2018年5月1日に宮城県大崎市にある鳴子ダムで行われた『鳴子温泉郷観光協会会員及びマスコミ向け見学会』に参加させていただくことができましたのでその模様をお伝えします。
鳴子ダムのすだれ放流
【すだれ放流】
鳴子ダムのすだれ放流とは、ダム上部の堤頂越流部から水を流し、ダム施設の安全を確認するために行われているものです。幅95m、高さ80mの水の流れがすだれのように見えることからそのように呼ばれています。
ほぼ毎年ゴールデンウィークに併せて実施され、昨年は約1万人が来場した人気イベントとなっており、今年でなんと51回目の実施だったそうです。
【ダム直下ですだれ放流の臨場感を体感】
今年は鳴子ダムの歴史的価値や構造物としての大きさ、美しさ等の魅力を知ってもらうことを目的に地元観光協会方やマスコミ関係者を中心に、すだれ放流開催前特別見学会が開催さました。
見学時に使用した道路は、工事用を利用しているそうで普段は入ることができませんが、道路からはなかなか目にすることがない鳴子ダムの副ダムを見ることができました。
鳴子副ダム | 鳴子副ダム銘板 |
さらに道路を進んで行くと左岸にトンネルが見えてきました。
このトンネルは堤体に穴を開けると計算が大変になることから左岸の山に作られたトンネル洪水吐との説明がありました。
初めて日本人のみで建設された鳴子ダムならではのエピソードと思います。
トンネル洪水吐
いよいよ遠くに鳴子ダムが見えてきました。遠目に見てもさらさらと水が流れる様子は美しく、期待が高まります。
わくわくしながら近づくと目の前に巨大な鳴子ダムが現れました。
直下から見上げる鳴子ダムは想像していた以上の迫力で、思わず写真を撮るのも忘れ見入ってしまいました。
木々の間から見える景色に期待が高まる | 直下より見た鳴子ダム |
鳴子ダムのすだれ放流に魅了され放流をじっと見つめること数分、思いもよらないサプライズ!バルブからの放流が発表されました。
参加者全員のカウントダウンを合図に目の前でバルブから水が飛び出しました。
バルブから放たれる水しぶきにより辺りは急に涼しくなったようでした。
放流開始時の様子をダム動画にアップしましたので興味のある方は見てください。
バルブからのサプライズ放流
鳴子ダムの春の風物詩『すだれ放流』来年のゴールデンウィークに訪れてみてはいかがでしょうか?