電源開発株式会社の瀧本純也さんが、with Dam☆Night 第2夜(10月26日)「水力発電」で講演。「私とダム建設とのかかわり」と題して、大内ダム(福島県)、只見ダム(福島県)、沖縄やんばる海水揚水発電所上部調整池(沖縄県・国頭村)、ウアジャマーヨダム(ペルー国パウカルタンボ川)の4ダムを、体験を交えて説明された。
それぞれ特徴があって、興味深かったが、ここでは、只見発電所(只見ダム)の「世界最大容量のバルブ水車」を紹介する。バルブ水車は水力発電の発電機に使われる水車で、同じ日のHisaさんの講演で絵入りの説明があった。それによると、「カプラン水車」の一つの型式で、カプラン水車は、圧力が掛かった水をそのまま水車羽根に当て、圧力を直接作用させて水車を回転させる方式だそうだ。
只見発電所には、バルブ水車・発電機(出力63,800kW)と維持流量用の2号機(出力1,200kw)があり、合計65,000kWの発電所となっている。このうち、バルブ水車は機器としての最大出力が65,800kWで、世界最大容量だという。日本の水力発電にも、”世界最大”があるというのは驚きだ。
当日、司会の廣池さんからJ-POWERが発行している雑誌「グローバルエッジ」の最新号に「水力エネルギーへの期待」という特集記事が載っているとの紹介があったが、この雑誌は非売品だそうだ。しかし、HPで公開しているとのことで、興味のある方は、こちらをご覧下さい。
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