|
当ダムはフィルダムであるが、コアが全く無いアスファルトフェイシングフィルダム(アスファルト表面遮水壁型ロックフィルダム)という型式である。竣工後38年経っているが、遮水壁は健全な状態を維持している。また、上部調整池である黒川ダムとの間で、有効落差387.5mを利用して揚水発電を行い、最大193万キロワットの電力を発生させる。今年の夏はフル稼働したものと思われる。
当ダムの最大の特徴は、ダムと広大な野外彫刻公園及び「あさご芸術の森美術館」によって構成されていることである。朝来市出身の文化功労者淀井敏夫氏の生涯作品が屋内外に常設展示され、近くで見ることが出来る。ダム直下に美術館がある例は全国でも極めて稀で、巨大なダムと繊細な彫刻が融合している不思議な空間を感じて欲しい。
|
|
|
|