金山
(かなやま)
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千葉県鴨川市鴨川町金山 |
赤いつり橋
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ダムのそばのダム湖にかかる赤いつり橋がある。船代橋。道路部分が木製で車が通れるかどうかはわからないが、渡ったところで行き止まりのようだ。
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金山
(かなやま)
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北海道空知郡南富良野町字金山 |
珍しい中空重力式コンクリ−トダム
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湛水面積920ha。中空重力式コンクリ−トダムとしては国内最大のダム湖を持つ。総貯水容量もこのタイプとしては国内最大。
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水没戸数北海道で最大
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水没戸数269戸。北海道で最大。
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フローティングタイプの取水塔
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ダムの貯水は、農業用にも使われ、表面取水を可能とするために、日本で初めて本格的なフローティングタイプの取水塔が設置された。フロートが付いていて、水面の昇降に伴って上下する仕組み。
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南富良野町立自然公園
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ダムの周辺は南富良野町立自然公園。右岸の展望台からは芦別岳や夕張岳の雄大な眺望が。夏期には湖畔に町営のキャンプ場がオープン。湖水祭りや花火大会等様々なイベント。釣りもできる。レクリエーションの場として多くの客を集める。
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利用者が多い
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国土交通省の「ダム湖利用実態調査」によると、平成12年度の年間利用者数は約74万人で、国土交通省直轄と水資源開発公団の管理中のダムのなかで御所ダム(岩手県)、日吉ダム(京都府)に次いで全国で3番目に多い。ウォータースポーツが盛んで、湖畔のキャンプ場周辺の利用者が多いという。
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金沢調整池
(かねざわちょうせいち)
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福島県郡山市田村町金沢字大穴 |
三春ダムから導水
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流域の河川からの水量が少量であり、水は既設の三春ダムから導水して貯留。
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副堤がある
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本堤のほか、左岸沢部に堤高22.0m、堤頂長152.2mの均一型フィルダムである副堤がある。
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貯水池内法面保護工にCSG工法
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貯水池内法面保護工にCSG工法を採用。ダム現場で永久構造物にCSG工法を採用した初期の事例。2000年3〜11月に施工。貯水池内の土砂を有効利用。
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兼山
(かねやま)
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岐阜県加茂郡八百津町大字和知字針田 |
土木遺産
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木曾川中流にある発電専用ダム。土木学会の「日本の近代土木遺産〜現存する重要な土木構造物2000選 」に選定されている。
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堤体直下には水叩き
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堤体直下には洗掘を防ぐためにコンクリートの大きな水叩きが設けられている。
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和池
(かのういけ)
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長野県東御市和 |
戦後建設の溜池
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敗戦後食糧難の時代に農林省の「防災ため池」建設計画の一つとして全額国庫負担で昭和22年に着工。村内全戸の労力提供を前提に事業が進められた。その後、昭和24年に緊縮財政による国庫補助打切で工事が中止に。昭和26年に県単補助事業により工事再開、昭和28年12月にようやく完成。平成9年から13年にかけて取水施設、余水吐等の改修も行われた。
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鹿尾
(かのお)
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長崎県長崎市鹿尾町 |
独特の常用洪水吐
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堤体の上流側に自由越流式の常用洪水吐の越流部が、堤体に沿った形である。珍しい形式。
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鹿野川(元)
(かのがわ)
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愛媛県大洲市肱川町宇和川598-2 |
ヘラブナ釣りで有名
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ちょっと昔、へら師で知らない人がいない程有名なダムだったという。その魚体は極端に肩が張った上に肉厚。今でも根強い鹿野川フリークがいて、「鹿野川ダムのへらが、日本で一番や」と熱っぽく語るという。
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県内有数の桜の名所
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鹿野川湖周辺は、県内有数の桜の名所。既設には花見客でにぎわう。
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オシドリの一大飛来地
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国内で越冬するオシドリは約1万羽、そのうちの3分の1が鹿野川湖に飛来すると言われる。平成15年から16年にかけては、10月10日に第1陣が飛来、1月末がピークの3200羽、3月までいる
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鹿野川(再)
(かのがわ)
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愛媛県大洲市肱川町宇和川地先 |
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鹿ノ子
(かのこ)
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北海道常呂郡置戸町字常元 |
ダム湖に架かる橋の名は鹿づくし
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鹿ノ子大橋、鹿遊橋、鹿ノ湯橋、鹿映橋など、「鹿」の字が付く。
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自然豊富な憩いの場
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周辺は、野鳥や野草の宝庫。また、夏はヤマメやアメマス、冬はワカサギやニジマスを釣ることができる。施設も整備されており、憩いの場。
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ダム湖は「おけと湖」
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本来は、カタカナでオケト湖だったらしい。今ではひらがなが使われているようだ。置戸(おけと)町に建設された。その町名をカタカナ表示にして、オケト湖に。オケトとはアイヌ語で「川尻に獣皮を乾かす張り枠」という意味だという。
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鹿瀬
(かのせ)
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新潟県東蒲原郡阿賀町鹿瀬字小浜 |
土木遺産
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堤頂長が300mを超え、ゲート数も20と最大級。半川締切工法によって建設された。この工法では、大井ダムについで二番目。土木学会の「日本の近代土木遺産〜現存する重要な土木構造物2000選 」に選定されている。
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鎌北湖
(かまきたこ)
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埼玉県入間郡毛呂山町大谷木 |
変わった形の洪水吐
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自然越流式の洪水吐がある。越流部の中央が四角に張り出していて、ラビリンスもどき?中央にトンネルがあり、ここから水が流れ出す。全体的に、デザインも面白い。
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洋館風の取水施設
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右岸側に取水施設(用水管理塔と言うようだ)があるが、洋館風珍しいデザイン。
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山根溜池とも呼ばれた
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正式名称は山根溜池だったようだ。しかし今では鎌北湖と呼ばれる。戦後、町の観光協会がこう呼ぶようにしたことからこの名前が定着した。また、ひっそりとした佇まいから乙女の湖(オトメノミズウミ)とも呼ばれている。
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リクリエーションの場
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小さなアースダムだが、ボート乗り、ヘラブナ釣りなどができ、季節によってソメイヨシノ、モミジが楽しめる。リクリエーションの場として充実している。
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蒲郡調整池(再)
(がまごおりちょうせいち)
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愛知県蒲郡市豊岡町地内 |
既設溜池の改修
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国営豊川総合用水事業の水資源開発事業の一環として既設豊岡池を改修。ダムサイトは豊岡池旧堤付近で、旧堤はすべて掘削除去。
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豊川用水の調整池
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豊川用水の調整池の一つ。豊川用水の水が豊富なときに、それを貯留して、蒲郡市周辺の灌漑用水や上水道用水を安定的に供給している。
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海が見える
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ロックフィルダムの天端からは、渥美湾の海面が広く見渡せる。
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とよおか湖公園
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蒲郡調整池のすぐ下流に、とよおか湖公園が整備されていて、芝生広場、滑り台、親水用水路などがある。
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釜房
(かまふさ)
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宮城県柴田郡川崎町大字小野字大平山 |
181世帯が移転
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水没地は北川と前川が流れ、耕地の多い豊かな土地だった。釜房ダムの建設によって、約408haが水没し、祖先から受け継いできた土地を離れ、181世帯1,103人が仙台市などへ移転した。
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国営公園になった最初のダム
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周辺は「国営みちのくの杜湖畔公園」。昭和56年、国営公園事業に着手、平成元年8月に部を開園。年間40万人を超える人が訪れる。現在も未開園区域を整備中。国営公園になった最初のダム。
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戦争のため着手後中止された
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昭和16年河水統制計画に基づき、内務省仙台土木出張所により直轄事業として着手したが、戦況の激化のため一部用地買収を行っただけで中止。
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河川の汚濁対策のさきがけ
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仙台市近郊のダムであったため、河川の汚濁対策に取り組む。今日ではどこでも実施されているが、骨材洗浄汚染水の処理を積極的に行う。河川汚濁対策のさきがけとなった。
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カビ臭対策に取り組む
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ダム湖に植物プランクトンが異常発生し、、水がかび臭くなったため、対策に取り組む。84年から、間欠式空気揚水筒(曝気式循環装置)を湖の底に設置し、コンプレッサーで空気を送り込む水質保全対策を開始。03年度からは新カビ臭防止対策に着手し、順次施設の整備・運用を行っている。
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国営公園にはビオトープ
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国営公園内にはビオトープが整備されている。水辺にヨシが茂り、自然の生態系を保全。「みちのく公園事務所」が管理している。
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上市川
(かみいちがわ)
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富山県中新川郡上市町東種 |
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上市川第2
(かみいちがわだいに)
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富山県中新川郡上市町東種 |
リップラップに丸石
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ダム湖側のリップラップは大きな丸石でできている。河床から採った石を使ったのかもしれない。
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ふるさと剱親自然公園
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ダム湖(早乙女湖)ではカヌーの練習ができ、湖岸の面積約28haの森林はふるさと剱親(つるぎしん)自然公園として整備されている。広葉樹と杉が茂り、野鳥が飛び交い、森林浴を楽しみながら散策ができる。バーベキュー広場やキャンプ場も。
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上浦
(かみうら)
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愛媛県今治市上浦町大字井の口 |
瀬戸内海が見える
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ダムは瀬戸内海の大三島にある。天端からは瀬戸内海と瀬戸内海に浮かぶ島々が見える。
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上大沢
(かみおおさわ)
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宮城県大崎市鳴子温泉鬼首字三杉地先 |
2形式が並んだ洪水吐
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通常の自由越流式の洪水吐があるが、その横に低水位で放流可能な洪水吐が並んでいる。ゲート設備はないが、落とし板を入れるような溝がある。
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上大須
(かみおおす)
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岐阜県本巣市根尾上大須 |
揚水発電の下部調整池
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上大須ダムによる下部調整池と、川浦ダム・川浦鞍部ダムによる上部調整池との間で揚水発電。有効落差486m。地下約350mに奥美濃水力発電所がある。
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三角屋根のゲート操作室
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非常用洪水吐は、ラジアルゲートが2門。ゲート操作室は、なぜか三角屋根。不釣り合いのようでもあるが、かわいらしいとも。
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平らなリップラップ
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リップラップは、平らな岩を整然と並べて、全体がきちんと平面的にできあがっている。きちょうめんな人が作ったのか?
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神岳
(かみがたけ)
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岐阜県揖斐郡揖斐川町坂内大字川上字トガ |
天端は「神岳橋」
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天端は現在は通行禁止だが、「神岳橋」という名が付いていて、以前は登山用に使用できたのかもしれないという。古い橋の雰囲気を漂わせる。
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上組溜池
(かみぐみためいけ)
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長野県飯山市大字蓮 |
飯山鉄道の建設に伴い移設
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大正8年に起工した飯山鉄道の建設に伴い、元あった場所から上の方に移設されてできた。池の周囲を蓮堰がぐるっと回っている。蓮堰は元禄時代にできた農業用水路で、そのすぐ下に溜池は造られた。溜池には蓮堰の水も取り入れられている。
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上来沢川
(かみくりざわがわ)
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山梨県韮崎市円野町下円井 |
石張りダム
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石張りのコンクリートダム。苔むした提体が時代を感じさせる。土木学会の「日本の近代土木遺産〜現存する重要な土木構造物2000選 」に選定されている。
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15分ほど歩く
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未舗装の小武川林道を車で行くと、車両通行止めのゲートがあり、そこから徒歩で15分ほど歩かなければならない。
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上郷
(かみごう)
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山形県西村山郡朝日町大字常盤 |
最上川本川唯一のダム
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発電用のダムで、最上川本川にある唯一のダム。
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魚道がある
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ダムの左岸側に魚道がある。最上川は、平成6年6月、東北の直轄河川として初めて国交省の「魚がのぼりやすい川づくり推進モデル事業」に指定され、上郷ダムでは老朽化した魚道の改修が実施された。
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釣りスポット
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ダム湖は名前が付けられていないようだが、山形県内の釣りスポットとしても有名らしい。コイ、フナ、ヘラブナ、ヤマメ、ブラックバスなどが釣れるが、特にヤマメは大物が釣れると言う。
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神路
(かみじ)
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三重県志摩市磯部町恵利原 |
上流に「天の岩戸」
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ダムの上流2km余りのところに、「天の岩戸」がある。天照大神が隠れ住まわれたと伝えられる伝説の場所。水が洞窟から湧出して、日本名水百選に選ばれている。その水はダム湖に流れ込む。
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上椎葉
(かみしいば)
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宮崎県東臼杵郡椎葉村大字下福良 |
我が国初の大規模アーチダム
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堤高110m。昭和31年竣工。我が国初の大規模アーチダム。アーチダムの建設は耐震性に関する問題が解明されていなかったため諸外国より遅い。建設にあたり、地震観測や模型実験などさまざまな調査・研究を実施。なお、これより竣工時期が早いアーチダムとしては、三成ダム(昭和29年竣工、堤高36m)があるが、着工は上椎葉ダムが先らしい。両者を比べるとダムの規模は相当違い、大規模で本格的なアーチダムとしては、上椎葉ダムが日本で最初と言うことのようだ。
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難工事を克服
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建設には、総工費149億円を投じ、延べ500万人を動員。例年の台風に悩まされるなど工事は難航、105人の尊い命が犠牲に。女神公園には犠牲者105名の霊を慰める女神像が立てられている。
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スキージャンプ式洪水吐きを採用
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堤体の両岸に非常用洪水吐としてクレストゲートを備え、減勢工はスキージャンプ式を採用。両岸から放流した水が跳ねて谷の中央部でぶつかり、エネルギーを相殺するような構造になっている。
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平家ゆかりの地
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椎葉村は、壇ノ浦の戦いに敗れた平家の残党が逃れ住んだところという。追討軍である源氏の大将那須大八郎と、平家の佳人鶴富姫との悲恋物語が伝わる。史跡鶴富屋敷は現在も観光客を集める。
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ダム湖は「日向椎葉湖」
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新平家物語の著者、吉川英治氏により「日向椎葉湖」と命名された。
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上津
(かみつ)
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奈良県山辺郡山添村上津 |
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上ノ国
(かみのくに)
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北海道桧山郡上ノ国町内郷地先 |
トンネル置換工法を採用
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堤体の基礎岩盤の断層処理にトンネル置換工法を採用。通常は、オープンで掘削して断層の悪い部分をコンクリートで置き換える。しかし、断層の悪い部分の上に相当の硬い岩石があって、これを上からオープン掘削するのは経済性などの点で不利。そこで縦坑を掘りそこから横にトンネルを掘って、断層の悪い部分をコンクリートに置き換え。
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ダム湖は「あすなろ湖」
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一般公募し、平成14年7月30日に『ダム湖名実行委員会』でその中から選定。平成14年9月6日、上ノ国ダム完成式でダム湖名披露除幕式。上ノ国町、江差町の町の木は「ヒノキアスナロ」。ダム周辺もヒノキが多く生育。
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上日川
(かみひかわ)
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山梨県甲州市塩山上萩原字萩原山 |
世界最大の有効落差を持つ揚水式発電の上部ダム
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葛野川発電所は世界最大の有効落差を持つ揚水式発電所。有効落差714m。4機の発電設備で合計出力160万kW。出力は国内揚水発電としては第3位。地下500mに建設されている。その上部ダムが上日川ダムで、下部ダムが葛野川ダム。
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標高の高いダム
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標高の高さは既設では第2位。標高が高いダムは、いずれも発電用ダムで、堤頂標高は、南相木ダム(建設中)1532m、野反ダム1517m、上日川ダム1486mなど。
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富士山とダム湖
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大菩薩から見ると遠くに富士山、手前にダム湖が見える。雄大な景観。一方、ダムの天端からは、ダム湖の向こうに大菩薩の峰々、振り返れば富士山。すばらしい風景。
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リップラップにコマクサ
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堤体のリップラップの岩の間に、高山植物のコマクサがが多数植えられ、可憐な花をつける。標高が高いので、コマクサが育つ環境なのだろう。
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ダム湖は「大菩薩湖」
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ダムによって出来た人造湖は「大菩薩湖」と命名された。これは日川の水源である大菩薩嶺によっているという。
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神室
(かむろ)
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山形県最上郡金山町有屋 |
混同を避け改名
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昭和52年、金山ダムとして実施計画調査に着手。しかし、北海道に同名ダムが既に完成していたため、混同を避けて、水源にある神室山から、神室ダムに改名。
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栗駒国定公園
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ダム周辺は、栗駒国定公園になっている。霊峰神室山の登山口でもある。周辺には野鳥観察施設や遊歩道、自然体験広場なども整備されている。
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ダム湖は「神室湖」
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ダム湖名を広く町民に募集し「神室湖」に決定。ダム湖とブナの原生林が美しい自然景観を生み出している。
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亀川
(かめがわ)
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熊本県天草市枦宇土町 |
ダム湖は「道目木湖」
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「どうめきこ」と読む。昭和57年に公募して決定。地区名から。
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亀山
(かめやま)
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千葉県君津市豊田旧野中字滝ノ上 |
ダム名は旧村名から
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ダムは今は君津市にあるが、かつては亀山村であり、その後合併により上総町となり、 さらにその後合併により君津市に。旧地名を残したいと亀山ダムに。
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レクリエーション施設が整備される
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ダムの周辺は、水と緑がほうふで、公園や遊歩道がたくさんある。ちょっとした観光地で、ホテルまであるようだ。
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亀山湖は釣りが盛ん
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ダム湖である亀山湖には、ブラックバス、ブルーギル、コイ、ヘラブナ、ナマズ、オイカワ、ワカサギなどが生息していて、釣りが盛ん。ボート店は全部で7軒もあるという。
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鴨川
(かもがわ)
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兵庫県加東市黒谷 |
農林省所管の最初のコンクリートダム
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国営農業水利事業として昭和26年11月に完成。農林省所管の最初のコンクリートダム。
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ダムが契機で関西有数の観光地に
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ダム湖である東条湖は、景勝に優れ、関西では有力な観光地になっている。湖岸には東条湖おもちゃ王国が。
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萱瀬(再)
(かやぜ)
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長崎県大村市黒木町392-1 |
14.5mの嵩上げ
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14.5mの嵩上げ。既設ダムの下流側に打ち継ぐ形。既存ダムの治水・利水機能の存続を図りながら工事を進めたため、貯水池の湛水状態での嵩上げ工事を実施。
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ダム名は旧村名から
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水没地は今は大村市だが、かつて萱瀬村だった。水没した旧村名を残したいと、萱瀬ダムに。
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萱瀬(元)
(かやぜ)
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長崎県大村市黒木町392−1 |
ダム名は旧村名から
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水没地は今は大村市だが、かつて萱瀬村だった。水没した旧村名を残したいと、萱瀬ダムに。
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狩立
(かりたて)
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佐賀県武雄市山内町大字宮野字松の木原 |
夫婦ダム
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隣接する二つのダムを合わせて狩立・日ノ峯ダムとも呼ばれ、2ダム1事業として建設。貯水池が隣接し、両貯水池を延長148mの連絡水路トンネルと延長116mの連絡洪水吐きで結ぶ珍しい設計。両ダムを一体として運用。利水運用には連絡水路トンネルを使用。洪水調節には両貯水池間の尾根を開削した開水路を設け、狩立ダムのみに常用洪水吐、非常用洪水吐を設置。町内にある黒髪山の夫婦岩にちなんで「夫婦ダム」と呼ばれる。
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刈谷田川
(かりやたがわ)
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新潟県長岡市栃堀字神掛 |
平成16年新潟・福島豪雨で洪水調節機能を発揮
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平成16年7月の新潟・福島豪雨の際に、下流の中之島町などで被害が出たが、刈谷田川ダムは、下流への放流量を193m3/s調節して減らすなど、最大限に洪水調節機能を発揮し、被害の軽減に寄与した。豪雨はダムの洪水調節機能を上回るものだった。
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導流壁が下に行くほど狭い
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下流から見ると、堤体の中央上部にクレストゲート2門があって、その両側から下方向に導流壁が伸びているが、これが、下に行くほど狭くなっている。
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川内
(かわうち)
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青森県むつ市川内町福浦山 |
本州最北のダム
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既設ダムとしては本州最北。これより北にある奥戸ダムができればその地位を譲ることになるが、まだ当分は本州最北のダムだろう。
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小中学生が作ったレリーフ
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天端高欄には、地元の小中学生達が作ったによる原画を基にしたレリーフがはめ込まれている。
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36戸が移転
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ダム建設によって36戸が移転した。野平・留魂の碑が建てられていて、それによると、戦前、満州や樺太に移住したが敗戦によって故国の地を踏み、昭和24年この下北半島を開拓するも、入植20年にして国の離農政策によって止むなく42戸が離農、残36戸も川内ダムの建設により移転せざるを得なかったという。
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本州最北の人造湖「かわうち湖」
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ダム湖である「かわうち湖」は本州最北の人造湖ともいわれる。まだ北に人造湖があるようにも思えるが、どうだろうか。湖面には噴水が。
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川上(再)
(かわかみ)
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山口県周南市大字川上字猿岩 |
既設ダムを嵩上げ
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昭和37年建設の堤高46.5mの既設の川上ダムを16.5m嵩上げ。旧堤体を取り込む形になっている。
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ダム湖は「菊川湖」
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昭和62年、「森と湖に親しむ旬間」を機に公募、菊川湖と命名。菊川は貯水池の地名。
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川上
(かわかみ)
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三重県伊賀市青山羽根 |
計画の見直し中
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淀川水系5ダムの見直しの動きの中で、川上ダムの計画も見直しが進められている。現計画は、いずれ改定される見込み。
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オオサンショウウオの保護
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水没予定地に国の天然記念物のオオサンショウウオが生息している。その保護に向けて、専門家による委員会を設け、調査が実施されている。
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川口
(かわぐち)
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徳島県那賀郡那賀町吉野 |
中央に発電所
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河川の中央に岩があって、そこに川口発電所があり、両側がダムになっている。
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桜や紅葉
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湖畔は、春は桜がさいて、お花見が出来る。秋は紅葉が手軽に楽しめ。
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ダム湖は「あじさい湖」
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平成元年の「森と湖に親しむ旬間」を機に一般公募して命名。あじさいは、当時の相生町の町の花だった。
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川治
(かわじ)
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栃木県日光市川治温泉川治 |
堤高国内4位のアーチダム
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堤高140m。アーチダムとしては黒部ダム、温井ダム、奈川渡ダムに次ぎ、国内第4位の高さ。アーチ曲線の美しい雄大な景観のダム。川治ダム資料館でダムのスケールの大きさや近代建築工法が紹介されている。
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上部がオーバーハング
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川冶ダムは、放物線アーチダム。上部で大きくオーバーハングしてひさし状に張り出している。その長さは16mあり、国内で屈指の張り出し長を誇るという。
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水陸両用バスでダム湖クルージング
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水陸両用バスでダム湖クルージングできる。併せて、監査廊やキャットウォークの見学が出来る。道の駅湯西川を発着地にして、コースは、 道の駅湯西川 → 川治ダム見学 → 川治ダム湖クルーズ → 道の駅湯西川。
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周辺に観光地が多い
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近くには、鬼怒川の河岸が風化と 浸食により見事な景観を形成する龍王峡、露天風呂もある川治温泉など、観光地も多い。
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ダム湖は「八汐湖」
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那須高原、塩原など栃木県内の山岳地帯に広く分布する八汐ツツジに因んだもの。ダム周辺でも、4月から5月にかけて美しく花を付ける。
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河内
(かわち)
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福岡県北九州市八幡東区大字大蔵 |
八幡製鐵所に工業用水を供給
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第一次世界大戦による鉄の需要増に対処するため建設された官営八幡製鉄所のダム。八幡製鉄所に工業用水を供給した。
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建設当時東洋一と言われた
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重力式コンクリートダムで、表面は石積み。戦前の貯水池ダムとしては最も高く、貯水量700万tは当時東洋一であった。コンクリートの堤体は、伸縮継手が堰堤縦断面方向に6箇所設けられ、7ブロックに区分されている。工事は人力作業中心で、延べ90万人とも言われるほど膨大な人力を要したが、殉職した人はいなかったという。土木学会選奨土木遺産に認定されている。
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観光名所
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現在、ダム周辺には大正ロマンを感じさせる建造物などがあり、湖畔をゆっくり散策できる。北九州市の観光名所の一つ。
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川辺
(かわなべ)
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鹿児島県南九州市川辺町神殿 |
シラス層対策で大規模な地中連続壁
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地中連続壁工法を採用。左岸側に分布する透水性の高い火砕流堆積層(シラス層)の中にコンクリートの壁を作り止水。ダム本体工事と同規模程度の大規模工事。
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川原
(かわばる)
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宮崎県児湯郡木城町大字石河内 |
武者小路実篤の「新しき村」
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「友情」、「その妹」、「人間萬歳」などで知られる小説家・武者小路実篤(明治18年〜昭和51年)は、自然と社会と人間が調和した桃源郷の実現を目指し、「新しき村」を大正7年日向(宮崎県児湯郡木城村大字石河内字城)に、続いて昭和13年埼玉県(入間郡毛呂山町大字葛貫下中尾)に創立した。日向の新しき村は、小丸川右岸沿いの土地 6.5haで、そこに子供を含めた18人が入居。その後、川原ダム(当時は浜口ダム)の建設に伴い、新しき村の土地の一部の水田4反2畝が水没した。
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川辺
(かわべ)
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岐阜県美濃加茂市 |
魚道と舟筏路
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右岸側に魚道と舟筏路がある。魚道を写した写真は、水がないものが多いようだが、使われていないのだろうか。
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県営川辺漕艇場
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川辺ダム湖を利用して造られた漕艇場で、日本漕艇協会公認のB級ボートコースになっている。恵まれた自然条件から全国有数のボートコース。地元の川辺町は、この川辺ダム湖を町のシンボルと位置づけ、「ボート王国かわべ」をキャッチフレーズに町の活性化を図ろうとしているらしい。
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ダム湖は「飛水湖」
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ダム湖は上流にある飛水峡から飛水湖と呼ばれる。飛水峡は、甌穴(ポットホール)と呼ばれる円形状の穴が数多く見られる、1961年、「飛水峡の甌穴群」として国の天然記念物に指定された。
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川辺川
(かわべがわ)
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熊本県球磨郡相良村大字四浦字藤田 |
ダム建設か否か、計画が定まらず
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ダム計画は、下流の土地改良事業でダムの開発水を使うことを前提としていたが、平成15年5月の福岡高裁判決を受け、事業主体の農水省と熊本県は新利水計画を検討、その結果、平成17年1月、農水省はダムの水を使用しない方針を国交省に伝え、国交省はダムの利用目的から農業用水を除外し、治水、発電に絞って、ダム本体工事の早期着工を図る方針に。その後、熊本県の蒲島知事は2008年9月、「現行計画を白紙撤回し、ダムによらない治水対策を追求すべきだ」として反対を表明、さらに、2008年10月には、蒲島知事と金子国交相の会談で、ダムによらない球磨川流域の治水策を探る協議の場設置に合意。
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建設に賛否両論
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ダム建設については、地元自治体、住民などに早期建設を求める意見がある一方で、市民団体等から「緑のダム」や「河床掘削」、「遊水池」等の代替案の提案などの反対意見がある。国交省は、事業の分かりやすい説明責任を果たすため、「住民討論集会」や「地区説明会」などを開催している。
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漁業権の収用も
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任意での取得が困難となった土地と併せ、漁業権の収用手続きが進んでいた。2000年12月の事業認定を経て、国交省は2001年12月、熊本県収用委員会に収用裁決申請。収用委員会で審理中であったが、下流の土地改良事業(利水事業)の計画が見直し中で、収用委員会は、2005年8月、国交省に対し「審理を進められない状況が長期化しているのは、公益事業の円滑な推進を図ることを目的とする土地収用法の趣旨に照らし問題があり、土地収用法を活用して事業の円滑な推進を図ろうとするならば、裁決申請を一旦取り下げてはどうか。」との取下勧告を行った。9月、国交省は関係機関と調整の上、申請を取り下げた。 漁業権の収用に関しては、収用委員会の判断が注目されたが、具体的審理に入る前に取り下げとなった。
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代替地の造成が完了
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ダム建設による移転住民の移転先として、五木村の中心部が移転する「頭地代替地」の宅地部分が完成し、役場など公共施設をはじめ家屋移転もほぼ完了した。平成17年8月現在、中学校、高校の移転予定地と農地の代替地の前面盛土を施工中。
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付替道路などの建設が進む
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水没住民の生活再建のため頭地大橋や付替道路の建設を促進。また、地元より開通が待ち望まれていた頭地代替地から上流の付替道路が平成17年8月4日に供用開始。開通により朝夕の通勤・通学や観光面に大きな貢献が期待される。
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クマタカの生息環境を保全
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クマタカの生息環境保全に取り組む。計画していた原石山の周辺で、クマタカの生息が確認されたため、技術的な検討を行い原石山を取り止めた。また、計画していた付替道路の周辺で、クマタカの生息が確認されたため、付替道路のルートを変更。これにより、巣からの距離が離れ、新工法(竹割工法)の採用で自然地形の改変面積も約60%減少。
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住民討論集会を開催
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ダム事業について、説明責任を果たす一環として、県民参加のもと国土交通省、ダム事業に意見のある団体、学者、県民などが相集い、オープンかつ公正に議論することを目的に、住民討論集会が開催されている。平成13年12月の第1回以来、平成15年12月の第9回まで、毎回、治水、環境などのテーマを決めて討論、延べ開催時間は約57時間、延べ参加人数は約1万2580人に上る。第1回は熊本県の主催だったが、2回以降は国交省主催。
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五木村村民大会開催される
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2005年9月28日、「五木村村民大会」が4年ぶりに開催された。9月15日に国交省が収用裁決申請を取り下げたの受けて、国、県にダム建設と基盤整備事業など生活再建対策の実現を改めて訴える目的で、地元五木村の村民や離村者約250名が参加。「ダム本体早期着工」と「生活再建対策の早期実現」等を求める大会決議を満場一致で採択。
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川俣
(かわまた)
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栃木県日光市川俣 |
アーチダムとしては日本一縦長のダム
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堤頂長131mに対し、堤高が117mもある。堤高堤頂長比が0.89。これはアーチダムとしては日本一、既設のコンクリートダムとしても日本で3番目。
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すぐ下流は瀬戸合峡
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下流の瀬戸合峡は、川俣湖から流れ出た鬼怒川がつくる美しい渓谷。川の両岸には100mにも及ぶ岩壁が屏風のようにそそり立つ。コバルトブルーの湖水をたたえる川俣湖と、瀬戸合峡の断崖絶壁の渓谷美との対比が素晴らしい。
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清流を回復
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ダム下流の清流の回復を目的に進められいた「川俣ダム水環境改善事業」が平成16年4月に完成。毎秒0・453立方メートルの放流が可能になった。事業の一環として新つり橋「瀬戸合峡 渡らっしゃい吊橋」も、景勝地・瀬戸合峡に整備され、オープン。
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副ダムもアーチ
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「瀬戸合峡渡らっしゃい吊橋」から遙か下を望むと、副ダムが見える。その副ダムもアーチダム。
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釣りのメッカ
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ダム湖は川俣湖。川俣湖は釣りのメッカとして知られる。岩魚、ヤマメ、コイ、マス釣りやボート遊びが楽しめる。湖畔には遊歩道。
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川俣湖温泉ができた
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川俣湖温泉のある川俣集落は川俣ダムの建設にともない、この地に移転。1990年に温泉が発見された。湖畔の新しい温泉で、上流の川俣温泉とは異なる。ダム湖の名を持つ温泉。
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川股池
(かわまたいけ)
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香川県東かがわ市引田町川股 |
溜池を改修
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既設の川股池は漏水が著しく、空池となっていたため、それを改修。
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神田池
(かんだいけ)
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岡山県久米郡久米南町誕生寺 |
棚田に水を供給
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久米南町は棚田が多い地域。この池も棚田に水を供給している。天端に立って見下ろすと見事な棚田を眺めることが出来るという。
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岩洞
(がんどう)
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岩手県盛岡市玉山区薮川 |
傾斜コア型ロックフィルダム
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ロックフィルダムだが、傾斜コア型ロックフィルダムで、このタイプは少なく、御母衣ダム、九頭竜ダム、岩屋ダムなど大規模なものが多い。これらに比べると岩洞ダムは小さい。
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階段状のロックフィルダム
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ロックフィルダムだが、下流面が階段状になっている。珍しい。
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県立自然公園
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湖水の風景と高原の景観が素晴らしく、昭和36年、外山早坂高原県立自然公園に指定された。
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ダム湖は「岩洞湖」
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ダム湖は岩洞湖と呼ばれ、ダムよりもこの名で知られている。ダムは、地図によっては、「岩洞湖ダム」と表記しているものもある。周囲は自然が豊かで、新緑・紅葉が美しい。
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岩堂沢
(がんどうさわ)
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宮城県大崎市鳴子温泉岩堂沢 |
ダム湖は「螢泉湖」
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ダム湖は、下流にある南原地区が「螢」の里であることと、鳴子の「温泉」からの一時を当てて、「螢泉湖」と名付けられた。季節には紅葉が美しい。景観に配慮して、高欄は堤体材料を使用した石張り。
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漢那
(かんな)
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沖縄県国頭郡宜野座村字漢那地先 |
ダム下流面は石積み模様
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域振興の期待に応えるべく景観設計を導入。下流面の沖縄様式の石積み模様は、城壁をイメージした景観。発泡スチロール製の化粧型枠により実現。沖縄特有の琉球石灰岩の岩肌を模す。管理設備の建物には、赤瓦の屋根にシーサーを乗せる。
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自然観察・レクリエーションの場
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水生動物を観察できる第二貯水池(ふれあい公園)、魚やエビが海と川を行き交えるような魚道、昆虫の住み家になるシェルター、マングローブ林などが周囲の自然を生かした施設が整備され、貴重な自然観察やレクリエーションの場に。
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ビオトープ創出の先駆け
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漢那ダムの第二貯水池(めだかの学校)は、環境整備のため造成した人工の湿地帯。元々小湿地帯だったが、単にそのまま残すのではなく、堰を設けて水位を上昇させて水域の拡大を図り、湿地性を好む生物たちに多様な生息環境を創造。水生生物や鳥類の格好の生息場所となっており、特にトンボは沖縄にいる46種類のうち32種類を確認。我が国のダム事業におけるビオトープ創出の先駆けとも。
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カニやエビが通れる魚道
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河口から近いため、カニやエビ、ハゼなどの河川と海を回遊する生物の移動に影響が及ぶ。これら生物が海と川を行き来できるようにする魚道を整備。ハイダムでの魚道整備は国内では初めてというが。魚道の底には常に適度な水が流れる。途中には上り降りのための小さな石や、休憩できるような小さなプールも。
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マングローブ林の復元
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ダム建設前は、現在のダム堤体付近までマングローブ林が分布。これを復元。ダム下流にメヒルギなど6200本を植栽。復元されたマングローブ林では、潮が引くとカニ類やハゼ類が歩き回り、潮が満ちてくると海から小魚などがやってくる。
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脇ダムがある
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重力式コンクリートの本ダムとロックフィル型の脇ダムによって構成されている。本ダムは、堤高45m、堤頂長185m。脇ダムは堤高37m、堤頂長500m。
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高速道路から見えるダム
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沖縄自動車道で那覇から30分ほど行くと、左側に一瞬山並みが途絶えて、堤体が見える。高速道路から見えるダムであり、景観設計に当たっても考慮されている。
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漢那脇
(かんなわき)
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沖縄県国頭郡宜野座村字漢那地先 |
漢那ダムの脇ダム
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漢那ダムの脇ダムで、文字通り脇にある。沖縄自動車道側は、低標高の鞍部になっていたため、脇ダムが必要となった。脇ダムと言っても、かなりの規模で、リップラップがきれいに整形されているロックフィルダム。
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国頭礫層を止水処理
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ダムサイトの基礎は国頭礫層という透水性の高い地層であったため、二重管ダブルパッカー工法という特殊な工法によってグラウチングを施工し、止水処理を行った。
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岸谷
(きしたに)
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京都府舞鶴市字与保呂小字岸谷 |
大正期で最も高いアースダム
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大正期で最も高いアースダムだという。土木学会の「日本の近代土木遺産〜現存する重要な土木構造物2000選 」に選定されている。
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カスケード状洪水吐
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堤体右岸にカスケード状(階段状)の洪水吐きがある。ここを流れ落ちる水流の姿は、美しいという。大正時代にアースダムと一体的に造られた。
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木地山
(きじやま)
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山形県長井市寺泉字桶沢 |
最も低い中空重力式コンクリートダム
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中空重力式コンクリートダムだが、堤高が46mで、日本の中空重力式コンクリートダムの中で最も低い。小さい割には立派に見えるそうだ。
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風光明媚
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正面に祝瓶山を臨み、周辺にはブナ林を配して、色とりどりに四季を映す風光明媚な環境にある。こんなに美しい自然に囲まれたダム湖なのに、名前がないのだろうか。
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車の運転には細心の注意を
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ダムに車で行くにはすれ違いが不可能な道を10kmも走らなくてはならないそうだ。崖に落ちたりダム湖に落ちたりしないよう運転には細心の注意を。
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木瀬
(きせ)
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愛知県豊田市三箇町 |
生活環境保全対策の監視・評価
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工事中の周辺地域の生活環境の保全のため、タイヤの泥落とし、大型重機の稼働の調整、作業員の通行時間・通行マナーの徹底など、きめ細かな対策。対策を監視するため、地元行政機関、漁協、水質保全団体などからなる連絡会議を設置。定期的に対策を評価。
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地元小中学生533名の手形
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ダム建設地は、昭和47年に大規模な水害により10数名の尊い命が失われた地。治水の願いを込めた地元小中学生533名の手形の焼き物がダム天端高欄に取付けられている。
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ダム湖は「しらさぎ湖」
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募集して決定。このあたりはかつて湿地帯で一昔前までは「さぎ草」の自生地。白川から注ぐ水と三箇木瀬の山々からの湧水が木瀬ダムによって堰き止められてできあがる湖で、白川、三箇、木瀬の3地区の頭文字を組み合わせ、「青い空、湖面に映える木々の緑、そしてその空間をしらさぎが悠然と舞う幻想的な風景」をイメージしたもの。
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喜撰山
(きせんやま)
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京都府宇治市池尾南組 |
宇治川の水を揚水
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宇治川の水を電力使用の少ない夜間にくみ上げて貯留、昼間に発電をする揚水発電。宇治川の水をくみ上げると言うが、下池は天ヶ瀬ダムの調整池であるようだ。
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近くに喜撰山
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近くに喜撰山がある。山の名は、平安時代の歌人で、六歌仙の一人の喜撰法師に因んで付けられたといわれる。わが庵は都の辰巳しかぞすむ世を宇治山と人はいふなり(古今集、また百人一首)が有名。
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鴨類が飛来
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ダム湖は鴨類などの水鳥が飛来する。特にトモエガモは比較的まとまった数が見られるという。
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ダムは立ち入り禁止
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ダムは立ち入り禁止で、見学会も今のところやっていないようだ。天端は道路になっているが、一般の人はそこには行けない。
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北川
(きたがわ)
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大分県佐伯市宇目南田原字横手 |
宇目唄げんか大橋
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北川ダムに流れ込む本流北川と支流の中岳川が合流する地点に架けられた湖面橋が「唄げんか大橋」。平成5年7月に完成。全国のPC斜張橋としては7番目の大きさを誇る。周囲の自然やエメラルドグリーンの湖面にみごとに調和。観光にも寄与。「宇目の唄げんか」は、子守娘のつらさ、せつなさを歌った民謡。
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渇水期には幻のアーチ橋が出現
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「田代橋」は、幅約4メートル、長さ約40メートルで、湖底から高さ約10メートルにかかる石造アーチ橋。生活橋だったが、ダム完成後は満水時に湖底に沈む。渇水期には姿を見せて、美しい曲線を湖面に映す。平成15年には、3月末ごろから橋の上部が湖面に現れ、4月中旬にはアーチが出現。
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巨べらが釣れる
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大分随一の巨べらが釣れるダムだという。好況期には37〜45cm級の入れ食いもあり、50の可能性も十分で魅力タップリ。
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クマタカが生息
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ダム湖を含む地域にはクマタカが生息している。ダム湖誕生後の昭和56年に、鳥獣保護区に指定されている。
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北富士
(きたふじ)
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兵庫県南あわじ市八木馬回 |
成相ダムと一体運用
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北富士ダムと成相ダムとは隣り合う貯水池を水路トンネルにより連結し、一体的に利用。局地的な豪雨にも有効に対応。
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よく見るとデザインが
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よく見ると、デザインに気を遣っていることが分かる。導流壁の形もそうだが、天端高欄の橋近くにある曲線状の造形、副ダムの曲線を使用した流れるようなラインなど、目立たないが細かなところに配慮しているようだ。
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変わった形の導流壁
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重力式コンクリートダムの導流壁は、断面が四角の壁になっているが、このダムは断面が三角。デザイン的な配慮があるのだろうか。
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北山
(きたやま)
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長野県東筑摩郡麻績村北山 |
砂防ダムが水没
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天端からダム湖を望むと、湖面から砂防ダムが頭を出している。大沢砂防ダムという高さ18mの砂防堰堤。北山ダム建設の前からあって、北山ダム建設によって水没したようだ。
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ダム湖は「かたくりの湖」
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杵臼(再)
(きなうす)
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北海道夕張郡栗山町字桜山347 |
既設アースダムを嵩上げ
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洪水防御を目的に、既設の杵臼ダム(アースダム・高さ18.7m)下流部に旧堤の一部を利用して3.25m嵩上げ。
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ダム湖は「桜山池」
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ダム名は杵臼ダムだが、ダム所在地が栗山町字桜山にあることから、地元では昔から桜山池とか桜山ため池と呼んでいる。
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紀の川大堰
(きのかわおおぜき)
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和歌山県和歌山市有本 |
大規模な魚道
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大規模な魚道を計画。左右岸に3種類、合計6基。このうち右岸側の3基の魚道は既に完成。形式としては、階段式、デニール付バーチカルスロット式、人工河川式の三種類を複合的に組み合わせている。
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宜野座大川
(ぎのざおおかわ)
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沖縄県国頭郡宜野座村字宜野座前山原 |
アメリカ軍演習地内にある
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アメリカ軍演習地内にあり、 有刺鉄線が張ってあって、通常は立ち入れないようだ。
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君ヶ野
(きみがの)
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三重県津市美杉町八手俣 |
ダム名は水没地の地区名から
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ダムの水没地は美杉村大字八手俣字君ヶ野であったので、その名を残したいと、君ヶ野ダムと名付けられた。
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オリフィスに外付けゲート室
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オリフィスに常用洪水吐きの高圧ラジアルゲートが2門あるが、その操作室は堤体外に大きく築造されている。間にはホロージェットバルブ。
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桜の名所
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ダム湖畔に約800本の桜。ダム湖には噴水が上がる。咲き誇る桜とダム湖がマッチした雄大な眺望。周辺には自然が残り、公園なども整備され、レクリエーションの場。
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厳木
(きゅうらぎ)
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佐賀県唐津市厳木町広瀬 |
佐用の湧水
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厳木ダムスポーツ公園に湧水がある。それを活用しようと、まず、地元住民のボランティア活動で湧水水汲み場に屋根付けをした。さらに、愛称を募集し、平成17年8月1日に、「佐用の湧水(さよのみず)」と発表。ダム湖のさよの湖にちなんだ名称。
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ダム湖は「さよの湖」
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昭和62年、公募。松浦地方で悲恋物語として伝えられている松浦佐用姫(さようひめ)は、厳木町の長者の姫とされていることから、これに因んだもの。
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厳木川調整池
(きゅうらぎかわちょうせいち)
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佐賀県唐津市厳木町大字天川字下田 |
元の名は厳木ダム
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もともとは厳木ダムと呼ばれていたようだ。近くに国交省の厳木ダムができて、名前を変えたらしい。小規模なダムだが、越流する水のウロコ模様が美しい。
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京極
(きょうごく)
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北海道虻田郡京極町字春日 |
北海道初の純揚水式発電
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京極発電所は最大出力60万kWの北海道初の純揚水式発電所。これはその下部調整池。上部調整池はアスファルト表面遮水壁型フィルタイプ。
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行入
(ぎょうにゅう)
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大分県国東市国東町横手 |
由緒ある地名に改名
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横手川ダムだったが、地元の強い要望によって、昭和63年、行入ダムに改名。
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シビックデザインダム
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ダムや管理事務所、その他の付属構造物の外観に景観設計を取り入れたシビックデザインダムだという。国東の風土と文化に調和し、地域の観光資源としても有効利用。堤体は石積模様、事務所は寺院風。
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ダム湖面にこいのぼり
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地元のボランティアグループが、ボートなどを使ってダム湖面にロープ5本を渡し、こいのぼりを。平成15年で7年目。ゴールデンウイーク明けの5月11日ごろまで。
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カッパで有名
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すぐ下流にカッパ淵。悪さをしたカッパを行入寺の和尚さんが戒めるという伝説が残る。ダム周辺では様々なカッパの像が点在。国東地方ではカッパのことを「がーたろ」という。
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ダム湖は「がーたろ湖」
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行入ダムのすぐ下にはカッパ淵。悪さをしたカッパを行入寺の和尚さんが戒めるという伝説が残る。地元の人はいつしかこの湖を「がーたろ湖」と呼ぶようになったという。「がーたろ」はカッパのこと。自然発生的な名前は珍しい。
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京丸
(きょうまる)
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広島県世羅郡世羅町大字成石山大字京丸 |
ダム湖は「香竜湖」
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ダム湖には、香竜湖というきれいな名前が付いている。何かいわれがあるのだろうか。
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協和
(きょうわ)
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秋田県大仙市協和船岡 |
拡張レヤ工法を採用
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ダム本体のコンクリート打設について、合理化施工法である拡張レヤ工法を採用。
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町名に改名
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河川名から淀川ダムだったが、近畿地方の淀川と間違えやすいなどの理由から、昭和55年、当時の町名から協和ダムに改名。
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物部長穂博士の出身地
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地元の旧協和町は、日本の水理学、土木耐震学の草分け的存在の物部長穂博士の出身地。ダムの設計に際し、地震などを考慮した新しい算定式論文は、コンクリート重力式の高ダム建設に大きく寄与したと高い評価を得ている。物部長穂記念館もある。
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釣りができる
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ダム湖は「美山湖」。いわな、やまめ、虹鱒(ドナルドソントラウト)などを放流し釣りも楽しめる。特にドナルドソンは40センチオーバーも期待できるらしい。釣りはキャッチ・アンド・リリースを。
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霧積
(きりづみ)
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群馬県安中市松井田町坂本 |
折れ曲がる
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堤高の割に堤頂長が大きい重力式コンクリートダム。長い堤体はくの字に折れ曲がっている。
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碓氷峠の近く、深い自然に囲まれ
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碓氷峠の近く、秘湯霧積温泉に行く途中の奥地にあるダム。ダムもダム湖も深い自然に囲まれている。
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桐見
(きりみ)
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高知県高岡郡越知町五味 |
ダム湖は「桐見湖」
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平成元年、「森と湖に親しむ旬間」を機に公募、命名。坂折川の支川が桐見川。この地域は旧桐見川村であった。
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桐生川
(きりゅうがわ)
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群馬県桐生市梅田町四丁目 |
ダム湖は「梅田湖」
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昭和60年に一般公募し、梅田湖に決定。ダムは桐生市梅田町にある。 周囲に自然が残り、自然景観を保全しながら、広場や遊歩道、公園などの整備が進められている。
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金武(再)
(きん)
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沖縄県国頭郡金武町字金武 |
既設水道用水専用ダムの直下流に建設
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水道用水専用の金武ダム(堤高12.8m、県企業局管理)を再開発。金武ダムの下流約100mの地点に建設。
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初の台形CSGダム
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重力式コンクリートダムとして設計を進めてきたが、コスト縮減と環境に配慮した新しい技術である台形CSGダムを採用。ダム本体について国内最初の事例。堤体にCSGを用い、断面形状が台形のダム。新たなダム形式であるので、平成14年6月に国土交通大臣からその構造について特別の認定を受けている。
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供用開始時に名称変更
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億首ダムと言う名称で建設が進められたが、地元要望を踏まえ、供用開始する平成26年4月より金武ダムに名称変更された。
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金城
(きんじょう)
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沖縄県那覇市繁多川 |
歴史的周辺環境と調和
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市街地にあるが、世界遺産の首里城跡に近接。貯水池内には17世紀中頃に作られたと言われる県指定文化財のヒジ川橋と石畳道がある。これらの歴史的周辺環境に配慮して、堤体には琉球石灰岩を張り付けられ、優れた景観。貯水池内は緑化。ダム公園として市民に憩いの場を提供。
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久賀
(くが)
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岡山県美作市久賀 |
川魚の宝庫
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ダム湖はコイ、ヘラブナ、ウナギなど川魚の宝庫。特にヘラブナの釣り場として有名で、多くのヘラブナファンが訪れる。
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久々野
(くぐの)
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岐阜県高山市朝日町 |
ラジアルゲートが目立つ
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小さめのダムだが堤体中央にラジアルゲートが2門。以前は赤だったようだが、その後水色に。堤体に比べてゲートが大きく、目立って見える。下流から見て右側のゲーはフラッシュボードを備え、左側のゲートは河川維持用水放流用のバルブを備える。
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久々野防災
(くぐのぼうさい)
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岐阜県高山市久々野町 |
ダム湖は「あららぎ湖」
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ダム湖はあららぎ湖と呼ばれ、木曽山川三十六景の一つにも選定されている景勝地だという。あららぎはイチイの木の別名。湖周辺を1周できる散策道路も整備され、春は花咲きみだれ、夏は木々の木陰にセミ時雨、秋は色彩優美な紅葉、冬は白一面の銀世界。また水上花火はあららぎ湖の夏の風物詩。湖畔にはキャンプ場やオートキャンプ場もある。
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草木
(くさき)
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群馬県みどり市東町座間 |
威厳ある景観の重力式コンクリートダム
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大規模な重力式コンクリートダム。堤体の景観にまとまりがあり、威厳があるとも。周囲の緑とも調和。
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水没地の地名に改名
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ダムサイトの地名をとって神戸(ごうど)ダムだったが、昭和43年、地元要望により水没地の地区名をとって草木ダムに改名。
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プランクトンの発生防止
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ダムの上流には、かつて足尾銅山があり、公害が発生したが、今は閉山し、重金属の流出問題はない。水質については、昭和59年、フォルミディウムという植物プランクトンが貯水池内に異常発生し、桐生市で水道水に異臭味が生じた。このため、散気管式浅層循環装置により表層と中層の水を循環させることによって植物プランクトンの増殖を防止。
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草木湖一周マラソン大会
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毎年9月に「草木湖一周マラソン大会」が開催される。小学生から大人まで、だれでも気軽に参加できる大会。全国から沢山の参加者が健脚を競う。小学生1.5km、中学生4.0km 、一般女子及び40歳、50歳、60歳以上12km、一般の部19km。
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流木をうまく活用
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平成15年から、日を決めて、ダムで陸揚げした流木を無料配布。流木処理とリサイクルを狙う。予想外の人気とか。また、平成16年には「流木アートコンテスト」を実施。約110点の力作がそろった。
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久志大川
(くしおおかわ)
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沖縄県名護市字久志大川地内 |
米軍演習地内にある
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ダムは米軍演習地内にあり、一般人は立ち入れない。
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楠浦
(くすうら)
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熊本県天草市楠浦町方原 |
ダム湖は「映柑湖」
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この地域は蜜柑園が多い。ダムも天草地方のみかん園を中心とする農地の農業用水を補給する。
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