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ダムの書誌あれこれ(94)
〜九頭竜川水系真名川 笹生川ダム・雲川ダム〜

 これは、「月刊ダム日本」に掲載された記事を一部修正して転載したものです。著者は、古賀邦雄氏(水・河川・湖沼関係文献研究会)です。

◆ 1. 真名川総合開発について

 福井県内を流れる九頭竜川は、岐阜県境油坂峠にその源を発し、真名川、日野川、足羽川など145河川を合流し、 日本海に注ぐ。 その流域面積は2,930km2、 幹川流路延長116qである。
 真名川は九頭竜川の重要な支流の一つで、大野市南部の越美山地の北面の水を集め、上流端は大野市西谷上秋生で、小沢川、雲川、堂動川、内川、清滝川などを併合し、大野盆地を流れ下り、大野市土布子において九頭竜川に合流する流路延長45.5qの河川である。笹生川と雲川の合流地点から下流を真名川と呼ぶこともある。

 福井県は昭和20年7月の福井大空襲、昭和23年6月の福井大地震、そして同年7月の九頭竜川の大水害と短い間に3度の壊滅的な被害を受けた。これらの被害からの復興のためにも、治水、利水を目的とした真名川総合開発は必然性を持っていたといえる。


『真名川総合開発』
 福井県の復興のために、真名川の総合開発は必要だとして、小幡治和福井知事(任期昭和22年4月〜30年2月)は、福井県電気局編・発行『真名川総合開発』(昭和35年)で、「創業の想い出」として、次のように述べている。
「○治水
 大九頭竜の流水は洋々として流れています。古、継体天皇はこの河の支流を改修して福井の邑をつくり、近くは明治の御代、杉田鶉山翁はこの河の大改修を断行して坂井郡の沃野をつくりました。爾来数十年、風吹けば川は溢れ、雨降れば堤は潰え、その都度の局部復旧は行われましたが大改修に至らず、遂にかの大地震直後における大決壊は、福井市、足羽、吉田、坂井三郡の大半を水の下にしてしまったのであります。
 私は復興既に成った大福井市の街並みを、また坂井郡一帯の稲穂豊かなるを眺めたとき、一つこの大九頭竜の根源に遡って之を迎え、百年の安泰を勝ち取らねばならぬと淡々と思いました。それにはダムを造ることであります。大九頭竜の最上流に一大湖水をつくって、水をそこに喰いとめてしまう外に道はありません。之即ち治水です。
 ○利水
 そうすればそれが他面には用水になります。一大用水池が出来上がる勘定であります。私は知事公選第一回の公約に農地乾田化政策を提唱致しました。農地乾田化という言葉は私がその時発明した言葉でありますが、それが今は農林省の政策の言葉となっております。爾来数年、乾田化の実は着々と上がってきましたが、それには根本的に排水と用水の二大系統の大土地改良事業の断行が肝要であります。越前平野を貫いて流れるこの大九頭竜こそ、越前五万農民の生命の水であります。何千万立方米もの池をつくって貯めるのであります。即ちダムの建設であり、之即ち利水というものであります。
 ○発電
 福井県は嶺南地方の一部を除き北陸電力の管下に在るわけでありますが、北陸三県の中で一番ビリ、県全体で北陸電力総量の16パーセントしか使っておりません。否使わせてくれないのです。福井県では何を計画しても「電気がありません」で凡てが今迄頓挫してきた苦い経験を私も県下産業人と共に何度も味わわされて来たのであります。
 産業の多角経営をするのに、只電力が無いだけで福井県が取り残されておるのなら、自分の県で自分の電気をつくる以外に道は無いと思いました。私はダムと電気を結びつけたのです。」

◆ 2. 真名川総合開発計画の内容

 昭和25年6月に「国土総合開発法」が施行され、それに伴い福井県においても九頭竜川流域の開発が計画された。昭和26年大野市で九頭竜川と合流する真名川で「真名川総合開発事業」が着手。真名川本川に治水、利水を目的とする笹生川ダム、その支川の雲川に砂防と発電を目的とする雲川ダムが計画された。笹生川ダムは昭和25年から建設が開始され、昭和32年雲川ダムと同時に完成した。

(1) 治水計画
 真名川洪水調節改修計画洪水量1,200m3/sに対し、 330m3/s、 九頭竜川洪水調節改修計画洪水量4,170m3/sに対し、 200m3/sを調節し、雲川においては、上流の山地の流出土砂が累積して、谷を埋め、既設砂防ダムはいずれも飽和状態にあるため、年間平均流出土砂約13万m3を対象として、砂防ダムを造り、10ヵ年間の流出土砂量130万9,000m3を貯砂して、下流の土砂流失による被害を軽減し、合わせて堰止められた水を発電に利用する。なお、現在ではほぼ満杯の土砂が堆積している。

(2) 農業用水補給計画
 笹生川ダムより、真名川沿川農地受益面積2,047ha、九頭竜川下流沿岸農地受益面積10,542ha、合計12,589haへ用水2,550万m3をもって補給する。これによって真名川沿川地区の干害を除去するとともに、九頭竜川下流沿岸地区における約10,000haの乾田化に起因する灌漑用水の絶対不足を補給するものである。

(3) 発電計画
 笹生川水路は、笹生川ダムよる有効容量4,870万m3を利用して、下流既設発電所の不足水量の補給と、 最大年間3,300万m3の下流灌漑用水の補給を行うとともに、新たに発電するものであり、雲川水路は砂防ダムを利用し、延長約5qの隧道により中島発電所に導水し、発電後はこの全量を放水路により五条方発電所取水ダムの湛水池に放流するものである。

◆ 3. 真名川総合開発事業の経過

 真名川総合開発事業の経過について、前掲書『真名川総合開発』 により、 次のように追ってみた。

昭和25年6月福井県は、真名川総合開発の計画策定を進める。
  26年9月笹生川ダムの地形測量、地質調査を実施。
  27年2月水没予定地の上秋生、下秋生、小沢三地区では、区民総会を開催。
    3月真名川総合開発調査事務所を開設、本格的な調査を開始する。
    4月知事、現地を視察、水没予定地区民と懇談会を開催。
     県は、水没移転地として、大野郡の木ノ本原開拓地を採りあげ、調査を実施。
    6月水没者、『笹生川ダム建設による移転対策協議会』を結成する。
    10月水没者の受け入れ対策として、「大野郡木ノ本原総合開拓協議会」の設置。
    12月水没者より県に対し、6項目の陳情書が提出される。
  28年3月水没者より県に対し、31項目の陳情書が提出される。
    5月西谷村中島に「真名川開発建設事務所」が設置される。
    8月日本共産党工作隊員3名、水没地区に入り、開発事業反対の宣伝ビラを各戸に配布した。
     地元総会において、住宅等建物を除き物件調査を容認した。
    9月移転地、木の本原開拓地の土地価格(県が地主よりの買い上げ価格)が決定。
     県は移住地後の営農計画を各地区に説明する。
     日本共産党工作隊員は、 新聞「真名川ニュース」 を水没各地区に配布。
  29年2月第一回真名川総合開発補償委員会を開催する。
    4月中島地区では、区民総会を開き補償対策協議会を結成した。
     水没予定地内における「河川予定地制限令」の適用が告示された。
     補償項目並びに補償単価算出基準を地元に提示。
    11月雲川ダム仮締切及び仮排水路完成し、通水を行った。
    12月土地収用法による事業認定が告示された。
  30年1月補償基準妥結調印。
    3月西谷村漁業組合と漁業補償妥結調印。
    5月学校、農協など公共補償妥結調印。
    6月雲川ダム関係、巣原、温見地区との補償問題妥結し、着工承諾書を受領。
    9月笹生川ダム仮排水路完成、通水を行った。
     建設省河川局長より、補償基準書承認通知さる。
    10月雲川ダム定礎式
     真名川総合開発の起工式
  31年2月中島発電所建設工事に着手。
    4月笹生川ダムコンクリート打設開始
     笹生川ダム定礎式
    5月上秋生地区水没記念碑入魂式
    12月雲川ダム湛水開始
  32年2月九頭竜下流三漁協と河川汚濁による補償妥結調印
    7月笹生川ダム湛水開始
    8月中島発電所竣工式
    11月真名川総合開発建設工事竣工式

◆ 4. 笹生川ダムの建設

 笹生川ダムは、洪水調節不特定用水・上水道・発電をもった多目的ダムで、真名川上流の福井県大野市本土に位置する。その諸元は、堤高76.0m、堤頂長209.80m、堤体積22.5万m3、流域面積70.7km2、 湛水面積234.0ha、 総貯水容量5,880.6万m3、 有効貯水容量5,222.4万m3、 型式は溢流型直線重力コンクリートダムである。発電所名は中島発電所、起業者は福井県、施工者は熊谷組、電気事業者は北陸電力であって、事業費は48.692億円を要した。
 主なる補償は、水没面積243ha、水没戸数110戸、漁業補償、学校などの公共補償であった。

 洪水調節計画は、ダムサイト地点の計画高水流量470m3/s(1/50年超過確率)の内330m3/sを調節するものであるが、ダム完成後数回計画高水流量を上廻る洪水が記録され、特に昭和40年9月の奥越豪雨では、これを大幅に上廻る1,002.3m3/sという想定以上の洪水が発生し、余水吐機能・ダム本体が重大な危機に直面した。
 よって、昭和47年度より昭和52年度まで、総事業費24億円にて、余水吐放流能力を増大させるため、ダム右岸側にトンネル余水吐を新設するとともに、通信設備、各種観測設備等の改良補填を併せて行い、現在のダム設計基準、管理施設基準に等に対応し、よりダムの安全管理を図るために堰堤改良事業を実施した。


 笹生川ダムの現在の目的は、次のとおりである。

(1) 洪水調節
 笹生川ダム地点における計画高水流量470m3/sのうち、 330m3/sの洪水調節を行い、下流の真名川・九頭竜川本川沿岸の洪水防除を図る。

(2) 不特定用水
 真名川及び九頭竜川沿岸の既得用水の補給など正常な河川の維持と増進を図る。
道用水として、 取水、 1.0m3/sを可能とする。
(3) 発電
 中島発電所において、笹生川ダム・雲川ダムの貯水最大16.0m3/s(常時7.59m3/s)を利用して、最大出力18,000kW(常時7,100kW)の発電を行う。
 なお、型式はダム水路式で、内径2.8m、導水路延長約5.0q、有効落差最大136.03m(常時115.98m)でもって、発電を行う。

(4) 水道用水
 福井市の水


◆ 5. 笹生川ダムの構造

 ダムの構造については次のようになっている。

(1) ダム形状は、上流側は基礎岩盤より堆砂面(標高485.0m)までは、20%勾配とし、それ以上は鉛直で下流側は75%勾配となっている。外力は横断方向だけでなく、縦断方向にも伝達されるものとし、試し荷重式解析法によって応力計算を行っている。 標高462.0m堤軸線より4.0mのところに、それぞれ堤軸線に平行に岩盤線に沿って下部監査廊および上部監査廊を設け、それらは互いに連絡している。

(2) この下部監査廊内より、深さ30mから50mのボーリング孔を1.5m間隔に削孔し、 グラウトして遮水壁を構成している。さらにこれより3.0m間隔にボーリングした排水孔よりの湧水や堤軸線より50pの所に各ブロックの継手毎に鉛直に設けられた排水孔より浸透水を集めて排除し、 揚圧力の減少を図っている。

(3) 左岸岩盤の状態を湛水後調査する目的でダム基礎岩盤調査のために掘削した調査横坑二坑を切り拡げて巻立した。下部調査坑は、標高462.0m、延長20.5m、 岩盤部分は4.4mで左岸排水廊に連絡している。また、上部調査坑は標高476.2m、 延長28.5m、岩盤部分は15.5mでこれも監査廊と連絡している。溢流部の7ブロックには、堆砂土砂の排出用として直径1.2mの排砂管を標高479.4mに埋設してあり、高圧スルースバルブ二門により操作する。この排砂管呑口には高さ6.0m、半径3.3mの半円型のトラシュラックを設けている。

(4) ダムのブロック割は横断方向には規則正しく15mとし、左岸側より第1ブロックとし、順次14ブロックまで分割した。縦断方向には堤軸線より28.8mと29.0mに相互に収縮継目を設けたが、特に第7ブロックの堤趾部においては、石灰岩層の処理により、堤体の畳築遅れるため、さらに縦断収縮継目を設け、水叩部との間に1ブロック増加した。
 この収縮継目には止水板として厚さ3oの銅板と、継目グラウトのためのパイプおよびグラウトストップ用の鉄板が挿入してある。ダムコンクリートの温度変化によっておこる膨張、収縮を小さくして、ダム表面または内部に生ずるひびわれを少なくするために、コンクリート打設リフト表面にパイプ冷却用の細いパイプをリフト毎に埋設し冷却を施した。

(5) 水叩部は当初設計に比べコンクリート面標高1.5m低く、延長も12m短くし標高455m、延長28mとした。これは当初計画によれば延長40m下流部約20mが、石灰岩の主脈の上にのることになり、基礎岩盤を出すことが困難であり、またたとえ基礎岩盤は出しても下流側締切を行ったとしても、下流からの浸透水が石灰岩層の空隙を通して多量に浸水してくることが考えられ、水替えが不可能となることが分かったためであり、また水たたき部の高さを下げて下流水深を深くし、射流がジャンプして常流に変る点を出来るだけ上流にもってきて、水たたき部を延長短縮したことにより、石灰岩層部の河床が洗掘されるのを防止した。

(6) 溢流頂の標高は523mで、この上に洪水調節用のローラゲート三門を設置した。貯水池の引出設備として、ダム左岸に接近して取水口を設けた。 その構造は内法巾6.0m、 延長21.1mのコンクリート造の搭で前面には灌漑用水の取水のために、水温が低下しないよう表面取水門扉をおき、常に水面下4m〜6mの表面取水するようにした。なお、その前面には芥除格子を設け、隧道入口には高圧制水門を設け最大毎秒14.63m3の水を取水することができる。 ピアの巾は2.0mで上流側ゲート操作用の床版となっており、下流側は床版橋となっている。第6ブロックの中央部には堤頂より上部監査廊までの間を上下するように、エレベータを設置してあり、堤体内部への連絡を容易にしている。ダムと左岸岩盤との取付部については、 特に標高525mのところに横坑を掘削し、その基礎より3.0m間隔に、また鏡面は放射状に削孔の上グラウトし、遮水壁を構成した。


◆ 6. 雲川ダムの建設

 雲川ダムは、流出土砂の阻止と発電を目的としたダムで、真名川支川雲川の福井県大野市巣原に位置する。
 雲川ダム建設の意義については、前掲書『真名川総合開発』に、次のように記されている。

 「雲川の上流は、 温見川、 熊河川に岐れ、 いずれも水源は福井県と岐阜県の県境に発し、この二つの川が大野市巣原地点で雲川となり、その長さは約9q小河川であるが、その流域は山容急峻であり、樹木は主として広葉樹から成り、林相不良地域であり、加えて水源地帯には焼畑跡が多く甚だしく荒廃している。このため梅雨期や融雪期には、年間の流砂量は多い。この流出量を阻止するためにダムを築造し、その天端の標高を笹生川ダムの満水位以上にすれば、雲川の流水も笹生川のそれと合わせて発電用水として利用することが可能であり、これによる発電量の増加は、昭和15年より27年までの過去12年間の測水記録によれば、笹生川のみによる発電量と比較して、 3,000万ないし4,000万kWの増加をみることが出来る。また、雲川よりの水路と、笹生川よりの水路とを発電所水槽で連結することにより、豊水の際、発電機の運転を休止した時には、雲川の取水を笹生川貯水池に導くことも可能となり、その貯水は渇水期の農業用水の補給に大きく貢献する。」

 雲川ダムの諸元は、堤高39.0m、堤頂長95.0m、 堤体積1.8万m3、 流域面積58.8km2、 湛水面積18ha、総貯水容量149万m3、有効貯水容量149万m3、型式は変半径アーチダムである。起業者は福井県、施工者は清水建設で、事業費は3.21億円を要した。

 雲川ダムにおける発電施設を見てみよう。

(1) 取水口
 取水口はダム右岸に設け、 幅2.5m、 高さ2mの門扉2門を備え、前面に芥除格子を設置している。 最大取水量は5.583m3/s、 常時使用水量は1.318m3/sであり、 これにより年間の発生電力は約3,600万kwhにのぼる。

(2) 沈砂池
 雲川ダムは、砂防兼用であり、湛水池の埋没を前提としているので、取水口の背後に沈砂池を設けている。沈砂池は、地点の地形上隧道式とし、幅6m、延長61mである。その排砂方式は、横取式とし、下流の左側壁に排砂ゲートを設け、 幅2m、 高さ2mより順次幅高さとも1.5mになる排砂路を経てダム下流に排砂するようにし、余水は側面溢流型の余水吐より排砂路を経て放出される。


(3) 導水路
 沈砂池の終端がそのまま隧道に連絡して、取水は延長5,608.64m(途中にサイホン137.5m、水路橋43m)を経て発電所水槽に導かれる。この隧道寸法は、勾配1,000分の1、幅2m、高さ2.372mの上半円形の馬蹄型である。

(4) 水槽
 雲川水槽の場合は、雲川よりの取水が直ちに発電所出力に影響しないので、流量調節の目的は考えなくてもよい。換言すれば、土砂を排除する機能だけを主目的として築造した。
 即ち、 雲川水路の終端に幅4.5m、 高さ2.95m乃至3.6m、 延長17mの馬蹄型隧道式の側面溢流型水槽を設けた。敷勾配は12分の1である。この水槽により、最終的に土砂を排除された取水は、芥除格子を経て、笹生川隧道の調圧水槽内に落下流入する。

◆ 7. 雲川ダムの構造

 雲川ダムの構造について、次のように追ってみる。

(1) 雲川ダムの形状は、アーチ中央部において上流側は20%勾配とし、 下流側は標高505.5mまでは20%勾配、それ以上を鉛直とした。外力は横断方向だけでなく縦断方向にも伝達されるものとして、試し荷重式解析法によって応力計算を行った。

(2) 基礎掘削完了後、直ちに岩盤の節理を固め一体化するために、コンソリデーショングラウチングとして、 深さ7.5m〜15mのボーリング孔を削孔の上グラウトした。コンクリート畳築後は、 深さ7.5m〜50mのボーリング孔を約1.5m間隔に削孔の上グラウトして遮水壁を構成した。

(3) ダムのブロック割は、中央部で規則正しく4.5mとし、 非溢流部の両袖部は構造物の関係で不規則になっている。伸縮接手は米国開拓局のものにならい、高さ0.15m、底幅0.75m、上幅0.15mの凸凹のキイをかみ合わせ、ダムコンクリートを人工冷却させた後継目グラウトを施工した。なお、継目上流部には止水板として厚さ2o、 幅300oの銅板と、 継目グラウトを施工するためのグラウトパイプ及びグラウトストップ用の鉄板を付設し、これらの間に4吋の排水孔を設けた。


(4) ダムコンクリートの温度変化によっておこる膨張、収縮を小さくして、ダム表面または内部に生ずるひびわれを少なくするために、コンクリート打設リフト表面にパイプ冷却用の細いパイプをリフト毎に埋設し冷却を施した。

(5) 洪水放流計画については、当初は左右両岸に設けた排砂兼用洪水吐き水門により流水を流出させる計画であったが、種々検討の結果、左岸余水吐を取りやめ、 右岸余水吐 (高さ7.0m、幅6.5mのローラゲート一門を設置)と堤体中央部の固定溢流堰(幅5m、5径間の固定堰である)とで洪水量を放流させるよう変更のうえ施工した。

(6) 調節池の引出設備として、ダム右岸に取水口を設けた。その構造は、内法6.0m、延長8.522mのコンクリート造で、 取水門扉を設け最大毎秒5.583m3の水を取水することができる。ピア幅は2mでその上部にはゲート操作用に必要な床板橋を架設している。

◆ 8. 真名川総合開発の回顧

 昭和25年の計画から昭和32年の完成まで、福井県復興に伴う大事業であった真名川総合開発については、様々な関係機関が関わってきている。その関係者の回顧録をすこし挙げてみることとしたい。

(1) 北 栄造・福井県知事
 戦後の疲弊した我が国にとって、河の水は最も恵まれた天然資源の一つであって、その開発は我が国経済再建のための最も緊要なことであります。わが福井県におきましても、この事業の重要性を強く認識して、昭和二十八年より九頭竜川総合開発の一環として真名川開発に着手し、河水統制による流域の保全及び災害の減少を図り、河水を有効に利用して灌漑補給や発電を目的として、強力にこの事業を進捗したのであります。関係各位のご努力が立派に実を結び、七十五万県民待望の真名川総合開発事業が完成し、福井県百年の大計に輝かしい曙光を見出したことは誠にご同慶に堪えません。
 この空前の大工事完成の機会に、本工事の為尊い犠牲となられた二十三柱の霊に心から報恩の誠を捧げ、霊安らかれとご冥福をお祈り申し上げると共に、公共の福祉の為自ら祖先伝来の輝かしい故郷を湖底に沈めて去り行かれた地元の方々のご協力を末永く伝え、今後のご繁栄を念願して已まない次第であります。

(2) 佐藤栄作・大蔵大臣
 真名川の多目的ダム建設は、私の建設大臣就任中特に力を入れ、総合開発事業予算を飛躍的に発展せしめた昭和二十八年度新規事業として、福井県の分も之を予算化したものであり、私としては思い出深いものであります。この新しいダム及び発電事業が、必ずや福井県将来の発展に大きな力を発揮することと思っております。

(3) 羽根盛一・前福井県知事
 予算の面では、県の税金は殆ど使わずに、起債と国庫の補助金に依存したものであるだけに、対中央折衝が問題であり、県選出の国会議員の皆さんを始めとして、県会議員、県職員その他県民一体となってのご協力を得ました賜であります。また、建設技術の面では、内海博士その他専門の家のご指導をいただき、特に井上所長以下現場職員の並々ならぬご尽力に依るものであります。県民の皆さんに感謝しつつ、この事業の成果が永く福井県に貢献することを祈念してやまないものであります。

(4) 寺田儀一・元水没補償斡旋委員
 当時全国各県においてトップを切って補償問題解決を見て、建設省からも好感を持たれる結果となったのであるが、今このことを回顧するとき、実に感慨無量である。解決最終の日、繊維会館を会場として、朝七時地元民と私達が入ったままで昼食もとらず夕食も忘れて地元民が色々最後相談され、私達も別室で何れも同様成り行きを案じて黙して語らず実に悲壮な話し合いが続けられ、午後十一時過ぎに遂に忍びがたきを忍んで地元代表は無条件委任を了承されて七十五万人県民のためとして調印を承諾されたのである。斯うして互いに涙のなかに固い握手をかわした思いは私の終生の想い出である。やがて県庁知事室で、私共立ち合いで小幡知事と地元代表との間に正式調印をされて、遂に難航に難航した大問題が解決をみたのである。

(5) 山崎 泉・元大豊建設真名川作業所長
 私共の苦しみの最たるものは、雪と水であった。工事中のふた冬は十年振りの大雪で、北陸の雪は今業者である身にとって、直ちに利害を左右する悪魔の爪跡の如く思われる降雪であった。
 昭和三十一年一月下旬、全工区中雪による第一号の事故を第四横坑で出した。雪泡突風によるコンプレッサーの破壊である。この一撃により雪の力の偉大さを痛感し、唯奇蹟的に人命に異状がなくて不幸中の幸いであった。春風を楽しむ前に、谷間の積雪は雪崩という暴力と化し、再び四号横坑を襲撃しては100馬力の機械を完全破壊し、 五号横坑には長さ300m、 幅50mに亘る大雪崩となって労務宿舎を驚かし、夜半労務者をほかへ分宿させ、労務者には直接被害は生じなかった。
 湧水は隧道にはつきものとは言え、雲川七号隧道貫通点の湧水は時期的に最も痛い、量的に見て絶対に異状なものであった。即ち通水期日を三ヵ月後にした九月下旬、七号隧道の発破にて、この湧水に遭遇したのも皮肉であった。坑内は濁流となり、坑内埋没土砂の搬出を繰り返して湧水量の減水を待つこと月余、自然減水の望みも持てず、検討せる路線変更も種々の理由より不可能となり、湧水箇所の強行突破を決定し、湧水量を見ては山を降りる斧指の手当に苦労しつつも一応作業に成功し、見通しも明るく、最後の突貫工中十二月八日よりの降雪は、一刻もやむことなく十二月二十六日まで降り続き、この冬の猛攻撃には生理的圧迫を感ずるほどで、一日の大半は除雪に過ぎ遅々として延びず、通水態勢に持ち込むことが精いっぱいであった。
 この七号の異状湧水は遂に水を殺すことが出来ず、湧水部にパイプを挿入し放流中であり、将来も隧道が健在なる限り流出し出力増強にいくらかでも役立つこととなると思う。雪と水にて苦労せるほんの根幹の一部であるが、苦しみが多かっただけに、雲川水路に対する私の愛着も深いものがある。

◆ 9. おわりに

 このように、真名川総合開発事業の完成まで、知事等を始め、予算の獲得、ダム計画、補償交渉、ダム工事等それぞれの関係者は苦労の連続であった。その完成までの原動力の根幹を流れている思想は、福井県における大空襲、大地震、大水害からの復興を福井県民が心より真摯に受け止め、願ったからである。

 おわりに、 服部勇次著 『ダムと水の歌102曲集』(服部勇次音楽研究所・昭和62年)より、服部勇次作詞・作曲「笹生川ダムの歌」を掲げる。

 1. 緑の山々 重なって
   光る堰堤 朝日受け
   流れる水は 堂々と
   田園都市に 流れ込む
   ああ笹生川ダムは われらのダム
 2. 若生子(わかご)秋生(あきう)の 盆歌は
   扇踊りの 品の良さ
   歌い伝えた 徳山も
   共に湖底に 沈みゆく
   ああ笹生川ダムに 歌は沈む
 3. 産業文化 発展し
   躍進めざす わが大野
   郷土芸能 数多く
   歌い伝えよう いつまでも
   ああ笹生川ダムに 歌は流る

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(2013年11月作成)
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  [テ] ダムの書誌あれこれ(10)〜柳瀬・新宮・富郷ダムと銅山川分水〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(11)〜福岡都市圏のダム(曲淵・牛頸・猪野・鳴淵)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(12)〜佐賀県のダム(北山・厳木・天山)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(13)〜筑後川水系の水資源開発ダム(江川・寺内・筑後大堰・山口調整池)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(14)〜大分県のダム(白水・耶馬渓・平成大堰・行入・野津・矢田)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(15)〜大井川水系のダム(井川・畑薙・長島)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(16)〜神奈川県のダム(相模・城山・三保・宮ケ瀬)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(17)〜香川県のダム(満濃池・豊稔池・田万・門入・吉田)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(18)〜兵庫県のダム(布引五本松・引原・安富・安室・長谷・生野・青野・三宝・大路・大日・牛内・成相・北富士)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(19)〜富山県のダム(室牧・久婦須川・熊野川・境川・利賀川・城端・上市川・上市川第二・布施川ダム・大谷・朝日小川)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(20)〜吉野川水系の水資源開発ダム(早明浦ダム、池田ダム、旧吉野川河口堰)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(21)〜島根県のダム(尾原・志津見・山佐・三瓶・八戸・浜田・御部・大長見・美田・銚子)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(22)〜山口県のダム(小瀬川・弥栄・菅野・屋代・中山川・末武川・島地川・川上・荒谷・一の坂・今富・阿武川)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(23)〜黒部川のダム(仙人谷・黒四・宇奈月)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(24)〜京都府のダム(大野・天ケ瀬・高山・日吉)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(25)〜石川県のダム(子浦川防災・手取川・小屋・八ケ川ダム・医王)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(26)〜奈良県のダム(猿谷・坂本・大迫・室生・布目・白川)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(27)〜天竜川のダム〔上〕(泰阜・平岡・佐久間)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(28)〜天竜川のダム〔下〕(美和・小渋・市の瀬・大泉砂防・横川・片桐・箕輪)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(29)〜千曲川のダム〔上〕(奈川渡・水殿・稲核・高瀬・七倉・大町)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(30)〜千曲川のダム〔下〕(奈良井・水上・小仁熊・北山・古谷・余地・金原・内村・豊丘)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(31)〜山梨県のダム(広瀬・荒川・大門・塩川・深城)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(32)〜三重県のダム(宮川・蓮・君ケ野・滝川・青蓮寺・比奈知・安濃・中里)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(33)〜庄川・常願寺川・小矢部川のダム(庄川合口・小牧・御母衣・有峰・刀利)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(34)〜愛媛県のダム(大谷池・黒瀬・台・石手川・鹿野川・野村)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(35)〜宮崎県のダム〔上〕(轟・上椎葉・一ツ瀬・杉安)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(36)〜宮崎県のダム〔下〕(川原・沖田・田代八重・瓜田・広渡・日南)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(37)〜高知県のダム〔上〕(永瀬、大森川、穴内川)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(38)〜高知県のダム〔下〕(鎌井谷、大渡、桐見、中筋川、坂本)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(39)〜青森県のダム〔上〕(目屋、久吉、早瀬野、二庄内)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(40)〜青森県のダム〔中〕(浅瀬石川、浪岡、小泊、下湯)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(41)〜青森県のダム〔下〕(浅虫、川内、天間、世増)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(42)〜山形県のダム〔上〕(白川、長井、前川)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(43)〜山形県のダム〔中〕(蔵王、寒河江、白水川、新鶴子、神室、田沢川)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(44)〜山形県のダム〔下〕(月光川、荒沢、月山、温海川、横川)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(45)〜千葉県のダム〔上〕(山倉、高滝、亀山)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(46)〜千葉県のダム〔中〕(片倉、郡、矢那川、保台、山内)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(47)〜千葉県のダム〔下〕(印旛沼開発、利根川河口堰、東金、長柄)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(48)〜ダムの事典、ダムの紀行〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(49)〜ダムの切手、ダムの話、緑のダム〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(50)〜ダムの景観〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(51)〜ダム湖の生態〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(52)〜ダムの堆砂〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(53)〜茨城県のダム(飯田・花貫・小山・緒川)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(54)〜矢作川のダム(矢作・雨山・木瀬)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(55)〜埼玉県荒川のダム (上)(二瀬・有間)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(56)〜埼玉県荒川のダム (下)(浦山・合角・滝沢)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(57)〜長崎県のダム (上)(本河内高部/低部・土師野尾・萱瀬再開発)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(58)〜長崎県のダム (下)(相当・川谷・下の原再開発)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(59)〜熊本県のダム (上)(竜門ダム)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(60)〜熊本県のダム (下)(石打・上津浦・緑川・市房)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(61)〜鬼怒川のダム (上)(五十里・川俣)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(62)〜鬼怒川のダム (下)(川治・鬼怒川上流ダム群連携・三河沢)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(63)〜揖斐川のダム (上)(川浦・川浦鞍部・上大須)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(64)〜揖斐川のダム (下)(横山・徳山)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(65)〜長野県・味噌川ダム 〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(66)〜飛騨川のダム〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(67)〜木曽川水系阿木川ダム〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(68)〜桃山発電所、読書第1発電所、賤母発電所、落合ダム、大井ダム、読書ダム〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(69)〜木曽川水系丸山ダム〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(70)〜牧尾ダムと愛知用水 (上)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(71)〜牧尾ダムと愛知用水 (中)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(72)〜牧尾ダムと愛知用水 (下)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(73)〜呑吐ダム・加古川大堰〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(74)〜一庫ダム〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(75)〜利根川水系神流川・下久保ダム、塩沢ダム〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(76)〜阿武隈川水系白石川・七ヶ宿ダム〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(77)〜利根川水系渡良瀬川・草木ダム〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(78)〜利根川最上流・矢木沢ダム〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(79)〜利根川水系楢俣川・奈良俣ダム〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(80)〜神流川発電所(南相木ダム・上野ダム)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(81)〜雄物川水系玉川ダム〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(82)〜北上川水系江合川鳴子ダム〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(83)〜北上川水系雫石川・御所ダム〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(84)〜北上川四十四田ダム〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(85)〜米代川水系森吉山ダム〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(86)〜阿賀野川水系大川ダム・大内ダム〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(87)〜東京都のダム(村山上貯水池・村山下貯水池・山口貯水池)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(88)〜東京都のダム(小河内ダム)〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(89)〜筑後川水系・藤波ダム〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(90)〜江の川土師ダム、太田川高瀬堰〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(91)〜遠賀川福智山ダム・遠賀川河口堰〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(92)〜江の川水系馬洗川支川上下川 灰塚ダム〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(93)〜九頭竜川 九頭竜ダム〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(95)〜九頭竜川水系真名川・真名川ダム〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(96)〜ダムマニアの撮った写真集〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(97)〜吉井川水系苫田ダム〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(98)〜旭川水系旭川ダム〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(99)〜利根川水系薗原ダム〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(100)〜淀川水系琵琶湖支川野洲川ダム・青土ダム・姉川ダム〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(101)〜川内川・鶴田ダムとその再開発事業〜
  [テ] ダムの書誌あれこれ(102)〜筑後川・筑後大堰〜
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 (古賀 邦雄)
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