夜雀さんは第二夜(10月26日)にも登場。第一夜に引き続いて連夜だが、関西からわざわざ来ているので、それも効率的か。この日は、全体テーマが「水力発電」で、それに合わせて「日本の宝 水力発電」。何となく昨日の続きを聞いているような雰囲気も。
そして講演が始まった。「純国産エネルギーの源 発電ダムの造形美にくらくらしてみました」と、「プリンセス」「プリンス」「トラディショナルスタイル」「唯一無二」「謎多き」・・・といった言葉で、発電ダムを写真をまじえ紹介。それにしても、豊かな表現力とイマジネーションには感心させられる。
そこで、写真だけだがいくつか紹介。
■唯一無二 ・・・ 宮崎県 綾北ダム
■片翼の天使 ・・・ 四国電力 穴内川ダム
■名門の威厳 ・・・ 電源開発 御母衣ダム
■バトルダメージ ・・・ 北陸電力 尾口第一ダム(旧堤体)
■王者 ・・・ 北陸電力 有峰ダム
■生きて ・・・ 熊本県 荒瀬ダム
そして、最後は、「生きて」というタイトルで、荒瀬ダム。 夜雀さんによれば、荒瀬ダムの天端の親柱には、建設時の主任技術者の名前が刻まれているという。
荒瀬ダムは天端を車や人が通行できるため、橋の働きも持っていた。ダムを撤去した後には橋をかけてほしいという声があるらしい。夜雀さんは「折角これだけ堅固なゲートピアがあるのなら有効活用して橋脚となってでも生き続けてくれたら」という趣旨のことを話した。
荒瀬ダムは、現在撤去に向けて準備が進められている。そんな現実を見れば、「生きて」は叶わぬ夢かもしれない。
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