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ダムインタビュー(16)
石川順さんに聞く
「ふと閃いたのがダムだったんです。」

石川さんは、世界でもおそらく初めてだろうと言われるダムめぐりDVDのプロデューサー。実は、すでにご紹介した「ダム写真集」よりも早く、カリスマダムマニアの萩原さんをプロデュースして、DVD「ザ・ダム」を作った人がこの石川さんである。映像、それも90分もある映画並みのDVD作品なので、果たして見たいという人がいるのか?という疑問が湧いただろうが、それを製作・販売しようとしたツワモノがこの方である。いったいどういう発想、観点から、ダム好きさん御用達のダムDVDを作ろうとしたのか、またこれまでのダム好きさんとの交流などについてお話を伺ってみたいと思う。

(インタビュー・編集・文:中野、写真:廣池)




そこで行ける!と確信したんです。


DVD「ザ・ダム」のチラシ

中野: まずは、DVD「ザ・ダム」について伺います。発売されたのが2006年5月ということですが、一体どういう経緯でこのようなダムめぐりのDVDを商品化することになったのですか?

石川: 弊社は、主に洋画作品を扱っていたのですが、その頃DVDの市場も、より細分化されはじめ、必然的に洋画作品の売上も確実に下がり始めていました。そこで会社的に、洋画以外のジャンルで何か新しい事を始めようと言う事になりました。そこで、個人的に、ふと閃いたのがダムだったんです。僕自身も温泉旅行の道中などで、ダムの看板を見つけると、なんとなく立ち寄っては、堤体の上から「高いなぁ…。」とか言って、眺めてはいたんです。改めて商売を意識して考えてみた時、当時既にブームだった廃墟に、凄く漠然とですが、共通項を感じまして、ひょっとするとビジネスになるのではと感じました。早速、ネットで“ダム”を検索してみたら、“ガンダム”ばっかりヒットして一瞬がっかりしたのですが(笑)、絞りこんでみると、なんと既に30個以上のダム専門サイトが存在してたんですよ。そこで行ける!と確信したんです。発売の一年以上前、2005年3月の事です。
先ずは、この方に相談せねばと

中野: 萩原さんは、もともとのお知り合いですか?それとも、ネットで見つけて面白いコンテンツを書いている人だなと思われたのですか?

石川: サイトを見て初めて知りました。数あるダムマニアのサイトの中で、一番データベースも充実していて、しかもユーモアを交えて、客観性のある、初心者にもわかりやすいレイアウトになっていたので、先ずはこの方に相談をせねばと思いました。


中野: ダムめぐりをするという人については、どう思われましたか?一般の人から見れば、それこそ無駄に大きなコンクリートの固まりだったり、ただ巨大な堰というものなのですが、そういう中に美しさも感じるというようなダム好きさんの気持ちに賛同できましたか?

石川: もちろん賛同できました。専門サイトをチェックしたり、萩原さんに実際にお会いしてお話しを聞かせて頂いたりして、目から鱗と言うか、霧が晴れたと言うか、今まで僕の中で漠然と存在していたダムが、突如意識の中にドカンと現れた感じです。同時に僕のような潜在的なダム好きが、世の中には沢山いるのではないか?とも思いました。やっぱり最大の魅力は巨大さだと思います。山影から、ぬぅっとコンクリートの塊が現れるシチュエーションが好きですね。
観光として成り立っている神社、仏閣、城、遺跡なんかも、歴史的背景以前にデカイとかカッコイイとか、見た目の直感的な魅力で、好いている人も多いと思うんですよ。無駄に大きな〜とか言っちゃダメですよ(笑)


妙な確信を持っていました。

中野: 「ザ・ダム」の販売を計画された当初はどのくらい売れるだろうという見通しでしたか?
まったく売れないと思ったなら商品化はされなかったはずですね。最初からどれくらいの勝算があったのか?また、どういう層にどうやって宣伝をしていけば、売れると思ったのですか?

石川: 何せ会社的にも世間的にも前例が無い企画だったので、具体的な数字はなかなか読めませんでした。でも、とにかくキッカケさえあれば誰もが好きになる要素がダムにはあると思っていたので、実績とか類似品とかの所謂マーケティング的裏付けとは関係ない所で、妙な確信を持っていました。社内プレゼンには苦労しましたが…。宣伝は予算的にもあまり無かったので、口こみオンリーですね。この手の企画は無理やり宣伝したところで売れるものでも無いですし。


DVDの企画書
中野: 発売されてからの反響は、どうでしたか?発売当初からそれなりに手応えを感じたとか?

石川: 実は発売前から反響がありました。深夜ですがテレビ露出も発売前からでしたし、雑誌やネット媒体も反応は早かったです。僕自身もそうでしたが、前例のない題材だけに、一番にとりあげたいと思ったんだと思います。そういえば、ダムのイベント「ダム祭」も二つの会場から競うようにオファーが立て続けに来ました。もっと後になってからですが、劇場からの上映オファーも結構熱烈でしたよ。


中野: どういう人が購入されたんですか?

石川: ダムマニアの方以外では、意外にもアート系とか、新しいものに敏感な層の方が多く購入されたようです。あと僕みたいに、「そう言えば無意識にダムに行ってた。俺ダム好きかも」と言う潜在的なユーザーの方ですね。そう言えば、ダム管理所からも何件か購入方法の問合せを頂きました。普通にDVDショップで買えるんえすけどね…(笑)。本職の方はダムが身近なだけに、一般商流にダムDVDが流通する事が信じられなかったのかもしれません。


中野: 撮影は大変だったようですね。

石川: 確かに大変でしたね。色々ありまして、最終的には思いっきり自主制作な作品になりました。基本的には、僕と萩原さんと2人きりで、日の出から日の入りまで、群馬県のダムを一日で5カ所巡るという、“リアルダムめぐり”なロードムービーです。タイトルは「ザ・ダム」ですが、内容的には「ザ・ダムめぐり」かもしれません…。

何か違うものに見えましたね。

中野: その時、ダムをご覧になってどのように感じられましたか?

石川: 意識してダムを見るのは、初めてだったので、いままでと何か違うものに見えましたね。あと、撮影が早朝からだったので、僕ら以外は誰もいない、朝靄に佇む藤原ダムを見た瞬間は、かなり興奮しました。大げさに言うと、地球に似た別の惑星に着いちゃったみたいな。大自然の中に巨大なコンクリートが無機質に唐突に存在するのって、SF的な想像力を掻き立てられます。宇宙人が作った謎の巨大遺跡みたいな。1日で5個のダムを回らなければいけないのに、1つ目の藤原ダムに、気づいたら4時間位いたのには、焦ったのと同時にダムって凄いんだなぁと思いました。あと各ダムでの萩原さんのレクチャーが、僕にとっては知らない事ばかりで、その知識には圧倒されました。あと藤原の副ダムの大きさにも軽い目まいを覚えました。“副”なのに巨大なので。


DVD「ザ・ダム」と「ザ・ダム放流」
偉業としか言いようが無いですよね。

中野: 次に、第二弾の「ザ・ダム放流」について伺います。こちらの作品は、もう一人のダム好きさん、灰エースさんの映像で構成されていると思いますが、こちらはどのようなきっかけと、経緯で作品化されていったのでしょうか?もともと灰エースさんはご存じでしたか?

石川: 灰エースさんも、サイトを見て初めて知りました。もちろん萩原さんからも、凄いペースでダムめぐりをしていて、更に放流動画も撮影している方がいると伺っていました。ダムにとって放流が最大の魅力って事は、誰もが周知の事実なので、ずっと気にはなっていました。少々ふざけた例えですが、ダムにとって放流は、グラビアアイドルにとっての水着姿みたいに、一般的には絶対的な魅力なのかなぁと思っていました。巨大なコンクリートから大量に噴き出る水って、人間が本能的なところで魅力を感じてしまうと思うんですよ。それにしても、灰エースさんの放流動画の数々は、偉業としか言いようが無いですよね。


中野: これらのDVDは、タモリ倶楽部など、いくつかのTV番組などでも紹介されたりしていますが、いまこういう趣味の世界の映像作品がブームなんでしょうか?

石川: 完全にブームだと思います。TVで特集番組も作られているし、ダム好きを公言している芸能人の方も、何人もいますしね。


中野: こうした趣味の世界のDVDでは、ダムのほかにどういうものがありますか?
人気のあるものは、どんなジャンルのものですか?

石川: 弊社タイトルで言うと、「団地日和」と「酷道(東日本編・西日本編)」があります。団地はノスタルジーを楽しみつつ、建造物としての魅力を新発見している内容です。酷道は“国道なのに酷い道”というキャッチコピーを聞けば、理解して頂けると思います。もちろん酷いというのはマニアにとっての褒め言葉です。他社さんですが工場のDVDも人気ですよね。


ノスタルジーの入り込む余地のない質感

中野: 以前、このインタビューでも登場しましたが、「BS熱中夜話」でマニアの話が出てきて、いろんなDVDがあることを知りました。「団地日和」もそのなかで確か見たことがあります。

石川: そうですね。以前はワンコーナーでキワモノ的な扱いが多かったのですが、今では専門番組も増えてますよね。完全にブーム真っ只中と言って良いのではないでしょうか。ダム、団地、工場、国道など何れも高度成長期の象徴みたいなところがあると思うんですよ。当時を知る年配の方は、ノスタルジーが先に来てしまったり、そもそも見慣れちゃってますが、当時を知らない若者は、客観的に純粋な構造物として自然に見れるから、色々新しい発見が出来るんじゃないですかね。そこにネットやデジカメの大普及で、新たなムーブメントとして確立していったのかなぁとか思います。そもそもダムはノスタルジーの入り込む余地のない質感がありますよね。そこが一番好きです。


中野: ご自身では、最初にダムを見に行ったのは、いつ頃、どこのダムですか?また、作品づくりで実際にダムめぐりをされて、どうお感じになりましたか?
ダムを見るのが面白いと感じるならば、どういう所が面白さになりますか?例えば、巨大さであるとか、放流の力強さであるとか。

石川: 記憶にある限りでは、15年くらい前に川治ダムとか四万ダムに立ち寄ってはいたようです。やっぱり温泉地ですね(笑)。何れも堤体の上からだったんで、その時もし下から見ていたら、ダムの概念が、そこから変わっていた可能性もありますが…。あと、予備知識なしで巨大なダムの堤体を“出くわし”で目撃したら最高に興奮したんだろうなぁと、今となっては叶わぬ夢をたまに考えたりします。奈良俣ダムとかに出くわしたら衝撃的だろうなぁ…とか。あと、撮影で行った矢木沢ダムのスキージャンプ放流は、本当にビックリしました。ありえないですよ、あの光景は。

寂しい感じのダムが好きです。

中野: たしかに普段は静かで動かないダムですが、放流というのは荒天の中、ダムががんばっている姿ですから、その激しさは凄いものがありますよね。これまで見た中で、いちばん印象に残っているダムはどこですか?お気に入りというか、お好きなダムというのはありますか?見て美しいと思うダムはとか、時々足を運ぶというくらいに、気に入っているダムはありますか?

石川: 撮影で行った中では藤原ダムですかね。他は二瀬ダムとか。個人的には寂しい感じのダムが好きです。あと、大津ダムも小ぶりでレトロで個性的な形だったので、凄く印象に残ってます。大きいばかりがダムじゃないんだなぁとも思いました。そんなに数多くはダムをめぐっているわけでは無いので、敢えて何度も行くダムは無いですね。どうせ行くなら行った事の無いダムですね。とは言っても相変わらずついでにダムめぐりな感じのライトユーザーですが。家族旅行ついでが多いのですが、三歳の息子と一歳の娘はダムに行くとかなり喜びますよ。特に息子が。嫁の反応はかなり微妙ですが…。ただ僕が好きな寂しい感じのダムだと特にですが、結構幼児には危険な場所も多いので、観光地として整備されたダムに行かざるをえないので、ちょっと残念ですね。豊念池ダムとかに家族で行ってみたいですね。その前に先ずは黒部かな。

藤原ダム(撮影:Dam master)

大津ダム(撮影:だい)
本当は皆ダムが気になっていたんだなぁと

中野: 2006年の夏(2006.8.1 高円寺円盤 2006.8.15 新宿ロフトプラスワン)に開催されたDVD「ザ・ダム」発売記念トークライブの「ダム祭」について伺います。
トークライブの会場では、たくさんのダム好きさんの、生の声が聞けたと思いますが、その中でもっとも強く感じたことは何ですか?
DVDの販促にはもちろん、新しい作品づくりのヒントにもなるだろう、こうした会場での生の声などもありましたか?

石川: 先ほどもお伝えしましたが、会場側からオファーが来たことに先ずびっくりしました。本当は皆ダムが気になっていたんだなぁと。僕も含めてですが。


中野: 何かその時気づかれたことは?

石川: 所謂ダムマニア以外の方が、数多く来場された事にもびっくりしました。アート系や新しもの好きの方がDVDを購入している事は把握していましたが、わざわざイベントに足を運んで頂けるのは驚きでした。



中野: 人数としてはイベントにどれくらい集まったのですか?

石川: ロフトプラスワンが130人位だったと思いますので、満員ですね。円盤も満員でした。

中野: それは萩原さんが出演されて…?

石川: 僕やゲストの方も出演されましたが、もちろん萩原さんが主役です。萩原さんの過剰なまでのダムプレゼンが圧巻でした。マニアの方は、「よくぞ言ってくれた!」的な反応で、初心者の方は半信半疑で聞きつつ、終演後にはすっかりダムにヤラれてる様子でした。自分がどうしようも無く好きな事を一生懸命語る姿は、そのテーマを知らなくても感動するんだなぁと。そんな感想も多く聞かれました。
中野: ダムをめぐる映像という意味では、つい最近もTVドラマ化されたのですが、映画「黒部の太陽」とかが有名ですが、工事そのものの記録としてもいろいろな資料映像が残っているそうです。そうした資料映像を使って何か考えられる作品というのは、ありませんか?

石川: 他社さんですが、佐久間ダムの建設記録DVDが発売されています。弊社的には、予定はないです。


中野: これからの企画でねらってみたいというものはありますか?

石川: 企業秘密なんでここでは言えないですが、ダムで考えれば、ハイビジョンで制作してみたいですね。ダムのスケール感は絶対にハイビジョンで生かされると思います。あと、海外のダムとか。何れも予算が許せばの話ですが…。

中野: ふと思ったんですけど、ダムと桜なんていうのは、どうですか?今の時期、桜がきれいですし、ダムサイトにはたくさんの桜が植えられているところもあってですね、そういうものも良いのではないかと…。

石川: う〜ん、やっぱりダム単体をちゃんと撮った方が良いと思いますよ。たぶん、ダムを見たいという人にとってはいくら桜がきれいでも、ダムだけの方が良いと思いますよ。


もしもダムが無かったら

中野: ダムを造る人は、ダムのことがより広く一般の人に伝わってくれることを望んでいますが、いま一つダムについて偏ったものの見方をする人も多く、一方的に反対を言う方もいて、なかなか情報発信が容易でないところがあります。そこで、何か映像でアピールできたらと思ってこういう質問をしてみたのですが。



石川: 悪いイメージはマスコミの影響が大きいと思います。僕自身あまり詳しくは無いので、確かな事は言えませんが、ダム湖に沈む村とかって、物語性が有るからテレビ向きと言うか、ある意味受けが良いんだと思います。治水、利水、発電などなど、ダム本来の目的なんかはテレビ的には特に盛り上がらないので当然とりあげないでしょうし。どんな物でも良い面悪い面があるわけで、総合的にメリットがあると考えて物事は進んでいくんだと思います。僕も含めて、マスコミに煽られて、ダムに対して正しいジャッジが出来てないのが最大の問題だと思います。って言うかジャッジする機会も一般の人には通常無いと思いますが…。僕自身、いま聞かれて初めて真剣に考えましたし。唯一の機会が、マスコミが煽る時だけなんだと思います。いまの日本だと蛇口をひねれば何時でも何処でも水が飲めるのが当たり前になってしまってるから、インフラ整備のありがたみが完全に薄れてしまっているんだと思います。実はその“薄れてしまっている”事こそがダムの恩恵なんじゃないかと。単純にダムの機能を具体的にアピールすれば、理解してもらえるんじゃないですかね。逆に「もしもダムが無かったら」とかの方が、感覚的に分かりやすいのかもしれませんが。DVD作品的には、そう言った問題とは別次元の所に居たいですね。ですので、敢えて映像でその辺をアピールしようとは思わないです。
中野: ダムの楽しさや良い面ももっと世の中に伝わって欲しいなというのがありますので、何か新しい企画があれば、今度はぜひハイビジョンで、ダムと桜なんかを…。(笑)
本日は貴重なお話をどうもありがとうございました。


(参考)石川順さんプロフィール

石川 順
映像プロデューサー
パンド梶Aアルバトロス鰍経て、現在はネクシード叶ァ作部に所属。

<主なDVDプロデュース作品>
2006年5月25日発売「ザ・ダム」
2007年4月6日発売「マスク☆ムスメ」
2008年3月7日発売「ザ・ダム 放流」
2008年3月7日発売「団地日和」
2008年12月10日発売「酷道 東日本編」
2008年12月10日発売「酷道 西日本編」

(2009年5月作成)
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