10月23日、みやぎ大崎観光公社主催の“鳴子ダムを下から見上げてみよう”というツアーに参加してきました。
このツアーは、鳴子ダムが選奨土木遺産に認定された記念とインフラツーリズムの社会実証を兼ねて、今回は22日、23日の2日間だけ開催、とのこと。
まずは日本こけし館集合、受付を済ませてシャトルバスに乗り込みました。狭い道路を通る為にマイクロバスにしたとの事でしたが、ほぼ満席状態。私が参加した回も20名くらいの参加人数でした。(今回は2日間で160名ほどの参加だったそうです)
国道108号花渕山バイパスから林道に入り、更に管理用道路へと進んで行くと・・・ 右側に石コロだらけの川が見えてきました、放流していないから見ることができる景色です!
シャトルバスは江合川出会というところまで。ここからは徒歩で進んでいきますが、ノルディック体験をしながらの人達も。歩き始めたら・・・
曇天だったのが急に晴れてきて渓谷が明るくなり、紅葉が始まった山の斜面がおひさまに照らされてとてもキレイでした。
そんな風景やダム工事の遺構群を見ながら歩くこと約10分・・・
木々の間からやっと堤体が見えてきて感動☆
少し歩くと今度は、副ダムとトンネル式余水吐が見えてきてまたまた感動☆☆。 トンネル式余水吐の断面はきれいな円形でした! 地山にトンネルを掘って余水吐を造るなんて、よく考えたものです!
堤体直下、デフレクタ手前では職員さんから概要説明があり、そのあとは時間の許す限りの撮影タイム。
完成翌年の渇水の際、早速役に立ったそうです。
| | | 大きすぎて写真に入りきらない!
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毎度お馴染み、ハウエルバンガーバルブ。
| | | インクライン室の壁にも貴重な資料が貼り出されていました。
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これって贅沢? アーチダム貸切状態!。 直下からダムを見上げると・・・約100M上空の天端から手を振っている人達が見えます。思わず手を振り返してしまいました。
下から見上げると・・・ | | 上からはこのように見える(次の回を撮影) |
鳴子ダムは近場という事もあり・・・ 子供の頃から幾度となく立ち寄っては、天端から下流を眺めていました。下から堤体を見上げるなんて夢のまた夢、それが今回叶ったのです。 改めてアーチダムの美しさ、迫力、頼もしさを認識。60年近く暮らしを支えてくれている“鳴子ダム様”に感謝しながら、じっくり見学してきました。
その後、アンケートに答えてVer1.2になったダムカードを頂いたところでタイムアップ。 景色を楽しみながら(復習しながら?)来た道をシャトルバス乗場まで戻りました。
今回のツアーはインフラツーリズムの社会実証ということもあり、今後「旅行商品」として展開するには様々な課題があるようですが、土木遺産認定というタイミングや温泉等とも併せて、観光資源としての今後の有効活用に期待したいところです。
ダムを見た後は、ダムカレー!ということになると思いますが・・ 川渡の“キッチン菜の花”で鳴子ダムカレーを食べる事ができます。 もし食べ損ねた時は、“楓林”で塩ラーメン&餃子でしょうかね! (公開後付記: 取材時にはわかりませんでしたが、一時工事休業で2017年4月末リニューアルオープンだそうです、すみません。)
ダムカレー | | 塩ラーメン&餃子 |
そして〆は、やっぱり温泉! 鳴子温泉は、日本で11種類ある泉質のうち9種類が揃っているだけあって、ドコもイイお湯なのですが、個人的には“国民宿舎たきしま”の『薬湯(くすりゆ)』がオススメ!かな。 外見で判断してはいけません。厳寒期こそ、その凄さ(恐ろしさ?)が解っていただけると思いますよ!
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