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ダムインタビュー(62)
ダムマンガ作者・井上よしひささんに聞く
「ダム巡りのストーリーを現実に即して描いていきたい」

 2014年4月から「月刊ヤングキングアワーズGH」(少年画報社刊)で連載が始まったダムをテーマにしたビジュアル・エンターテインメント『ダムマンガ』がじわじわ来ている!とのことで、作者のお話を伺うことになりました。
 井上さんは、小学生の頃に読んだ黒部ダムの本に感動したことをきっかけにダムへの憧れを抱いたそうです。その後、大好きなマンガの道に進みプロデビューを果たした後に、再びダムへの興味が湧いたとのこと。時代もネット全盛となり、SNSを通じてダムマニアさんたちと知り会うこととなり、ダム巡りを始められ、なんとか自身の作品にダムを取り込みたいと思うも、出版の世界では理解者が少なく、何度も挫折を味わった後、ようやく念願叶ってダム巡りをする女子高生が主役の『ダムマンガ』の連載に至ったとのことです。
 今回はそうしたダムがテーマのマンガがどのように生まれるのか、クリエイティブな世界の裏側をお聞きします。
(インタビュー・編集・文:中野、写真:廣池)


横浜の小学生時代、宮ヶ瀬ダムの計画を知る

中野: 初めに、ダムに興味をもたれたというところからお話を伺いたいと思いますが。

井上: 小学校1年ぐらいの頃、横浜の歴史を書いた副教科書のようなものをもらって、その中に、まだ計画案でしかなかった宮ヶ瀬ダムのことが載っていたのです。山間の建設予定地には、三角形で線が書いてあるだけでした。今でも、それを覚えているということは、多分、その頃から軽く興味を持ち始めていたのではないかと思います。宮ヶ瀬ダムの名前を聞いたのもその時が初めてでした。将来、宮ヶ瀬ダムが出来た時の横浜市の水道のこととかが、書いてあったと思います。その後、学校の図書室に置いてあったシリーズ本で、黒部ダムが書いてある本を見つけて読んだときに、子供ながらに感じるものがあって何回も繰り返して読み、期限になると返却してまた借りて読んでいました。

中野: 本がきっかけですか。黒部ダムで印象に残っているのはどういうことでしたか。

井上: 黒部ダムをなぜ造るかというところから始まって、計画がどれだけ困難か、はっきりと覚えています。あと、儲けよりも建設工事に携わることが我が社の貴重な経験になるはずだということで一斉にみんな手を挙げたとか、有名なトンネルの破砕帯の話などが書いてありました。


『ダムマンガ』
中野: 何度も繰り返し借りて読まれたのですから、結構印象が強かったのでしょうね。

井上: その本は、マンモス・タンカーと黒部ダムの話の2話がセットになっている本だったのですが、黒部ダムばかり読んでタンカーの方は全然読みませんでした。すごく印象に残っていて、最近、偶然古本屋で同じ本をみつけて、つい買ってしまいした。これです。

「20世紀の記録 11」

「黒部ダム物語」
中野: 「20世紀の記録」というシリーズで黒部ダム物語。これを小学校1年で読んでおられたのですか。すごいですね。

井上: 1977年に発行されていて僕が小学校に入学したのが1978年ですから、前の年ですね。本文には、ルビが全部振ってあって、一応小学生でも読めるようになっていました。

中野: そうですか、黒部ダムのことは、電力不足に対応するために造ったダムということも。

井上: 電力不足というのは子供の頃は、ピンときてなかったですが、写真を見て、すごく大きいダムという印象でした。

中野: 小学校でそういう経験をされて、それから、中学校、高校、大学となっていく間には、ダムとは余りかかわらなかったような感じですか?

井上: そうですね、社会科見学でダムに行ってないですし、宮ヶ瀬ダムもまだできていませんでした。途中で東京に引っ越してしまい、神奈川県の話はそこで断ち切れてしまいました。

マンガ家を目指したきっかけ

中野: その後、マンガ家を目指すことになるのですが、小さい頃からマンガを描くことは好きだったのですか。

井上: そうではなくて、お絵描き教室には小学校の頃に通っていたのですが、別に図工の成績がよかった訳でもなかったです。大学に入る前からマンガっぽいものは描いていたのですが、本気でやろうとは思っていませんでした。本格的に書き始めたのは大学のSF研究会で、同期で絵のすごく上手な人や小説を書いている人がいて、創作が盛んなサークルに入っていましたからそこで触発されたのだと思います。

中野: サークルのお友達と一緒に、ストーリーとか絵、そういったものに興味を持たれたということですか。でも、絵心がないと誰でも絵は描けるものではないし、マンガは、ストーリーも絵もかけないといけないので、すごい能力だと思うのですが。

井上: サークルの同期の友達は、現在、ライトノベルの作家やプロのマンガ家になっていたり、1個上の先輩に、すごく有名な作品がアニメ化されている方がおられます。

中野: 才能豊かな方がそこに集まっておられたわけですね。

井上: そういうサークルだったので勉強は余りしなくて、たまり場でだらだらしているうちに、卒業できなくなってしまいました。当時は就職の超氷河期の時代で、アルバイトもしていましたが、このままだと就職もできないということで、takaneさんが創っているような同人誌をみんなで創った経験が多少はあったので、マンガ家になるしかないかと思った訳です。


持ち込みに通うことから、アシスタントの道へ

中野: バイトをやりながら、マンガを書きためて同人誌とかコミケに出すことをずっとされていたわけですね。マンガ家のデビューはどうされたのですか。

井上: 描き溜めていたものを出版社に、持ち込みといって、直接編集部に電話して予約をとって原稿をみてもらうという繰り返しです。何軒か回っても最初は全然だめで、『少年チャンピオン』を出している秋田書店で、ようやく担当の人から「面白いじゃないですか」という言葉を頂きましたが、「ちょっと絵がだめだから、アシスタントとして修行しなさい」という話になりました。

中野: そこでマンガ家さんのアシスタントに入って、自分なりの絵が通用するように修行したということですか?

井上: そうですね。その後、『週刊少年チャンピオン』で10ヵ月ぐらいアシスタントをしました。

中野: その時はまだダムのマンガを描こうという気持ちではなかったのですか?

井上: ダムマンガを描こうとは全く思っていませんでした。アシスタントをしながら、どうすればデビューできるかを考えていました。一番身近なのは、チャンピオンで毎月やっている月例賞に応募して賞を取り、1年に1〜2回ある新人賞に投稿して入賞するというコースです。

賞をとってデビューへの道が開ける

中野: たくさん賞を取って、ようやくデビューというような感じなのですか。

井上: 実際に取ったのは月例賞の編集長奨励賞だけでした。最終予選までは行ったのですが、新人賞はもらえませんでした。それでも2001年にはマンガ家としてデビューしました。2006年〜2009年に、JIVE「月刊コミックラッシュ」で連載(単行本全5巻)していました。これは、昭和30年代の世界を舞台にしたものでした。連載を始めた次の年ぐらいに本屋でインフラ関係の本を買ったのですが、それに黒部ダムのことが載っていて、子供の頃を思い出し、本格的にダムに興味を持つようになりました。そのうちにダムカードの存在を知り、自分でダム巡りを始めました。


インフラの本で、ダムに惹かれる

中野: そのインフラの本は、西山先生が写真を撮られていて、監修、概要執筆は窪田先生、当協会も協力している「現代日本を創ったビックプロジェクト」というものですね。

井上: 本屋で何となく目にとまって買った本だったのですが、良い写真が沢山ありました。

中野: 2007年だと、ちょうど有名なダムマニアさんたちがSNSで活躍され始めた頃で、民主党政権になった時で、いろんな意味でダムが話題になっていた時でしたね。

井上: この本は、橋とかトンネルとか、ダム以外にもインフラについてたくさん書いてあるのですが、特にダムに惹かれ、ダムにはダムカードというのがあるというのを知りました。

「現代日本を創ったビックプロジェクト」

「黒部ダム・黒四発電所」
小学生の頃に計画を知った宮ヶ瀬ダムに行く

中野: それがきっかけになってダムに足を運ばれるようになったということですね。

井上: そうですね。宮島さんの紹介もこの本に書いてありました。ホームページがあるということも知ったので、試しにうちから一番近い宮ヶ瀬に行ってみようと思いました。車を買ってすぐの頃でしたから、単に走るよりも何か目的地があるといいので、ちょっとダムに行ってみようかなということで宮ヶ瀬ダムに行きました。宮ヶ瀬ダムはダム好きの登龍門というか、宮ヶ瀬ダムを見てはまる人ははまるし、ダメな人は多分永久にはまらないと思います。

中野: 都心から近いので行きやすいという印象はありますね。

井上: 本である程度予習して、堤体の中まで入れることは知っていたので、観光放流の日にあわせて行ってみました。実際に現地に行くと、やはりインパクトが全然違いました。それから、他のダムにも行き始めて、秩父の二瀬ダムに完全にはまりまして、ダム巡りをしようという感じになりました。その頃から、ダムをマンガにも登場させたいなと思うようになり、描いていました。

ダムをマンガに登場させる

中野: ダムを登場させて編集者の人に気づかれましたか。

井上: その頃やっていた連載マンガにちょっとダムを出したり、登場人物の1人がダムカード好きとか、マンガの中の1エピソードにすぎませんでした。特にストーリーに影響がそんなにある訳ではなかったので最初はスルーして貰っていましたが、連載が終わって、次何やろうかという話になった時に、改めて「ダムのマンガを描きたい」と言いました。

中野: 反応はどうでしたか。

井上: 世の中にダムを好きな人って、あなた以外にはほとんどいないと思うと言われたので、そんなことないです、ホームページもいっぱいありますし、本も出てますと言ったのですが、多分売れないですという意見でした。

ダムマニアさんとの交流

中野: そうでしたか。ダムマニアの方にお会いしたことはあるのですか。

井上: ちょうどツイッターを始めていて、ダムへ行った話をつぶやき、写真をあげたりし始めていました。僕が編集の人の目を盗んでダムを出していたことを知っていた方が何人かいらしてダム好きな人との交流が始まりました。ダムの好きな人が接触してきた中で、まず宮島さんがツイッターをやっていることに気がついて、フォローするといった最初は完全にツイッターだけのつき合いでした。

中野: ダムのマンガは売れないという意見でつぎはどうされたのですか。

井上: 結局、ダムではない新しい連載が始まったのですが、その時ファミレスの店内を描かなきゃいけない回があって、資料として写真を撮りに行くことになりました。普通の店だと、なかなか写真を撮るのは難しいし、許可をとるのも大変だと思っていた時に、宮島さんのお店はジャパニーズレストランで、ファミレスっぽい感じのお店で、ダムカレーを出しているという話を知っていたので、相談してみようと思って、宮島さんに店内撮影させて使わせてもらっていいですかと聞いたら、オーケーという話になって、初めて三州家さんに行って、宮島さんにお会いしました。

中野: 宮島さんの印象はどうでしたか。ダムカレーは食べられたのですか。

井上: 名前が「咲」さんなんで、女の人だと思っていました。宮島さんは、ものすごく人づきあいが上手でした。店内の写真を撮らせてもらったのがきっかけで宮島さんとはよく会うようになりました。

ダムのトークイベントに出る

中野: 2011年第1回のダムマニア展の時に、宮島さんと神馬さんと井上先生と3人でお話しされたという、「徹底検証、ダムの噂」という企画も宮島さんからの推薦だったのですか。最初のトークライブにデビューした時はどんな感じでしたか。

井上: 直前になって、宮島さんから出てみない? と言われて、試しにやってみようかという感じでした。パワーポイントの使い方を知らなかったので、急遽、慌ててパワーポイントの使い方を勉強して、スライドを作ったという感じでした。自分がマンガ家なので、マンガっぽい話がいいと思って、以前、福井県の真名川ダムに行った時に頂いたパンフレットに書いてあった麻那姫というキャラクターが可愛かったので、ダムにいるキャラクターの中でこの麻那姫ちゃんはカワイイよね、という話をしたのを覚えています。

中野: その話は受けましたか?

井上: ええ。おかげさまで思ったより評判がよかったみたいです。

中野: ダムマニア展のトークライブに出演されてから、マンガにダムを登場させることができましたか。


麻那姫(真名川ダムパンフレットより)
井上: 2012年夏に、某出版社に、「ダムマンガ」の原型である「ダムだむ団(仮)」の企画を持って行き、担当の編集者と相談して企画し、キャラクターも描いて、第1話目の粗筋―これはネームというのですけど―の細かいのを作ったところまでは行きましたが、あえなく中止で企画倒れになってしまいました。編集長とか上の方から、ダムなんて売れる訳がないと言われたようです。

商業ベースのマンガ誌でいかに企画を通すか

中野: 担当の方は理解があっても、上がだめという感じなんですね。

井上: はい。それで、また1年ぐらい別の連載をやっていましたが、担当の女性編集者から、今やっているマンガ以外で他にやりたい企画はありますか?という話になったのです。僕はその頃、初めて会う編集者全員に、ダムのマンガを描きたいと言うようにしていたので、その時も即座に、「ダムのマンガをやりたいです」と言いました。最初は、すごくキョトンとしていたのですが、「ダムですか、ちょっとおもしろそうですね」という話になって。

中野: なるほど、ご自分もダムを見に行っておられるしトークイベントにも出られているので説得力もあったのですね。

井上: 前の年に没になった企画書を丸ごと見せて、「こういう感じです」「いいじゃないですか」という感じでした。ただ、今、私たちでやっている『ヤングコミック』はちょっと大人向けの雑誌なので、同じの出版社で別の『ヤングキングアワーズGH』というのがあるから、そっちならできるかもしれないということになり、GHの前編集長に相談してみますと。それから1週間もたたないうちにオーケーになりました。

ダムを語る工夫を誌面に

中野: すごいですね。でも、温めるのに1年以上はかかってしまったのですね。「ダムマンガ」は、1話の区切りで詳しいコラムを書かれている宮島さんのキャラクターもご本人にそっくりですね。

井上: 僕が、普段描くものは余り似ないのですけど、宮島さんはなぜか似てますね。はじめは、もうちょっとお腹が出ていたのですが、本人がへこませてくれといわれたので、最近はちょっとスマートになってます。

中野: 宮島さんがダムを巡りを始めたのと、井上先生がマンガをやり始めたのと年数が一緒みたいで、13年目ぐらいになるのですか。

井上: 宮島さんとは、同い年だったと思います。

中野: 波長が合っていたんですね。ストーリーを宮島さんに読んでいただいて、コラムを書いていただくという感じですか。

井上: そうですね。連載を始める「ヤングキングアワーズGH」という雑誌はダムの専門誌ではなくて、普通のマンガ雑誌です。ということは、ダムを好きな人はいいのですが、読む人がダムに興味があるとは限らないのです。今までの、例えば宮島さんの出した「ダムマニア」とか、萩原さんの「ダム」写真集は、恐らく能動的に手にとって読む本ですけど、マンガ雑誌はマンガ雑誌を読みたい人が読む本で、中に書いてあるダムのことに興味があるとは限らないのです。ということで、まず、興味を持ってもらわないといけないという問題がありました。


初連載、ダムマンガ

中野: なるほど、興味のない人でもマンガそのものは面白く、楽しく読んでいただかないといけないということですね。

井上: ダムのことを細かくマンガの中で描き過ぎると、初めての人は何をいっているのかわからなくなってしまうかもしれない。マンガは連載で月当たりのページ数が決まっているので、ページ数を思いっきり増やして説明を解りやすく、長くするというのも無理なのです。それでどうしようかということで、マンガでダムは出しますけど、基本的に誰でもわかるぐらいの話にとどめておいて、マンガとしてのストーリーとかキャラクターとかを最優先にして、マンガの作中で取り上げたダムについて、細かく説明するテキストとしてコラムを巻末に載せるのはどうかということになりました。姉妹誌のヤングキングアワーズでは他にもそういうことをやっているマンガの前例があったので、編集長と打ち合わせをしている時に、「後ろにコラムを載せるのでいきましょう」という話になりました。

中野: 初めから題名は「ダムマンガ」だったのですか?

井上: 最初は「ダムだむ団」にしようと思いました。当時、担当だった女の編集者さんは「なんかよくわからないですけど、まあいいじゃないですか」と。それで、僕と宮島さんと担当の編集者さんと編集長で会って、最初の打ち合わせをした時、僕が「ダムだむ団」というのは、弾丸の名前という説明をしたら、宮島さんが、「ちょっとまずいのでは。ダムで大量殺戮兵器みたいな名前をつけると、今後、協力してもらえなくなるかもしれない」ということになってしまいました。

中野: なるほど、それで最初の案は不採用になったわけですね。

井上: いろいろなタイトルを考えて送ったのですが、どれもいまいちで、担当の編集者さんとメールでやりとりをしていた時、メールの件名を「ダムマンガのタイトルについて」とか、「ダムマンガについて」とか、ずっとそういう件名をつけて送っていたのです。そのメールのやりとりを横で見ていた編集長が、このメールの件名「ダムマンガ」でいいのではということで、最終的にそこで落ち着いて決まりました。

ダムにちなんだ名前をつける

中野: 作品を読ませていただいたのですけど、登場人物の名前がダムに関連していますね。

井上: 以前から、登場人物に、薗原さん、二瀬さん、滝沢さんとかダムの名前を苗字につけていました。ダムマンガだから、そのルールでいこうと思ったのですが、マンガの中に実在のダムがいっぱい出てくると、ダムの名前とキャラクターの苗字が一緒になってわかりにくいのではということで、ダムの名前が使えないけど、ダムに関連する名前は使いたいなと思って、ダムに携わった偉い人の名前を使おうと思いました。

中野: 八田かなんさんは台湾の烏山頭ダムと嘉南平原ですね。黒部さんは黒部弓見さんですが。

井上: この黒部弓見だけが一応ダムの名前で、「弓見」はアーチです。

八田かなん

黒部弓見
中野: ダムマンガの黒部さん、小さい頃にいじめられる話があるのですが。

井上: その設定があったので、この子だけ偉人じゃなくてダムの名前にしたのです。

中野: 物部さんは河水統制事業の物部長穂ですね。すごい名前がいっぱい出て来ますね。

井上: 僕が、一番気に入っているのは青山あきら。「あきら」の名前で、女の子っぽい名前になっている。

中野: 今のところダム部は4名ですが、ダム部の顧問がいらっしゃいますね。

井上: 先生は「空海まお」。キャラクターの性格にあわせて設定しました。新聞部の「青山あきら」は、好奇心が旺盛なのと、1人でパナマ運河の建設工事に行った行動力を象徴させています。「物部カルロッタ」は、ダムは統制事業で複数のダムを束ねて1つの体系として考えていたので、カードゲームとダムカードをかけて、幾つものダムを束ねて、力を合わせて頑張るのが好きなキャラクターというそんな設定にしてみました。

中野: ダムが大好きな八田かなんさんは部長で、学年でトップクラスの成績ということですね。

井上: 八田さんはそういう意味ではリーダーでやっぱり情熱がある人ということです。

中野: 単行本第1巻が2014年10月に発売になっていますが読者の方からの反響はどうでしたか。

井上: 実は、連載が始まった時にYahooニュースで取り上げられたので、ネットでは結構話題になっていました。今は、世の中に情報が氾濫していて、マンガとかアニメはすごい数が量産されているので、その中で、今まで誰もやったことがないことをやるというのが一番目立つのです。ダムの建設記録、八田與一物語とかありましたが、ダムを趣味とか愛情の対象として取り上げるものが今までなかったので、そういう意味では、ダムマンガという、ダムそのものを題材にしたマンガというがよかったのではないと思います。

ダムはリアルに描くことが大事

中野: 取材はお一人で行かれるのですか?

井上: ダムの堤体は、実際に本物を見て、読者に、あっ、同じだと思ってもらうようには最低限描かないといけないので、当然ですが自分で取材に行っています。アシスタントさんは連れずに一人でダムに行って、写真を撮って帰ってくる。なぜかというと、アシスタントさんたちはダムに興味がないのです。

中野: そうなんですか(笑い)。でも、アシスタントさんにダムをこんな感じで描いてと言われるわけですよね。

井上: アシスタント2人のうち背景が描けるのは1人だけなので、撮ってきた写真を見せて、その人と自分で分担してダムを描きます。というか、やはりダムは自分で描きたいのです。いろいろ技を駆使してやっていますが、写真をそのままパソコンに取り込んで、マンガを描くソフトで加工しているのもありますし。昔ながらのやり方ですが、自分で撮ってきた写真をトレース台の下に置いて、その上に原稿用紙を置いて描き写したりとかもやります。場合によっては、写真を見ながら完全に自分で描き直すということもあります。まずはリアルに描くことが大事だと思います。


中野: そこまでしてダムを描きたいのですね。今までに何基ぐらい回られたんですか。

井上: 時間もないので、余り見て回ってはいないのですが、ダムカードは154基分あります。それにダムカードのないところも訪問しているので、それらを数えると多分200から 250基の間ぐらいだと思います。

中野: それだけでも、すごく立派ですよ。

井上: 中には 1,500基以上回っている人もいますから。

中野: まあ、それはそれで(笑い)。

井上: ダムカードも全部持っている方とかいらっしゃるじゃないですか。うらやましい限りです。

ダムの聖地巡礼ストーリー

中野: お仕事柄、原稿の締め切りもあるので、制約されて、余り遠いところには取材に行けないですね。

井上: 今困っているのは、急いで行く動機がないというのもあるし、時間がないというのもあるので、原稿になる予定のある『ダムマンガ』に登場するダムにしか、自分も行かなくなってしまったのです。一番まずいのが、登場人物がみんな高校生で、住んでいるのが東京という設定ですから、東京近郊で電車やバスでしか行けないことです。彼女たちだけでは、人里離れた山奥のダムにはさすがに行けそうにないから。(笑)

中野: そうですか、旅費なら三州家さんでバイトするとか話を作るのはどうですか。

井上: なかなか難しいです。2巻掲載の11基目に「三州屋にバイトとして雇ってもらおうとアポなしで突撃するも、そこで出会った別のダム好き女子高生とダム勝負になって、結局バイトの話を忘れてしまう」という話を書きました。(笑)

中野: 彼女たちが卒業したら女子大生編になるとかのストーリーは?

井上: 制服を着ている女子高生(JK)が活躍するというのがウリなので難しいかな。(笑)

中野: 登場するダムは実際に女子高生でも回れるようなルートですか?


井上: 実際にいろいろと工夫して、時刻表を調べて物理的に同じ行程で回れるように調べて描いています。ダムの写真も、アポイントを取って見学させてもらったりしています。普段は外部の人が入れないところも見せてくれるので、写真を作中で使ってもいいですかと聞くと、大抵OKですが、そこはあえて出さないようにしているのです。普通にみんなが入れるアングルの背景しか使わないようにしています。僕なりのリアル感の表現です。
 さきほども話しましたが、マンガ、アニメも、今は昔より背景がリアルになっていて、実在する地名、場所が出てきたりすることが非常に多くなっています。だからストーリーに沿って、その場所へ実際に行ってマンガの中の景色を自分の目で見るというのが、いわゆる聖地巡礼というもので、マンガ好きの間では、大ブームになっていて、聖地巡礼する人が多いので、そういう読者さんも取り込こんで実際にダムに行ってもらいたいと思っています。

ダムに関わって広がる人脈

中野: 以前、森と湖に親しむ旬間に関する新聞記事で下久保ダムの電光掲示板にマンガの主人公の八田かなんさんと黒部弓見さんが登場したのを見ましたが、反響はどうでしたか。

井上: マンガのキャラクターが、ダムの電光掲示板に登場するのはおそらく全国初の試みとして、地元の上毛新聞で結構大きく取り上げて頂きました。国道沿いの電光掲示板で、通常なら「放流中」と文字が表示されるだけなのですが、マンガの顔が出てくるので、ドライバーの注目を集めて、目立っていたと結構反響がありました。ただ、防災上重要なメッセージを出す際には顔は出ないですが、平常時には出るようです。(笑)


中野: これは目立ちますし、ダムの宣伝にもなりますね。

井上: 実際に行って、電光掲示板の写真を撮った方がいらしてうれしい限りです。今は、そういうことがSNSで情報が拡散するので、口コミでじわじわと広がるのです。

ダムのイベントに黒部弓見が現れる

中野: そういえば、浦山ダムで痛車のイベントでダムマンガの物販をされた時、キャラクターの黒部弓見さんが売り子さんになっていたとか。

井上: それは、制服を着てコスプレをしてもらいました。(笑)実は、『ダムマンガ』と関係はなくて、痛車のイベントに集まる人は、ダムに余り興味がないのです。自慢の痛車を並べて展示するのに良い場所がたまたま浦山ダムの天端だったということです。何人かにお話を伺って、「ダム好きですか」「いや、別に」「浦山ダム、見学しますか」「全然…」「エレベーターで下に降りられること知っていましたか?」「いや全然知らなかった」というふうに全く噛み合いませんでした。(笑)

中野: なるほど、車には興味があってもダムは無縁みたいな。

井上: ええ。もうちょっと興味もってもらえるといいのですが。

本物のダムとのコラボで新たな展開を

中野: これからの『ダムマンガ』の展開ですけど、ダムを観光資源として紹介していくとか、アイデアは何かありますか。行ってみたいとか、取材してみたいダムとかは。

井上: とりあえず現状では何ヵ所かのダムの職員さんから、うちに取材に来てくださいという依頼があります。これは今、言えないのですが。

中野: 取材のオファーですか。

井上: 実際、2巻の最後に出てくる三国川とか奥只見ダムは、地元の魚沼でミニコミ誌のを編集している方から話が来て、取材に行きました。他にも直接依頼が来たりしているところがあるのですが、そこまで果たして彼女たちがたどり着けるかどうかという問題がありまして、行く方法を研究中です。遠いダムだと、日本中に主人公の親戚をばらまくしか手がないという、無理矢理な展開になるかも知れません。

中野: ダムの管理所の方からそういう話が出てくるのはすごいですね。

井上: そうですね。(笑)実は、いろんなダムの管理所で『ダムマンガ』のキャラクターを使った「ダムカードあります」というのぼりを作成してくれたり、お試し版の本を置いてくれたりとかして頂いて、この間、鶴田ダムに普通に見学に行ったのですが、そこも『ダムマンガ』を置いてあったので驚きました。

中野: 私は、現地見学会で北海道の夕張シューパロダムに行った時、先生の絵が掛けてありましたが…。

井上: ええ、夕張シューパロダムには色紙を描かせて頂きました。

ダム巡りを体験できるダムマンガ

中野: ダムを知ってもらうために、マンガを通じてやっていこうという試み、アドバイスとか、何かお考えになっていることとかありますか。

井上: 僕からは、特にダムを管理している方へのアドバイスというのはありません。むしろ、それをするのは僕らの役割かなということで考えています。ダムについて、一般の人にいかに興味をもってもらう、マンガもその1つの入り口に過ぎません。そこから少しでも興味を深めてもらうために、宮島さんのコラムがあったりしますし、他にはダムをテーマにしたイベントなどがあると思います。そこで興味をもった方はダムに実際に行ってみれば面白いのかなと。そういう手助けの意味もあって、ダム巡りのストーリーを現実に即して描いていきたいと思っています。

高根たかねさんが作成した聖地巡礼ガイドブックとは

中野: ダムマンガをもとにして高根たかねさんが聖地巡礼ガイドブックを出していますが、どういう仕掛けなんですか?

井上: さきほども話ましたが、聖地巡礼が流行っているので、それに合わせてやりたいという考えがありました。登場人物がみんな高校生で、住んでいるのが東京という設定ですから、東京近郊で電車やバスでしかダムに行けないので、ダムマンガに登場するダムの「聖地巡礼」を高根たかねさんが作ってくれるのではないかという期待もありました。

中野: なるほど、それでいろいろと相談されたのですね。

井上: ツイッターでヒントを出したりしていたのですが、思った通りに、見事な同人誌を作ってくれました。(笑)架空のスケジュールという設定ですが、高根たかねさんは実際に電車やバスを利用してダムに行っているので安心です。作中のダムに行くまでの交通手段が掲載されていて、関東近郊の公共交通機関でいけるダムのガイドブックとしても利用できます。

中野: そういえば、2015年第3回のダムマニア展のトークライブでは、高根たかねさんと「ダムマンガ聖地巡礼」の話をされておられましたが、現物は、ジュンク堂さんでも売っているのですね。

井上: そうです。本は、私立荒玉女子高校ダム部活動日誌 vol.1「ダムマンガ」聖地巡礼ガイドブックで、ネットでCOMIC ZINからも通信販売をしています。


より多くのダムを取材したい

中野: ダムの取材は大変かと思いますが、趣味と実益を兼ねているから苦になりませんか?

井上: ただ旅費を出版社が出してくれないので、全部自腹です。この先は、ダムを観光資源にしたり、地元が頑張っているようなところを別のダムマンガのシリーズということで、やりたいなと思っているのですが、具体的にどこのダムを舞台にしようかとか、どれにスポットを当てようかとかまでは詰めていません。

中野: 他に連載ネタについて、明かせる範囲で教えてください。建設中のダムというのは出てくるんですか。

井上: 連載の4巻の最初に載る予定で八ッ場ダムを出そうかなと計画中です。すでに八ッ場には何回か取材に行っていますし、実際に登場させるとなると、もう一回は行かないといけないですけど。

中野: 全国には、2,700基以上もあるので、話題には事欠きませんね。

井上: でも自分が行かないといけないので、取材費がかかり過ぎない近くもので。(笑)それに実際に出すとなれば、実在の組織とか団体とかも登場するので、やはり協力してもらえないと難しいです。

中野: ようやくダムにもスポットライトが当たり始めてきているので、これからも『ダムマンガ』をますます面白く展開してください。1月の単行本の発売も楽しみにしています。本日はありがとうございました。



(参考)井上よしひささんプロフィール

1972. 6    東京都調布市生まれ

2000.12   秋田書店「週刊少年チャンピオン」2001年1月号、マンガ家デビュー
2001.11   ヒット出版社 初単行本 発売
2006〜2009  JIVE 「月刊コミックラッシュ」 単行本5冊
2007     インフラ関係のムックで本格的にダム巡りを始める
2009〜2011  ダムマニアさんと出会う
2011.11   第1回ダムマニア展でトークライブデビュー
2013〜2014  少年画報社「月刊ヤングコミック」連載中、担当編集者が「ダムマンガ」
       企画を上に上げてくれ、宮島氏に「ダムコラム」の執筆を依頼
2014. 2   少年画報社「月刊ヤングキングアアワーズGH」
       4月号から「ダムマンガ」連載開始
2014.10   単行本「ダムマンガ 第1巻」 発売
2014.12   「ダム日和」がダムマンガ聖地巡礼本の頒布開始
2015. 5   単行本「ダムマンガ 第2巻」 発売
2015. 7   下久保ダム譲原電光掲示板にマンガのキャラクターが登場
2015. 8   第3回ダムマニア展トークライブ
2015.10   浦山ダムのイベントでダムマンガの物販
2016. 1   単行本「ダムマンガ 第3巻」発売

(平成28年4月作成)
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  [テ] ダムインタビュー(19)琉さんに聞く「時々 ""ダム王子"" とか呼ばれちゃってますけど」
  [テ] ダムインタビュー(20)西田博さんに聞く「一部分の経験しかない人が増えることで、ダム技術の継承が心配される」
  [テ] ダムインタビュー(21)緒方英樹さんに聞く「“土木リテラシー”の必要性を強く感じています」
  [テ] ダムインタビュー(22)吉越洋さんに聞く「電力のベストミックスといって、火力、水力、原子力などの最適な組み合わせを考えて、計画をたてています」
  [テ] ダムインタビュー(23)竹林征三さんに聞く「ダムによらない治水と言うが、堤防を強化して首都圏の大都市を守れるのか」
  [テ] ダムインタビュー(24)高橋裕先生に聞く「公共事業を軽んずる国の将来が危ない」
  [テ] ダムインタビュー(25)竹林征三さんに聞く(その2)「風土との調和・美の法則を追求して構築したのが『風土工学理論』です」
  [テ] ダムインタビュー(26)竹村公太郎さんに聞く「未来を見通したインフラ整備が大事で、ダムの役目はまだまだ大きいですよ」
  [テ] ダムインタビュー(27)虫明功臣先生に聞く「八ッ場ダムは利根川の治水・利水上必要不可欠」
  [テ] ダムインタビュー(28)水野光章さんに聞く「水と安全はタダといった安易な考えではいけないと、あらためてそう思います」
  [テ] ダムインタビュー(29)萃香さんに聞く「ダムの魅力を引き出せるような写真を撮って公開していきたい」
  [テ] ダムインタビュー(30)樋口明彦先生に聞く「ひっそりと自然の中に佇むようなダムが美しい、とスペインの名もないダムを見て気づいた」
  [テ] ダムインタビュー(31)宮村 忠先生に聞く「これからは‘線’ではなく‘点’で勝負すべきだ」
  [テ] ダムインタビュー(32)土屋信行さんに聞く「きちんとやるべきことと、そうでないことの本当の仕分けが今こそ必要ではないか」
  [テ] ダムインタビュー(33)沖大幹先生に聞く「ダムは造りすぎではなく最低限の備えが出来た段階だ」
  [テ] ダムインタビュー(34)阪田憲次先生に聞く「技術者には""想定外を想定する想像力""が求められている」
  [テ] ダムインタビュー(35)谷茂さんに聞く「これからは少しゆっくりと環境に負荷を与えないかたちでダムを造る方法もあるのではないか」
  [テ] ダムインタビュー(36)大藪勝美さんに聞く「インフラの重要性をもっと多くの人に知ってもらいたい」
  [テ] ダムインタビュー(37)武田元秀さんに聞く「四十年来の思いが叶い、『ダムと鉄道』にまつわる話を出版することができました」
  [テ] ダムインタビュー(38)山内 彪さんに聞く「若い人は、ダムを糧として立派な総合技術者として育っていって欲しい」
  [テ] ダムインタビュー(39)角哲也先生に聞く「ダムのアセットマネジメントの話をするときに何か目標がいる、千年ではどうかと」
  [テ] ダムインタビュー(40)唐澤一寛さんに聞く「人にものを頼もうとする時は、こちらも誠意をもって付き合わなければいけない」
  [テ] ダムインタビュー(41)糸林芳彦さんに聞く「今は新規のダム計画がなくとも、ダム技術は常に磨いておくべき。いずれ時代の要請に応える日が来るから。」
  [テ] ダムインタビュー(42)今村瑞穂さんに聞く「ダム操作の定式化と現場適用性の向上は車の両輪」
  [テ] ダムインタビュー(43)本庄正史さんに聞く「ダムの海外展開は、現地社会に貢献するという、貢献がキーワードだと思います」
  [テ] ダムインタビュー(44)石田哲也先生に聞く「何か起きたときのリスクのあるシナリオをきちんと一般の人に伝えていかないと」
  [テ] ダムインタビュー(45)古川勝三さんに聞く「今こそ、公に尽くす人間が尊敬される国づくり=教育が求められている」
  [テ] ダムインタビュー(46)入江洋樹さんに聞く「水を大切にするという日本人の心の原点を守り、継承していけば1000年先もダムは残っていく」
  [テ] ダムインタビュー(47)島谷幸宏先生に聞く「設計をする時に環境設計と治水設計を一体的にすることが一番重要なのです」
  [テ] ダムインタビュー(48)吉津洋一さんに聞く「先人から受け継いだ素晴らしい‘くろよん’をしっかり守り、引き継いでいきたい」
  [テ] ダムインタビュー(49)足立紀尚先生に聞く「ダムの基礎の大規模岩盤試験を実施したのは黒部ダムが最初でした」
  [テ] ダムインタビュー(50)山口温朗さんに聞く「徳山ダムの仕事はまさに地図にも、私の記憶にも残る仕事となりました」
  [テ] ダムインタビュー(51)安部塁さんに聞く「新しい情報を得たらレポートにまとめてダム便覧に寄稿しています」
  [テ] ダムインタビュー(52)長瀧重義先生に聞く「土木技術は地球の医学、土木技術者は地球の医者である」
  [テ] ダムインタビュー(53)大田弘さんに聞く「くろよんは、誇りをもって心がひとつになって、試練を克服した」
  [テ] ダムインタビュー(54)大町達夫先生に聞く「ダム技術は、国土強靱化にも大きく寄与できると思います」
  [テ] ダムインタビュー(55)廣瀬利雄さんに聞く「なんとしても突破しようと強く想うことが出発点になる」
  [テ] ダムインタビュー(56)近藤徹さんに聞く「受け入れる人、反対する人、あらゆる人と話し合うことでダム建設は進められる」
  [テ] ダムインタビュー(57)小原好一さんに聞く「ダムから全てを学び、それを経営に活かす」
  [テ] ダムインタビュー(58)坂本忠彦さんに聞く「長いダム生活一番の思い出はプレキャスト型枠を提案して標準工法になったこと」
  [テ] ダムインタビュー(59)青山俊樹さんに聞く「相手を説得するのではなく、相手がどう考えているのかを聞くことに徹すれば、自然に道は開けてくる」
  [テ] ダムインタビュー(60)中川博次先生に聞く「世の中にどれだけ自分が貢献できるかという志が大事」
  [テ] ダムインタビュー(61)田代民治さんに聞く「考える要素がたくさんあるのがダム工事の魅力」
  [テ] ダムインタビュー(63)太田秀樹先生に聞く「実際の現場の山や土がどう動いているのかが知りたい」
  [テ] ダムインタビュー(64)工藤睦信さんに聞く「ダム現場の経験は経営にも随分と役立ったと思います」
  [テ] ダムインタビュー(65)羽賀翔一さんに聞く「『ダムの日』を通じてダムに興味をもってくれる人が増えたら嬉しい」
  [テ] ダムインタビュー(67)長谷川高士先生に聞く『「保全工学」で、現在あるダム工学の体系をまとめ直したいと思っています』
  [テ] ダムインタビュー(66)神馬シンさんに聞く「Webサイト上ではいろんなダムを紹介する百科事典的な感じにしたい」
  [テ] ダムインタビュー(68)星野夕陽さんに聞く「正しい情報を流すと、反応してくれる人がいっぱいいる」
  [テ] ダムインタビュー(69)魚本健人さんに聞く「若い人に問題解決のチャンスを与えてあげることが大事」
  [テ] ダムインタビュー(70)陣内孝雄さんに聞く「ダムが出来たら首都圏の奥座敷として 訪れる温泉場に再びなって欲しい」
  [テ] ダムインタビュー(71)濱口達男さんに聞く「ダムにはまだ可能性があっていろんな利用ができる」
  [テ] ダムインタビュー(72)長門 明さんに聞く「ダム技術の伝承は計画的に行わないと、いざ必要となった時に困る」
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