内村
(うちむら)
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長野県上田市鹿教湯温泉字アラト沢 |
管子の言葉の記念碑
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ダムサイトに、中国の管子の言葉の記念碑がある。「天地一険一易」(てんちいっけんいちいなり)で、「自然は決して動かずにいるものでなく、ある場合には険しい勢いをなすものであり危険である。時には平易な姿を示し、多くの易をもたらすものである。」という意味。河川は異常時と平常時の現象を繰り返し起こす、油断するなと諭しているらしい。
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ダム湖は「鹿鳴湖」
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ダム湖は昭和60年に「鹿鳴湖」と命名。下流にある鹿教湯温泉(かけゆおんせん)にちなんだもの。
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内日第1
(うついだいいち)
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山口県下関市内日字一の瀬 |
下関市で最初の水道施設
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イギリス人技師バルトンの調査によって内日地区に貯水池を造ることになり、明治39年に内日第1ダムが完成。約100年たった今でも下関市の重要な水がめとして働いている。
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レンガ造りの取水塔
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明治39年竣工の高さ約20メートルのレンガ造りの取水塔がある。平成10年に登録有形文化財に選定されている。
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内日第2
(うついだいに)
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山口県下関市内日字赤田代 |
登録有形文化財の取水塔
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貯水池には平成10年に指定された登録有形文化財の取水塔がある。昭和4年の完成。鉄筋コンクリート造り。内日第1ダムにも登録有形文化財の取水塔があるが、そちらは煉瓦造り。
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打保
(うつぼ)
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岐阜県飛騨市宮川町大字三川原字長とう |
ダム湖で「Eボート大会」
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大自然の中でボートを漕いで交流を深める「飛騨まんが王国Eボート大会」が平成9年から開催されている。Eボートとは、Exchange(交流)、Ecology(環境)、Education(学ぶ)、Energy(エネルギー)、Enjoyment(楽しさ)、Earth(大地 地球)の頭文字。平成19年は、8月19日にあり、手漕ぎボートを使い、音頭取り、舵取り、漕ぎ手8人の計10人が1チームとなり、往復約300mのコースでタイムを競った。
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台
(うてな)
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愛媛県今治市大三島町台 |
島にあるダム
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瀬戸内海の大三島にあり、大三島と伯方島の水源になっている。平成6年の渇水時には、県都松山市が19時間断水に見舞われたのに対して、この地域では、取水制限はあったが一度も断水することがなく、ダム完成の効果は絶大だったという。
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宇奈月
(うなづき)
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富山県黒部市宇奈月町内山字大尾地先 |
大規模な排砂設備
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黒部川の流域は日本でも有数の土砂流出の激しい地域。ダムの機能を維持し、下流河川の河床低下や河口付近の海岸侵食への影響を考慮して、貯水池に流入した土砂を積極的に排砂。このため、大規模な排砂設備を整備。堤体内に2つの排砂路。出洪水時に上流の出し平ダムへの流入量が一定水準に達したとき、宇奈月ダムと出し平ダムによる連携排砂を実施。連携排砂は2001年6月から実施。
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通廊のプレキャスト化
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通廊のプレキャスト化の初期の事例。現場での型枠工や鉄筋工が不要になり。従来方式に比べ、4分の1程度の人員で施工できたという。
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近くに宇奈月温泉
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雄大な黒部峡谷の入り口。ダムのすぐ下流に有名な宇奈月温泉が。無色透明の単純泉。豊富な湯量。
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トロッコ電車
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ダムサイトを黒部峡谷鉄道(通称トロッコ電車)が通る。宇奈月温泉から終点の欅平まで全長20.1km。黒部川の峡谷をぬって、鉄橋を渡り、トンネルを抜ける。1時間半かかる。
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お城のような発電所
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湖岸に関西電力新柳河原発電所ある。上流の出し平ダムから取水。湖上に浮かぶ城をイメージして作ったらしいが、外見はまさにお城。
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猿専用のつり橋
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サルがえさ場を行き来しやすいよう、宇奈月ダム湖に猿専用のつり橋を建設。平成16年中にも完成予定。
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宇部丸山(再)
(うべまるやま)
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山口県宇部市大字瓜生野字下山田101 |
溜池を再開発
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元は丸山溜池という名の溜池だった。そこに重力式コンクリートダムを建設。
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厚東川ダムとの間に連絡水路
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嵩上げが困難な厚東川ダムの水不足を解消するために造られたダム。厚東川ダムとの間には連絡水路が設けられている。
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湖面で太陽光発電
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ダム湖面を活用した太陽光発電のモデル実験に、山口県企業局とNEDOが共同で着手。いかだに乗せた太陽電池を設置。2003年3月末から稼働。湖面上に設置するのは、全国2例目という。電気は、湖底の冷たい水と表面の水を入れ替える水質浄化装置の動力源として使用。4年間、データを収集。
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馬ヶ城
(うまがじょう)
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愛知県瀬戸市馬ヶ城町 |
落水が美しい
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小さなコンクリートダム。越流水はきれいなウロコ状の水紋を描いて落ち、美しい。コンクリートダムなのになぜこうなるかはよくわからないらしい。
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浦上(再)
(うらかみ)
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長崎県長崎市昭和町 |
昭和57年の長崎集中豪雨に対応
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昭和57年7月23日長崎の集中豪雨を契機に新規ダムを建設するとともに、浦上ダムなど既存の上水道用ダムに治水機能を付加。
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ダム名は旧村名から
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旧村名が浦上村だった。これから浦上ダムと名付けられた。
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浦河
(うらかわ)
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北海道浦河郡浦河町字上向別 |
ダム天端から競走馬の牧場が見える
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浦河町は「馬のまち浦河」といわれる。町内には約300の牧場があり、いたる所でサラブレッドの姿が。ダム天端からも競走馬の牧場が見える。長閑な環境のダム。
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ダム湖は「うらら湖」
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うらら湖というちょっと変わった名が付いている。一般公募で決まった。浦河の地名はアイヌ語のウララペツ(霧深き川)が語源であること、また「うららか」に通じることからこの名がつけられたという。
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浦山
(うらやま)
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埼玉県秩父市荒川上田野 |
大規模重力式コンクリートダム
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堤高156m。重力式コンクリートダムとしては、奥只見ダムに次ぐ高さ。どっしりとした中にも美しさがある
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ベルトコンベヤによるRCD工法を採用
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ダム本体建設に当たって、原石山から採取する骨材、セメントなど全てをベルトコンベヤで輸送し、RCD工法で打設。RCD用コンクリートをベルトコンベヤで大量輸送する方式は我が国で初めて。経済性に優れ、工期短縮も。RCD工法は浦山ダムによってほぼ完成したとも言われる。
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RCD工法で世界初の1mリフトを採用
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RCD工法が実用化された初期のリフト高は50cmを採用する場合が多く、浦山ダムの施工時には75cmが標準となっていた。浦山ダムでは工程や経済性を考慮してリフト高1mにチャレンジ、施工機械の改良や試験施工を重ね、世界で初めて1mリフトを採用。
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通廊のプレキャスト化でコスト縮減
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上下流通廊の施工にプレキャスト化を採用。安全性の向上などのほか、打設工程が26日間短縮され、37%のコスト縮減になったと報告されている。
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清水バイパスを整備
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洪水後の濁水放流の長期化を軽減し、河川環境を改善することを目的に、洪水後にダム湖上流端付近できれいな水を取水し、ダム湖をバイパスさせて放流設備につなぎ、ダム下流へ放流するための「清水バイパス」が整備された。平成16年11月16日に着工式が、平成19年5月8日に竣工式があった。
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見学設備や周辺整備が進む
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ダムは公開されていて、堤体内の見学も可能。ダム堤体内部のギャラリーには、「浦山ダムと自然の恵み」「浦山ダムができるまで」「水面下100mの水圧実験装置」などを展示。資料館「うららぴあ」ではダムの知識などが得られる。レンタサイクルもあり、秩父さくら湖の左岸にはサイクリングロードも完備。湖岸にはいくつかの広場が整備されている。
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橋の名は地元の民話にちなむ
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20近くある橋には、地元の民話にちなんだ名前などが付けられ、それぞれにネーミングの由来がある。
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ブラックバス放流禁止
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生態系保全の観点から、秩父さくら湖(浦山ダム湖)では、県条例によりブラックバス等の放流を禁止。また、ブラックバス等を対象とした釣りも禁止。
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ダム湖は「秩父さくら湖」
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ダム完成に際して、秩父地方に桜の名所が多いことなどにより命名。平成10年11月11日の竣功式で湖名碑除幕が行われた。湖の環境整備の一環として、流域住民による桜の植樹も行われている。
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瓜田
(うりた)
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宮崎県宮崎市高岡町小山田 |
山城風の管理棟
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近くには「高岡温泉やすらぎの郷」。高岡町小山田地区には、日向三高城のひとつとして有名な穆佐(むかさ)城址。瓜田ダム管理所は、地域のランドマークとして、管理棟の外観を穆佐城風(山城風)の様式に。ダム湖周辺には自然プールや自然の地形を生かしたアスレチック広場などが。
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雨竜湖
(うりゅうこ)
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千葉県長生郡一宮町大字東浪見深沢 |
太平洋が見える
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のどかなアースダム。その天端に登り、下流を見渡せば、かすかに太平洋が見渡せる。
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雨竜第一(元)
(うりゅうだいいち)
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北海道雨竜郡幌加内町朱鞠内 |
湛水面積日本一の大貯水池
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昭和18年完成。このダムと、雨竜土堰堤により、湛水面積2373ha、現在でも湛水面積日本一の大貯水池が誕生。総貯水容量も完成時には日本一だったが、昭和31年に佐久間ダムが完成してこれを上回った。
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ダム湖を中心に道立自然公園
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雨竜第一ダム・雨竜土堰堤によるダム湖である朱鞠内湖、雨竜第二ダムによるダム湖である宇津内湖は、周囲の天然林と相まって、優れた自然を形成しており、昭和49年に朱鞠内道立自然公園に指定された。朱鞠内湖はリアス式海岸のような風景が見られ、大小15の島々が点在。今では観光レクリエーションの中心となっている。
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ダム湖は「朱鞠内湖」
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地先名による。朱鞠内はアイヌ語で「シュマリ・ナイ」(狐川)、あるいは「シュ・マリ・ナイ」(石が多い川)。朱鞠内湖は、ボートやカヌーが浮かび、幻の魚イトウやマス、ワカサギが泳ぐ、今や観光名所。朱鞠内湖と隣の宇津内湖(雨竜第二ダム)は、延長約1kmの連絡水路で結ばれ、宇津内湖から朱鞠内湖へ河川水が導かれている。
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雨竜第一(再)
(うりゅうだいいち)
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北海道雨竜郡幌加内町朱鞠内 |
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雨竜第二(元)
(うりゅうだいに)
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北海道雨竜郡幌加内町字宇津内 |
ダム湖を中心に道立自然公園
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雨竜第一ダム・雨竜土堰堤によるダム湖である朱鞠内湖、雨竜第二ダムによるダム湖である宇津内湖は、周囲の天然林と相まって、優れた自然を形成しており、昭和49年に朱鞠内道立自然公園に指定された。今では観光レクリエーションの中心となっている。
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ダム湖は「宇津内湖」
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河川名・地先名による。宇津内はアイヌ語で「ウツ・ナイ」(あばら骨のような川)。本川に直角に交わる支川が多いということか。宇津内湖と隣の朱鞠内湖(雨竜第一ダム)は、延長約1kmの連絡水路で結ばれ、宇津内湖から朱鞠内湖へ河川水が導かれている。
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雨竜第二(再)
(うりゅうだいに)
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北海道雨竜郡幌加内町朱鞠内 |
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雨竜土堰堤
(うりゅうどえんてい)
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北海道雨竜郡幌加内町朱鞠内 |
ダム湖を中心に道立自然公園
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雨竜第一ダム・雨竜土堰堤によるダム湖である朱鞠内湖、雨竜第二ダムによるダム湖である宇津内湖は、周囲の天然林と相まって、優れた自然を形成しており、昭和49年に朱鞠内道立自然公園に指定された。今では観光レクリエーションの中心となっている。
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立ち入り禁止のようだ
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雨竜土堰堤は立ち入り禁止のようだ。
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ダム湖は「朱鞠内湖」
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地先名による。朱鞠内はアイヌ語で「シュマリ・ナイ」(狐川)、あるいは「シュ・マリ・ナイ」(石が多い川)。朱鞠内湖と隣の宇津内湖(雨竜第二ダム)は、延長約1kmの連絡水路で結ばれ、宇津内湖から朱鞠内湖へ河川水が導かれている。
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漆沢(元)
(うるしざわ)
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宮城県加美郡加美町字漆沢 |
ダム湖は「鳴源湖」
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ダムが完成して10年目にあたる平成3年に命名。鳴瀬川の源に築造されたダムという意味。
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宇連
(うれ)
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愛知県新城市川合 |
豊川用水の水源
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大島ダムとともに、豊川用水の水源になっている。ダムから放流された水は、下流の大野頭首工や牟呂松原頭首工で取水され、水路で渥美半島などに運ばれる。水が不足しがちな地域を潤している。
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天端に3階建ての取水塔
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天端に大きな3階建ての建物が目立つが、これは取水塔らしい。他にも同様の取水塔があるダムがあるらしいが、珍しいように思える。デザインにこだわらないおおらかな時代だったのか?
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国定公園
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昭和44年、鳳来湖は、鳳来峡、鳳来寺山などとともに天竜奥三河国定公園に指定された。ダムの近くに奇岩巨石の名勝「乳岩峡」があり、観光地として訪れる人も多い。
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ダム湖は「鳳来湖」
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下流の渓谷は鳳来峡と呼ばれる。また近くに鳳来寺山がある。これらから、鳳来湖と名付けられた。
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永源寺
(えいげんじ)
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滋賀県東近江市 |
堤高の高い複合ダムとしては初期の事例
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ダムサイトの地形や地質から、左岸側が重力式コンクリートダム、右岸側がロックフィルダムの重力式コンクリート・フィル複合ダム。堤高は73.5mで、これは、複合ダムの中では第4位。1952年に着手しており、堤高の高い複合ダムとしては初期の事例。
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213世帯が移転
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175戸の水没世帯を含め 213世帯が移転。それもあってか、完成までにかなりの年数を要している。
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紅葉の名所
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下流には臨済宗永源寺派の総本山永源寺がある。永源寺といえば紅葉の名所として関西では有名なようだ。
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永平寺
(えいへいじ)
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福井県吉田郡永平寺町志比 |
改名ダム
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永平寺川ダムだったが、永平寺ダムに。竣工式(2002年3月20日)には、すでに新名称に。
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永平寺の歴史と自然にふさわしい景観を検討
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永平寺の近くで、訪れる人も多く、周囲は自然が残る。調和したものとなるよう景観設計。堤体はできるだけ面と線を減らしシンプルなものに。堤体下流面の堤頂部に「永平寺の列柱・杉並木」をモチーフにした半円柱を等間隔に配置。
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下流に永平寺
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下流約1kmには年間130万人の参拝客で賑わう大本山永平寺がある。永平寺の奥にあるダム。ダム湖の上流端に大仏寺山登山口。曹洞宗開祖の道元禅師をしのぶ祖跡コース。登ると虎斑ノ滝があり、さらに道元禅師が仮住まいにした大仏寺跡がある。ハイキングに最適。ダムは新しい観光名所としても期待されている。
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ダム湖は「大佛湖」
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道元禅師は、800年前にこの地に大佛寺(現在の永平寺)を開いた。ダムの東方約1キロのところには大佛寺山(標高807.4m)がある。この山の名にちなんで、ダム湖は大佛湖と名付けられた。
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永楽
(えいらく)
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大阪府泉南郡熊取町上高田 |
1000本のソメイヨシノ
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ダム湖は奥山雨山自然公園の中にある。周囲は、約2kmのハイキングコースが整備されていて、約1000本のソメイヨシノが植えられている。「永楽ダムと桜の道」は「大阪みどりの百選」にも選ばれた。
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江川
(えがわ)
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福岡県朝倉市江川字カウシキ |
筑後川初の本格的利水ダム
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昭和39年、筑後川水系が、利根川、淀川についで水資源開発促進法の開発水系に指定され、41年、筑後川水系の水資源開発基本計画の決定により両筑平野用水事業が示された。江川ダムは、両筑平野用水事業の基幹水源施設。両筑平野に農業用水を供給するほか、福岡地域の水道用水などを供給。筑後川初の本格的利水ダム。寺内ダムが出来てからは、水供給について寺内ダムと総合利用されている。
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江川水源祭
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朝倉市をはじめ福岡都市圏などの重要な水源である江川ダムでは、ダム建設に協力した方々への感謝と、ダムの施設の安全と、その年の豊水を祈願して、毎年「江川水源祭」が行われている。2010年には、6月6日に38回目の水源祭がダム堤体上で行われ、地元関係者などが参加して、堤体から厳かに清酒注ぎの式が行われた。
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ダム湖は「上秋月湖」
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甘木市民から公募。江川ダムの所在地は旧上秋月村だったこと、「秋月」は、城下町の面影を残し歴史と文化のある町で、名称そのものが情緒を感じさせることから、上秋月湖が選ばれた。
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江永
(えなが)
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長崎県佐世保市江永町本谷口600−イ |
江永ダム水神宮
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ダムの右岸側に「江永ダム水神宮」がある。江永ダム周辺の森には、いくつかの水神様(山の神)があったが、江永ダム建設に伴いそれらを1つにして、「江永水神宮」として祀ったもの。地元の有志が年に1度9月上旬に水神祭を行っているという。ダムという名が付く神社は珍しいのでは。
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エルム
(えるむ)
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北海道赤平市百戸町北520 |
珍しい英語名ダム
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近くに楡(ニレ)の木の林があるため、楡の英語 elm からとった。
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王泊
(おうどまり)
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広島県山県郡安芸太田町 |
昔の橋の橋脚が残る
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ダム湖の左右岸に昔の橋の橋脚だけが残っている。吊り橋のケーブルを吊っていたものか。赤い色をした現在の橋も吊り橋で、比べてみるとおもしろい。
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ダム湖は「仙水湖」
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昭和34年頃命名。近くの仙水山から取った。ダム湖は、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色と、四季折々の自然美を湖面に映し出す。
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雄武
(おうむ)
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北海道紋別郡雄武町道有林内 |
主目的は肥培灌漑用水の確保
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肥培灌漑用水の確保が主な目的。酪農によって排出される家畜の糞尿を水で薄めてパイプラインで圃場に散布。地力の増進、購入肥料の節減、労力の低減が図られるという。
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オホーツク海の流氷が見える
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ダム天端からオホーツク海が見える。冬には、海に浮かぶ流氷も。
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大井
(おおい)
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岐阜県恵那市大井町字奥戸 |
木曽川本流を締め切った高さ50mを超える大ダム
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堤高53.4m。よく「日本初の高さ50mを超えるダム」といわれるが、帝釈川ダムが先との指摘も。日本初の発電用ダムとも言われる。木曽川本流を締め切った大規模ダム。「男伊達ならあの木曽川の流れ来る水とめてみよ」と木曽節にも歌われた木曽川の激流をせきとめた。半川締切工法によって建設された最初のダム。それまでの粗石コンクリートダムと異なり、軟練りのコンクリートに玉石を投入する方法で築造された最初のダム。機械化施工、本格的ボーリング調査、カーテングラウチングなども日本初といわれるようだ。戦前のダムの金字塔のひとつ。土木学会の「日本の近代土木遺産〜現存する重要な土木構造物2000選 」に選定されている。
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福沢桃介が手がけた大井ダム・大井発電所
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大井ダム・大井発電所は、福沢諭吉の養子で、日本の電力王ともいわれた福沢桃介が手がけたもの。桃介が手がけた発電所のうちで最大のもの。当時の最大出力は4万2900kw。日本の女優第1号のマダム貞奴が、この地で桃介に協力したという話があり、NHK大河ドラマ「春の波濤」でも紹介された。
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恵那峡ができる
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大井ダムの完成で、恵那峡が生まれた。木曽川の大井ダムから上流の約10キロ地帯を指し、両岸には屏風岩、蛙岩など数々の奇岩がそびえ立ち、自然の造形美が楽しめる。
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大井(再)
(おおい)
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福岡県宗像市大井 |
貯水池を掘削
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貯水池を掘削して現在の有効貯水容量1210千m3 に拡張。堤体には手を加えていない。
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大井川
(おおいがわ)
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静岡県榛原郡川根本町奥泉 |
小さなダムだが名前は大きい
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大河川「大井川」の名を持つダム。大井川にはもっと大きな発電用ダムが多数あるが、なぜかこれが大井川ダム。歴史的経緯があるのかも。
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珍しいローリングゲート
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ローリングゲートと言うゲートが2門ある。これは珍しいのではないか。
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ダム湖に「市代吊橋」
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市代吊橋は、昭和11年、大井川ダムの建設に伴い、木材の流送を補償するため、鉄道用吊橋として建設された。昭和29年、鉄道を井川まで延長する際ルートが変更となり、市代吊橋は道路橋となった。若干の改造は行われているが、鉄道用吊橋の構造をよく残し、橋梁の歴史を語る貴重な吊橋だという。現在は、大井川鉄道井川線「アプトいちしろ駅」と「中部電力奥泉発電所」を結ぶ道路橋。
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大石
(おおいし)
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新潟県岩船郡関川村大字大石地先 |
流木をチップ化しカブトムシの繁殖を図る
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ダム湖にたまる小さな流木を、チップに加工して、カブトムシの自然繁殖の環境作りに2003年から乗り出し、流木のリサイクルを目指す。ダム近くのオートキャンプ村の昆虫ゾーンの一角に、チップを約50センチの厚さに敷き詰めた。カブトムシの幼虫が、チップを食べながら成長するという。
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大したもん蛇
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ダムのそばの西俣トンネルにわらで作った「大したもん蛇」という大きな蛇がつるしてある。関川村に伝わる伝説に由来するという。8月28日には、「えちごせきかわ大したもん蛇まつり」があり、この蛇が村内をねり歩く。長さ82.8m、世界最大の御輿。
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大分川
(おおいたがわ)
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大分県大分市下原 |
ダム名は本川の名から
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ダムは大分川の一次支川の七瀬川にある。ダムのある川の名を取らず、水系名でもあり本川の名でもある大分川の名を取って大分川ダムと名付けられた。
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大内
(おおうち)
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福島県南会津郡下郷町大字大内字六石山1441、他 |
揚水発電の上池
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揚水式発電所である下郷発電所の上池で、下池である大川ダムとの落差387mを利用して、最大出力100万kwの発電を行う。
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近くに大内宿
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江戸時代の宿場の面影を今もそのままに残した大内宿より約1Kmの急坂を上がった所にある。ダム湖の周囲にはほぼ水平に1周1時間の遊歩道がある。
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大ヶ洞
(おおがほら)
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岐阜県下呂市萩原町大ヶ洞 |
天端高欄に俳句
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天端高欄の壁には俳句や和歌が刻まれたたくさんの石がはめ込まれている。松尾芭蕉など著名な俳人・歌人のものようだ。何かいわれがあるのだろうか。
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ダムの直下まで行ける
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堤体の下がすぐ公園になっていて、ダムのすぐ下まで行ける。減勢工の直下にも行て、そこから階段状に流れ落ちる水がきれいだという。
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狼谷溜池
(おおかみだにためいけ)
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鳥取県倉吉市関金町泰久寺 |
別名大山池
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もともとは明治40年に造られた溜め池だったようだ。天気が良ければその水面に大山の姿がさかさに映ることから「大山池」の呼び名がついたという。
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大鋸屋林道溜池
(おおがやりんどうためいけ)
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富山県南砺市小田島 |
森に囲まれ静かな佇まい
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小さめのアースダムだが、周囲の森に囲まれて、静かな佇まい。堤体の芝生の緑色が美しい。
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大川
(おおかわ)
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香川県さぬき市大川町田面字砕石 |
イメージが悪いと改名
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元はダムサイトの地名をとって砕石(われいし)ダムだったが、竣工時に、イメージを損なうと大川ダムに改名。
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大川(再)
(おおかわ)
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鹿児島県奄美市名瀬大字朝戸字カクリ田719番 |
嵩上げ
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既設ダムについて15.5mの嵩上げ。既設ダムは県営畑地帯総合土地改良事業として鹿児島県が建設したがその建設段階に名瀬市が上水道第5次拡張事業として嵩上げを計画した。
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大川
(おおかわ)
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福島県南会津郡下郷町大字小沼崎字平石地先 |
RCD工法を採用
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マット部に、合理化施工法であるRCD工法を採用。RCD工法の先駆けの一つ。
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下郷発電所で揚水式発電
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大川ダム(若郷湖)が下池、大内ダムが上池。下郷発電所でこれらの池で得られる有効落差387mを利用して、最大出力100万kWの揚水式発電をおこなう。
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観光にも
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若郷湖の両岸には下郷町側に西公園、会津若松市側に東公園があり、レクリエーション広場や1周約2時間の遊歩道も整備されている。新緑と紅葉が美しい。
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ダム湖は「若郷湖」
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昭和61年に一般公募。水没地域である若松市と下郷町のそれぞれから1字を取って組み合わせた。
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大切畑(再)
(おおぎりばた)
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熊本県阿蘇郡西原村小森 |
熊本地震で被災し再建
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2016年の熊本地震で、堤体や周辺施設などが被災。復旧方法を検討した結果、旧堤体から上流側へ237m移動した場所に再建される事となった。
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大久保山
(おおくぼやま)
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愛媛県南宇和郡愛南町大字緑 |
堤高が高いアースダム
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堤高55.8m。これは国内のアースダムでは清願寺ダムに次いで2番目に高い。
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長い余水吐
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余水吐が長く、425mある。上から覗くと、先端が遙か向こうに小さく見える。
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周囲の緑が湖水に映える
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緑の中のダム。周囲の緑が湖水に映えて美しい。秋の紅葉は特に絶景。
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大倉
(おおくら)
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宮城県仙台市青葉区大倉字高棚 |
日本で唯一のダブルアーチダム
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美しいダブルアーチダムとして有名。二連のアーチダムは日本ではこれだけ。マルティプルアーチダムとしては、このほかに豊稔池ダムがあるが、豊稔池ダムは五連のアーチダム。ダムサイトの地形がV字型の河谷と比較的平坦な台地とからなっており、合わせると谷幅は300m近くあるため、広い谷幅からくるアーチの難点を克服すべくダムサイトの中心台地部にコンクリートの人工アバットを設け、両側に対称アーチを配置したダブルアーチ案を採用。
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県立自然公園
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昭和37年に、船形連峰県立自然公園に指定された。仙台市民のレクリエーションの場となっている。
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大倉川
(おおくらがわ)
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静岡県富士宮市半野 |
普段は水が貯まっていない
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洪水防止のためのダムで、大雨の時だけ水が貯まり、普段は水が貯まっていない。古びた取水口が目立って見える。
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富士山が見える
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富士山が近い。富士をバックに堤体の写真が撮れる。
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大黒谷
(おおくろだに)
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岐阜県高山市荘川町尾上郷字大黒谷185−2 |
アーチ型
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ロックフィルダムだが、なぜか天端がはっきりしたアーチ曲線を描いている。アーチ式ロックフィルダムなどという呼び方はないようだが?
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大佐
(おおさ)
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岡山県新見市大佐上刑部字紅岩 |
お〜さ源流公園
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周辺にお〜さ源流公園が整備されている。芝生広場ではキャンプ、大佐ダム湖ではカヌーができる。春は新緑、秋は紅葉も楽しめる。
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大迫
(おおさこ)
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奈良県吉野郡川上村大迫 |
流域に大台ヶ原
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大迫ダムには、日本一の多雨地帯・大台ヶ原の雨が流れてくる。大台ヶ原の年間降水量は4,800mmと全国平均1,800mmの約3倍。洪水調整機能はないので、ダムに流れ込んだ水は、通常そのままダム下流に放流する。
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ダム湖につり公園
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ダム湖には、大迫ダムつり公園がある。浮き桟橋が整備されていて、フナやブラックバス釣りが楽しめる。
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大塩
(おおしお)
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群馬県富岡市大字南後箇字大塩 |
市民の憩いの場
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大塩湖の周囲は公園になっており、市民の憩いの場。いしぶみの丘、湿生植物エリア、ボート乗り場などの施設も整備されている。釣りも盛ん。野鳥の種類が多く野鳥観察の場所としても知られ、バードウォッチングの小屋もある。約千本の桜があり、桜の名所。
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大志田
(おおしだ)
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岩手県二戸郡一戸町宇別字道白 |
コンクリート運搬に「らくだ」
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通常、骨材の最大粒径が80mm以上のコンクリート運搬の場合、ハイダンプを使用するが、運搬路が急峻な地形で重心の高いハイダンプでは横転の危険性があることなどからベルトコンベア搭載型ダンプトラック(通称「らくだ」)を考案し、使用した。
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ダム湖は「奥中山高原菜魚湖」
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公募により決定。奥中山在住の主婦の方が付けた名前。奥中山地域は高原野菜(レタスが有名)の産地であること、川には沢山の岩魚、ヤマメが生息していることから、野菜の”菜”と岩魚の”魚”を合わせ「菜魚湖」と名づけたようだ。ユニークな名前だ。
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大島
(おおしま)
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愛知県新城市名号字水沢4−2 |
豊川用水の水源
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宇蓮ダムとともに、愛知県の渥美半島などに水を供給する豊川用水の水源。大島ダムでは、農業用水と水道用水を供給している。
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選択取水設備が大きく見える
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天端の脇に、選択取水設備が大きくそびえる。しかし外壁の色が周囲の景観と程よくマッチしていて、とても良いデザインとの評価もあるようだ。
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大島ダム移転者感謝の碑
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ダム管理棟から700m程上流のダム湖畔、移転前の集落を見下ろす位置に「大島ダム移転者感謝の碑」がある。試験湛水中の平成13年10月4日に移転世帯や関係機関が出席して除幕式が行われた。水源地域と移転者への感謝の意を表することを目的に建立。碑の裏面には水没移転者の氏名とともに移転前の集落の航空写真が。
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ダム湖は「朝霧湖」
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地元の方からの公募により、209作品の応募の中から審査委員会により平成13年3月、朝霧湖に決定。ダム建設前に大島川に架かっていた「朝霧橋」にちなんだもの。
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大白川
(おおしらかわ)
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岐阜県大野郡白川村平瀬字地獄谷538−2 |
ダム建設で温泉ができた
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下流の平瀬地区は、大白川ダムの建設に伴ってその代償としてダム付近に湧出する温泉が通湯され、平瀬温泉という温泉になった。合掌集落で知られる世界遺産・白川郷からも近く、子宝の湯としても有名で、温泉宿は12軒。
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大白川露天風呂
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ダムの近く、白水湖に沿って大白川露天風呂がある。白水湖を眺めながら入れる大きな露天風呂。清掃協力費ということで、入浴料200円。
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すぐ下流に白水の滝
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ダムのすぐ下流に白水の滝(しらみずのたき)がある。落差72m。溶岩流でできた絶壁を落下する。流れ落ちる水の量は、ダムこの水量を確保するために調節されている。
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国立公園の優れた風景に溶け込む
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ダム完成の直前の昭和37年、このあたりは白山国立公園に指定された。ダム近くにはキャンプ場(大白川野営場)もあり、山奥にもかかわらず観光客も結構来ている。
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険道の先にある
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ダムに行くには谷間の県道を通らなければならない。これがまさに険道らしい。道は細く、カーブは多く、ガードレールもない、切り立った崖の脇の道。
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ダム湖は「白水湖」
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下流の白水の滝から命名。流域には、大白水谷、小白水谷等の名称もある。山に囲まれ、ダム湖というよりも自然の湖といった趣。湖水がエメラルドグリーンなのは温泉の成分が含まれているからだという。
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大代川農地防災
(おおしろがわのうちぼうさい)
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静岡県島田市大代 |
普段水が貯まっていない
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洪水の時などには水を貯めるのだろうが、普段は水が貯まっていまい。このため上流側から重力式コンクリートダムの全体を見ることができる。
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大杉
(おおすぎ)
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兵庫県丹波市市島町字徳尾 |
へらぶなの釣場
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古くからへらぶなの釣場として、知られている。大型こそ狙えないが、のんびりと釣るには最適。湖畔にはオートキャンプ場もある。
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大瀬内
(おおせうち)
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宮崎県児湯郡木城町大字石河内 |
九州最大の水力発電所
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小丸川発電所は平成18年から順次運転開始する予定の純揚水発電所。完成すると九州で一番大きい水力発電所になる。その上部ダムが、大瀬内ダム(主ダム)とかなすみダム(副ダム)。下部ダムは石河内ダム。
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我が国最大アスファルトフェーシング工
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基礎地盤が高透水。表面遮水壁型ロックフィルダムで、確実な遮水ができるよう調整池を含めアスファルト全面表面遮水壁型を採用。大瀬内ダム(主ダム)とかなすみダム(副ダム)で調整池を形成するが、調整池全体のアスファルトフェーシング工30万m3は我が国最大。
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プレキャスト部材を使用した監査廊
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主ダムと副ダムとによって一つの調整池を形成。監査廊は調整池全体で1750mに及ぶ。建設は、逆U字型のプレキャストコンクリート部材を製作し、型枠の変わりに使用。工期の短縮を実現。
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大蘇
(おおそ)
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熊本県阿蘇郡産山村 |
想定を上回る水が浸透
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ダムサイトは阿蘇カルデラの北東斜面に位置し、地質は火山噴出物で地盤が悪い。基礎掘削に着手すると、基礎地盤の一部に開口亀裂を発見。一時ダム建設工事を中断し、調査と対策の実施を余儀なくされた。堤体は2004年に完成。堤体完成後に試験湛水を3年間実施したが、貯水池の地下や側面へ想定を大幅に上回る水が浸透することが判明。浸透原因の究明と対策が必要となっている。
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太田川
(おおたがわ)
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静岡県周智郡森町亀久保地先 |
曲線重力式の堤体
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重力式コンクリートダムだが、堤体が美しく弧を描く曲線重力式。
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ダム湖は「かわせみ湖」
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平成20年5月に、太田川ダム湖命名選考委員会で、一般公募により応募のあった湖名をもとにダム湖名を「かわせみ湖」に決定。選考理由は、「名前から周辺の豊かな自然を連想させる」「湖面橋と同じ名前でイメージしやすい」「覚えやすい、読みやすい、書きやすい」「かわせみは森町の鳥である」。
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大滝
(おおたき)
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奈良県吉野郡川上村大字大滝 |
500戸近い移転戸数
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関連事業を含め移転戸数は500戸近くにのぼる。補償関係の話し合いは長期に及び、地権者団体との間で補償基準が合意できず、昭和49年からは異例の個別交渉方式による補償交渉が行われた。その後、土地収用も。補償に長期を要した代表事例では。ダム建設と地域の関係を考える上での貴重な教訓を残したとの指摘も。
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ダムのデザイン決定に地域の意見
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ダムのデザイン決定に全国で初めて地域意見を取り入れている。景観検討委員会が提示した6案について地元住民と専門家にアンケート調査を実施。ダムの上端に連続的なアーチ橋を模したデザイン。
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通廊・エレベータシャフトをプレキャスト化
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通廊の約9割とエレベータシャフトにプレキャスト部材を導入。通廊について、通常工法に比べ工期が5分の1程度短縮し、安全性の向上などの効果。
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日本で初めて油圧式クレストゲート
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景観に配慮し、ダム天端からの突起をできる限り抑制。ゲート類も堤体内に納めるため、日本で初めて油圧式クレストゲートを採用
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カスケード方式の減勢施設
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小洪水時にダム湖の水位を計画した水位に保つことを目的として計画水位維持放流設備が設けられているが、その放流水は、下流右岸の「カスケード」から減勢池に放流される構造になっており、放流時には珍しい光景が見られる。「カスケード」とは小さな滝という意味で、滝の景観を創出。
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優雅な斜長橋
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白屋橋は優雅な斜長橋。国道169号と対岸の道路を結ぶ。1991年完成。PC斜長橋のダムにおける初期採用事例。
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学べる建設ステーション
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ダムの本体工事現場を校外学習の場に提供する現場がまるごと教室をコンセプトに「学べる建設ステーション」を建設し、広く一般公開。平成8年4月20日にオープン。13年10月26日、オープンしてから1,440日目で来場者20万人を達成。
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後南朝の歴史が
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川上村は、後醍醐天皇から発する後南朝最後の自天親王とその弟の忠義王の歴史が残るところ。忠義王は川上村神之谷に御所をおいていた。長禄元年12月2日、大雪のなか、二人は赤松家臣団に殺害された。南朝を擁護する川上郷民は追走、反撃して、首級と神璽を取り返したという。両皇子の御首は川上村神之谷にある金剛寺に手厚く埋葬された。自天親王が即位した2月5日には、今も毎年、金剛寺で朝拝式が厳粛に行われる。
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生まれ変わった川上村
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地元の川上村は後南朝の史跡を残し、また日本三大人工美林で有名な吉野杉の主産地。観光を柱とした村づくりを目指す。ダム建設による移転に伴って平成2年に新しい村の官庁街が誕生。ダムを望む地に村営ホテルが建った。役場職員自らが皿洗いなどしてホテルを運営するという素人集団による営業。平成7年度には温泉宿泊施設として「五色湯」もオープン。木工センター、トントン工作館など木工の里かわかみとしての拠点施設も。
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丹生川上神社上社と宮の平遺跡
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丹生川上神社上社が水没する。丹生川上神社は、平安中期以後二十二社の一つに数えられる由緒ある神社。しかし、戦国時代の乱世の世に衰退し、所在が不明に。明治から大正時代に、現社地が丹生川上神社上社とされた。水没するため、平成10年に現社地より南西側の高台に遷座。その敷地から遺跡が発見され、3年間に渡って発掘調査。縄紋時代早期から晩期にわたる大規模な縄紋遺跡。
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試験湛水中に亀裂が発生
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平成15年4月、試験湛水中のダム周辺の白屋地区で地面に亀裂が発生しているのが見つかり、試験湛水を中断。結局地区住民は移転し、本格的対策工事を実施。ダムの完成は大きく遅れることに。
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ダム湖は「おおたき龍神湖」
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ダム湖名を公募、ダム湖名選定委員会で、応募した205点の中から吉田志帆さんの「おおたき龍神湖」に決まった。地域を特定しやすい「大滝」の文字と、地域の人びとの永く変わらぬ源流吉野川への畏敬の念から「龍神」の文字が用いられた作品が選ばれた。2013年3月23日の竣工式に先だって、ダム右岸で記念碑の除幕式があった。
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太田第一
(おおただいいち)
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兵庫県神崎郡神河町南小田 |
揚水発電の上部ダム
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揚水発電の上部ダム。第一から第五までの5つのロックフィルダムでダム湖を形成。5つは珍しい。明治時代に造られた太田池を5倍に拡張して造られた。太田ダムと総称。下部ダムは長谷ダムで、大河内発電所で高低差394.7mを利用して最大128万kWの発電。純揚水式発電。
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太田第五
(おおただいご)
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兵庫県神崎郡神河町南小田 |
揚水発電の上部ダム
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揚水発電の上部ダム。5つのロックフィルダムでダム湖を形成。明治時代に造られた太田池を5倍に拡張して造られた。太田ダムと総称。下部ダムは長谷ダムで、大河内発電所で高低差394.7mを利用して最大128万kWの発電。純揚水式発電。
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太田第三
(おおただいさん)
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兵庫県神崎郡神河町長谷 |
揚水発電の上部ダム
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揚水発電の上部ダム。5つのロックフィルダムでダム湖を形成。明治時代に造られた太田池を5倍に拡張して造られた。太田ダムと総称。下部ダムは長谷ダムで、大河内発電所で高低差394.7mを利用して最大128万kWの発電。純揚水式発電。
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太田第二
(おおただいに)
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兵庫県神崎郡神河町南小田 |
揚水発電の上部ダム
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揚水発電の上部ダム。5つのロックフィルダムでダム湖を形成。明治時代に造られた太田池を5倍に拡張して造られた。太田ダムと総称。下部ダムは長谷ダムで、大河内発電所で高低差394.7mを利用して最大128万kWの発電。純揚水式発電。
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太田第四
(おおただいよん)
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兵庫県神崎郡神河町南小田 |
揚水発電の上部ダム
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揚水発電の上部ダム。5つのロックフィルダムでダム湖を形成。明治時代に造られた太田池を5倍に拡張して造られた。太田ダムと総称。下部ダムは長谷ダムで、大河内発電所で高低差394.7mを利用して最大128万kWの発電。純揚水式発電。
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大谷
(おおたに)
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新潟県三条市大谷 |
改名ダム
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湛水を契機に、それまでの河川名により名付けられていた五十嵐川ダムから、水没地区名をとって大谷ダムに改名。同時にダム湖はひめさゆり湖と命名された。
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平成16年新潟・福島豪雨で洪水調節機能を発揮
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平成16年7月の新潟・福島豪雨の際に、下流の三条市などで被害が出たが、大谷ダムは、下流への放流量を444m3/s調節して減らすなど、最大限に洪水調節機能を発揮し、被害の軽減に寄与した。豪雨はダムの洪水調節機能を上回るものだった。
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ダム湖は「ひめさゆり湖」
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当時の地元下田村の村花、ひめさゆりに因んだもの。
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大谷
(おおたに)
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熊本県阿蘇郡高森町大字野尻 |
戦前の大規模農業用ダム
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戦前の大規模農業用ダムの一つ。土木学会の「日本の近代土木遺産〜現存する重要な土木構造物2000選 」に選定されている。表面はめずらしいコンクリート・ブロック張り。
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大谷
(おおたに)
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富山県黒部市吉城寺地先 |
目的に「消流雪用水」
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目的に「消流雪用水」が入っており、消流雪用水 0.028m3/Sの取水を行う。消流雪用水を目的とするダムは、全国に数例しかないが、そのうちの一つ。小規模生活ダム事業により建設された。
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ダムの基礎地盤が砂礫
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ダムの基礎地盤に岩盤がなく、扇状地堆積物の砂礫層。止水のため、コアブランケットにより対処している。
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ダム堤体下流面に沿って土捨場
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周囲に適当な土捨場用地がなかったため、土捨場を堤体下流面全体に接して設け、その結果出来た緩やかな勾配のスペースをコミュニティーゾーンとして公園化。ラジコン用サーキットもある。堤体下流面が直接には全く見えない珍しいダム。
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大谷池
(おおたにいけ)
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広島県福山市加茂町広瀬 |
小説家・井伏鱒二
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福山市加茂町は小説家・井伏鱒二が生まれたところ。加茂町百谷の大谷池から生家がある粟根まで、四川沿いは数々の傑作の舞台。「朽助のゐる谷間」「丹下氏邸」「白毛」などの作品が。
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大谷池
(おおたにいけ)
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愛媛県西条市小松町新屋敷字大谷 |
煉瓦造りの樋門
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堤体直下に煉瓦造りの樋門がある。樋門中央に「小松貯水池」、左に「大正三年築造」、右に「監督設計技手小田切豊吉」と刻まれている。現在は使われてないようである。
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大谷池
(おおたにいけ)
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愛媛県伊予市南伊予 |
苦難を乗り越えて築造
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この地域は毎年のように干害と水害に悩まされてきたが、昭和5年の干ばつで稲は枯死、一望焼け野原のようであったという。南伊予村長武智惣五郎は私財を投入し、大谷池築造に取り組み、昭和6年伊予郡南伊予村3ケ町村用排水改良事業としてスタート、昭和9年室戸台風により基礎工事が流失埋没、工作機械もなくほとんど人力施工、まもなく、太平洋戦争に突入し、労務者と資金の不足が続いた。昭和17年に工事は愛媛県営事業に移行、苦難を乗り越え昭和20年4月に竣工式を迎えた。
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大谷池(再)
(おおたにいけ)
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大阪府阪南市自然田 |
溜池を改修
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もとは、1700年代に築造された溜池だった。それを改修。
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海が見える
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天端から海が見える。また、関西国際空港も近いので、着陸しようとしている飛行機がよく見えるという。
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大津
(おおつ)
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群馬県吾妻郡長野原町大字大津 |
ローリングゲート
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石積み(あるいは石張り)のようなコンクリート堤体にローリングゲートが2門。見慣れないデザインと珍しいゲート設備。レトロなデザイン。
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青土
(おおづち)
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滋賀県甲賀市土山町青土 |
変わった形の洪水吐
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変わった形の洪水吐がある。上下2段になっているが、下段は常用洪水吐。朝顔型にちょっと似ているようにも見えるが、これは半円形。パンフレットには「世界にも例のない形をした洪水吐」とあるそうだ。上段は四角い形で、非常用洪水吐。いずれにしろ珍しい。
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ブルーリバーパーク浮き桟橋
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湖岸が公園になっていて、ダム湖に浮き桟橋が架かる。ブルーリバーパーク浮き桟橋というらしい。ゆらゆら揺れる水面に合わせて、揺れながらダム湖を横断できる。キャンプ場などもある。
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大津岐
(おおつまた)
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福島県南会津郡檜枝岐村字駒ケ岳1277−135 |
日本初のアスファルトフェイシングフィルダム
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1968年竣工。日本初のアスファルトフェイシングフィルダム。
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秘境のダム
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奥只見ダムの上流にある。行くには車で未舗装の林道を30分ほど走らなくてはならない。到達するのが大変で山奥の秘境のダムか。自然の中で静かなたたずまい。天端は立ち入り禁止のようだ。
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珍しい洪水吐がある
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洪水吐は朝顔型洪水吐に屋根がついたような形。珍しいのでは。
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大津呂
(おおつろ)
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福井県大飯郡おおい町本郷地先 |
堤体が折れ曲がる
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当初の設計ではダム軸が直線であったが、検討の結果、左岸側で上流側に折り曲げ、端部に造成アバットメント工を採用することにより、堤体積と掘削量の大幅な低減を図った。
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大渡
(おおど)
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高知県吾川郡仁淀川町潰溜 |
予備ゲートが2枚
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常用洪水吐としてコンジットにラジアルゲートが5門ある。そして、その予備ゲートが2枚、堤体上部の上流側に備えられている。予備ゲートの移動のために天端に巨大なガントリークレーンがある。予備ゲートを使うときは、クレーンで吊り上げて、塞ぎたいゲートまで天端を水平移動、ワイヤーを降ろしゲートを沈めるということになるようだ。
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湖畔彩る3000本の桜
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春には湖畔に桜が咲く。国道33号から大渡ダムの上を南岸に渡ると、湖畔に約3000本のソメイヨシノが。近くの吾川村には有名な「ひょうたん桜」。樹齢500年、樹高30メートル、根回り8メートルのエドヒガンの古木。
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ダム湖は「茶霧湖」
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和63年、「森と湖に親しむ旬間」を機に一般公募、命名。周辺は県下一の茶所で、適度の霧も出ることから。
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大鳥
(おおとり)
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福島県南会津郡只見町田子倉 |
簡素な景観
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洪水吐が堤体天端より下にまとめられていて、天端上に突き出るものがないため、すっきりとした景観。
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環境に配慮して発電所増設工事を実施
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奥只見ダムとその下流にある大鳥ダムをそのまま利用して、新たな水路と発電所をいずれも地下部につくることにより、奥只見発電所で20万kW、大鳥発電所で約9万kW、合計で約29万kWの出力アップを図る増設工事が平成11年7月から実施され、平成15年6月に営業運転を開始。工事に当たっては、イヌワシの営巣地があり、地上での工事を避けるなど自然環境への影響を最小限に。建設工事機関として初めてISO14001の認証を取得。
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大岩魚が釣れる
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大鳥ダムのイワナは、50cmを超えてはじめて一人前と言われるほど、付近では大岩魚が釣れるという。
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大中尾
(おおなかお)
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大分県佐伯市大字木立字大中尾 |
下流は親水公園
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ダム直下には親水公園がある。よく整備されていて、特に5月ごろの新緑に囲まれた季節には市民の憩いの場となるという。
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大長見
(おおながみ)
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島根県浜田市弥栄町栃木地先 |
曲線部がある重力式コンクリートダム
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重力式コンクリートダムだが、ダムサイトの地形から右岸側に半径135mの曲線部を持つ珍しい形をしたダム。
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ケーブルクレーンの自動化運転
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堤体打設のためのコンクリート運搬にはケーブルクレーンの自動化運転システムを開発、実証実験を行い実打設作業に使用。
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ダム湖は「紅葉湖」
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ダムの下流やダム湖周辺が紅葉で美しいことから、平成13年7月、紅葉した木々が水面に映し出される情景を想い「紅葉湖」と命名。
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大仁田
(おおにた)
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群馬県甘楽郡南牧村大字大仁田 |
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大野
(おおの)
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京都府南丹市美山町樫原字中野山 |
ダム名は旧村名から
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水没地の旧村名が大野村であった。旧村名から大野ダムに。
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平成16年台風23号時に由良川でバスが立ち往生
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平成16年10月の台風23号のとき、京都府舞鶴市の由良川では堤防が決壊、国道175号でツアー客ら37人を乗せた観光バスが立ち往生。ツアー客らはバスの屋根に避難、流されるかもしれないという濁流の恐怖と戦っていた。このとき、大野ダムは、水位が上がってサーチャージ水位に到達することが予測される事態となったが、人命尊重のため、ぎりぎりの判断で放流量を抑えたため、バスの屋根にいた37人は流されることなく、全員が救助された。
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春の桜、秋の紅葉
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大野ダム公園はサクラの名所。ソメイヨシノが1000本。シーズンには毎年恒例の「大野ダムさくら祭り」。日没から午後九時まで、ライトアップも。また、秋の紅葉もすばらしい。毎年「大野ダムもみじ祭り」がある。
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大野ダムビジターセンター
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大野ダムビジターセンターにダムや水力発電に関する展示ある。ダム関係の本格的な文献、資料をおいてあって、閲覧できる。
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ダム湖は「虹の湖」
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ダム湖には7つの大きな橋が架けられていて、それぞれの橋は異なった色で塗られている。虹の湖とは7つの色が映える湖ということか。虹がテーマのダム。
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大野
(おおの)
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山梨県上野原市大野 |
八ツ沢発電所の調整池
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八ツ沢発電所は明治45年に営業を開始した古い発電所。上流に駒橋発電所があるが、そこから導水路で大野調整池(大野ダム)まで導水し、一旦水をため、八ツ沢発電所で発電する。大野調整池の堰堤(大野ダム)、制水門、余水路が重要文化財に指定されている。
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土木遺産
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日本初の本格的発電用アースダム。完成当時堤高が日本一のダムだった。土木学会の「日本の近代土木遺産〜現存する重要な土木構造物2000選 」に選定されている。また重要文化財に指定されている。
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堤体下流面に無数の漏水計
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堤体下流面は草が茂って普通のアースダムの風景だが、その中に白い無数の漏水計が設置されているのが目を引く。
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