|
兵庫県淡路島は古来より水不足が深刻であった。島であるため大きな川や高い山が少なく、洲本市付近では、6アール毎に井戸を掘り、人力により1日400回もの汲み上げをしていたと言われている。早い時期から数多くの堰堤が建設され、当ダムは洲本市営の水道用のダムとして1933年(昭和8年)に完成している。堤高27.9mのやや小振りながら、切石による石積みの粗石コンクリートダムで、独特の重厚感が感じられる。ダム軸は少しだけ弧を描いている。
粗石コンクリートダムである当ダムは幾つかの特徴があり、その一つはクレスト部がコンクリートで施工されていることである。もう一つは「横継目」と思われる目地がはっきりと見られることである。どのような構造になっているか興味があるが、詳細なことは不明である。
|
|
|
|
|
|
|
|