Dam master さんが毎年、ご自身のブログ「ねこのゆいごん」で「勝手にフォトコンテスト」というのをやっている。ダム協会のフォトコンテストへの応募作品が公表されているので、その中からご自身で勝手に受賞作を選んでしまおうという画期的?なアイデアだ。どの作品が選ばれたかも興味があるが、そのコメントもおもしろい。今回、2014年版が出たので、以下に転載させて頂いた。
【Dam master 勝手にフォトコンテスト2014】
審査対象 ダム協会第11回フォトコン応募作品 審査方針 1、ダム協会フォトコン入賞作品以外が本コンテストの対象作品です。 2、Dam master自身が応募した写真も大変残念ですが選びません。 3、私のPCモニター上で主にサムネイルで審査します。プリントして審査しません。
最優秀賞
ダムを大々的に表に出すような写真ではありませんが、光と影のとらえ方、わずかな放流を優しく表現される写真で、円熟された写真家による写真とお見受けしました。私の中では一番のお気に入りの写真です。
| 岩永紘之『小河内ダム』 【小河内ダム】 |
大賞
水の流れが写真いっぱいで大変にぎやかな写真です。おそらくこの被写体で水平だとかで凝った構図にすると定石の写真ようになって面白みに欠けるかもしれません。肩の力が抜けて見られる写真で私にはなかなか撮れない写真です。
| ぽこ『流水階段』 【奥沢ダム】 |
入賞
このダムではしばしば見られる定番の構図ですが虹の姿をセンス良く写真に配置されていて、素直に素敵に撮られた写真かと思います。
| じむにん『台風18号との闘いの後まだ奮闘中』 【天ヶ瀬ダム】 |
入賞
放流する水のアクションが左と右で違っており、それを一枚の写真にセンス良く配置されていてダム好きな自分としては見ていていつまでも飽きない不思議な感覚を覚えます。
| イカせんぱい『カプチーノ♪』 【奥三面ダム】 |
入賞
この撮影者の定番の撮り方なので、すぐにあの方だと気が付きました。とはいえ凄くかっこよく悔しいほどに大井ダムを表現されている以上、入賞以外にはありえません。
| 清水篤『刻む』 【大井ダム】 |
入賞
ダムが脇役な構図ですが、よく見ると花の間に蝶が飛んでおりわずかな瞬間をついてダムと蝶と花を一枚に収めてくれました。ダム巡りにこれだけ心の余裕があるのはうらやましく、今後も期待させてしまいます。
| kazu_ma『湖畔舞踊会』 【御所ダム】 |
入賞
まさしく夜にならんとするときの写真です。どちらかというとスナップ撮りに近いような画質も荒目な写真ですが、パッキパキにクリアな写真よりも夕暮れ時の風情や撮影者の心理を感じやすいです。
| ピンクのうさぎ『星見つけた。』 【青蓮寺ダム】 |
入賞
広角レンズで大きなダムと大きな空と山々をすっきり一枚に収めてくれました。雲の流れも道路もダイナミックな曲線を描いており、心弾むような風景です。
| 清水篤『高瀬第3コーナー』 【高瀬ダム】 |
入賞
定番の青空放流写真かと思いきや、クレスト放流のまさに瞬間を撮った写真です。撮影者の心理状態はまさに瞬間を狙って緊張されていたかと思いますが、それを感じさせない爽やかな風景が不思議と目に留まる写真でした。
| 萃香『放流開始!』 【草木ダム】 |
入賞
かなりのハイコントラストな写真でサムネイル上でもよく目にとまる写真でした。放流された水の白と導流壁の陰とが面白いラインを描いていて印象的な一枚でした。
| Phoz『ウォーターアート』 【三保ダム】 |
入賞
定番中の定番なアングルですが全門から放流されている上に青空がまぶしく、まさにこのダムのこのアングルのためのシチュエーションかと思う好条件かと思います。実に気持ちの良い一枚です。
| 彼谷哲志『昇る雲、落ちていく水』 【千苅ダム】 |
入賞
桜を全面に、背後にダム本体がある春を象徴する風景の写真です。ダムが桜に隠されていますが、わずかな桜の開花時期においてはダムは背景として桜を十分に引き立ててくれる名脇役かと思います。
| k-plan『行入ダムの春』 【行入ダム】 |
入賞
こちらは桜もダムもバランス良く対等に配置されているように感じます。桜が無かったらただの右岸側からの写真ですが桜があるだけでダムもまた彩をまとってくれているようにおもいました。
| がおー『さくらの季節』 【宮下ダム】 |
全体評
今年は10作品以上が勝手に入賞されました、おめでとうございました。本コンテストはほとんどをサムネイルで審査しているものなので、画質等を気にせずに審査できるのが特徴です。写真の中の被写体の構成や色のバランス等で審査する傾向があり、面白く撮れている写真は多少の画質の悪さがあっても、あるいは画質が多少悪いくらいの方が趣が出る場合が出るものだと思いました。難しい理屈はさておき、これからも肩の力を抜いて是非とも直感的なところで、美しいと思ったものを素直にシャッターフレームに収めてほしいと思いました。
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