相川
(あいかわ)
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宮城県登米市東和町字錦織 |
ダム湖は「まさぼう湖」
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かつて「昌坊滝」という滝があったが、ダム建設により水没した。昌坊という名は、そういう名の農夫がいたという伝説に基づいている。ダム湖名は、その名を取ったのではないかと思われる。
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安威川
(あいがわ)
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大阪府茨木市生保 |
建設か否かで揺れる
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治水と水道供給の多目的ダムとして計画されたが、2009年9月、橋下大阪府知事は利水撤退を決定、その後、大阪府は規模縮小を表明、目的も治水のみとなった。橋下知事は、2010年の府議会2月定例会で、建設するという従来の方向性を見直すことは怖くてとてもできないと述べた。2010年9月には、国交省が検証対象ダムとして決定、事業の検証を経て、2012年6月、国交省は継続の方針を決定。
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オオタカが生息
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周辺にオオタカが生息。2003年秋の調査委員会では、オオタカの巣立ちを初めて確認との報告があった。慎重に工事を進めてきた結果だという。
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相沢川取水
(あいざわがわしゅすい)
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群馬県甘楽郡下仁田町大字南野牧 |
道平川ダムの取水のためのダム
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屋敷川取水ダムから市野萱川取水ダム・相沢川取水ダムを経て道平川ダムへと水路がつながっていて、道平川ダムへ異なった3流域から送水される。取水ダムであるため通常のダムとは違った構造をしている。
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相沼内
(あいぬまない)
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北海道二海郡八雲町熊石町泉岱 |
階段状のダム
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昭和五年竣工。珍しい階段状のダム。階段の段差や幅がそれぞれで不規則。ダムの越流水はカスケード(水階段)となって落下。土木学会の「日本の近代土木遺産〜現存する重要な土木構造物2000選 」に選定されている。
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相野々
(あいのの)
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秋田県横手市山内山野沢 |
完成当時堤高日本一のアースダム
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堤高40.8mだが、完成当時はアースダムとしては堤高日本一だった。
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周辺に公園
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近くに相野々ダム公園があり、公園内には、キャンプ場や広場、散策路などが。新緑が萌え、ダム湖が水を湛える姿は格別だという。
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愛別
(あいべつ)
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北海道上川郡愛別町字協和 |
きのこの里フェスティバル
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毎年9月上旬には愛別ダムきのこの里広場で「きのこの里フェスティバル」が開催される。1万人の客が集まり、「きのこと牛肉の食べ放題コーナー」や「ジャンボきのこ鍋」など。
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ダム名は下流の河川名から
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ダムは二次支川狩布川にあるが、下流の一次支川愛別川の名を取って名付けられた。
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ダム湖は「狩布湖」
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昭和62年に公募して、命名。狩布は河川名。自然に囲まれ、釣りやカヌーなどが楽しめる。ダム堤体下の公園には遊歩道、水のみ場、トイレなどがある。
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相俣
(あいまた)
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群馬県利根郡みなかみ町相俣字宮坂 |
ダム左岸をコンクリートで補強
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相俣ダムは元々は群馬県の事業として建設が進められた。しかし試験溜水中に左岸大地部から漏水があったため建設省に移管され、コンクリートで補強して漏水対策を行った。
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奥利根の景勝地
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近くには猿ヶ京温泉などの秘湯が。景勝地として、四季折々の自然が楽しめ、ボート遊びから野球やサッカーまで、多彩なレジャースポットとしても人気。谷川ダム登山の西口、苗場スキー場への経路。
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水没による移転によってできた名湯・猿ヶ京温泉
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江戸時代には三国街道の関所がおかれるなどした歴史のある温泉だが、ダム建設のため湯島、笹の湯の2つの温泉が水没するため、移転したのが現在の猿ヶ京温泉。赤谷湖の湖畔に大きな旅館・ホテルが建ち並ぶ。猿ケ京という名前は、上杉謙信が関東に赴く際に、ここに申の年の申の日に陣をはったためという説がある。
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ダム湖は「赤谷湖」
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相俣湖とすることになっていたが、猿ヶ京温泉から異論が出て、河川名を取って赤谷湖に。
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青江
(あおえ)
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大分県津久見市大字上青江字奥山 |
隠れた桜の名所
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4月になるとダムに植えられた桜がいっせいに花を開く。山桜。
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青方
(あおかた)
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長崎県南松浦郡新上五島町青方郷 |
上流に公園
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ダム上流に公園が整備され、公園と周辺に桜やつつじが植えられている。
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青下第1
(あおしただいいち)
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宮城県仙台市青葉区大倉字大原新田 |
石張り重力式コンクリートダム
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この地域は青下水源地と呼ばれ、わずか1キロメートルの間に三つの水道専用の石張り重力式コンクリートダムがあるが、そのうちの最下流のもの。現在も仙台市の水源として稼働。コンクリートを打った後に、玉石を張り付けている。下流側に副ダムがあり、ダム頂上には管理用の桁橋(青下橋)を付設する。国の登録有形文化財。土木学会の「日本の近代土木遺産〜現存する重要な土木構造物2000選 」にも選定されている。
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周辺に自然散策路や水道記念館
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青下水源地は、豊かな自然に恵まれ、ダム周辺は、レンガ造り風の水道記念館や散策路、ハイキングコースなどが整備されている。
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青下第3
(あおしただいさん)
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宮城県仙台市青葉区大倉字薮畑 |
石張り重力式コンクリートダム
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この地域は青下水源地と呼ばれ、わずか1キロメートルの間に三つの水道専用の石張り重力式コンクリートダムがあるが、そのうちの最上流のもの。現在も仙台市の水源として稼働。コンクリートを打った後に、玉石を張り付けている。下流側に副ダムがあり、ダム頂上には管理用の桁橋(青下橋)を付設する。国の登録有形文化財。土木学会の「日本の近代土木遺産〜現存する重要な土木構造物2000選 」にも選定されている。
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周辺に自然散策路や水道記念館
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青下水源地は、豊かな自然に恵まれ、ダム周辺は、レンガ造り風の水道記念館や散策路、ハイキングコースなどが整備されている。
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青下第2
(あおしただいに)
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宮城県仙台市青葉区大倉字鳥谷峯 |
石張り重力式コンクリートダム
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わずか1キロメートルの間に三つの石張り重力式コンクリートダムがあり、そのうちの一つ。コンクリートを打った後に、玉石を張り付けている。水道専用ダムで、付近の自然に溶け込んで美しい水源地。国の登録有形文化財。土木学会の「日本の近代土木遺産〜現存する重要な土木構造物2000選 」にも選定されている。
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周辺に自然散策路や水道記念館
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青下水源地は、豊かな自然に恵まれ、ダム周辺は、レンガ造り風の水道記念館や散策路、ハイキングコースなどが整備されている。
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青野
(あおの)
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兵庫県三田市加茂 |
多自然型魚道公園
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魚道とともに、木や植物を一緒に植えて、魚だけでなく昆虫や鳥などいろいろな生物が住みやすいように周辺の自然に近い状態に整備した公園。魚道は長さ652m、高低差が18m。できるだけコンクリートを使わず、自然石を敷き詰めて階段状にして瀬やふちを作っている。平成15年に、土木学会関西支部技術賞を受賞。
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市民の憩いの場
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ダムの周囲は至る所に公園があり、家族連れなどでにぎわう。ブラックバス釣り場のメッカでもある。毎年8月末には、ダム湖で「水上のコンサート」が開かれるなど、イベントも盛ん。
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千丈寺湖の環境を守る条例
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三田市は千丈寺湖の環境を守る条例を制定し、2002年9月1日に施行。釣りやボート遊びに訪れる行楽客が多く、ごみや釣り糸を捨てるなどマナーの悪い人も。飲料水の水質に悪い影響がでないように。ごみを捨てなどの環境を悪化させる行為を禁止し、バーベキュー、ボート・カヌーなどは場所を制限。予想以上の効果があったという。
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建設工業組合が清掃活動
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三田市建設工業組合は昭和61年から毎年、奉仕活動として武庫川の除草や国道沿いを清掃。平成9年からは青野ダム周辺に力を入れている。平成15年は6月3日に実施。3時間ほどでトラック台の荷台がゴミでいっぱいに。
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ダム湖は「千丈寺湖」
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三田市長が命名し、昭和63年のダム竣工式の際に披露された。ダム湖近くの千丈寺山からとった。この山は美しい姿をしており、昔多くの寺があったことからこう呼ばれた。
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青野大師
(あおのだいし)
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静岡県賀茂郡南伊豆町青野地先 |
青野のお大師さん
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南伊豆町青野地区には弘法大師祀り、地域の人々から信仰を集めていた「青野のお大師さん」の石碑や祭壇があったが、ダムの建設に伴って移転したという。ダムの名前はこの「青野大師」に由来する。
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ダム湖は「青野大師湖」
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ダム湖名を一般募集し、平成17年3月に青野大師湖に決定。地域に親しまれた「青野大師」のあった場所が水没する。「青野」の地名を残し、「大師」という興味を示すような神秘的な響きだからという。
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青山
(あおやま)
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北海道石狩郡当別町字青山5477 |
周囲は道民の森
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当別町と月形町にまたがる道有林約11,000haには「道民の森」として整備されており、大自然を満喫しながら、森林学習、レクリエーション、スポーツ、林業体験などができる場。5つの地区からなり、青山ダム地区には、パークゴルフ場、ゲートボール場、マウンテンバイクの貸し出しをはじめ、運動広場やトロッコ施設もある。
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赤石
(あかいし)
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青森県西津軽郡鯵ヶ沢町一ツ森字中赤石山 |
ダムには近づけない
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奥赤石林道から分岐するダムへのアクセス路は、注意看板等はないが東北電力の管理用道路で立入りが禁止されており、一般の人はダムに近づくことはできない。
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赤石
(あかいし)
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静岡県静岡市葵区大字岩崎字東山783−14 |
だいぶ歩かないとたどり着けない
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畑薙第一ダムから、県道南アルプス公園線をさらに上流に向かうと、車両通行止めゲートがあって、車はここまで。ダムまで約13km歩かねばならないらしい。たどりつければ、南アルプスの山々を望むことができ、最高の気分に浸れるという。
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ダム湖は「赤石ダム湖」
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ダム湖の名前が、赤石ダム湖。地図でもそうなっている。ダム湖名に「ダム湖」がつくのは珍しいか? エメラルドグリーンの水をたたえる。
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赤岩
(あかいわ)
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新潟県柏崎市大字谷根字入山 |
柏崎市の水道水源
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柏崎市の水源は、市内にある3ダム。川内ダムが昭和13年に完成、その後、昭和48年に谷根ダムが、平成元年に赤岩ダムが完成。
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赤尾
(あかお)
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富山県南砺市大字西赤尾町字村上 |
巨大なローラーゲート
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見たところダムと言うより取水堰のようで、巨大なローラーゲートが目立つ。ゲートの支柱が高くそびえる。堤体上は立ち入り禁止のようだ。
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赤川
(あかがわ)
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栃木県宇都宮市福岡町細野 |
「細野ダム」とも呼ばれる
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細野ため池として建設されており、細野ダムとも呼ばれているようだ。ダム便覧の名称はかつて細野ダムで、上流には細野ダムという名の砂防ダムがあるので、紛らわしかった。
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森林公園にある
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宇都宮市森林公園内にある。休憩所、食堂、キャンプ場、バーベキュー場、魚釣り場、サイクリングコースなどが整備されており、市民の憩いの場となっている。
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赤芝
(あかしば)
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山形県西置賜郡小国町大字玉川字時巣沢 |
企業所有の発電ダム
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1854年、電気金融株式会社の発電用ダムとして完成。その後、この会社は合併、社名変更などを経て、現在はクアーズテック(株)となっている。その電力は、小国事業所で半導体製造装置向けの石英ガラスなどの製造に使用。
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赤瀬
(あかぜ)
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石川県小松市赤瀬町 |
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赤祖父溜池
(あかそぶためいけ)
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富山県南砺市川上中 |
水争いの歴史
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ダムのある赤祖父川は、かつて夏季渇水時には毎年用水が不足し、稲の枯死することもあり、水争いが絶えなかった。水源の赤祖父山は入山伐採を禁じ、夜の取水番を村の男子総出で行うなど大変な苦労があった。このため溜池築造が悲願となり、昭和7年に事業に着手、しかし、太平洋戦争による労働力の不足などから工事は難航し、13年の歳月を経てようやく昭和20年に完成。
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円筒分水
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かつて赤祖父川には、左岸14口、右岸20口の用水取り入れ口があり、時間割で取水していたが、水争いがたびたび生じた。昭和20年に赤祖父溜池が完成し、昭和24年に円筒分水ができて、一定の水量を分水できるようになり、水争いは解消された。
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釣りができる
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溜池は赤祖父湖とも呼ばれ、ヘラブナが多くいて、釣りが楽しめるらしい。毎年5月には「ふれあいヘラブナ釣り大会」が開催される。
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周りがゴルフ場
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ダムの左右ともにゴルフ場になっている。そのため、天端がゴルフコースの一部になっていて、ゴルフのカートが通るという。
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安岐
(あき)
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大分県国東市安岐町矢川字長瀬 |
桜の名所
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安岐ダムを囲むようにソメイヨシノが約3000本植えられている。4月には「安岐ダムいこいの広場さくら祭り」が開催され、出店やイベントも。
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秋神
(あきがみ)
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岐阜県高山市朝日町 |
朝日ダムとの間で貯水を融通
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中部電力が管理する発電専用ダムで、朝日ダムと共に建設された。単独の水力発電所を持たず、朝日ダム直下にある朝日発電所が秋神ダムの発電所。秋神ダムは朝日ダムとの間の連絡水路を通じて貯水を融通することで発電能力を増強させる役割を持つ。
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釣場としても知られる
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清流秋神川が流れ込むダム湖は、透明な水が特徴で、アマゴ、イワナ、サクラマス、ブラックバスなどの釣場としても知られる。
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阿木川
(あぎがわ)
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岐阜県恵那市東野字山本 |
落ち着いた景観のロックフィルダム
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右岸に洪水吐きがあって、堤体と接する。ダム軸が曲線を描く。周辺環境と調和し、落ち着いた景観のロックフィルダム。
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水質保全に力を入れる
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ダム湖の上流端に3ケ所の貯留ダムを設置。汚濁の元になる粒子性栄養塩は沈降除去。ダム湖に流下する栄養塩を含む水はパイプラインによりバイパスさせ、選択取水塔付近で希釈し、貯水池での滞留を防止。バイパスにより富栄養化を防止することは、国内のダムでは初めてだったという。また、深層曝気設備により深層に酸素を供給し、有機物の分解を促進。噴水には、プランクトン発生を抑制する効果も。
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「空芯菜」で水質浄化
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阿木川ダム湖では、平成9年以降富栄養化によってアオコの発生が頻発するようになり、これを契機に水質浄化の取組みとして、恵那農業高校、地元住民らが協力して空芯菜(クウシンサイ)を湖上で栽培している。空芯菜は、暑さにも強く水耕栽培に適している中国原産の野菜。2010年に、「第12回日本水大賞奨励賞」を受賞。
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レクリエーション施設も整う
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ダム湖畔には資料館やレストランが。ダム湖周辺にはさざなみ親水公園、中の島公園、浮島公園などがあり楽しめる。訪れる人も多い。
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恵那市指定文化財・大野吾遺跡「甕棺」
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阿木川ダムの建設に先立ち、昭和56年8月から昭和57年3月にかけて大野吾(おおわご)遺跡の発掘調査を実施。口径32.8cm、高さ42.2cmの甕棺を発見。縄文時代晩期のもの。昭和55年に恵那市指定文化財に。
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秋葉
(あきは)
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静岡県浜松市天竜区龍山町戸倉字時並435−9、他 |
低く見える
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堤高89mだが、それよりずっと低く見える。これは、河床から基礎地盤まで、40〜50mほども掘削して建設したためという。堤体のかなりの部分が地中にあることになる。
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第三発電所のために堤体に穴あけ
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秋葉ダムには秋葉第一発電所、第二発電所が建設されていたが、天竜川の水量が豊富で、さらに第三発電所が建設され、平成3年に運転開始された。その取水と送水のために、右岸側堤体で穴あけ工事を実施。直径6.5m、延長約21m。
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機能性に徹している
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案内の掲示、見学施設などは必要最小限のものしかない。デザインも不必要な装飾などは一切ない。機能性に徹している。
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真ん前につり橋が
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ダムの直下に赤い釣り橋・竜山橋が架かる。そこからの眺めがよい。東海自然遊歩道の一部になっているそうだ。
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周辺は観光スポット
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龍山村には、火防の神として名高い秋葉山や、綺麗な水と紅葉の名所白倉峡などがある。ダムの近くにはトロン温泉「やすらぎ」も。春には、千本桜の桜並木が秋葉湖畔を彩る。
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秋葉ダムさくらマラソン大会
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毎年秋葉ダムさくらマラソン大会が開催される。平成15年には、4月6日に第26回が秋葉ダム東側えん堤コースで。県外からのランナーも含め四百十三人が参加、桜吹雪の中を駆け抜けたという。10キロと20キロの2部門。
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ダム湖は「秋葉湖」
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ダムサイトの東3.5キロにある秋葉山に因んだもの。山頂には秋葉神社がある。
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浅川
(あさかわ)
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長野県長野市真光寺 |
「脱ダム」に翻弄される
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平成13年2月20日、田中知事が「脱ダム宣言」を表明。平成14年6月25日、田中知事、県議会において浅川ダム工事中止を表明。その後、平成18年年8月の知事選で田中康夫氏が村井仁氏に敗れ、村井知事は浅川の治水対策について「ダムも含めて検討する」と方針転換。結局、治水専用の「穴あきダム」を建設することに。
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浅河原調整池
(あさがわらちょうせいち)
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新潟県十日町市北鐙坂 |
土木遺産
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土木学会の「日本の近代土木遺産〜現存する重要な土木構造物2000選 」に選定されている。戦前では最大級のアースダム。
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JR東日本の発電用調整池
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宮中ダムで信濃川から取水された水が調整池に貯留される。そこから取水されて千手水力発電所で発電に利用され、また一部は導水路トンネルで山本調整池へと送水され、そこから小千谷発電所で発電に使われる。これらは、JR東日本の施設で、首都圏の鉄道の電力となっている。
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新潟県中越地震で被害
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2004年10月23日の新潟県中越地震で、天端に亀裂が発生するなど堤体に被害が生じ、かなり大規模に補修が行われた。
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旭
(あさひ)
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奈良県吉野郡十津川村旭字中山下 |
揚水発電の下部ダム
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上部に瀬戸ダムがあり、奥吉野発電所で、高度差500 メートルを利用して揚水発電。
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バイパスにより排砂
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ダム建設後、流域の崩壊地の拡大で何ヶ月にも及ぶ濁水長期化現象や、当初の予想を上回るダム堆砂が進行。このため、出水時にダム湖上流からの砂をバイパスによりダム下流に排砂。1998年から実施。ダムへの堆砂量が激減し、また下流の濁りが長期化しなくなったという。排砂バイパスによる堆砂対策の最初の事例。また、濁水バイパスの先駆的事例。1999年度土木学会技術賞を受賞。
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朝日
(あさひ)
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岐阜県高山市朝日町 |
朝日発電所で発電
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ダム直下流にある朝日発電所で発電を行っている。朝日発電所は、飛騨川の朝日ダムの水のほかに、山を隔てた支川の秋神川にある秋神ダムからも導水して発電している。
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旭
(あさひ)
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福島県南会津郡下郷町 |
歴史を感じさせるラジアルゲート
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ラジアルゲートが多数並ぶ。ダムの運用開始時から使用されているらしく、現役としては日本最古のラジアルゲートらしい。脚柱が四角錐状であるなど、歴史を感じさせる。
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旭川
(あさひかわ)
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秋田県秋田市仁別マンダラメ |
治水用のダム
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昭和42年に創設された「補助治水ダム制度」の適用を受けた第1号のダム。旭川治水ダム建設事業として建設された。治水専用ダムであるために、普段はほとんど水がたまっていない。洪水の際に水を貯めて洪水調節を行う。
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旭川(元)
(あさひがわ)
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岡山県岡山市北区建部町鶴田 |
改名ダム
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当初は旭川第一ダムと言った。下流3キロに旭川第二ダムが建設された。その後、旭川ダムに。
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旭町第一
(あさひまちだいいち)
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北海道夕張市旭町 |
夕張市の水道水源
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夕張市の上水道の水源。ポンポロカベツ川に旭町第一と旭町第二ダムがあり、清水沢川に清水の沢ダムがあって、これらを水源としている。
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旭町第二
(あさひまちだいに)
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北海道夕張市旭町 |
夕張市の水道水源
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夕張市の上水道の水源。ポンポロカベツ川に旭町第一と旭町第二ダムがあり、清水沢川に清水の沢ダムがあって、これらを水源としている。
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浅虫
(あさむし)
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青森県青森市大字浅虫字山下 |
フローティング形式の重力式コンクリートダム
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ダムサイト周辺の地下水が下流の温泉に関与していること等から、ダム構造を地下水を遮断しない方式を選択。このため、基礎岩盤に着岩した杭に支持されたフローティング形式の重力式コンクリートダムとなった。珍しい地下水を通すコンクリートダム。
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全量を洪水吐きトンネルにより海へ流す洪水調節方式
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洪水調節方式は、全量を延長2km余りの洪水吐きトンネルにより陸奥湾へ直接流下させる方式。その他に、小規模な越流堤がある。
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連続地中壁を構築
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遮水工として、ダム本体下部と左岸袖部に連続地中壁を建設。施工延長は約420m。本体下部のものは、幅0.5m、深さ3.5m。
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下流には浅虫温泉
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浅虫川は、,“青森の奥座敷”として古くから温泉地として知られてる浅虫温泉街を貫流しており、ダムは温泉街の直上流約500mに位置。温泉街と一体となった場所として、周辺整備が期待される。
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海の見えるダム?
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下流約1kmで陸奥湾。天端からは見えないようだが、近くの展望台からは浅虫温泉街の向こうに海が見えるらしい。
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ダム湖は「浅虫ほたる湖」
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ダム湖名は公募され、「浅虫ほたる湖」の名前がついた。
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朝里
(あさり)
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北海道小樽市朝里川温泉1丁目 |
紅葉の名所
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あたりは紅葉の名所。朝里ダムによって出来たオタルナイ湖の湖畔は公園として整備されている。ダムのすぐ下流にはループ橋(朝里大橋)が。
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日本海が見える
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ループ橋をぐるりと一周してダムの上にたどり着くと、目の前に青い水をたたえるオタルナイ湖、振り返ると、日本海が見える。
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芦別
(あしべつ)
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北海道芦別市奥芦別 |
治水機能を持たない直轄ダム
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桂沢ダムに導水する目的で建設されたダム。灌漑・上水道・発電が目的の利水専用多目的ダムで、国土交通省直轄ダムとしては珍しく治水機能を持たない。直轄ダムの中では最も小規模。
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堆砂が進む
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平成12年度の国土交通省の調査によると、堆砂率(堆砂量/総貯水容量)が79.8%。総貯水容量100万立方メートル以上のダムの中で13番目に堆砂率が高い。上位は発電専用ダムが占めており、それ以外のダムとしては一番高い。芦別ダムは、洪水調節機能がなく、桂沢ダムへの導水のためのダムであるので、堆砂の進行が直接的な支障にはならない。
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足羽川
(あすわがわ)
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福井県今立郡池田町小畑 |
福井豪雨を契機に計画を見直し
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元々は足羽川に特定多目的ダムとして計画されていたが、反対運動が強く一旦事業が凍結状態に。しかし、平成16年7月の福井豪雨で福井市内で足羽川が破堤するなど、大きな被害が発生、これを契機に、早期建設の動きが生じ、計画の見直しが進んだ。その結果、平成18年より事業が再開。足羽川の支川部子川に洪水調節専用のダムを建設する。普段は貯水を行わない、いわゆる穴あきダム。併せて、他流域の4河川の洪水を導水するための分水施設(堰・導水路)も整備。
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浅瀬石川
(あせいしがわ)
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青森県黒石市大字袋字富岡 |
正確な河川名に改名
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河川名が長いので、川を省略して浅瀬石ダムだったが、下流の水没とは無関係な場所に浅瀬石地区があり、紛らわしいことなどから、正確な河川名にして、浅瀬石川ダムに改名。
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ピンク色が珍しい
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堤頂部の機械室などがピンク色に塗装されていて、珍しい。違和感はなく、周囲と調和しているように見える。
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日本初の多目的ダム・沖浦ダムが水没
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浅瀬石川ダムの建設によって、沖浦ダムが水没した。沖浦ダムは昭和20年に完成した重力式コンクリートダムで、堤高40m、堤頂長171m、堤体積81,000m3、洪水調節・潅漑用水・発電を目的としており、日本初の多目的ダムだった。
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ダム湖は「虹の湖」
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ダム湖は2代目「虹の湖」。このダムの建設により、従来あった沖浦ダムが完全に水没した。沖浦ダムのダム湖は虹の湖であったが、それを引き継いだ。
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汗見
(あせみ)
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高知県長岡郡本山町吉野ツバキノ605、他 |
早明浦ダムへ送水
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発電用の取水ダムで、早明浦ダムへ送水している。堆砂が著しいが、取水には支障がないようだ。
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阿惣
(あそう)
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山口県長門市油谷河原 |
きらら時計
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ダムサイトに「きらら時計」がある。平成13年に開催された「山口きらら博」で展示されていた花時計が移設されたもの。
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阿多岐
(あたぎ)
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岐阜県郡上市白鳥町中西 |
長良川支流のダム
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長良川にはダムがないといわれることがあるが、確かに長良川本川には堤高15mを超えるダムはなく、支川では完成したものとしてはこの阿多岐ダムだけらしい。
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湖上に浮島
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ダム湖に緑の浮島。失われつつあるビオトープを復元し、自然環境や生体系の保全を図ろうとするものだという。植物が植えられている。
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ダム湖は「阿多岐紅葉湖」
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ダムが竣工し管理に移る昭和62年に、地元小学生から名称を募集。湖底となる阿多岐渓谷に寄せる想いなどを託したものという。
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厚幌
(あっぽろ)
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北海道勇払郡厚真町幌内地先 |
ダム名は「厚真町」の「幌内」にあるので
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ダムは、北海道勇払郡厚真町幌内地先にある。「厚真町」と「幌内」からそれぞれ1字をとって厚幌ダムに。なお、厚真町上幌内には既に厚真ダムがあった。
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台形CSGダムを採用
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新しい技術である台形CSGダムを採用し、コスト縮減などを目指す。台形CSGダムとしては、当別ダム、金武ダム(旧名億首ダム)が既に完成している。
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厚真
(あづま)
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北海道勇払郡厚真町幌内 |
地震で土砂が大量に流入
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平成30年北海道胆振東部地震により被災。堤体に大きな被害は無かったが周辺の山が大規模に崩れ、ダム湖や堤体周辺に土砂が大量に流入。陸上自衛隊や北海道開発局などにより復旧が行われた。
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町名と読みが異なる
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ダムのある厚真町は「あつま」、ダム名は「あづま」。
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温海川
(あつみがわ)
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山形県鶴岡市一霞 |
ダム湖は「奥温海湖」
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昭和62年、「森と湖に親しむ旬間」を機に一般公募、命名。下流には千年以上の歴史がある温海温泉がある。
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阿奈田
(あなた)
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長崎県平戸市大川原町字山の内 |
字が違う
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水系名と河川名は「阿那田川」だが、ダム名は「阿奈田」。間違いかと思えば、これで正しいという。字が微妙に違って、紛らわしい。
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穴内川
(あなないがわ)
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高知県香美市土佐山田町樫の谷 |
中空重力式コンクリートダム
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全国に13しかない中空重力式コンクリートダムのひとつ。その中では貯水池が比較的大きく、湛水面積と総貯水容量は第4位。
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単脚ラジアルゲート
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ラジアルゲートの扉体と軸受けを繋いでいる脚柱(鋼材)が通常は左右各2本、あるいは大型のゲートの場合左右各3本だが、ここのラジアルゲートは脚柱が左右各1本。ここだけの貴重で珍しいものだという。
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大型ヘラブナが釣れる
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四国のダム湖の中でも、大型ヘラブナの魚影の濃さはナンバーワンだという。
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姉川
(あねがわ)
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滋賀県米原市曲谷 |
残土処分地がゆり園に
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ダム残土処分場の跡地を活用して、伊吹ゆり園ができた。地元曲谷ちくの住民による手作りゆり園。5万本のユリが咲く。
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ダム湖は「白龍湖」
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美しい姉妹が龍になって洪水から村を救ったという「姉川・妹川の民話」など姉川周辺には、龍にまつわる話がたくさん伝えられている。さらに、白いダムと谷をぬう湖の姿が、水害から人を守った龍のようにも見えることから「白龍湖」と命名されたという。
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安濃
(あのう)
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三重県津市芸濃町河内 |
ダム湖は「錫杖湖」
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近くに錫杖ヶ岳があることから錫杖湖と名付けられた。錫杖ヶ岳は、標高677m。錫杖の名は、山容が修験者の持つ錫杖に似ているからだとの説もある。古くから雨乞いの霊山としても知られた山。
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安波
(あは)
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沖縄県国頭郡国頭村字安波小字川瀬原地先 |
北部5ダムを統合運用
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沖縄本島北部の福地、新川、安波、普久川、辺野喜の5ダムは北部5ダム(あるいは東系列5ダム)と呼ばれ、調整水路(トンネル)で結ばれて統合運用されている。貯水容量の大きい福地・安波ダムを「貯留ダム」、貯水容量の小さい新川・普久川・辺野喜ダムを「取水ダム」として位置づけ、取水ダムの水を貯留ダムへ導入して貯留することにより、河川水を有効に利用し、効率よく水の運用管理を行っている。
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ダム湖は「クイナ湖」
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昭和63年、「森と湖に親しむ旬間」を機に公募、命名。地元の国頭村の山中でヤンバルクイナの新種が発見され、昭和57年に国の天然記念物に指定された。ヤンバルクイナは国頭村の村鳥。
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阿武川
(あぶがわ)
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山口県萩市川上なんかけ |
大規模な重力式アーチダム
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堤高95m、総貯水容量1億5350万トン。国内の重力式アーチダムは10例程度しかないが、そのうちで堤高第2位、総貯水容量第1位。
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ダム直下に阿武川温泉
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ダム直下に阿武川温泉。元々温泉はなかったが、ダム建設の際、雪が積もらぬ場所を掘ったところ湯が湧き出した。ダム建設をきっかけに発見された温泉は珍しい。今は萩市の施設のようだ。バンガローもある。入浴料金は大人410円。コインスタンドで温泉の持ち帰りもできる。100リットル100円。
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森に囲まれて
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萩市から12kmほど上流。周辺は、地場産業の林業を支える杉や檜の美林が広がる。長門峡県立公園にある。
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ダム湖は「阿武湖」
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昭和63年、「森と湖に親しむ旬間」を機に、一般公募により命名。郡名が阿武郡、河川名が阿武川。
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油木
(あぶらぎ)
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福岡県田川郡添田町大字津野字並屋敷4485 |
毎年のように渇水騒ぎ
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北九州市、行橋市、苅田町の水道水源になっている。近年の猛暑、空梅雨の影響もあり、毎年のように渇水が問題となっている。特に行橋市では取水制限に踏み切ることも多い。
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油谷
(あぶらたに)
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熊本県八代市坂本町鮎帰 |
揚水発電の下部調整池
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揚水発電の下部調整池であり、九州電力大平発電所で内谷ダムとの間で最大50万キロワットの発電を行っている。
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天ヶ瀬(再)
(あまがせ)
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京都府宇治市槇島町六石山 |
放流設備を建設
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既設天ヶ瀬ダムの左岸側にトンネル式放流設備を建設し、新規水道水の供給等を図る。ダムがアーチ式コンクリートダムであるため、既にある放流設備の改造や増設は不可能。そこで周辺の景観などに配慮し、ダム左岸側にトンネル式放流設備をつくることに。
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ダム湖は「鳳凰湖」
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昭和62年、「森と湖に親しむ旬間」を機に一般公募、命名。アーチ式ダムは下流から見ると鳥が羽を広げた姿に見える。ダム下流には、平等院鳳凰堂がある。
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天ヶ瀬(元)
(あまがせ)
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京都府宇治市槙島町六石 |
美しいアーチダム
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アーチダムで、詳しくはドーム型アーチ式コンクリートダムという形式。淀川水系における初の多目的ダム。アーチ曲線が美しく、写真もきれいに撮れる。放流時にも写真撮影容易なようだ。
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クレストゲートから試験放流
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2010年11月19日、クレストゲートからの試験放流が行われた。管理開始以降ではクレスト放流は初めてで、ラジアルゲート4門から豪快な放流が見られた。この試験放流は、天ヶ瀬発電所工事に伴うゲートからの代替放流を行っていた際、ダム貯水池水位がクレストゲート敷高を越えたため、その機会を利用してクレストゲートの放流試験として実施したもの。
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近くに平等院
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近くに世界文化遺産に指定された平等院や天ヶ瀬森林公園などが。春の桜、秋の紅葉など、四季折々に楽しめる。観光客や遠足なども多い。
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鴨類が多く飛来
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ダム湖はカモ類などの水鳥が飛来することで知られる。特に多数のトモエガモやオシドリが観察される。
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下流に旧志津川発電所の建物が残る
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下流右岸に旧宇治川電気志津川発電所の煉瓦造りの建物が残る。大正13年に建設され、当時としては画期的なダム式発電所だったが、昭和38年、天ヶ瀬ダムの建設によって廃止、建物が残っている。土木学会の「日本の近代土木遺産〜現存する重要な土木構造物2000選 」に選定されている。
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ダム湖は「鳳凰湖」
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ダム湖は鳳凰湖と呼ばれる。昭和62年、「森と湖に親しむ旬間」を機に一般公募、命名。アーチ式ダムは下流から見ると鳥が羽を広げた姿に見えるからと説明されているようだが、一番の理由はすぐ近くに平等院鳳凰堂があるからではとの声も。
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天君
(あまぎみ)
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熊本県上益城郡御船町 |
天君ダムの露頭
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管理事務所から対岸に見える赤っぽい色をした露頭(ろとう)、恐竜化石を産出したことで知られていて、「天君ダムの露頭」と呼ばれる。ティラノサウルスの仲間やアンキロサウルスの仲間、ベロキラプトルの仲間の歯の化石、テリジノサウルスの仲間の歯や頭骨が産出しているという。露頭は町の保護がなされているため、一般の人は化石の発掘をすることはできない。
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雨畑
(あまはた)
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山梨県南巨摩郡早川町雨畑 |
自家発電用のダム
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日本軽金属株式会社が所有する自家発電用ダム。日本軽金属は、日本で唯一アルミニウムの精錬工場を国内に持つアルミニウムの一貫生産のメーカー。そのために水力発電所を保有して自家発電を行っており、雨畑ダムと柿元ダムを持っている。
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カーブが美しいアーチダム
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雨畑ダムは大きくはないがカーブの美しいアーチダム。もっとも堤体近くには立ち入れないようで、アーチの美しさを撮影するポイントはないようだ。
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堆砂が多い
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上流に砂防ダムが多数あるようだが、それでも貯水池に砂が流れ込み、堆砂が進行。80%を超える堆砂率で、全国のダムの中でも10位前後。しかし、発電専用なので、発電には支障はない。
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綾北
(あやきた)
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宮崎県小林市須木下田字宇都1番131 |
日本初のコンジットゲートを備えたダム
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2門のコンジットゲートがあるが、これは日本で初めてのコンジットゲート。しかも、通常、アーチダムのコンジットにはバルブかローラーゲートが採用されるが、このダムにはラジアルゲートが設置されている。ゲートを出た水流がスキージャンプ式の台で飛び出して、空中で当たって減勢する。ごく珍しい。
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愛子溜池
(あやしためいけ)
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宮城県仙台市青葉区宮城町上愛子 |
釣り場として知られる
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月山池(つきやまいけ、がっさんいけ)と呼ばれることが多いようで、上流のサイカチ沼と合わせ、ヘラブナなどの釣り場として知られている。
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鮎返
(あゆがえり)
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大分県別府市大字別府字見牛3883番地 |
水道用ダム
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別府市水道局の管理する水道用ダム。別府市の上水道は、戦前、水源として乙原ダムと鮎返水源地があった。終戦後、占領軍の命令によって鮎返水源地の渓流に鮎返ダムが建設された。
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新川
(あらかわ)
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沖縄県国頭郡東村字高江原地先 |
北部5ダムを統合運用
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沖縄本島北部の福地、新川、安波、普久川、辺野喜の5ダムは北部5ダム(あるいは東系列5ダム)と呼ばれ、調整水路(トンネル)で結ばれて統合運用されている。貯水容量の大きい福地・安波ダムを「貯留ダム」、貯水容量の小さい新川・普久川・辺野喜ダムを「取水ダム」として位置づけ、取水ダムの水を貯留ダムへ導入して貯留することにより、河川水を有効に利用し、効率よく水の運用管理を行っている。
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沖縄初の直轄のコンクリートダム
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国の直轄事業として企画された沖縄で最初のダム。調査は、本土復帰前の昭和45年度から本土政府のバックアップのもとに琉球政府が実施。昭和47年5月の本土復帰以降は沖縄総合事務局が事業を引継ぎ、建設事業に着手。昭和52年3月に完成。復帰後沖縄総合事務局が最初に完成したコンクリートダム。
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ダム湖は「新川湖」
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同じ東村にある福地ダムで昭和62年に第1回福地ダム祭が行われた際に、両ダムのダム湖名を公募、選定。河川名は新川川、ダム名は新川ダム。
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荒川
(あらかわ)
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山梨県甲府市川窪町 |
昇仙峡が近い
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景勝地として有名な昇仙峡の奥にあり、観光客の姿もちらほら。ダム周辺に広がる森林は「御岳昇仙峡水源の森」として、林野庁の「水源の森百選」に選定された。
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板敷大滝
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能泉湖の上流に板敷渓谷があり、そこに大滝がある。2段になった水量の多い豪快な滝で、約25mほどの上段の滝、更に約5mほどの下段の滝が美しく流れ落ちる。
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ダム湖は「能泉湖」
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昭和59年に旧村名をとって能泉湖と命名。もともと能泉という地名は、伏流水が流出する地帯であることによっている。
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荒木根
(あらきね)
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千葉県いすみ市荒木根 |
夷隅川の塩分濃度対策
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夷隅川は、渇水時期に河床や水田中に湧噴出する「かん水」(塩分を含む地下水)により塩分濃度が増大し、夷隅川にかんがい用水の水源を依存している中下流の地域に多大な被害を与えていた。そこで、夷隅川の支流である大野川に荒木根ダムを築造して雨水を貯留し、渇水時にはこれを放流して塩分濃度を下げることを計画。ダムの機能が珍しい。
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自然が残る
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V字型のダム湖は、四方を山で囲まれ、自然が残っている。景観は美しく、草花や野鳥、川魚なども豊富。
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荒沢
(あらさわ)
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山形県鶴岡市荒沢字狩篭 |
ダム湖は「荒沢湖」
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ダム完成後、地域の人々が荒沢湖と呼んでいたが、昭和63年、「森と湖に親しむ旬間」を機に正式に命名。荒沢は地元の地名。
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荒沢1号
(あらさわいちごう)
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岩手県八幡平市安比 |
コンクリート表面遮水壁型ロックフィルダム
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ダムのタイプは、コンクリート表面遮水壁型ロックフィルダム。このタイプは、日本では昭和20〜40年代に石淵ダム、皆瀬ダム、小渕防災溜池など数基の建設事例があるが、当時は堤体ロック材の締め固め工法が現在のように進んでいなかったなどのため不等沈下やクラックが発生しやすく、一時採用されなくなった。その後の技術進歩を反映し、最近再び建設の動きがあり、苫田鞍部ダムが建設されている。
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荒谷
(あらたに)
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山口県山口市大字宮野上 |
ダム湖は「宮野湖」
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昭和63年命名。宮野はダム所在地の地名。水没字名は、宮野地区と荒谷地区の2地区で、ダム名とダム湖名になった。
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荒砥沢
(あらとざわ)
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宮城県栗原市栗駒文字深山岳 |
岩手・宮城内陸地震でダム上流地域で大規模崩落
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2008年6月14日の岩手・宮城内陸地震の際に、この地域は激しく揺れ、荒砥沢ダム上流地域で大規模な崩落が起こるなどの被害が発生したが、ダム自体は、目立った損傷はなく、安全性に問題はなかった。
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ダム湖は「藍染湖」
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ダム湖の愛称を募集して、藍染湖(あいぜんこ)に。栗駒地方の伝統工芸技術「藍染め」に由来しているらしい。平成8年10月に「藍染湖」の石碑が建てられた。
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有明
(ありあけ)
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北海道苫前郡初山別村字有明 |
治水ダム完成第1号
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昭和42年に補助治水ダム制度ができて第1回目として採択され、昭和46年12月完成。
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ダム湖は「東山湖(ひがしやま湖)」
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昭和60年9月に村民から公募。ダム湖のある地区は東山地区と呼ばれていた。湖岸には村の公園「東山樹園」が整備されている。
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有田
(ありた)
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佐賀県西松浦郡有田町白川地先 |
ダム湖は「秘色の湖」
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昭和62年、詩人の山本太郎氏が命名。湖水の色が青磁の色に似ているため。中国唐代に、青磁の器の色が秘色と呼ばれていた。湖畔には、命名碑があって、山本太郎氏の詩が刻まれている。
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有間
(ありま)
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埼玉県飯能市大字下名栗字抜草 |
トンネル式洪水吐きを採用
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自然越流式の洪水吐があり、ゲートを設けない構造。洪水吐導流部は地形の制約から、トンネル式を採用。越流した水はトンネルを通って下流に放流される。NATM工法で施工されており、NATM工法で施工されたものとしては日本最初のトンネル式洪水吐。
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レクリエーション適地
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周囲にはハイキングコース、カヌー工房、さわらびの湯(温泉)、キャンプ場などがある。都心からも近く、自然を満喫できるレクリエーション適地。
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ダム湖は「名栗湖」
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ダム湖の名は、昭和60年、公募により名栗湖に決定。名栗村にあり、下流には名栗渓谷がある。
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有峰
(ありみね)
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富山県富山市有峰 |
折れ曲がった大型の重力式コンクリートダム
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堤高140m、堤頂長500mの大型の重力式コンクリートダム。堤体の両端が折れ曲がっていて、横から見るとZ字形に見える。
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北陸電力が社運を賭けた有峰発電計画
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有峰ダムによる発電計画は長期の経緯を経て実現した。富山県は、常願寺川水系で水力発電を計画、大正9年、有峰村は県営発電事業のため全村買い上げられた。昭和14年、ダムコンクリート打設が始まり、事業は富山県から日本発送電へと引き継がれたが、戦争で中断。戦後、昭和26年の電気事業再編成で北陸電力が発足。事業は北陸電力に引き継がれ、北陸電力の常願寺川有峰発電計画として、昭和31年に着工。当時北陸電力の資本金は50億円で、その6倍以上の330億円もかかる大計画で、北陸電力にとってはまさに社運をかけての建設であった。建設にあたっては世界銀行から90億円の借款を受けている。
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発電出力第2位
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ダムにより水力発電が行われているが、北陸電力の4発電所(和田川第一、和田川第二、有峰第一、有峰第二)の合計最大出力は、53万4千kW。これは、揚水発電を除いて日本で奥只見ダムに次いで第2位。
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宝来島には有峰神社
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ダム湖には宝来島があり、そこに有峰神社が祭られている。常願寺川有峰発電計画の完成記念事業のひとつとして建立された。1963年10月13日に鎮座祭が行われ、以来、北陸電力は毎年秋に祭礼を行い、自然の恵みに感謝し、地域の繁栄、社業の発展を祈願。
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県立自然公園
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周辺は、昭和48年に有峰県立自然公園に指定された。ダム湖である有峰湖周辺は原生林に覆われ、湖岸を一周する道路や白樺林に囲まれたキャンプ場、ふるさと自然公園テニスコート、有峰青少年ハウス、有峰記念館などが整備されている。
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飯泉取水堰
(いいずみしゅすいぜき)
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神奈川県小田原市中新田字押河原304番地 |
水道用の取水堰
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飯泉取水堰は、神奈川県内広域水道企業団が管理する上水道用の取水堰で、三保ダムで貯められた水がこの堰の左岸にある取水口から1日最大1,564,300m3取水される。この水道用水は、神奈川県、横浜市、川崎市、横須賀市へ供給さる。
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飯田
(いいだ)
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茨城県笠間市飯田 |
自然共生型ダム
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ダム湖である笠間湖は、手のひらのように多くの沢が入り組んで、水深も浅く、沢水も適当にあり、水生生物、小魚が生息するには絶好の場所。水鳥と魚の浅瀬、湿生植物園と階段護岸などをきめ細かに整備し、生態系の保全と自然との共生を目指す。オイカワ、モツゴ、コイ、フナ、ゲンゴロウブナなどかなり多種の淡水魚が生息。野鳥も多く探鳥会の適地。
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ダム湖は「笠間湖」
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一般公募し、「笠間湖」に。平成2年のダム竣工記念式典の際に披露。水で苦労してきた笠間市に初めて誕生したダムであることから。
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飯詰
(いいづめ)
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青森県五所川原市飯詰字影日沢 |
ダム湖は「不動湖」
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かつて、昭和24年竣工の農業用溜池、不動溜池があったが、ダムにより水没。その名を残した。不動という言葉は上流の不動の滝から来ている。
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飯豊川第1(再)
(いいでがわだいいち)
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新潟県新発田市大字東赤谷字赤谷山 |
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飯豊川第1(元)
(いいでがわだいいち)
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新潟県新発田市大字赤谷字赤谷 |
土木遺産
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土木学会の「日本の近代土木遺産〜現存する重要な土木構造物2000選 」に選定されている。古い重力式コンクリートダムで、粗石コンクリートを使用している。当時重力式コンクリートダムとしては堤高が最も高かった。
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ゲートレス化
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1999年から2001年に、排砂ゲートを撤去し、ゲートレス化の改修工事が行われた。その結果、現在では、自由越流方式のダムとなっている。
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飯ノ山
(いいのやま)
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広島県廿日市市飯ノ山 |
コンクリートコアのアースダム
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通常のアースダムと違って、中央鉄筋コンクリート遮水壁式のアースダムらしい。堤体中央にあるコンクリートの遮水壁で、水を遮っている。珍しいのではないか。
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伊尾木川
(いおきがわ)
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高知県安芸市大字奈比賀字大久保 |
下流正面から見ることが難しい
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地形などのため堤体を下流正面から見ることは難しいようだ。また、堤頂部は柵があって立入禁止。
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