大津
(おおつ) |
群馬県 |
ローリングゲート
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石積み(あるいは石張り)のようなコンクリート堤体にローリングゲートが2門。見慣れないデザインと珍しいゲート設備。レトロなデザイン。
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青土
(おおづち) |
滋賀県 |
変わった形の洪水吐
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変わった形の洪水吐がある。上下2段になっているが、下段は常用洪水吐。朝顔型にちょっと似ているようにも見えるが、これは半円形。パンフレットには「世界にも例のない形をした洪水吐」とあるそうだ。上段は四角い形で、非常用洪水吐。いずれにしろ珍しい。
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大津岐
(おおつまた) |
福島県 |
珍しい洪水吐がある
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洪水吐は朝顔型洪水吐に屋根がついたような形。珍しいのでは。
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大長見
(おおながみ) |
島根県 |
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大野池
(おおのいけ) |
大阪府 |
ラビリンス型洪水吐
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小規模だが、自由越流式のラビリンス型洪水吐がある。通常の自由越流式洪水吐を、最近改修してラビリンス型にしたようだ。ラビリンス型洪水吐は比較的珍しい。
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大原(元)
(おおはら) |
滋賀県 |
堤体上にダム神社遙拝所
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堤体上に大原ダム神社遙拝所があって、ここから、ダム湖を隔てた対岸にあるダム神社を拝むようになっている。神社は大原ダム神社という名前のようだ。「ダム神社」というのは珍しいかも。
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大森川
(おおもりがわ) |
高知県 |
中空重力式ダム
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珍しい中空重力式ダム。中空重力式では、井川ダムに次いで古い。下流から見た左右対称の姿が特徴的で美しい。
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大夕張(元)
(おおゆうばり) |
北海道 |
珍しい「三弦橋」
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ダム近くのシューパロ湖の湖面を「三弦橋」と呼ばれる美しい鉄橋が渡る。正式名称「大夕張森林鉄道夕張岳線第1号橋梁」といい、昭和33年に完成した単線鉄道橋。ダムで鉄道が水没するため、その補償として建設された。断面が三角形という極めて珍しい構造。伐木輸送が森林鉄道からトラック輸送に替わり、昭和38年に廃止になる。その後使われていない。
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小瀬川
(おぜがわ) |
広島県 |
県境のダム
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広島県と山口県の県境にある。両県は共同で建設計画を進めたが、特にダムサイトの位置と工業用水配分について対立が生じ、建設大臣の裁定を仰いだ。ダムの建設は、建設省中国地方建設局に委託して施工された。広島県と山口県が共同で管理する都道府県営ダムであり、複数の都道府県が管理業務を行う唯一のダム。
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恩原
(おんばら) |
岡山県 |
珍しいバットレスダム
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堤高24m。日本で3番目に高いバットレスダム。堤体積、貯水容量は第2位。バットレスダムは珍しいが、その中では大きい方。土木学会の「日本の近代土木遺産〜現存する重要な土木構造物2000選 」に選定されている。
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鹿沢
(かざわ) |
群馬県 |
コンクリートコア形アースダム
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昭和2年竣工。通常のアースダムとは異なりコンクリートの中心止水壁を持つアースダム。また、戦前では最長の発電用アースダム。土木学会の「日本の近代土木遺産〜現存する重要な土木構造物2000選 」に選定されている。
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加治川治水
(かじかわちすい) |
新潟県 |
洪水時には水没する公園
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ダム堤体のすぐ上流の右岸に加治川治水ダム公園があり、芝生広場、バーベキュー施設、野外ステージなどが整備されている。治水専用ダムで、普段は水を貯めないため、ダム湖の中に公園があるところが珍しい。洪水で水を貯めだしたら公園は水没するだろう。
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加子母防災
(かしもぼうさい) |
岐阜県 |
半円形の洪水吐
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防災ダムで、普段は水が貯まらない。水がないので、堤高の割に高く見えるという。半円形の洪水吐が堤体中央にあって、変わった形が目立つ。
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嘉瀬川
(かせがわ) |
佐賀県 |
ダムの駅
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ダムのすぐ近く、国道323号沿いに「ダムの駅 富士 しゃくなげの里」がある。地元藤町の物産直売所のようだが、「ダムの駅」とあるのが珍しい。
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月山
(がっさん) |
山形県 |
中央で丁字に交わる珍しい橋
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ダム湖に架かる「あさひ月山湖大橋」と「弘法物見橋」は、中央で丁字に交わる珍しい橋。
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金原
(かなばら) |
長野県 |
貯水池全面に土質ブランケット
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火山噴出物の上に計画されたダム。非常に透水性が高く、建設は困難と思われていた。掘削した貯水池全面に土質ブランケットを張ることで遮水性の確保を図る。完成して貯水が始まる前の状態を見ると、すり鉢型の貯水池が堤体部分に限らず全体が岩で覆われている。
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金山
(かなやま) |
北海道 |
珍しい中空重力式コンクリ−トダム
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湛水面積920ha。中空重力式コンクリ−トダムとしては国内最大のダム湖を持つ。総貯水容量もこのタイプとしては国内最大。
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金沢調整池
(かねざわちょうせいち) |
福島県 |
三春ダムから導水
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流域の河川からの水量が少量であり、水は既設の三春ダムから導水して貯留。
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鹿尾
(かのお) |
長崎県 |
独特の常用洪水吐
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堤体の上流側に自由越流式の常用洪水吐の越流部が、堤体に沿った形である。珍しい形式。
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鎌北湖
(かまきたこ) |
埼玉県 |
洋館風の取水施設
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右岸側に取水施設(用水管理塔と言うようだ)があるが、洋館風珍しいデザイン。
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上市川
(かみいちがわ) |
富山県 |
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狩立
(かりたて) |
佐賀県 |
夫婦ダム
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隣接する二つのダムを合わせて狩立・日ノ峯ダムとも呼ばれ、2ダム1事業として建設。貯水池が隣接し、両貯水池を延長148mの連絡水路トンネルと延長116mの連絡洪水吐きで結ぶ珍しい設計。両ダムを一体として運用。利水運用には連絡水路トンネルを使用。洪水調節には両貯水池間の尾根を開削した開水路を設け、狩立ダムのみに常用洪水吐、非常用洪水吐を設置。町内にある黒髪山の夫婦岩にちなんで「夫婦ダム」と呼ばれる。
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刈谷田川
(かりやたがわ) |
新潟県 |
導流壁が下に行くほど狭い
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下流から見ると、堤体の中央上部にクレストゲート2門があって、その両側から下方向に導流壁が伸びているが、これが、下に行くほど狭くなっている。
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川辺川
(かわべがわ) |
熊本県 |
漁業権の収用も
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任意での取得が困難となった土地と併せ、漁業権の収用手続きが進んでいた。2000年12月の事業認定を経て、国交省は2001年12月、熊本県収用委員会に収用裁決申請。収用委員会で審理中であったが、下流の土地改良事業(利水事業)の計画が見直し中で、収用委員会は、2005年8月、国交省に対し「審理を進められない状況が長期化しているのは、公益事業の円滑な推進を図ることを目的とする土地収用法の趣旨に照らし問題があり、土地収用法を活用して事業の円滑な推進を図ろうとするならば、裁決申請を一旦取り下げてはどうか。」との取下勧告を行った。9月、国交省は関係機関と調整の上、申請を取り下げた。
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木瀬
(きせ) |
愛知県 |
生活環境保全対策の監視・評価
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工事中の周辺地域の生活環境の保全のため、タイヤの泥落とし、大型重機の稼働の調整、作業員の通行時間・通行マナーの徹底など、きめ細かな対策。対策を監視するため、地元行政機関、漁協、水質保全団体などからなる連絡会議を設置。定期的に対策を評価。
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木瀬
(きせ) |
愛知県 |
地元小中学生533名の手形
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ダム建設地は、昭和47年に大規模な水害により10数名の尊い命が失われた地。治水の願いを込めた地元小中学生533名の手形の焼き物がダム天端高欄に取付けられている。
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北川
(きたがわ) |
大分県 |
渇水期には幻のアーチ橋が出現
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「田代橋」は、幅約4メートル、長さ約40メートルで、湖底から高さ約10メートルにかかる石造アーチ橋。生活橋だったが、ダム完成後は満水時に湖底に沈む。渇水期には姿を見せて、美しい曲線を湖面に映す。平成15年には、3月末ごろから橋の上部が湖面に現れ、4月中旬にはアーチが出現。
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北富士
(きたふじ) |
兵庫県 |
変わった形の導流壁
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重力式コンクリートダムの導流壁は、断面が四角の壁になっているが、このダムは断面が三角。デザイン的な配慮があるのだろうか。
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厳木
(きゅうらぎ) |
佐賀県 |
ダム湖は「さよの湖」
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昭和62年、公募。松浦地方で悲恋物語として伝えられている松浦佐用姫(さようひめ)は、厳木町の長者の姫とされていることから、これに因んだもの。
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行入
(ぎょうにゅう) |
大分県 |
ダム湖は「がーたろ湖」
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行入ダムのすぐ下にはカッパ淵。悪さをしたカッパを行入寺の和尚さんが戒めるという伝説が残る。地元の人はいつしかこの湖を「がーたろ湖」と呼ぶようになったという。「がーたろ」はカッパのこと。自然発生的な名前は珍しい。
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葛丸
(くずまる) |
岩手県 |
親子ダム
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隣接する滝名川で山王海ダムの再開発が行われている。山王海ダムは自己集水面積ではダムを満水に出来ないため、葛丸ダムとの間で、導水トンネル、取水トンネルを通じ相互に水を補給する計画。山王海ダムの再開発が完成すれば全国でも珍しい親子ダムになる。
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九頭竜
(くずりゅう) |
福井県 |
ダム湖名を持つ貯砂ダム
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上流に貯砂ダムがある。そのダム湖の名は蝶の湖(ちょうのみずうみ)で、和泉村の小学生の投票によって決まった。九頭竜川上流の清流が「蝶の水」と呼ばれていることに由来するという。貯砂ダムにダム湖名があるのは珍しい。
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九谷
(くたに) |
石川県 |
円弧を描く重力式コンクリートダム
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重力式コンクリートダムだが、地質、地形を考慮し、また景観への配慮から半径400mの曲線構造に。堤体が円弧を描いている。
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久婦須川
(くぶすがわ) |
富山県 |
目的に「消流雪用水」
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目的に「消流雪用水」が入っているダムは、全国に数例しかないが、そのうちの一つ。
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栗原
(くりはら) |
広島県 |
薄さにびっくり
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重力式コンクリートだが、驚くほど薄い。元は砂防ダムだったものを改造したためだという。
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黒川
(くろかわ) |
兵庫県 |
風力発電の風車も
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風力発電の風車を一基設置。最大出力は150kW。天端から風車がよく見える。観光客に人気。
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黒田(再)
(くろだ) |
愛知県 |
世界的にも珍しい二段式揚水発電所の上池
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奥矢作第一・第二発電所は中部電力初の純揚水式発電所で世界的にも珍しい二段式揚水発電所になっている。その上池が黒田ダム(黒田貯水池)で、下池が矢作ダム(矢作湖)。中間に富永ダム(富永調整池)がある。
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川迫
(こうせ) |
奈良県 |
コンクリートブロック張り?
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戦前建設のダムで古風なデザイン。堤体表面はコンクリートのブロックを貼ってあるように見えるが、そうだとすれば珍しいかも。
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河本
(こうもと) |
岡山県 |
珍しい中空重力式ダム
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日本に十数例しかない中空重力式ダム。堤頂長が258.6mと比較的長く、中空重力式ダムの中では第4位。
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郡
(こおり) |
千葉県 |
リップラップに鉱滓を使用
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堤体上流面が黒っぽい石のようなもので覆われていて、一見ロックフィルダムのようにも見えるが、これは、リップラップに鉱滓が使用されたため。珍しい。
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小渋
(こしぶ) |
長野県 |
エレベータ塔が堤体下流面に
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堤体下流面にエレベータ塔が張り出して設置されている。アーチダムでは珍しいらしい。
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小匠
(こだくみ) |
和歌山県 |
林道のトンネルが堤体を貫通
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左岸にある林道が、堤体内をトンネルで貫通していて、車が通行可能。出水時にはスライドゲートで締め切るようだ。珍しい構造。
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神谷
(こたに) |
兵庫県 |
上水道用水の揚水式貯留ダム
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市川の流量が多く余裕がある時にポンプで揚水して貯水池に貯留しておき、渇水時には逆に貯留水を浄水場まで導水して利用するという揚水式貯留ダム。ダム建設工事に併せて貯留水の上げ下げに使用する揚導水トンネルも建設。いわゆる河道外貯留施設。このような方式は珍しいのでは。上水道用水の他、神谷川の既得かんがいなどの流量も供給。
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神谷
(こたに) |
兵庫県 |
天端高欄には巨石
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天端高欄として、大きな岩が転々とたっている。古代遺跡風にも見える。ちょっと珍しい光景。
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子撫川
(こなでがわ) |
富山県 |
珍しい形の洪水吐
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洪水吐の流入部が珍しい形をしている。どうしてこんな形なのか不思議だ。
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小渕防災溜池
(こぶちぼうさいためいけ) |
岐阜県 |
コンクリート表面遮水壁型ロックフィルダム
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ダムの上流面をコンクリート版にして遮水するコンクリート表面遮水壁型ロックフィルダム。このタイプは、日本では昭和20〜40年代に石淵ダム、皆瀬ダム、小渕防災溜池など数基の建設事例があるが、当時は堤体ロック材の締め固め工法が現在のように進んでいなかったなどのため不等沈下やクラックが発生しやすく、一時採用されなくなった。その後の技術進歩を反映し、最近再び建設の動きがあり、苫田鞍部ダムが建設されている。
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権現第1
(ごんげんだいいち) |
兵庫県 |
ラビリンス型の洪水吐
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小規模だがラビリンス型の自由越流頂を持つ洪水吐がある。日本のダムでは、珍しいのでは。
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犀川
(さいがわ) |
石川県 |
金沢市企業局が水力発電
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金沢市は水力発電事業を行っており、市営としては全国唯一。犀川ダムと内川ダムからの補給水で水力発電。犀川ダムからの補給水は上寺津、新辰巳の2発電所で発電に利用している。
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蔵王
(ざおう) |
滋賀県 |
監査廊の位置を下流側に迂回
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ダム軸上を断層が通っていたため、ダム軸のところを通す監査廊を、断層のところで一部下流側に迂回させている。監査廊の迂回配置は珍しいようだ。
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寒河江
(さがえ) |
山形県 |
数字は112
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堤高112メートル、水没移転戸数112戸、112メートルの大噴水、国道数112号線。いずれも112の数字。数字にもこだわったのか。
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