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ダムはその目的に治水、利水の役割を持っている。当然のことながら、これまで人々に安全、安心、安らぎを与える用強美が備わったダム施工が行われてきた。 ダムをその材料で分けると大きく二つに分けられる。まずは土や岩石で造られるフィルダム。これはさらに主に土で盛って造られるアースダムと岩石で造られるロックフィルダムとに分けられる。また、コンクリートで造られるダムとしては、重力式コンクリートダム、アーチダム、重力式アーチダム、中空重力式ダム、バットレスダムなどがあり、以上の型式のダムがほとんどを占める。これらの人工のダムには必ず用強美が備わっている。河川という自然物のなかに造られるのが一般的であり、築造されたばかりのダムは、最初周囲の景観に違和感を与えることもあるが、時が経つにつれてダムの人工美とその周囲の自然美が次第に融け合って、ダム湖は美しく輝き出す。そのダム湖景観、水環境づくりについて追ってみたい。
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