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全項目表
ダム番号:247
湯田ダム
[岩手県](ゆだ)
ダム写真
(撮影:灰エース)
078325 だい
084569 Kei
154517 日本ダム協会
154420 日本ダム協会
154505 日本ダム協会
154498 日本ダム協会
154448 日本ダム協会
154414 日本ダム協会
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どんなダム
大規模な重力式アーチダム
___
「日本のTVA(Tennessee Valley Authority)」とも呼ばれた壮大な計画に基づいて北上川に建設された5ダムのうちの一つ。
堤高
89.5m。既設の
重力式アーチダム
としては、国内第4位。
湛水面積
630ha。これはこの
型式
では国内最大。
[写真]
工事中のダム
難局を乗り越えて完成
___
当初
重力式コンクリートダム
として計画されたが、鳴子ダムが
アーチダム
として施工されたこともあり、アーチダムも検討、基礎部に
断層
などがあり、結局
重力式アーチダム
となった。数々の難局、難工事を克服。特に、本体
打設
工事中の昭和36年4月、
右岸
仮排水トンネル
上部で大陥没事故が発生、一時はダム形式の変更をも考慮する重大事態となったが、上半部を
コンクリート
置換、下半部を
グラウト
により固結させることで乗り切った。昭和38年11月一部湛水、昭和39年12月25日本体建設工事完了。
移転世帯が622戸
___
ダム建設のため移転を余儀なくされる世帯は622戸にものぼり、
用地補償
関係の交渉に時間を費やした。水没地住民には、造成宅地を提供する新しい
補償
方式がとられた。そのほか、旧国鉄の付け替え延長が15.3キロ、国道の付け替えが13.35キロなど、大規模な補償が行われた。
スキージャンプ式減勢工
___
非常用洪水吐
としてクレストに6門の
ラジアルゲート
を備える。
減勢工
はスキージャンプ式で、6門が統合されたかなり大規模なもの。放流する姿は壮観だろうが、ここから放流することがあるのだろうか。
[写真]
(撮影:灰エース)
常用洪水吐は圧着式高圧ラジアルゲート
___
コンジットに
常用洪水吐
が2門あるが、堤体下流部の放流管出口に圧着式高圧
ラジアルゲート
を備え、放流水を堤体下流面に沿わせて流下させる方式。圧着用油圧シリンダーがあり、それにより生み出された力で扉体を堤体側に押しつけ、水密を確保する。二瀬ダムと同様の形式。
[写真]
右側中央に圧着用油圧シリンダーが見える
錦秋湖マラソン
___
毎年5月には、河北新報錦秋湖マラソンが。新緑に染まる錦秋湖の湖畔30q公認コースを全国から参加したランナーが競う。10q、ハーフ、30qがある。平成14年には、2,118人が参加。また、マラソン大会前日には、錦秋湖湖水まつりが行われる。花火大会、湖上遊覧ボートの運行など。
貯砂ダムが完成
___
湯田ダムの
堆砂
は、ダム完成から40年近く経過して、ほぼ計画通りに推移。しかし、上流域の山地崩壊が進行しているなどから、中長期的には流入土砂量が増大が想定されるため、ダムの効用の長期化を目的に、上流部に
貯砂ダム
を建設、平成14年10月に完成。貯砂ダムの内部には
通廊
が設けられ、通り抜け可能。夏から秋にかけて水のカーテン越しに湖面が見える。平成24年、「水のカーテン」 の愛称を募集、「錦秋湖大滝」に決定。湯田ダム50周年イベントの際(9月20日)、現地で公表式。
夏期制限水位
を超えると通廊は水没、
常時満水位
では貯砂ダム自体が水没。
[写真]
(撮影:Kei)
ダム湖は「錦秋湖」
___
昭和39年、一般公募。周辺の紅葉が錦のように美しいと。
[写真]
(撮影:犹泱)
シリーズ ダム百選 投票から
第 1 回 『 もう1度行きたいダム 』
■ はじめまして。学生時代を過ごした岩手県。ダム通いもずいぶんやりました。湯田ダムは、堤体近くの岩の上に立つ祠が面白かったです。下流の発電所跡地を探検したりもしました。最近、二十数年ぶりに大井川水系のダムを訪問して以来、ダム好き熱が再発しております。 (31〜40歳 男)
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左岸所在
岩手県和賀郡西和賀町杉名畑44−162−15
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位置
北緯39度18分06秒,東経140度53分06秒
(→
位置データの変遷
)
[近くのダム]
石羽根
(6km)
時戸沢溜池
(8km)
入畑
(9km)
岩崎農場溜池
(10km)
河川
北上川水系和賀川
目的/型式
FAP/重力式アーチ
堤高/堤頂長/堤体積
89.5m/265m/379千m
3
流域面積/湛水面積
583km
2
( 全て直接流域 ) /630ha
総貯水容量/有効貯水容量
114160千m
3
/93710千m
3
ダム事業者
東北地方建設局
本体施工者
鹿島建設
着手/竣工
1953/1964
ダム湖名
錦秋湖 (きんしゅうこ)
ランダム情報
【ダム湖百選】
(財)ダム水源池環境整備センターのダム湖百選に選定される(H17.3.16公表)
【地域に開かれたダム】
国土交通省により地域に開かれたダムに指定される(1997/07/31(木)指定)
【ダムにいる鳥】
国土交通省「河川水辺の国勢調査」(2002)
カイツブリ、ミミカイツブリ、ゴイサギ、アオサギ、オオハクチョウ、オシドリ、マガモ、カルガモ、コガモ、オカヨシガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、カワアイサ、ミサゴ、ハチクマ、トビ、オジロワシ、オオタカ、ツミ、ハイタカ、ノスリ、クマタカ、ヤマドリ、イソシギ、ユリカモメ、ドバト、キジバト、アオバト、ジュウイチ、カッコウ、ツツドリ、ホトトギス、フクロウ、ヨタカ、アマツバメ、ヤマセミ、アカショウビン、カワセミ、アオゲラ、アカゲラ、オオアカゲラ、コゲラ、ツバメ、イワツバメ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ビンズイ、サンショウクイ、ヒヨドリ、モズ、カワガラス、ミソサザイ、コルリ、ルリビタキ、ジョウビタキ、ノビタキ、トラツグミ、マミジロ、クロツグミ、アカハラ、ツグミ、ヤブサメ、ウグイス、オオヨシキリ、メボソムシクイ、エゾムシクイ、センダイムシクイ、キクイタダキ、キビタキ、オオルリ、コサメビタキ、エナガ、コガラ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、ゴジュウカラ、キバシリ、メジロ、ホオジロ、カシラダカ、ノジコ、アオジ、クロジ、アトリ、カワラヒワ、マヒワ、オオマシコ、ベニマシコ、イカル、シメ、ニュウナイスズメ、スズメ、ムクドリ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス
【ダムカード配布情報】
2024.8.2現在 (国交省資料を基本とし作成、情報が古いなどの場合がありますので、事前に現地管理所などに問い合わせるのが確実です)
Ver3.0
○湯田ダム管理支所 9:00〜16:30(土・日・祝日を含む)※正面玄関の脇にあるインターホンを押して下さい。※ダムカードの配布場所はダムに隣接しています。
ダムカード画像コレクション
湯田ダム
Ver.1.0 (2007.07)
湯田ダム
Ver.2.0 (2014.06)
[協力:け〜]
湯田貯砂ダム(錦秋湖大滝)
Ver.1.0 (2017.08)
リンク
東北のダム(国土交通省東北地方整備局)
〜日本のTVA〜北上川総合開発計画(岩手県地域振興部)
DAM Photographer・日帰り東北(4)
DAM Photographer・日帰り東北(5)
DamJapan・湯田ダム
Dam's room・湯田ダム
damsite・ダムデータ
damsite・ダム写真集
Damstyle・湯田ダム
kazu_ma’s WALKING-DIARY・湯田ダム
THE SIDE WAY・湯田ダム
ウィキペディア・湯田ダム
ダム好きさん【湯田ダム】
水力ドットコム・仙人、和賀川発電所
雀の社会科見学帖・湯田ダム
湯田ダム(社団法人日本土木工業協会)
日本の川と災害・石碑の語る治水・利水・災害の歴史
日本の川と災害・湯田ダム
北上川ダム統合管理事務所(国土交通省東北地方整備局北上川ダム統合管理事務所)
関連書籍
■建設省北上川ダム統合管理所 『錦秋湖 −北上川の五大湖を訪ねて−』 建設省北上川ダム統合管理所 1995
■建設省北上川ダム統合管理事務所 『北上川五大ダム統合管理20年のあゆみ』 建設省北上川ダム統合管理事務所 1995
■岩手県湯田町 『湯田町と錦秋湖 湯田ダム完成後の諸問題と対策』 全国水問題協議会 1976
■建設省湯田ダム建設工事事務所 『湯田ダム工事誌』 建設省湯田ダム工事事務所 1966
諸元等データの変遷
【05最終→06当初】
左岸所在地[和賀郡湯田町大荒沢→和賀郡西和賀町大荒沢] 目的[FNP→FAP]
【06最終→07当初】
河川名[和賀川→小狭間川]
【07当初→07最終】
河川名[小狭間川→和賀川]
【08最終→09当初】
堤高[89.5→90]
【09当初→09最終】
堤高[90→89.5]
【12最終→13当初】
左岸所在地[和賀郡西和賀町大荒沢→和賀郡西和賀町杉名畑44−162−15]
■ このごろ (はじめの部分)
→
このごろ目次
東北ダム巡りツアーに参加してみた
今回は(財)日本ダム協会が主催する“東北ダム巡りツアー”(10月22日−23日 ダムマイスター研修会「東北のダムを巡る」)に同行させて頂いたということで、その時の感想などを“一ダムフリークの視点”から紹介
・・・→
全文はこちら
(2011.12.6、ばっきぃ)
■ このごろ
→
このごろ目次
湯田ダム試験放流
湯田ダムで試験湛水より50年ぶりの2014年6月16日に非常用洪水吐からの試験放流が行われた。
試験放流が行われるきっかけは2013年8月、湯田ダム流域の隣にある御所ダムで計画高水流量を1.5倍も上回る出水が発生した事。近年、計画規模を上回る出水が全国各地で頻発していて、湯田ダムでも非常用洪水吐を使用するような計画規模を上回る出水が起こるかもしれない状況にあるにもかかわらず、1964年竣工時の試験湛水による放流以来一度も放流を行った事が無いため、ゲート動作の確認や放流時の周辺環境への影響の確認等を行うためだ。
午前10時より放流が開始され、前半の三十分間で2cmのゲート開度により一門あたり毎秒2m3、六門合計毎秒12m3。後半の三十分間で4cmのゲート開度により一門あたり毎秒4m3、六門合計毎秒24m3の放流量になった。
管理支所の方からは「そんなに多く流すわけじゃないですよ」と伺っていたものの、いい意味で期待を裏切られ、その姿は想像以上に格好良く、多くの見学者がその迫力に大興奮の様子であった。
なお、試験放流は月曜日の午前中であったにもかかわらず、見学者の中には作業着を着た土木従事者と思われる方が多く見受けられた。湯田ダム管理支所長に感想を伺った際には「ゲートが開く瞬間を生で見られなかった事が残念だった」と仰っていた。もしかすると、ダム愛好家以上に土木従事者の方々にとっても大いに注目する試験放流であったのかもしれない。
(2014.6.30、ダムマイスター 星野夕陽)
■ テーマページ(抄)
→
テーマページ目次
ダムマイスター東北研修会報告
安 部 塁
4.湯田ダム
研修2日目は、湯田ダム・田瀬ダムの見学です。北上市内のホテルからバスで湯田ダムへ向かいます。昨日同様、一般道を利用して見学することになります。途中、石羽根ダムを遠目に見ながら湯田ダムに到着しました。
管理支所にて資料一式をいただきます。湯田ダムは、建設途中に
右岸
部で大陥没が発生、しかしその事故を乗り越え設計は変更することなく竣工したということです。このため、陥没事故の痕跡は外観では全くわからないということでした。
一行は堤頂部を見学した後、いよいよ堤体内に入ります。エレベーターが6人乗りであったため、何回かに分乗します。湯田ダムに2門ある
コンジットゲート
の操作内室を見学します。
湯田ダム
ゲート
その後、エレベーターと階段を利用して
右岸
下流広場に案内されました。この研修の最大の見学ポイントです。この場所から見上げることができる「幸せ」の絶頂です。
湯田ダム
右岸
一部の見学者は、許可を得て
左岸
の下流にまで降りて行きました。この場所から戻るためには延々と続く階段を上らなければなりません。
湯田ダム
左岸
・・・→
全文はこちら
(2011年11月作成)
→
ダム便覧の説明
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