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当ダムは、ダム建設に伴って繰り広げられた日本最大級のダム反対運動「蜂の巣城紛争」の舞台としても知られている。中学生の頃、抗争中の写真を見て、異様な雰囲気を感じた記憶がある。
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室原知幸氏を中心に13年余りに渡って反対運動が繰り広げられ、その後の公共事業の進め方に多大な教訓を残した。彼らが起こした行動は、公共事業と基本的人権の整合性を世に問い、水没住民の財産権の保護の重要性を訴え、これにより行政を大きく動かし「水源地域対策特別措置法」が施行されることに至っている。
いろいろな記録を読むと、室原知幸氏は「ダム建設反対」ではなく、地元を如何に守り活性化させて行くかを最優先に考えていたようである。室原知幸氏の言葉に「公共事業は理に叶い、法に叶い、情に叶わなければならない」がある。考えさせられる重みのある言葉である。
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