Dam master さんが毎年、ご自身のブログ「ねこのゆいごん」で「勝手にフォトコンテスト」というのをやっている。ダム協会のフォトコンテストへの応募作品が公表されているので、その中からご自身で勝手に受賞作を選んでしまおうという画期的?なアイデアだ。どの作品が選ばれたかも興味があるが、そのコメントもおもしろい。今回、2013年版が出たので、以下に転載させて頂いた。
【Dam master 勝手にフォトコンテスト2013】
審査委員 Dam master 審査対象 ダム協会の第10回フォトコン応募作品審査方針 1、ダム協会フォトコン入賞作品は選びません。 2、Dam master自身が応募した写真も大変残念ですが選びません。 3、私のPCモニター上で審査します。プリントして審査しません。
大賞
平岡ダムという名前からは想像もつかない猛々しさを感じる写真です。天竜川の古いダム特有の荒れた表面が生み出す放流模様からも”あばれ天竜”の言葉が連想されます。ダムのゲート部がちょうど陰になって、ダムが瞼を閉じてひたすら仕事をしているように見えます。お見事な写真でございます。
| Hisa 『刻み込む』 【平岡ダム】 |
入選
放流で暴れ狂う川を見事に写された一枚かと思います。橋の上での撮影とはいえ轟音、水飛沫、迫りくる濁流などの恐怖もあったでしょうが、当の撮影者はニヤニヤしながら撮影されていたことと思います。実にダイナミックな傑作です。
| あつだむ宣言!『千屯瀑流図』 【大井ダム】 |
優秀賞
思わず、おっ!と声を出してしまいそうになる写真です。放流の瞬間をとらえた写真で、ダムマニアが集まってこの写真を前にすればいくらでも会話のネタに尽きない、そんな写真かと思います。
| 萃香 『瞬間!!』 【大滝ダム】 |
優秀賞
ダムマニアがダムに挑む姿をおさめた写真でしょう。巨大なダムに向き合う人の姿が実に勇ましく、思い出の写真としてこのような形で残るならば最高のダム巡りの思い出となるような写真かと思います。
| 琉 『挑む者たち。』 【胆沢ダム(再)】 |
優秀賞
小里川ダムの下流側のおそらく紅葉の時期の綺麗な写真です。これほど素直に、良い日にダム巡りをされたと感じる写真はなかなかありません。光のさし方、空の高さが写真を見ている人にも秋の息吹を吹き込んでくれます。
| 荻山清和 『ダム底にも秋』 【小里川ダム】 |
優秀賞
水に反射したダムはたいていはどこのダムが見分けがつかなくなりますが丸沼ダムはバットレスダムということで容易に見分けがつきます。色がかなり強く出ていますが、水に反射して幻想的な世界に見えるのでこの効果の出し方は有りかと思われます。
| 福田功 『水面に揺れるバットレスダム』 【丸沼ダム】 |
優秀賞
このダムでは定番の構図ですが、定番だけに”やはり良い”の一言につきます。写真専門家が集まるフォトコンテストでは難しいかもしれませんが、私のフォトコンでは撮る人がニヤニヤしながら撮っているような写真を選ぶ傾向があります。
| 星野夕陽 『融合』 【田子倉ダム】 |
優秀賞
この写真のタイトルはせせらぎとなっていますが、深い森を抜けた先にようやくダムがあったかのような風景に感じられました。私だけかもしれませんが、ダムが見つかった時の風景と重なり、見ているとうれしくなります。ダムの風景ではなく、風景の中のダムという視点が魅力的です。
| Shotaro.A 『中筋川のせせらぎ』 【中筋川ダム】 |
全体評
今年もそうだが、ダムに向き合う撮影者の喜びが写真に表れているとその写真に強く惹かれます。それだけでなく私自身が過去めぐってきたダムの風景がフラッシュバックするような写真もとても素敵です。どうか気負わずに素直にシャッターを押していただければ、楽しいダム写真になるかと思われます。来年も楽しみにさせていただきます。
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