今回は東京都が2019年12月から配布を始めた「IKEカード」について紹介します。IKEカードは、ダムカードと同様のフォーマットで作成された、東京都がオリジナルで作成したカードで、妙正寺川第一調節池や神田川・環状七号線地下調節池など全部で8つの調節池で一人一枚、無料で配布されています(現在は新型コロナウイルスの影響により、配布を一時中止しています)。
(「調節池」とは…集中豪雨によって河川水位が上昇した際に、洪水の一部を一時的に貯留しておくための場所で、いわゆる「都心にあるダム」のような存在です。東京都が整備した調節池は2020年7月現在、28あります。)
図1:調節池の役割(東京都建設局のページより抜粋)
写真1:妙正寺川第一調節地。降雨時は広場部分が調節池になります。
写真2:妙正寺川第一調節池への流入口(手前に流れているのが妙正寺川です)
IKEカードの配布は東京都建設局河川部や調節池付近の公園事務所・博物館で実施しています。調節池ごとに配布箇所が異なるので、詳しくは東京都建設局のホームページをご確認ください。私が今年2月ごろにいただいた「妙正寺川第一調節池」のIKEカード(写真3)を見ると、見た目はダムカードそっくりですが、ダムカードに引けを取らないほどの情報量です。
写真3:「妙正寺川第一調節池」のIKEカード新型コロナウイルスが収まったら、是非ダムとは少し違った形で東京都心を守ってくれている調節池を巡り、IKEカードを集めてみてはいかがでしょうか(数には限りがあり、配布完了し次第一旦配布を終了するそうです)。
IKEカードに関する詳しい情報はこちら:https://www.kensetsu.metro.tokyo.lg.jp/jigyo/river/chusho_seibi/ike.html