《このごろ》
ダムマニア展レポート(4)〜全体を概観

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 2011年11月19日−25日に、相模湖交流センターで「相模湖ダムフェスタ 第1回ダムマニア展」(主催:神奈川県立相模湖交流センター 後援:財団法人日本ダム協会など)が開催された。ダムマニアのお祭りのようなイベントで、萩原雅紀さんのプロデュース。展示、映写会、物販、トークライブなど盛りだくさんの内容で、それぞれについて別途詳細なレポートがあるので、ここでは、萩原さんによるtwitter上の事前告知文を交えつつ全体を簡単に紹介する。


【ダムマニア展】

(twitter上の事前告知)
11/19〜25まで(21は休館)神奈川県立相模湖交流センターで「相模湖ダムフェスタ・ダムマニア展」が開催されます!内容はダムマニアによる写真、絵画、映像、グッズなどの展示、限定グッズの販売とトークライブの集中開催です。

(twitter上の事前告知)
というわけで、史上初のダムで開催するダムマニアによるダムマニアのためのダムイベント、相模湖ダムフェスタ2011 第1回(←ここ注目!)ダムマニア展にぜひお越しください!よろしくお願いします。


 これまでにも、ダムマニアが企画したり主体的に参加したりしたイベントはあったが、これほど規模の大きいまとまったイベントは「史上初」だろう。第1回と銘打っているのは、今後毎年継続的に開催したいという意欲の表れか。

 そして、1回1時間半のトークライブが3日間で何と9回もある。出演者だけでも20人を超える。これは有料で、ドリンク付きだが1回千円。1日につき500円分の割引があるが、全て入場すると7500円かかることになる。それでも各回かなりの入りで、特にトークライブ最終日(23日)はほぼ満席状態。

 もう一つ、忘れてならないのがダムマニア展のポスターだ。デザイン的にも、また豊富な内容をコンパクトにまとめている点でも、秀逸に思えた。トークライブにも出演したBADONさんの作らしい。



【オープニング】

 初日最初の11:00から、1階のアートギャラリーの一番奥で、萩原さんが、「ダムマニアとは」と題したプレトークをやったようだが、聞き逃してしまった。ただ、その前だろうか、萩原さんと指定管理者である株式会社アクティオの社長さんがボタンを押して、それで放流開始、といってもディスプレー上に放流動画が流されるというオープニングセレモニーとも言うべきイベントがあった。




【展示・放映】 [写真][ダムの日本画][ダムグッズ]

(twitter上の事前告知)
写真はダムマニア渾身の作品がおよそ30点。絵画は現役美大生によるダムの日本画を展示。映像は全国のダムから建設記録映像、広報用動画をランダムに放映。グッズはダムマニアが所蔵するほかでは見られないレアなダムグッズを多数展示します。

 1階のアートギャラリーがいわば展示室で、展示、ビデオ放映、ダムグッズの販売などをやっていた。ダムマニアが出展したダムの写真がかなり展示され、よく知られたダムマニアはほとんど網羅されていたように思う。それぞれ個性があって面白い。入り口近くにあった南保さんのダムを描いた日本画が目立った。ふかちゃん自作のダムマニアカード(ダムカードをまねて作った類似のものだが、写真は全て自分で撮影)が、900枚もあって、これも目を引いた。


 展示室の一番奥では、大きなディスプレー2台を置いて、ダムのビデオを常時放映。貴重な建設記録などが相当数集まったようで、次々と、別のビデオが見られるので、休みがてらいつも見る人がいた。



グッズの販売・カフェでダムカレー

(twitter上の事前告知)
販売スペースでは写真集「ダム」、書籍「ダムマニア」をはじめ、ダムDVD、デンシケンセツ「音楽式コンプリートダム」CD、そしておなじみマニアパレルによるダムTシャツ、ダム手ぬぐい、ダムはんこ、ダムバッジ、一瞬でソールドアウトしたダムトートバッグ、そして…

(twitter上の事前告知)
なんと今回のイベントのためにマニアパ新作!会場限定のダムストラップとダムカードホルダーを新発売!数に限りがありますのでお早めに。さらにカフェでは通常メニューのほか宮島さんプロデュースによるダムカレーも販売します。

 展示室を入るとすぐ右側で、ダム関係の各種グッズを販売。種類はいろいろあるが、かなりの売れ行き。特に、マニアパレルのダムグッズは、ものによっては早々と売り切れ。追加を取り寄せるなど、うれしい悲鳴のようであった。


 2階のカフェ「青林檎」では、相模湖ダムカレーが食べられた。初日の19日に初めて販売されたものだが、ダムマニア展が終わっても永続的なメニューとする予定だという。どの程度売れるかの予測を誤ったようで、19日は、途中ご飯がなくなり、相当に待たされる事態に。



【トークライブ】

〔19日(土)〕

■ダム協会ってどんなとこ [ダム便覧][ダム日本]

(twitter上の事前告知)
トークライブは充実の9演目。19日(土)13時〜「ダム協会ってどんなとこ?」。みんなが知りたいダム協会の真実。ダム便覧は誰がどうやって作った?担当に聞くダム日本編集の苦楽とは!?出演:酒井英治(日本ダム協会)、廣池透(日本ダム協会)、萩原雅紀(ダムライター)

 初日最初のトークライブは、ダム協会が出演することになってしまった。協会のこと、ダム便覧のこと、ダム日本のことなど。話慣れた萩原さんがうまくやってくれたが、慣れないこちらは、テキパキさに欠け、だいぶ時間超過。それでも、皆さん熱心に聞いて頂き、感謝。萩原さんは、仕事の関係でこの日しかトークライブに出演できないと言うことで、この日の3コマ全てに出演。


 最初ということもあって、ややトラブルも。ダム便覧関係は何も資料を用意せずに行ったので、何かあったらダム便覧を見てもらおうと思い、プロジェクターでインターネットを映せるようにしてもらうよう頼んでおいたつもりだったが、当日行って見ると、ネットには繋がらないというので、急遽、近くにいた Dam master さんのネット接続可能なパソコンを借りて、事なきを得た。そんなこともあって、Dam master さんも緊急友情?出演。だいぶ手助けしてもらった。

ダムカード誕生秘話
(twitter上の事前告知)
19日(土)15時30分〜「ダムカード誕生秘話」。ダムのPRを根本から変え、ダムに興味のなかった人々をダムに呼び寄せた奇跡のアイテムが生まれた秘密が明らかに!出演:三橋さゆり(市原市副市長)、金山明広(水資源機構)、萩原雅紀(ダムライター)

 これまでダムに興味を持っていない人までがダムカードをもらいにダムに行く、それほど画期的だったダムカード。そのダムカードができた経緯の詳細報告。まさに「ダムカード誕生秘話」。資料と画像を交えて、誕生に携わったものしか知り得ない事実が次々に語られた。これまで疑問に思っていたこともそういうことだったのかと明確になり、納得。誕生の過程でダムマニアがかかわり、大きな役割を果たしたことも具体的に紹介された。



ダムの魅力と基礎知識
(twitter上の事前告知)
19日(土)18時〜「ダムの魅力と基礎知識」。タイトルは固いけど、ユルい雰囲気で送るダム好きによるダム好きのためのダムトーク。全国のダム写真一挙放出します!出演:萩原雅紀(ダムライター)、BADON(マニアパレル)、南保理沙子(現役美大生)

 夜は、萩原さんによる「ダムの魅力と基礎知識」。この内容は、ダムナイトでもよく萩原さんが話していることと大差ないようだ。ただ、BADONさん、南保さんという、ダムの知識が豊富とも言えない人が相手なので、かえって二人の発言が新鮮なように感じられた。夜になり、さすがに観客は減ったようだが、それでも楽しく聞き入っていた。


〔20日(日)〕

台湾のダム
(twitter上の事前告知)
20日(日)13時〜「台湾のダム」。ダム好き会社員が出張のたびに撮り貯めた、台湾ダム写真を大公開。日本からいちばん近い外国にはどんなダムが!?出演:Dam master(HP Dam master)、琉(HP DamJapan)、中村靖治(建設コンサルタント)

 Dam master さんのレポートが中心。そこに、中村さんが専門家の立場から時に解説を加え、琉さんがたまに発言。台湾の3ダム(石岡ダム、烏山頭ダム、石門ダム)の紹介。ふんだんに写真を使って、実際に訪問しただけあってポイントを逃さない説明だった。台湾のダムに入る前に、ダムマニアの歴史を自作の「ダムマニア年表」を元に解説したが、日本初とも思えて大変興味深かった。


■ダム好きが好きなダム

(twitter上の事前告知)
20日(日)15時30分〜「ダム好きが好きなダム」。日本ダム界のイケメン王子によるダムマニア解剖!?果たしてダム好きはどんなダムに萌え、どんなダムに萎えるのか。出演:琉(HP DamJapan)、Dam master(HP Dam master)

 琉さんがダムマニアにアンケート調査を実施。それを元に分析?し、報告。質問が39問に及んだらしいが、実際のプレゼンテーションは「なぜダムが好きになりましたか?」「好きなだむは?」「嫌いなダムは?」の3問だったように思える。それでも、豊富な写真とDam master さんを交えたおしゃべりで、時間が瞬く間に流れた。アンケートに答えた方々のためにもどこかで続きを是非やってほしいと思った。


私が愛したダム
(twitter上の事前告知)
20日(日)18時〜「私が愛したダム」。ダム好き女子による史上初のダムガールズトーク。ダムが好きなのは男だけじゃない!女性の目からダムはどう見える?出演:夕顔、サキ、あーみ、めぐぞう、中野朱美(日本ダム協会)

 いよいよダムガールズの登場。始まる前の準備中から、何か華やいだ雰囲気。もっとも出演者たちは緊張の面持ちで準備に忙しい。レポーターが4人いて司会の中野さんと、5人もいるので、結局用意したスライドの一部しか発表できなかったようだが、思いの外てきぱきとした進め方で、またそれぞれの個性が出たり、主張が出たりでバラエティーに富んだ内容で、これもまた続編を見たい気分に。夜だったが、だいぶ聴衆も多かった。最後には、出演者がそろって記念撮影。無事終わって、肩の荷が下りた感じで、和気藹々お祭り気分。


〔23日(水祝)〕

■ダムの洪水調節

(twitter上の事前告知)
23日(水祝)13時〜「ダムの洪水調節」。ダムの流入量、放流量を表すハイドログラフで泣けるダム好きが、洪水や渇水と戦うダムの管理所長と対談!出演:佐藤郁太郎(宮ヶ瀬ダム管理所長)、宮村忠(関東学院大学教授)、夜雀(HP 雀の社会科見学帖)

 この日は、トークライブは中二日おいての開催だったが、トークライブとしては最終日で、また土日の評判が伝わったのかも知れず、ほぼ満席状態。

 夜雀さんによる、洪水の際のダムのがんばりをハイドログラフをたどって理解する、そんな内容のレポートに、宮ヶ瀬ダムの管理に当たる佐藤所長が、専門的な説明を加える。出演者は、結局この二人だった。圧巻は、鶴田ダム。夜雀さんは、九州まで遠征して洪水の際のダムの働きを取材。ダムへの愛と管理の責任、言葉では言い表せないが、インパクトのあるレポートだった。


■徹底検証、ダムの噂

(twitter上の事前告知)
23日(水祝)15時30分〜「徹底検証、ダムの噂」。ダムにまつわる気になるあれこれ、豊富な写真と徹底取材ですべて解明します!出演:宮島咲(HP DAM MANIA)、神馬シン(HP dampedia)、井上よしひさ(漫画家)

 始まったが、前に宮島さん、神馬さんの二人はいるが、漫画家の井上さんがいないと思ったら、後ろの方から客席を通って登場。このとき頭に馬の形をしたものをかぶっていた。どうも、井上さんは、ポニーさんと呼ばれているようだ。宮島さんが「ダムマニアは黒部ダムが好きなのか」、神馬さんが「ダムは観光となり得るのか」を検証、そして井上さんは「ダムにまつわる萌えキャラを探してみては」と、いろんなダムのキャラクターを紹介、おすすめの「萌え」は真名川ダムの麻那姫だと。新鮮な視点でおもしろく聞けた。


■ダムはこう撮れ!

(twitter上の事前告知)
23日(水祝)18時〜「ダムはこう撮れ!」。プロの土木写真家とダムマニアきってのカメラ好きがダム写真の撮影法を指南。明日からダム写真の撮り方が変わる?出演:西山芳一(写真家)、宮島咲(HP DAM MANIA)、ふかちゃん(HP Dam's room)

 ふかちゃんがスライドで説明し、プロの土木写真家、西山先生に質問するというパターンで進む。相当数の質問を用意したようだが、時間の都合で全部はできなかった。西山先生も、大きなカメラの実物を持ち込んで見せてくれたり、ダムの撮り方を相当丁寧に説明してくれて、ずいぶん勉強になった。プロの写真家がいかに真剣に写真を撮っているか、素人とは全く違うものだとの印象を強く持った。先生が撮影した写真が表示されると、会場にオーという声がもれたのも当然のことだろう。ダム巡りをすれば、ダムを撮ることになる。素人なりに少しでもいい写真を撮りたいものだ。



 こんなところが、感想を含めた全体のあらましだが、予想以上の入場者数、盛り上がりだったのではないか。今回が「第1回」だから、次回を楽しみに待ちたい。

[関連ダム] 相模ダム
(2011.12.8、Jny)
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