Tweet
[テーマページ目次]
[ダム便覧]
[Home]
ダムインタビュー(51)
安部塁さんに聞く
「新しい情報を得たらレポートにまとめてダム便覧に寄稿しています」
安部塁(あべるい)さんは、当協会が任命しているダムマイスターとして、その第一期から現在に至るまで活発に活動してい頂いている、よく知られたダム好きさんです。
当協会のホームページに、投稿写真803基2987枚、掲載記事は36件と、たくさん写真や寄稿文をお送り頂いております。ひたすらダム巡りをされながら、詳細な調査とユニークな視点からとりまとめたレポートは、大変貴重なもので、多くの読者を得ています。
今回はその安部さんに、ダム好きになった理由、「位置未確認ダムを探して」という一連のレポートを始められたきっかけなどを、ダム巡りの話題とともに伺いたいと思います。
(インタビュー・編集・文:中野、写真:廣池)
ダムに接する機会
中野:
安部さんが初めてダムをご覧になったのは、いつごろしょうか?
安部:
2000年頃です。以前から山菜やキノコが好きでよく山に出掛けていました。今もそうですが、山に入ると方向感覚が失われてしまいがちなので、安全のために「道路から3m以内」とか「あのダムが見える範囲」などとルールを決めていつも位置確認をしていました。
中野:
山菜採りに行って山で迷うと困るので、ダムを目標にされていたのですか。
安部:
自分の場合、採った山菜やキノコを食材として調理して…という話ではなく、この植物の名前は、「○○○」であるということを覚えることに興味を持っています。あえて自分で採取した山野草を食べる必要もないので、採取しないで写真に撮るだけです。デジタルカメラも普及し始めた頃でしたので、その中でダムも撮影対象となったのかもしれません。
ダム巡りを始めたきっかけはウルトラQ
中野:
それが、ダムを巡りのきっかけになっていくのでしょうか。
安部:
実は子供の頃から見に行ってみたいと思って探していたダムがあり、そのダムの実物を見てみたいと思ったのがダム巡りのきっかけです。それは、『ウルトラQ』というTV番組で、ダム湖に落ちた隕石の中から怪獣ガラモンが出現し、ダムを破壊して東京に向かう…というシーンで壊されたダムなんですが。実際にTVで見たのは、おそらく再々放送ぐらいの時期だったと思いますが、それがずっと印象に残っていました。
中野:
怪獣に破壊されたダムは、どこにあるのかと興味がわいたわけですね。
安部:
「撮影用に巨大なセットを作るはずはないので、モデルになったダムが国内に実在するはずだ」と、思っていたのです。今ではネットで検索すると、すぐに結果わかる時代になりましたが、当時はまだそのような環境ではありませんでした。確かストーリーの中では、「クマガヤダム」いう名前のダムでした。
ウルトラQに登場したダムは田瀬ダムか?
中野:
なるぼど、調べてもそのような名前のダムは日本にありませんね。
安部:
後に『ウルトラQ』がDVD化されて販売されたので、知人と「ガラモンが登場したダムはどこか?」と話していた時に「あれは田瀬ダムだよ」と言われたのがきっかけで、実際に見にいくことにしました。
田瀬ダム
中野:
その方は、よくわかりましたね。
安部:
彼は出身が岩手方面だったので「田瀬ダム」を知っていてそう言ったのだと思います。それが2002年の頃でした。
中野:
すると初めて見に行ったダムが田瀬ダムですか?
安部:
意識してダムを見に行ったのは初めてでした。怪獣に破壊されたダムは、忠実に再現された模型であるとしても、実写部分のモデルとして登場したダムがどこかに存在するということに強く惹かれるものがありました。当時は、今のようなCG技術はありませんから、ロケで撮影した画像と特撮を組み合わせて作品にしていたようです。
ダムについて詳しく調べるようになった
中野:
特撮のダムの模型は実物を忠実に再現しているのでしょうか。
安部:
田瀬ダムを見てみると、発電所の位置もほぼ合っているようです。しかし、よく見ると
ゲート
の数が違うし、どうやらモデルのダムではなかったのです。くやしいので、地図をたよりに近くのダムにも行ってみることにしました。当時はあまりダムの事を知らなったので、御所ダムを見た時も、どうして石積みで水が抜けないのか不思議な感じをもちました。そこから
ダムの種類
についても調べるようになりました。
湯田ダム、四十四田ダムなどもそのときに行きました。こうして何基かダムを見て廻ると、ダムが持っている魅力を感じるようになりました。それまでは、ダムというのは単に
水力発電
所の水を確保するために建設されたという程度の知識しかありませんでした。しかし、ダム巡りを重ねて、ダムに設置してある看板や標識、パンフレットなどを通して、ダムについてすこしずつ勉強し、理解できるようになったと思います。
中野:
続けてダムを見ていく中で、どんなことを考えるようになりましたか?
安部:
ダムにはいろいろな
型式
や目的があることを知り、驚きました。それまでは、発電所の一部分のような認識しか持っていませんでしたが、農業にも役立つし、水道水にもなります。またデザイン性にも優れた構造物だと思うようになりました。管理所等で頂いたパンフレットを見たり、展示されているパネル等でダムの構造のことを知ったり、役割を知ったりして、とても勉強になったと思います。
ガラモンが壊したのは須田貝ダムだった
須田貝ダム
中野:
最初は探していた目的のダムにはたどり着けなかったけれど、それがきっかになって次々にダムを見ていくようなったということですか?
安部:
そうですね。実は、「ガラモンが壊したダムはどこだ?」と、同じことを考えた人は何人もいるようです。実は、私が答えを出す前に他の方がネット上に正解を公表しています。それを見て、私の目的のダムは群馬県の「須田貝ダム」であることがわかりました。
ここでロケが行われたのは、昭和40年頃ですから、このダムが「楢俣ダム」と呼ばれていた頃だと思います。その後、新しく奈良俣ダムが出来たことで、楢俣を改名して須田貝ダムになったということです。
ダムカードの登場でダム巡りが楽しみに
中野:
ダム巡りの楽しみ方としては、他にどういうものがありますか?
安部:
ガラモンの謎が解けたところで興味を失いかけたのですが、ちょうどその時、
ダムカード
なるものが配布されるようになりました。ダムに行かないと手に入らないというところが面白そうなので、今度はこれをできる限り集めてみようと思いました。つまり、もっとダムに行こうと思ったのはダムカードの存在です。ダムに行けば行くほどカードが増えてくるというのが大きな楽しみになりました。
安部塁というハンドルネームについて
中野:
ところで「安部塁さん」というハンドルネームの由来を教えて頂けないでしょうか。こちらはダムと係わりがあるのでしょうか。
安部:
実は、柄にもなく昔からフランス文学が好きよく読んでいました。そんな関係で「塁」は「ルイ○世」のルイからつけました。「安部」は、東北地方、胆沢ダムあたりで勢力をもっていた蝦夷のリーダーに、阿弖流為(アテルイ)という人物がいたということを高橋克彦・小説「火怨」を読んだことで知りました。坂上田村麻呂ひきいる朝廷軍の逆襲に、命を捨てて蝦夷の未来を救ったアテルイは不屈のリーダー、英雄と言われていました。そういうことで何か格好の良い名前はないかと考えた時、思いつきました。このハンドルネームは、私のイメージで勝手につけたもので、漢字もあて字です。
中野:
全然想像がつきませんでした。他のダムマイスターの方々は、HPを立ち上げて発信しておられるようですが、ご自身はHPを持たない理由はあるのでしょうか。
安部:
私は、後発組なので、ダムに興味をもった時にはすでに皆さんはすごく凝ったHPを立ち上げておられたので、今更私のHPはなくてもいいかと思い、今に至ります。
ダムを見ること、ダムを撮ること
中野:
以前、だいさんにインタビューした時、ダムに行くほうが楽しいから、HPはやりません。むしろダム便覧が情報発信のためのツールになっていると話されていましたが、安部さんも、同じようにして記録写真や感想を残していこうと思われたのですか?
安部:
ダムに行き始めた頃は、HPのことはまったく考えていませんでした。写真もデジタルカメラが普及し始めていましたが、画質も100万画素程度のもので、少し値段の高いおもちゃみたいなものでした。今はすでに製造販売が中止されたAPS式のフィルムカメラが主流になりつつあった時期です。100万画素のものは、パソコンのディスプレイで見るだけであれば問題ありませんが、プリントアウトではフィルム式のカメラには太刀打ちできなかったのです。
第2回日本ダム協会写真コンテスト優秀賞
安部塁 「鳴子ダムの観光放流」
中野:
安部さんは当協会の写真コンテストの常連で、鳴子ダムで優秀賞、大門ダムが入選と2回にわたり受賞されておられますが、ダムの写真を撮るのに、狙いとしていることはどんなことですか?例えば時間とか、季節とかがありますか。
安部:
とくにそういったこだわりはなくて、あるダムのその時々の時間を切り取ることができるような写真を撮りたいと思っています。例えば、条件が悪い(曇りなど)のであれば、条件が悪かったことを残せるような画像にできればと思っています。普段は、だいたい1基あたり50枚くらい撮影します。
中野:
ダム写真の撮り方でお手本にしている方はいらっしゃいますか?
安部:
灰エース様と、けんさん様です。お二人ともお会いしたことはないのですが、参考にさせていただいています。とくに灰エース様の写真はダムに行く前に必ず参照しました。また、けんさん様は、広島の方でダムの他に鉄道などの分野にも詳しい方です。カメラの技術にも造詣が深い方です。
中野:
灰エースさんが撮影されたコスモスが咲いている「須田貝ダム」はウルトラQに出てくるダムと一緒ですね。また、けんさんの「温井ダム」の写真は2013年当協会発行の写真集「美しい日本のダム」の表紙になっていますね。
須田貝ダム(撮影:灰エース)
写真集「美しい日本のダム」
803ダム2987枚の投稿写真
中野:
現状では、ダム便覧への投稿写真が803ダム2987枚ですか、今までに何基行かれましたか?ダム巡りをする時にダム便覧は役に立っていますか?
安部:
行ったダムはだいたい900基くらいになっています。ダム便覧には、「めぐダム」(巡ったダム)を示す地図があって自分が投稿したダムが確認できて便利です。
注:「めぐダム」(巡ったダム) 「まだダム」(まだ巡っていないダム)がGoogle Map 上に表示される。
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/MPMeguMada.cgi?pa=AR
中野:
ダム巡りでは、月に何回、一日に何基くらい回られるのですか。
安部:
その月によって違いますが、平均すると月2〜3回で、一日5〜6基でしょうか。ダム巡りを始めて14年くらい経ちます。協会のダム便覧が出来たのが2002年6月ですから、ほぼ同じ歩みをしています。
ダムを見てストレス解消
中野:
ダムのどういうところが好きで、ポイントとしてよく見られますか。
安部:
基本的に大きな建造物なのでその大きな姿と、水の美しさでしょうか。ダムの放流などを見ていると、ストレス解消にもつながると思います。ホッとするひと時で1週間の疲れがとれるようです。
中野:
好きなダムを挙げるとしたら?
安部:
実は協会のホームページでやっている「ダム百選」には、どれがいいのかわからなくて、一度も投票したことがないのです。好きなタイプのダムということですが、大きな堤体で川の本線を止めているような池田ダム、玉淀ダムのようなダムが好きです。また、絶対に行きたくないダムというのもあります。和歌山県に新池という
アースダム
が2つあります。いずれも現役の農業用ダムですが、1つは道もなくて怖くて二度と行きたくないダムです。
レポートは忘れないうちにまとめる
中野:
たくさんレポートも書かれておられますが、文章は書き慣れておられるのですか?
安部:
文章は、「書く」よりも「読む」場合の方が多いと思います。ネット全盛の時代にはなりましたが、新聞には毎日目を通します。ダム便覧のレポートは、ダムに関して気になったことを少しずつまとめているうちに溜まったものです。
中野:
ダムのレポートは写真も文章も大切ですが、どのように取材されておられるのですか?
安部:
ともかく忘れないうちに書くということです。現場では、数字的なものくらいしかメモはとりませんが、ダム便覧の「このごろ」に寄稿するような短編のものは、だいたいは行った翌日には書いてしまいます。
注:安部塁さんが寄稿したダム便覧の記事
「このごろ」
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binran/DMKTMokuji.cgi?b3=024&sy=k
「テーマページ」
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binran/DMKTMokuji.cgi?b3=024&sy=t
中野:
「このごろ」に、投稿された「
郵便消印に描かれたダム
」の記事がありますが、あれはどういうきっかけだったのですか。
安部:
郵便局では地元の名産品などをスタンプに刻みこんで、希望者に発送するサービスがあるということで、調べてみたら、切手や風景印のマニアの方がデザインに関係なく集めておられるそうですが、その中にダムもありました。発見したものでは「日吉ダム」「鳴子ダム」「小河内ダム」などがありました。まだ見つけていないものもたくさんありそうです。
大きな目的は、位置未確認ダムを探すこと
中野:
ダム便覧の「テーマページ」に「位置未確認ダムを探して」というレポートを継続して出して頂いておりますが、これはどういうきっかけで始められたのでしょうか?
安部:
小さな溜池のようなものは、ダムであっても位置が不明なものが相当にありました。やはりダムの位置が不明であるというのは、気になるところであり、実際どうなっているのかを知りたいという好奇心がきっかけです。
中野:
最初に探索されたのは「岩坂池」でしょうか?
安部:
そうですね。「岩坂池」を探していた時は、地元の方から話を伺いました。そのことを以前、ダム愛好家の夜雀さんに話した時に、ダムを見て、新しい情報を得たらレポートにまとめてダム便覧に寄稿するようにという強い勧めというか、ご下命もあったので、それ以降、なるべく寄稿させて頂くようにしています。
中野:
位置未確認ダムは、その後、次々に探索されておられますが、どのようにしていますか?一度で見つかるものでしょうか?何度も行ってようやく見つけたというのもありますか?
安部:
一度で判明したのは、「寺谷池」のケースくらいです。通常は、複数回現地に行きます。とても効率が悪いです。最初の頃は、地図にある複数の候補地に行って見るという方法でしたが、最近は地形図などを参考にしています。結局、地元の方に聞いてみるのが一番早い方法です。しかし、このような
アースダム
がある場所は、ほとんど過疎化が進んでいてまずは話を聞く「地元の方」を探すのがとても困難な状況です。
中野:
位置未確認ダムは京都とか大阪とか地域が偏っているように思えるのですが。
安部:
ほとんどが農業用の溜池、
アースダム
ですが東日本は確認済みが多い感じで、西日本ではもともとの母数が多いみたいで未確認のものが多いようです。
ダムのことをもっと知ってもらいたいから応募したダムマイスター
中野:
写真もレポートもたくさん投稿いただき、当協会のダムマイスターとして第一期からご活躍されておられる訳ですが、この制度に応募してみようと思われたのは、どういう理由でしょうか?
安部:
ダムをもっと世間一般の人に知ってもらいたいと思ったからです。去年、夕張シューパロダムに行った時に、施工会社の方から、学校でお父さんは悪い仕事をしていると聞かされ、お嬢さんが悲しい思いをしたという話があり、ダムを悪者だと教える先生がいることに驚きました。
中野:
ダム反対を唱える方の中には、ダムの役割をよく知らずに反対する一方的な意見も見られるように思います。ダムマイスターの方からも、実態に即した情報発信をして頂ければと期待しております。
安部:
関西では一時、洪水が起きるのもダムが放流するせいだとする声もあったようですが、夜雀さんなどの精力的な情報発信などもありましたし、最近ではメディアもだいぶ変わってきたようにも感じます。自分の行動を通じて、多くの日本人がダムに抱いている誤解…例えば、税金のムダ遣い、環境破壊、自然破壊、無用の長物等といった偏った思い込みによる批判を少しでも解消できればと思います。
ダムマイスターとして今後やってみたいこと
中野:
日本ダムアワードもそうですが、ダムマニアの方が盛り上げて、発信してくださるととても影響があります。ダムマイスターとして活動されている、他のダムマニアの方のことはどのように意識されていますか? また今後やってみたいことなどがあれば教えてください。
注:日本ダムアワード
萩原雅紀さんの企画で2013年末にお台場で開催された「ダムナイト〜日本ダムアワード2013〜」で、その年活躍したダムの中から「放流賞」、「イベント賞」、「低水管理賞」、「洪水調節賞」の各賞が選ばれ、さらにもっとも印象的な活躍をした「ダム大賞」が選ばれた。ダム大賞の栄誉に輝いた日吉ダムにはトロフィーが贈られた。
日本ダムアワード2013で日吉ダムにトロフィー
安部:
そういうことで、特別な意識を持ったことはありませんが、だいさんにはダムの訪問数で負けないように、また目標とするなら安河内さんのような精力的な人になれればと思っています。
具体的なダムについていえば八ッ場ダムや南摩ダムは建設がこれからですので、現実にどのように施工されていくのかに興味があります。例えば、一つのダムを着工から竣工まで定点観測みたいなことができればすばらしいと思っています。残念ながら、今は新規に着工されるダムは少ないのが悩ましいところです。
ダムの将来について
中野:
おっしゃるように我が国では、今はダムの新規事業がほとんどありません。こうした現状をどのようにお考えでしょうか?
安部:
特に昨年の京都豪雨に際しては、大戸川ダムが完成していたら、被災者がもう少し減っていたはずだと思っています。たぶん、関西では多くのダム愛好家の方がそう感じたはずです。計画があっても何らかの問題があり、検証の対象となっているダムについては、本当に早く着工しなくても大丈夫なのかと心配です。
中野:
将来の日本のダムについて、こうあって欲しいという方向性がありますか?
安部:
関係者以外立ち入り禁止になっているダムがよくありますが、私見としてはもっと広く、一般に開放して欲しいと思っています。さらに営利的なことも、もっと行ってよいのではないかと思います。例えば、有料展望台、キャラクターグッズの販売等です。宮ヶ瀬ダムでは、堤体内のエレベータは無料ですが、景色を見ながらダムを上れる
インクライン
は有料です。お金を払ってインクラインに乗る人はたくさんいます。宮ヶ瀬ダムは、周辺地域も含めて年間100万人もの観光客が訪れているそうです。それも一つのヒントになるのではないでしょうか。
中野:
本当に、ダムに人が沢山くるようにしたいですね。
安部:
実際にダムに行けば、その大きさが実感できますし、ダムの働きについての理解も深まります。ダムに行かずして「ダムはムダ」とか言ってもらいたくないですね。
中野:
これからも、ダムを紹介するような場が増えると良いですね。そういう意味では、ダムマニアの方や、ダムマイスターさんの活動がもっと活発になると良いですね。
安部:
そういう機会が増えてくれれば、ぜひ参加したいと思います。自分ではもっといろいろな方と協力して、少しでもダムを知ってもらえるような機会を増やせればと思っています。
中野:
これからもダムをますますいろんな方向で広めていって欲しいですね。
本日は、楽しいお話を有り難うございました。
(参考) 安部 塁(あべ るい)さん プロフィール
2002年頃/ウルトラQで見たダムを探して、ダム巡りを始める。
2005年/ダム協会写真コンテスト優秀賞受賞。
2009年/岩坂池(当時位置未確認ダム)について調査結果を公表し反響を得る。以後15基以上の位置未確認ダムに関するレポートを発表。
2010年/ダムマイスター就任、以来第3期まで継続。
2014年/800基以上のダムを踏破。次は、大台1000基を目指す。
(2014年9月作成)
ご意見、ご感想、情報提供などがございましたら、 までお願いします。
【 関連する 「このごろ」「テーマページ」】
(ダムインタビュー)
[テ]
ダムインタビュー(1)萩原雅紀さんに聞く「宮ヶ瀬ダムのインパクトがすべての始まり」
[テ]
ダムインタビュー(2)宮島咲さんに聞く「ダム好き仲間とOFF会に行くのが楽しい」
[テ]
ダムインタビュー(4)川崎秀明さんに聞く「ダムファンがいるからプロもやる気になる」
[テ]
ダムインタビュー(5)高田悦久さんに聞く「ダム現場では行動することが一番大事だ」
[テ]
ダムインタビュー(7)takaneさんに聞く「ダムの管理をしている人がブログを立ち上げてくれたら、僕読みますよ」
[テ]
ダムインタビュー(6)さんちゃんに聞く「ベストショットは川口ダムの夜景です」
[テ]
ダムインタビュー(8)土木写真家・西山芳一さんに聞く「いい写真は努力や熱意が伝わってくる」
[テ]
ダムインタビュー(10)水資源機構・金山明広さんに聞く「地元、ダムマニア、ダム管理事務所がコラボレーションできれば」
[テ]
ダムインタビュー(11)古賀河川図書館館長・古賀邦雄さんに聞く「将来は1万冊を目標にしようという気持ちでいます」
[テ]
ダムインタビュー(12)中村靖治さんに聞く「ダムづくりの基本は、""使いやすいダム""を設計するということです」
[テ]
ダムインタビュー(13)江守敦史さんに聞く「ダムについて何時間も語れる萩原さん。彼と本質を突き詰めたからこそ、面白い本になりました」
[テ]
ダムインタビュー(14)藤野浩一さんに聞く「欧米では水力を含む再生可能エネルギーの開発に重点を置いています」
[テ]
ダムインタビュー(15)安河内孝さんに聞く「”碎啄同時(そったくどうじ)”という言葉があります。モノづくりの技術の継承は、教える側と教わる側の力が寄り添ってこなければ、うまくいかない」
[テ]
ダムインタビュー(16)石川順さんに聞く「ふと閃いたのがダムだったんです。」
[テ]
ダムインタビュー(17)杉野健一さんに聞く「経験を重ねるというのはダム技術者にとって大事な財産」
[テ]
ダムインタビュー(3)灰エースさんに聞く「ダムだから悪いという書き方はおかしい」
[テ]
ダムインタビュー(18)だいさんに聞く「ダムを見るいちばんのポイントは機能美だと思っています」
[テ]
ダムインタビュー(19)琉さんに聞く「時々 ""ダム王子"" とか呼ばれちゃってますけど」
[テ]
ダムインタビュー(20)西田博さんに聞く「一部分の経験しかない人が増えることで、ダム技術の継承が心配される」
[テ]
ダムインタビュー(21)緒方英樹さんに聞く「“土木リテラシー”の必要性を強く感じています」
[テ]
ダムインタビュー(22)吉越洋さんに聞く「電力のベストミックスといって、火力、水力、原子力などの最適な組み合わせを考えて、計画をたてています」
[テ]
ダムインタビュー(23)竹林征三さんに聞く「ダムによらない治水と言うが、堤防を強化して首都圏の大都市を守れるのか」
[テ]
ダムインタビュー(24)高橋裕先生に聞く「公共事業を軽んずる国の将来が危ない」
[テ]
ダムインタビュー(25)竹林征三さんに聞く(その2)「風土との調和・美の法則を追求して構築したのが『風土工学理論』です」
[テ]
ダムインタビュー(26)竹村公太郎さんに聞く「未来を見通したインフラ整備が大事で、ダムの役目はまだまだ大きいですよ」
[テ]
ダムインタビュー(27)虫明功臣先生に聞く「八ッ場ダムは利根川の治水・利水上必要不可欠」
[テ]
ダムインタビュー(28)水野光章さんに聞く「水と安全はタダといった安易な考えではいけないと、あらためてそう思います」
[テ]
ダムインタビュー(29)萃香さんに聞く「ダムの魅力を引き出せるような写真を撮って公開していきたい」
[テ]
ダムインタビュー(9)Dam masterさんに聞く「機能と造形と自然の組み合わせが面白い」
[テ]
ダムインタビュー(30)樋口明彦先生に聞く「ひっそりと自然の中に佇むようなダムが美しい、とスペインの名もないダムを見て気づいた」
[テ]
ダムインタビュー(31)宮村 忠先生に聞く「これからは‘線’ではなく‘点’で勝負すべきだ」
[テ]
ダムインタビュー(32)土屋信行さんに聞く「きちんとやるべきことと、そうでないことの本当の仕分けが今こそ必要ではないか」
[テ]
ダムインタビュー(33)沖大幹先生に聞く「ダムは造りすぎではなく最低限の備えが出来た段階だ」
[テ]
ダムインタビュー(34)阪田憲次先生に聞く「技術者には""想定外を想定する想像力""が求められている」
[テ]
ダムインタビュー(35)谷 茂さんに聞く「これからは少しゆっくりと環境に負荷を与えないかたちでダムを造る方法もあるのではないか」
[テ]
ダムインタビュー(36)大藪勝美さんに聞く「インフラの重要性をもっと多くの人に知ってもらいたい」
[テ]
ダムインタビュー(37)武田元秀さんに聞く「四十年来の思いが叶い、『ダムと鉄道』にまつわる話を出版することができました」
[テ]
ダムインタビュー(38)山内 彪さんに聞く「若い人は、ダムを糧として立派な総合技術者として育っていって欲しい」
[テ]
ダムインタビュー(39)角哲也先生に聞く「ダムのアセットマネジメントの話をするときに何か目標がいる、千年ではどうかと」
[テ]
ダムインタビュー(40)唐澤一寛さんに聞く「人にものを頼もうとする時は、こちらも誠意をもって付き合わなければいけない」
[テ]
ダムインタビュー(41)糸林芳彦さんに聞く「今は新規のダム計画がなくとも、ダム技術は常に磨いておくべき。いずれ時代の要請に応える日が来るから。」
[テ]
ダムインタビュー(42)今村瑞穂さんに聞く「ダム操作の定式化と現場適用性の向上は車の両輪」
[テ]
ダムインタビュー(43)本庄正史さんに聞く「ダムの海外展開は、現地社会に貢献するという、貢献がキーワードだと思います」
[テ]
ダムインタビュー(44)石田哲也先生に聞く「何か起きたときのリスクのあるシナリオをきちんと一般の人に伝えていかないと」
[テ]
ダムインタビュー(45)古川勝三さんに聞く「今こそ、公に尽くす人間が尊敬される国づくり=教育が求められている」
[テ]
ダムインタビュー(46)入江洋樹さんに聞く「水を大切にするという日本人の心の原点を守り、継承していけば1000年先もダムは残っていく」
[テ]
ダムインタビュー(47)島谷幸宏先生に聞く「設計をする時に環境設計と治水設計を一体的にすることが一番重要なのです」
[テ]
ダムインタビュー(48)吉津洋一さんに聞く「先人から受け継いだ素晴らしい‘くろよん’をしっかり守り、引き継いでいきたい」
[テ]
ダムインタビュー(49)足立紀尚先生に聞く「ダムの基礎の大規模岩盤試験を実施したのは黒部ダムが最初でした」
[テ]
ダムインタビュー(50)山口温朗さんに聞く「徳山ダムの仕事はまさに地図にも、私の記憶にも残る仕事となりました」
[テ]
ダムインタビュー(52)長瀧重義先生に聞く「土木技術は地球の医学、土木技術者は地球の医者である」
[テ]
ダムインタビュー(53)大田弘さんに聞く「くろよんは、誇りをもって心がひとつになって、試練を克服した」
[テ]
ダムインタビュー(54)大町達夫先生に聞く「ダム技術は、国土強靱化にも大きく寄与できると思います」
[テ]
ダムインタビュー(55)廣瀬利雄さんに聞く「なんとしても突破しようと強く想うことが出発点になる」
[テ]
ダムインタビュー(56)近藤徹さんに聞く「受け入れる人、反対する人、あらゆる人と話し合うことでダム建設は進められる」
[テ]
ダムインタビュー(57)小原好一さんに聞く「ダムから全てを学び、それを経営に活かす」
[テ]
ダムインタビュー(58)坂本忠彦さんに聞く「長いダム生活一番の思い出はプレキャスト型枠を提案して標準工法になったこと」
[テ]
ダムインタビュー(59)青山俊樹さんに聞く「相手を説得するのではなく、相手がどう考えているのかを聞くことに徹すれば、自然に道は開けてくる」
[テ]
ダムインタビュー(60)中川博次先生に聞く「世の中にどれだけ自分が貢献できるかという志が大事」
[テ]
ダムインタビュー(61)田代民治さんに聞く「考える要素がたくさんあるのがダム工事の魅力」
[テ]
ダムインタビュー(62)ダムマンガ作者・井上よしひささんに聞く「ダム巡りのストーリーを現実に即して描いていきたい」
[テ]
ダムインタビュー(63)太田秀樹先生に聞く「実際の現場の山や土がどう動いているのかが知りたい」
[テ]
ダムインタビュー(64)工藤睦信さんに聞く「ダム現場の経験は経営にも随分と役立ったと思います」
[テ]
ダムインタビュー(65)羽賀翔一さんに聞く「『ダムの日』を通じてダムに興味をもってくれる人が増えたら嬉しい」
[テ]
ダムインタビュー(67)長谷川高士先生に聞く『「保全工学」で、現在あるダム工学の体系をまとめ直したいと思っています』
[テ]
ダムインタビュー(66)神馬シンさんに聞く「Webサイト上ではいろんなダムを紹介する百科事典的な感じにしたい」
[テ]
ダムインタビュー(68)星野夕陽さんに聞く「正しい情報を流すと、反応してくれる人がいっぱいいる」
[テ]
ダムインタビュー(69)魚本健人さんに聞く「若い人に問題解決のチャンスを与えてあげることが大事」
[テ]
ダムインタビュー(70)陣内孝雄さんに聞く「ダムが出来たら首都圏の奥座敷として 訪れる温泉場に再びなって欲しい」
[テ]
ダムインタビュー(71)濱口達男さんに聞く「ダムにはまだ可能性があっていろんな利用ができる」
[テ]
ダムインタビュー(72)長門 明さんに聞く「ダム技術の伝承は計画的に行わないと、いざ必要となった時に困る」
[テ]
ダムインタビュー(73)横塚尚志さんに聞く「治水の中でダムがどんな役割を果たしているか きちんと踏まえないと議論ができない」
[テ]
ダムインタビュー(74)岡本政明さんに聞く「ダムの効用を一般の人々に理解頂けるようにしたい」
[テ]
ダムインタビュー(75)柴田 功さんに聞く「技術者の理想像は“Cool Head Warm Heart”であれ」
[テ]
ダムインタビュー(76)山岸俊之さんに聞く「構造令は,ダム技術と法律の関係を理解するのに大いに役に立ちました」
[テ]
ダムインタビュー(77)毛涯卓郎さんに聞く「ダムを造る人達はその地域を最も愛する人達」
[テ]
ダムインタビュー(78)橋本コ昭氏に聞く「水は土地への従属性が非常に強い,それを利用させていただくという立場にいないと成り立たない」
[テ]
ダムインタビュー(79)藤野陽三先生に聞く「無駄と余裕は紙一重,必要な無駄を持つことで,社会として余裕が生まれると思います」
[テ]
ダムインタビュー(80)三本木健治さんに聞く「国土が法令を作り,法令が国土を作る −法律職としてのダムとの関わり−」
[テ]
ダムインタビュー(81)堀 和夫さんに聞く「問題があれば一人でしまいこまずに,記録を共有してお互いに相談し合う社会になってほしい」
[テ]
ダムインタビュー(82)佐藤信秋さんに聞く「国土を守っていくために, 良い資産,景観をしっかり残していくことが大事」
[テ]
ダムインタビュー(83)岡村 甫先生に聞く「教育は,人を育てるのではなく,人が育つことを助けることである」
[テ]
ダムインタビュー(84)原田讓二さんに聞く「体験して失敗を克復し, 自分の言葉で語れる技術を身につけてほしい」
[テ]
ダムインタビュー(85)甲村謙友さんに聞く「技術者も法律をしっかり知らないといけない,専門分野に閉じこもってはいけない」
[テ]
ダムインタビュー(86)前田又兵衞さんに聞く「M-Yミキサ開発と社会実装 〜多くの方々に支えられ発想を実現〜」
[テ]
ダムインタビュー(87)足立敏之氏に聞く「土木の人間は全体のコーディネーターを目指すべき」
[テ]
ダムインタビュー(88)門松 武氏に聞く「組織力を育てられる能力は個人の資質にあるから, そこを鍛えないといけない」
[テ]
ダムインタビュー(89)佐藤直良氏に聞く「失敗も多かったけどそこから学んだことも多かった」
[テ]
ダムインタビュー(90)小池俊雄氏に聞く「夢のようなダム操作をずっと研究してきました」
[テ]
ダムインタビュー(91)米谷 敏氏に聞く「土木の仕事の基本は 人との関係性を大事にすること」
[テ]
ダムインタビュー(92)渡辺和足氏に聞く「気象の凶暴化に対応して,既設ダムの有効活用, 再開発と合わせて新規ダムの議論も恐れずに」
[テーマページ目次]
[ダム便覧]
[Home]