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鳴滝
(なるたき)
岡山県
堤趾導流壁を採用
堤頂部ほぼ全面に渡って、自由越流式の非常用洪水吐があり、堤体下部に放流水を減勢工に導く堤趾導流壁を備える。堤趾導流方式を採用した最初のダムのようであり、以後この方式が自由越流式のダムでよく用いられるようになったという。
西山(再)
(にしやま)
長崎県
旧ダムを保存
旧西山ダムは明治37年の竣工の水道専用ダムで、日本で2番目に古いコンクリートダムと言われる。市中心部を流れる中島川が氾濫した82年の長崎大水害を景気に、旧ダムの約60メートル下流に治水機能も持たせた新ダムを建設。旧ダムは貴重な土木遺産であるので、新ダムの貯水池内に保存した。
二風谷
(にぶたに)
北海道
サクラマスの資源保護のため魚道を設置
沙流川は、サケ・カラフトマス・シシャモ等の遡上する自然豊かな河川。ダム上流に産卵場所を持ち、海へ下りまた遡上するサクラマスの資源保護を主な目的に、階段式魚道を設置。ダム湖の水位変動に合わせてゲート(水路)が上下に動く構造で、国直轄ダムでは初めて採用。
二風谷
(にぶたに)
北海道
国が北海道からダム使用権を買い取る
苫小牧東部の工業団地への企業進出が進まなかったため、北海道は、計画していた工業用水の取水を取りやめた。このため、不要となったダム使用権を国が買い取ることになり、2006年11月に事実上合意した。ダムの使用権を国が自治体から買い取るのは全国で初めてという。
温井
(ぬくい)
広島県
堤体コンクリート骨材は全量を基礎掘削ズリから流用
原石山を持たず、堤体コンクリート骨材は全量を基礎掘削ズリから流用。日本初の試みだという。この結果、一般的に行われている骨材を原石山から求める方法に比べて、本体工事費について10%のコスト縮減になったという。
布引五本松(再)
(ぬのびきごほんまつ)
兵庫県
日本最古のコンクリートダム
水道専用ダムとして明治33年に完成。日本最古のコンクリートダム。粗石コンクリートを使用している。阪神・淡路大震災にも耐え現在も神戸市の水源として使用されている。英国人ウィリアム・バルトンの指導、大阪市から招へいされた技師・佐野藤次郎の設計。「布引ダム」、「五本松ダム」とも呼ばれる。
布引五本松(元)
(ぬのびきごほんまつ)
兵庫県
日本最古のコンクリートダム
水道専用ダムとして明治33年に完成。日本最古のコンクリートダム。粗石コンクリートを使用している。阪神・淡路大震災にも耐え現在も神戸市の水源として使用されている。英国人ウィリアム・バルトンの指導、大阪市から招へいされた技師・佐野藤次郎の設計。「布引ダム」、「五本松ダム」とも呼ばれる。
布目
(ぬのめ)
奈良県
拡張レヤ工法を全国で初めて採用
ダム本体の施工に当たって、合理化施工法である拡張レヤ工法を日本で初めて採用。コンクリート打設の省力化と工期短縮を実現。ダム施工技術の進展に貢献。
野津
(のつ)
大分県
レディミクストコンクリートを採用
コスト縮減対策の一環としてダム本体コンクリートにレディミクストコンクリートを採用。いわゆる「生コン」を購入して使用。この規模のダムとしては全国でも2例目だという。これにより工事費を削減することができる、さらに約1年間という短期間で打設を完了。
灰塚
(はいづか)
広島県
仮締切堤にCSG工法、さらに川井堰堤で台形CSGダム
仮締切堤にCSG工法を採用。平成13年7月に完成。また堤高13.5m、堤頂長146mの川井堰堤台形CSGダムと呼ばれる新たな形式を採用。平成17年8月竣工。河床砂礫を利用した台形CSGダムとしては最初の竣工例。
灰塚
(はいづか)
広島県
環境用水放流設備に引張りラジアルゲートを採用
主要な放流設備の一つである「環境用水放流設備」の主ゲートに、新しい形式のゲートである引張りラジアルゲートを採用。羽地ダム、苫田ダムに次いで3例目。環境用水放流設備は、ダム下流の河川環境を保全するためにフラッシュ放流により流量の変動を創出したり、洪水後の濁水の長期放流を軽減するために用いる放流設備で、主要放流設備として設置されるのは珍しい。
長谷
(はせ)
兵庫県
拡張レヤ工法を採用
ダム本体のコンクリート打設合理化施工法である拡張レヤ工法を採用した初期のダムの一つ。発電用ダムとしては最初かもしれない。
羽地
(はねじ)
沖縄県
赤土等流出防止条例の適用第1号
沖縄県の赤土等流出防止条例の適用第1号。沈砂池や濁水処理設備の設置など種々の赤土流出防止策を実施。
羽地
(はねじ)
沖縄県
日本で初めて引張りラジアルゲートを採用
放流設備の非常放流主ゲートと河川維持放流主ゲートに日本で初めて引張りラジアルゲートを採用。従来のラジアルゲートに係る荷重は、圧縮荷重であるのに対し、引張りラジアルゲートに係る荷重は引張り荷重となるため、圧縮には弱く引張りに強いという鋼材の特性を生かした構造。ジェットフローゲートに比べて3〜4割のコスト縮減になるという。
羽地
(はねじ)
沖縄県
エアリフト魚道を計画
従来の魚道は階段式多いが、堤高の高いダムではその規模などから通常設置が困難。このため、新しい魚道システムとしてエアリフ ト魚道を計画。空気エネルギーを利用した魚送管を開発し、平成11年にその実証実験に成功。主に遡上水槽内の魚介類をダム上流側の貯水池へ移送。世界で初めてとも。
羽地
(はねじ)
沖縄県
グラデーションのかかった湖水橋
「またきな大橋」というピンクのグラデーションのかかった橋がある。橋名は羽地ダム建設に際し水没する開墾集落名「マタキナ」にちなんだもの。 「マタ」とは谷あいを意味する言葉で、「キナー」、「チナー」というのは開墾地を意味するという。 「またおいで」と言われているような感じも。2000年完成。景観も考慮し、PC斜張橋の最新タイプであるエクストラドーズド橋を採用。このタイプとしてはダムで初めてか。
羽地
(はねじ)
沖縄県
日本初の空気ロック式選択取水設備
日本で初めてとなる空気ロック式の選択取水設備を設置。取水塔の高さは約 50mで、平成13年6月に完成。従来のようにゲートを使用せず、逆U字型の取水管に圧縮空気を送り、空気ロックを形成することにより水を遮断する。コスト縮減が可能。
東山
(ひがしやま)
福島県
日本で初めて堤趾導流壁を採用
日本で初めて堤趾導流壁を採用したダムだと言われる。鳴滝ダムもそういわれるようなので、どちらなのだろうか。
一庫
(ひとくら)
兵庫県
公団ダムで初めて深層暴気装置を導入
1983年、84年にダム下流で異臭が発生。原因は硫化水素。貯水池の低層部の嫌気化によって硫化水素が発生し、洪水吐きからダム下流に放流されたため。このため水資源開発公団ダムでは初めての深層暴気装置を導入し、低層部の嫌気化を防止。その後、硫化水素の発生はないという。
一庫
(ひとくら)
兵庫県
拡張レヤ工法を試験施工
昭和54年にダムの副減勢工コンクリートダム合理化施工法である拡張レヤ工法を試験施工。この工法の我が国における始まりといわれる。その後、布目ダム、栗山ダムなどの本体に採用された。
美利河
(ぴりか)
北海道
重力式コンクリ−トダムにRCD工法を採用
複合ダムだが、重力式コンクリ−トダムについてはRCD工法を採用。ダム本体にRCD工法を採用した初期の事例。工期を大幅に短縮。
藤原(元)
(ふじわら)
群馬県
利根川改訂改修計画により建設された最初のダム
1947年のカスリーン台風により利根川は未曾有の出水となり、埼玉県大利根町付近で堤防が決壊、決壊した水は東京都江東区まで流れ込み、莫大な被害が生じた。このため、1949年、経済安定本部の諮問機関・河川調査会は全国主要10水系について、物部長穂が提唱した河水統制計画に基づく多目的ダム建設を柱とした「河川改訂改修計画」を答申。これを受け建設省関東地方建設局は1952年、利根川水系に9基のダムを建設する「利根川改訂改修計画」を作成。その第一号として建設が計画されたのが藤原ダムである。
二瀬
(ふたせ)
埼玉県
常用洪水吐に圧着式高圧ラジアルゲート
コンジットに常用洪水吐が2門あるが、堤体下流部の放流管出口に圧着式高圧ラジアルゲートを備え、放流水を堤体下流面に沿わせて流下させる方式。圧着用油圧シリンダーを備え、その力で扉体を堤体側に押しつけ、水密を確保する。この方式を採用した日本で最初のダム。以後数多くの重力式コンクリートダムなどの採用された。
豊稔池(元)
(ほうねんいけ)
香川県
日本初の農業用コンクリートダム?
農業用のダムで、農業用としては日本初のコンクリートダムと言われることもあるようだ。
豊稔池(再)
(ほうねんいけ)
香川県
日本で唯一の5連のマルティプルアーチダム
石積式の5連のマルティプルアーチダム。マルティプルアーチダムとしては国内には他に2連の大倉ダムがあるのみ。当初は重力式ダムとして計画されたが、基礎岩盤が予定より深かったためこの形式になったといわれる。粗石コンクリートが使用された。周囲の山あいの景観と調和し、中世のヨーロッパの古城を思わせる風格。大正15年から4年の歳月と延べ15万人の労力を投入して完成。設計指導は佐野藤次郎。米国で先端技術だったマルティプルアーチ方式を、日本で初めて適用。農業用としては日本初のコンクリートダムと言われる。
豊稔池(元)
(ほうねんいけ)
香川県
5連のマルティプルアーチダム
石積式の5連のマルティプルアーチダム。マルティプルアーチダムとしては国内には他に2連の大倉ダムがあるのみ。当初は重力式ダムとして計画されたが、基礎岩盤が予定より深かったためこの形式になったといわれる。粗石コンクリートが使用された。周囲の山あいの景観と調和し、中世のヨーロッパの古城を思わせる風格。大正15年から4年の歳月と延べ15万人の労力を投入して完成。設計指導は佐野藤次郎。米国で先端技術だったマルティプルアーチ方式を、日本で初めて適用。
本河内高部(再)
(ほんごうちこうぶ)
長崎県
旧ダムは日本最初の水道ダム
明治24年(1891)に完成した旧本河内高部ダムは、わが国初の近代水道ダム。長崎では横浜、函館に次いで、わが国3番目の水道施設が建設された。旧ダムは高さ18.15m、長さ127.27mのアースダム。1891年(明治24)完成。長崎市を代表する近代土木遺産。
本河内低部(元)
(ほんごうちていぶ)
長崎県
日本で2番目に古いコンクリートダム
明治36年(1903)、本河内高部貯水池の下流に完成。長崎市の水道水源として建設された。重力式コンクリートダムとしては五本松ダムに次いで日本で2番目に古い。粗石コンクリートを使用している。長崎水害緊急ダム事業による再開発を実施中。近代土木遺産。
間瀬
(まぜ)
埼玉県
日本で最古の農業専用のコンクリートダムか
戦前の潅漑用コンクリートダム。日本で最古の農業専用のコンクリートダムとも言われる。土木学会の「日本の近代土木遺産〜現存する重要な土木構造物2000選 」に選定されている。
松倉
(まつくら)
秋田県
日本初の鋼製ラビリンス洪水吐
ラビリンス型の洪水吐は珍しいが、苫田ダムのものが有名で、コンクリート製。松倉ダムは、鋼製のラビリンス型洪水吐で、小型だが鋼製としては日本初とのこと。改修したときに設置されたようだ。
真立
(まったて)
富山県
初期揚水発電のひとつ
小口川第三発電所は、運転開始3年目の昭和9年5月、発電所に面した真立ダムを下池に、祐延ダムを上池とした揚水発電を開始した。日本で最初の揚水発電は昭和9年4月の池尻川発電所(新潟県)だとされているが、これに遅れることわずかに1月。なお、昭和43年にこの揚水発電は終了している。
松原(再)
(まつばら)
大分県
一村一品運動発祥の地
地元の大山町は一村一品運動発祥の地。『ウメクリ植えてハワイへ行こう』が合い言葉だったという。
松原(元)
(まつばら)
大分県
一村一品運動発祥の地
地元の大山町は一村一品運動発祥の地。『ウメクリ植えてハワイへ行こう』が合い言葉だったという。
丸山(元)
(まるやま)
岐阜県
戦後初の大ダム工事
堤高98.2mの重力式コンクリートダム。我が国初の100m級ダムとも言われるようだ。大型機械を導入した。戦時中の昭和18年に着工したが中断。その後、昭和26年に本格的に再着工、30年竣工。
三宝
(みたから)
兵庫県
最初の生活貯水池
昭和63年に小規模ダム建設のための国の補助事業である生活貯水池の整備制度ができたが、三宝はこの事業による日本で最初の生活貯水池で、平成6年度に完成。
三滝
(みたき)
鳥取県
最後のバットレスダム
バットレスダムは、コンクリートの使用量が少なくてすみ経済的だと、大正から昭和初期にかけてつくられた。その後、型枠工の人件費が高くなるなど、不経済に。三滝ダムが最後に造られたバットレスダム。
三成
(みなり)
島根県
日本で初めてのアーチダム
堤高42mで小規模だが、日本で初めての本格的アーチダム。昭和27年4月着工、昭和29年3月完成。着工は上椎葉ダムが先だが、竣工は三成ダムが早かった。
三春
(みはる)
福島県
植物プランクトンの増殖を総合的に抑制
植物プランクトンの増殖を抑制する総合的な水質保全対策を実施。全国のダムで初めてだという。川からダム湖に流入する栄養を減らすため上流に前貯水池を設けて栄養を沈下させ、バイパス水路により流入水をダム湖に入れずに直接ダム下流に放出。ダム湖内では空気を水中から吹き上げることによって水の上下循環を起こし、植物プランクトンを深層に送り光を遮断、増殖を抑制。深層に空気を送り有機物の分解による栄養の浮上を防止。
三春
(みはる)
福島県
さくら湖に架かる姿の美しい春田橋
さくら湖に架かる春田橋は斜張橋で、姿が美しい。1993年完成。ダムにおけるPC斜張橋の初期事例。
三春
(みはる)
福島県
直轄ダム初の拡張レヤ工法
ダム本体のコンクリート打設に、合理化施工方法として拡張レヤ工法ELCM)を採用。国の直轄ダムとしたは初めて。
御母衣
(みぼろ)
岐阜県
我が国初の大規模ロックフィルダム
堤高131mの大規模ロックフィルダム。傾斜コア型。戦後設立された電源開発株式会社が実施した初期の大規模事業の一つ。機械化施工を駆使して建設。「20世紀のピラミッド」とも形容された。現在でも、既設のロックフィルダムとしては、総貯水容量は徳山ダムに次ぎ第2位。湛水面積は第3位。
美和(元)
(みわ)
長野県
特定多目的ダム第1号
 昭和32年に特定多目的ダム法が施行されたが、この法律に基づく多目的ダムの第1号が美和ダムだという。
百谷
(ももだに)
鳥取県
日本で初めてクレスト自由越流式洪水吐を採用
クレストの洪水吐ゲートなどの水量調節装置を持たず完全に自然調節する、クレスト自由越流式洪水吐を採用したダムで、この方式は百谷ダムで最初に採用された。最近はこのタイプが増えてきているが、当時はゲートがあるのが当然だった。
諸塚
(もろづか)
宮崎県
九州で最初の混合揚水発電所
諸塚発電所は九州で最初の混合揚水発電所。混合揚水とは汲み上げた水だけでなく、川の自然水も利用して発電する方式。その上部調整池が諸塚ダム。下部調整池は山須原ダム。
矢木沢
(やぎさわ)
群馬県
東京電力初の揚水式発電所
矢木沢発電所は東京電力初の揚水式発電所。矢木沢ダムが上池で、下池は須田貝ダム。最大出力24万キロワット。
矢作(元)
(やはぎ)
愛知県
放物線アーチダム第一号
それまでの円弧アーチに代わって放物線アーチを採用した我が国最初のダム。以降、アーチダムの主流は放物線アーチダムとなった。
矢作(元)
(やはぎ)
愛知県
世界的にも珍しい二段式揚水発電所の下池
奥矢作第一・第二発電所は中部電力初の純揚水式発電所で世界的にも珍しい二段式揚水発電所になっている。その上池が黒田ダム(黒田貯水池)で、下池が矢作ダム(矢作湖)。中間に富永ダム(富永調整池)がある。
耶馬溪
(やばけい)
大分県
全国初?の水上スキー場
耶馬溪湖には全国でも珍しい公営水上スキー場があって、湖面で水上スキーができる。ダム湖としては全国初だという。冬場の12〜3月は閉鎖され、水上スキーはできない。
横川
(よこかわ)
山形県
回転式スライドゲート
クレストゲートには日本で初めて回転式スライドゲートを採用。これにより開閉装置を縮小することができ、堤頂から突き出ることがなくなった。
横山(元)
(よこやま)
岐阜県
中空重力式コンクリートダム
型式中空重力式コンクリートダムで、国内に十数例しかない。そのうちで堤高が4番目に高い。
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