土曜日、崩壊地ブック2の取材で上高地に行って、そのまま日帰りで帰るつもりが、PAで仮眠したら朝になってたので大町に寄り道です。びっくりです。
で、大町といえば黒部ダムカレーな訳です。ここの「豚のさんぽ」というお店が出す黒部ダムカレーを過去2度食べ損ねて今度こそというわけで開店直後を狙ってどうにか食べることが出来ました。
人気店でいつも行くと列が出来てるのですが、11時30分という事で、まだ人はさほど居ませんでした(でも、30分くらい待った)。
実は、今日はなんとなくカレーというよりラーメンかなーという気分だったので若干未練をのこしつつ「黒部ダムカレー」を注文。「野菜増し増し」な感じのラーメンを食べてる人をみて、ああもやし食べたいなぁとか思ったりしながらじっとダムカレーの竣工を待ちます。
で、来ました!お店の人はこの向きで置いてくれたのですが
まあ、こうですね。トロリーバスを降りて外に出てきたときの向きです。で、早速いただく訳ですが、これがおいしい。「レストランのカレー」系の味でスパイシーながらしっかりとうまみのある甘口、形はネタですがその辺りはきちんとしています。さらに、豚肉料理が売りの「豚のさんぽ」だけあって
ほぐしたこの肉がまたうまい。この点は有無を言わせません。
というわけで、ごちそうさまでした。満足です。
で、まあ、黒部ダムカレーについてダムマニア界隈ではいろいろあるわけですが、大町市にとって黒部ダムって「アルペンルートの玄関」という以上に、「黒部ダム建設の最前線だった場所」という歴史があって、そこに乗っかるという意味ではわりとありなんじゃ無いかなぁという気がするんですね。個人的にはがんばってーと思ってます。
で、一つダムマニア的に、『せっかく「黒部」ダムカレーって銘打つんだから』という点で言わせていただくと、ぜひ「ウィングダム」を表現してほしいなぁと思うんです。
ウィングダムというのは、黒部ダムのアーチの両側についてるアーチダムを支える為の重力式ダムのこと。
この赤丸の部分ですね。黒部ダムの形ってやっぱりこれがあるからっていう気がするんですよ。普通のアーチ式にあるような圧迫感が少なくなって、動きのある躍動感のあるデザインになってると思うんです。個人的にはここが黒部ダムの良さだと思うんですよね。
でも、そんな細かいとこ、だれも気にしないよとか思ってるでしょ。でもちがうんです。
近くのタクシー会社の事務所の前に有った看板から。こんな適当なイラストなのにあるでしょ、ウィングダム。さらに、
交通案内看板のイラスト。堤体に大穴開いてるよ!とか放流周りにはいろいろ突っ込みどころ満載ですが、ウィングダムはしっかり有るんです。さらに
大町市のカントリーサインですが、大きく描かれている湖は仁科三湖のイメージで右下の花はカタクリなのかなと思うのですが、これらを区切ってる線はどう考えても黒部ダムのイメージでしょう。ここでもくの字に折れているウィングダムが効いてきます。もう、黒部ダムにとってウィングダムの存在がアイデンティティだと言っても過言ではないのでしょうか。
なので、ウィングダムを僕としては是非という感じなのです。造形が難しいというのであれば、ウィングダムは形式がアーチと重力式で違うのだからそれを表現する為にご飯じゃない物で作ってみるとかいった展開なんかもありなんじゃないかなー、と。
というわけで、豚のさんぽのダムカレーには角煮の固まりが両側に置いてあると良いと思います。ほぐしたのも良いけど角煮食べたい。
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