高知県にある鏡ダムに行くと、ダムサイトの直下土佐鏡湖公園内に「俳句の道」の碑が建っている。平成七年三月に鏡村教育委員会が建立したもので、五つの句が刻まれている。
俳句の道
月冴ゆる湖畦除夜の鐘を撞く (杉本久治) 鴨奇折にふれ聞く未明ダム (高橋暁生) 人の魔を映すダム湖牡丹雪 (竹内和子) 半月の湖の静寂鴨の鳴く (大崎美千代) 見え隠れして平家滝紅葉濃し (伊藤 規)
川田朴子 選 川ア和海 書
俳句のみちづくり事業 平成七年三月吉日 鏡村教育委員会建立
これ等五句にある鴨などの季語は全て冬の季語で、冬の訪れた鏡ダムの静寂さを詠んでいる。
高知県営鏡ダムは、鏡川の高知市鏡大利地点に昭和41年に竣工した。型式は重力式コンクリートダムで、堤高47.0m、堤頂長150.0m、堤体積72千m3、総貯水容量9380千m3、有効貯水容量8360千m3となっている。その目的は、治水、不特定用水、上水道、工業用水、発電と5つの重要な役割を持っている。
[追記] この記事を公開したところ、四国在住のしょさん様から、鏡ダムには他にも句碑があるとの指摘を頂いた。そしてわざわざ鏡ダムに行って句碑の写真を撮ってきてくれた。合計4つの句碑があったので、上に掲載した以外のものの写真を以下に掲載します。全てしょさん様の撮影です。(H27.5.20、Jny記)
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