。地元の有志が年に1度9月上旬に水神祭を行っているという。ダムという名が付く神社は珍しいのでは。
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エルム
(えるむ) |
北海道 |
珍しい英語名ダム
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近くに楡(ニレ)の木の林があるため、楡の英語 elm からとった。
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大井川
(おおいがわ) |
静岡県 |
珍しいローリングゲート
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ローリングゲートと言うゲートが2門ある。これは珍しいのではないか。
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大志田
(おおしだ) |
岩手県 |
ダム湖は「奥中山高原菜魚湖」
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公募により決定。奥中山在住の主婦の方が付けた名前。奥中山地域は高原野菜(レタスが有名)の産地であること、川には沢山の岩魚、ヤマメが生息していることから、野菜の”菜”と岩魚の”魚”を合わせ「菜魚湖」と名づけたようだ。ユニークな名前だ。
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大滝
(おおたき) |
奈良県 |
カスケード方式の減勢施設
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小洪水時にダム湖の水位を計画した水位に保つことを目的として計画水位維持放流設備が設けられているが、その放流水は、下流右岸の「カスケード」から減勢池に放流される構造になっており、放流時には珍しい光景が見られる。「カスケード」とは小さな滝という意味で、滝の景観を創出。
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太田第一
(おおただいいち) |
兵庫県 |
揚水発電の上部ダム
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揚水発電の上部ダム。第一から第五までの5つのロックフィルダムでダム湖を形成。5つは珍しい。明治時代に造られた太田池を5倍に拡張して造られた。太田ダムと総称。下部ダムは長谷ダムで、大河内発電所で高低差394.7mを利用して最大128万kWの発電。純揚水式発電。
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大谷
(おおたに) |
富山県 |
ダム堤体下流面に沿って土捨場
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周囲に適当な土捨場用地がなかったため、土捨場を堤体下流面全体に接して設け、その結果出来た緩やかな勾配のスペースをコミュニティーゾーンとして公園化。ラジコン用サーキットもある。堤体下流面が直接には全く見えない珍しいダム。
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大谷
(おおたに) |
富山県 |
目的に「消流雪用水」
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目的に「消流雪用水」が入っており、消流雪用水 0.028m3/Sの取水を行う。消流雪用水を目的とするダムは、全国に数例しかないが、そのうちの一つ。小規模生活ダム事業により建設された。
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